けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

23-24シーズンの4月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ4月編です。

現状4月は6勝3敗です。結局勝ち越しかい。えらいね。

 

 

本題行きます。

 

2024/4/1 atNYK 113-112 Win 52-22

試合のリンク

勝ちました。薄氷の勝利とはまさにこのこと。

神のDub、乗れないシェイ、流れを作ったロールプレーヤー組、そんなゲームでした。

シェイが2試合休んでからの復帰となりましたがまあ良くなくて、彼の時間帯では分かりやすくマイナスになりました。単純に+/-でチームワーストの-15ですしね。シェイがこれまでチームを引っ張ってきたのは紛れもない事実であり、それを忘れて単純に今の彼を責めることはしませんが、なんとかプレーオフまでにシュートタッチが戻ることを祈っています。笛が吹かれなくなったどうこうも多少は関係あるんでしょうがそれ以上にミドルレンジが彼基準で言うと余りに入らないのでどうしてもオフェンスが作れません。なのでとにかく回復するよう祈っています。

そんな感じでエースが苦しんでいる中、副エースが大活躍してくれました。Dubのぶん投げたボールがことごとくリングに吸い込まれていき、とんでもない効率で33点も稼いでくれました。なんてったってショットチャートがこれですからね。

神か?

OKCファンやそれ以外のNBAファンから何度も言われているように、今年のOKCがまあまあ強い理由はシェイ以外にもDubやチェット、それ以外の選手達もみんななかなかにハイレベルで、特にDubチェットの2人が時にはシェイ以上に活躍してくれるからなんですよね。でもってこの試合はDubが完全なエースになってくれてなんとか勝利という喜ばしい結果を手に入れることが出来ました。ありがてぇよぉ~。

 

…というのは事実なんですが、最後の最後、4.1秒で1点負けという展開でボールを託された不調エースシェイがDubの功績を全てを持っていきました。

なんだこれ?

OKCファンやそれ以外のNBAファンから何度も言われているように、今年のOKCがまあまあ強い理由はDubやチェット、それ以外の選手達もみんななかなかにハイレベルな中でMVP候補クラスのスーパースターシェイがいるからなんですよね。こういう場面でボールを託せる選手がいるからこそこれまで幾度となく試合に勝ててきたわけです。でもってこの試合でもシェイが今まで通り大事な場面でスーパースターな活躍をしてくれてなんとか勝利という喜ばしい結果を手に入れることが出来ました。ありがてぇよぉ~。

 

でもシェイよ、もっとチームの成功のために頑張れるはずだよ。自分のスタッツを犠牲にせずにもっと上手く出来るはず。頑張ってね。

 

さて、Dubのこれだけの活躍に加えてMSGギディの素晴らしいパフォーマンス、さらにはいつも通りのベンチのロールプレーヤー組の多大なる貢献によってエナジー溢れるNYKを相手にしっかりと渡り合えていました。NYKは怪我人が多いとはいえローテーションの組み方といい選手それぞれの特性といいチームカルチャーといいなかなかにタフな集団なので、そんな相手に48分間戦い抜けてかつ勝利という結果までゲット出来たのはとても嬉しいことです。

しかしながら、最後の3分くらいのドタバタ劇は正直見るに堪えなかったです。シェイは恐らく疲れからなんでしょうが自分のプレーではないスリーを2回も打ったり、NYKはオフェンスリバウンドに飛び込んでくるチームなんだって誰もが知っているのにそこを勝負所でやられたり、そういった単純な自分達のミスと相手の強みをここぞというところで出させてしまうミスはなるたけ減らして欲しいところです。まあシェイのプレーについては本当に疲労が大きく影響していたとは思いますし実際あそこで1本でも入っていれば勝負を決定付けるプレーにもなっていたので、完全にシェイが悪い!とは言えないっていうことは重々承知ですし、NYKの強みを出させるなって言ってもあのパッション溢れる飛び込みを勝負所で成功させられるからこその「NYKの強み」なわけですから、あれはむしろNYKを褒めないといけないっていうことも深く理解しています。

しかしながら4Qは大方ずっとリードしてたのに最後の4秒で逆転されるっていうのは…ちょっとね…。傲慢な要求なのかもしれませんが…。

手放しでこの試合のOKCを批判出来る箇所と言えばFTでしょうね。外し過ぎや。相手も相手でたくさん外してくれたのであの日のMSGがそういう場所だったということなのかもしれませんが、そんなオカルトめいたことで「決めるべきシュートはしっかり決める」っていう自分達のアイデンティティを失ってはいけません。しっかり頼むよ。

 

ということで東遠征初戦はなんとか勝てました。続くPHI、BOS、INDのうちどれか1回でも勝てると東遠征中の3連敗は避けられますが、果たしてどうなるでしょうか。

う~む、厳しい日程だ…。

 

 

2024/4/3 atPHI 105-109 Lose 52-23

試合のリンク

負けました。なかなか頑張ってたけどね。

何故かエンビードが復帰してきたPHIに惜敗です。全然本調子ではなかったものの無視は出来ないエンビードにはやっぱり手を焼かされて、長い間休んでいて久しぶりのバスケのはずなのにスマートに24点を稼がれました。それに加えてまあとにかくタイマンで守ろうもんなら必ずファールになってしまうのでそこをどうにかするためにディフェンスでの運動量や瞬間の判断力を多く強いられて、その結果エンビード以外の76erにもバランスよく活躍されました。そもそもPHIはエンビードを中心に彼に合うチームをちゃんと作れている大変に優秀なチームなわけですから、エースを中心にしながらもそれだけに頼らないチーム作りという観点ではOKCも見習わないといけないポイントが多いような気がしました。

そんなOKCですが実はNYKに勝った日のうちにプレーオフ出場を確定させており(NYK戦感想を書いたのが遅くてすっかりお祝いするのを忘れてました)、そんな背景からなのか本格的にプレーオフへの準備が始まったみたいで、この試合ではシェイとDubの2大エースが2人共欠場しました。シェイは明らかに不調&怪我気味、Dubもこれまで攻守両面で100%全力プレーしてきたせいで疲労が大きい、という判断なんだと思いますが、それによってなんとこれまでの強めOKCのメインハンドラーだった2人がいなくなってしまい、ギディとその他みんなで頑張ろうラインナップになってしまったのでした。ギディに関しては何度も言ってるように最近の調子の上げ具合が凄まじかったので彼にこの試合のドライバーライセンスを渡すのに抵抗はなかったんですが、流石にギディ以外には自信を持ってライセンスを渡せる選手がいないので、どうなるんだこの試合…と思いながらの観戦となりました。

で、結果から言うと予想していた通りゲームメイキングに苦しむ試合内容になりました。ギディは期待通り「俺がメインハンドラーだ!」っていう心構えで終始ハードにプレーしてくれていましたが、他の選手達は良い意味での背伸びプレーは多々ありつつも背伸びしすぎてふくらはぎが攣ってしまった感がありました。例えばチェットなんかはいつも以上にアグレッシブにシュートにいこうとしてくれましたしそれが功を奏して50/50/100の効率で22点を取ることが出来ましたが、一方でイージーなターンオーバーがあったりオフェンスハッスルの影響でその他のところでガス欠になってしまったりしていました。他にもドートなんかは良くも悪くも目立っており、いつもはやらないようなハンドラーポジションにつくことが多かった彼ですがそれがいつも上手くいくわけがないよねっていうのは5年間あなたを応援しているのOKCファンが1番よく分かっています。

とまあちょっと文句言いな感じにはなりましたが、1番の感想は文句じゃなくてむしろ賞賛でした。オフェンスモンスター2人がいないのにみんなでその穴を埋めようと試行錯誤してくれてその結果競ったゲームを展開出来たこと、なんなら勝っていてもおかしくはなかったこと、背伸びをした結果少し高い所にあるものをいくつか取れたこと、それらを十二分に達成出来たのでよかった、みんな凄かったぞ、よくやった、これが1番の感想でした。

 

この試合で褒めたい選手をあげるとすれば、Willとアーロンです。

Willはエンビード対策としてスタメン出場だったわけですが、オフェンスでも彼のハンドオフやクロスコートパス、バウンドパスによるゲームメイクに救われる場面が多かったです。その活躍は12アシストというスタッツにも表れていますが、彼なくしてこの試合を語ることは出来ないくらいの存在感でした。元々の役割だったエンビードへのディフェンスがも結構良い感じでしたしね。それに加えていつも通りの確率なら1本くらいはスリーも決められていたはずなので、更なる伸びしろも残しているっていうのがこれまたいいんですよね。単純にニコニコしているグルーガイってだけじゃないんだよ。

そしてアーロンですが、この試合だけではなくここ最近の数試合でなかなかに目立つ活躍をしてくれています。もともとOKCが誇るロールプレーヤー4人衆の一角だった彼ですが、彼の得意分野であるクリエーション力が最近の怪我人少々OKCにとっては欠かせない大きな武器になっていることは明らかで、シェイが欠場したHOU戦からミニッツも増加、得点も明らかに増えています。この試合だってチェットやギディの方がネームバリュー的に目立っていたのかもしれませんが、結構嫌なところで地味に活躍していたのはアーロンだったんじゃないかなと思います。彼のクリエイティビティは今後のOKCにとっても欠かせない大きな戦力になるはずなので、ここらでいっちょ再契約の話でもしませんか?っていうのはまあ置いておいて、これからもアーロンの高効率な活躍には期待して応援していきたいと思います。

 

ということでよう頑張ったけど惜しかったPHI戦でした。PHIにはシーズンスイープされちゃったぜ。

最後の方のギディのターンオーバーといい最後の最後のスリー連続外しといい、OKCファン的には残念に感じる部分があったのは事実ですが、気持ちを切り替えて1戦1戦を大切にしながら日々成長出来るように祈りましょう。

次のBOS戦、勝てる気しないけどね…とにかく頑張りましょう…。

 

 

2024/4/4 atBOS 100-135 Lose 52-24

試合のリンク

負け。

前戦に続けてシェイとDubが欠場でした。そんなわけで優勝候補最右翼の完全体BOSに飛車角落ちで挑まなくてはならなくなったんですが、そんな面子でも3Qまでは大変に頑張れていました。各自出来ることはやっていたと思いますし、4Qにスリーが爆当たりなんてことになればもしかしてあり得る…?なんてちょっと期待出来るくらいにはついていけました。しかしいざ4Qに入るとそんな淡い期待もあっさりとかき消され、結局スリーが爆当たりしたBOSにやりたい放題されました。

まあ少なくともこの試合の面子でBOSと100回試合をしたら100回負けるでしょうね。3Qまでなんとかなっていたこの試合がむしろ良い方だったような印象で、攻守の両方で明らかなレベルの違いがありました。

 

今シーズンここまで観てきてよく思うのは、チェットの強みを消されるとOKCはだいぶきついということです。勿論シェイやDubといった点取り屋組を潰されるのもきついですが、そんなことは滅多に起こらないのでそこまで本気の心配にはならないんですよね。一方でチェットは相手によっては彼の良さであるオフェンスでのオールマイティーさやディフェンスでの存在感が消されてしまって、それによって攻守でOKCがチェットのところで作りたいアドバンテージもなくなってそこから嬉しくない方向に進んでしまう、というのが多い気がします。

このBOS戦だってポルジンギスみたいにチェットよりも更に背が高いくせにある程度動ける選手がいたので、いつもは通用していたチェットの長さがBOSに対してはそこまで効果的じゃありませんでした。まあシェイDubがいないせいでチェットがゼロからオフェンスを始めなきゃいけなかったのも大きく影響していたとは思いますが、それでもやっぱりチェットのところで何かしらのアドバンテージを生み出せないと今のOKCでは試合に勝てないのではないか、というのがぼくの意見ですよっていうのの主張をしたかったので書きました。これを克服するにはチェットが成長するのが1番手っ取り早いですが、幸いチェットもまだ若いですし伸びしろの塊みたいな選手なので、彼の成長に期待しながらじっくり見守っていきたいと思います。

 

あとはこの試合と前戦のPHI戦を通じて改めて思いましたが、今のOKCのロスターってとんでもなく絶妙なバランスで構築されているんですね。直近2戦はみんなよく背伸びしてくれましたが、どうしても21-22シーズン辺りのようやっとるけど勝てなかったあの頃の臭いがプンプンしていて、これじゃあどれだけ頑張ってもなかなか勝てないな…とちょっとセンチメンタルな気分になりました。スターがいてこそのロールプレーヤーであり、一方できっとロールプレーヤーがいてこそのスターなんだろうなってふと思ったところでした。

 

ということでもう特に話したいこともないので終了です。厳しいB2Bだったね。お疲れさまでしたですね。

あとふたつ、INDとCHAを乗り越えればホームに帰ってこれます。もうひと踏ん張り頑張りましょう。

 

 

2024/4/6 atIND 112-126 Lose 52-25

試合のリンク

負けました。遂に3連敗だ。

立ち上がりこそこちらのオフェンスがいい具合にハマってリードを取れていたんですが、それを継続出来なかったOKCはすぐに追いつかれてそのまま逆転され、その後も何度か追いすがったんですが結局追いつけずでゲームセットでした。

何となくですが、プレーオフストレートインを目指す上昇志向のINDと50勝してWエースを休ませる方針を取った保守志向のOKCというメンタルのコントラストが明確に出ていたような気がします。何度か追いつけそうな場面があったのに最後の一歩を踏み出すエネルギーを捻出出来ないOKCと、逆に追いつかせなかった粘り強さを出せたINDという違いがこういった気の持ちようから生まれて、それが試合の結果にも繋がってしまったのかなと思います。

また、上記のような精神論的な観点以外に気になった点としてはディフェンス面での対応力の弱さでした。というのもいくらハリちゃんや他のPacer達が上手いからって言ってもあれだけワンパスでズラされ続けてたら勝てないですって。そこはゲームの中でチームとして何かしらの対応はしてみて欲しかったんですが、ぼくの素人目にはそれが出来なかったように見えました。恐らくは正しく言えばINDのオフェンスの質がそれだけ高いってことなんでしょうが、流石にあれだけシンプルに崩されるのをずっとやられるのはね…。INDだって勝ち越しているとはいえこれまで34回は負けてるわけですから、コーチ陣は他のチームがやってる対IND策を色々勉強してみてくださいね。

 

選手個人の話をしますと、ここまでの内容と半分くらい被るんですけどチェットについてちょっと語ります。まずは内容被りの点についてですが、もしかしてチェットってINDのオフェンススキーム苦手系ですか?PnRへの対応が終始あやふやになっちゃって結局何も止められなかったのって後ろのチェットがどっちつかずに守ってたからに見えたのはぼくだけですかね?彼のディフェンシブIQを考えると何とかひとつは答えを出してくれるんじゃないかって期待してましたがそれは先述の通りなかったので、そうするとそれって…チェットの伸びしろ…ってこと?ワクワクしてきたね。

また、ここまで今シーズン全試合スタメンフル出場、攻守にわたって大貢献してくれているチェットですが、彼がOKCに欠かせないコアっていうのは疑いようのない事実ではあるもののあくまで現段階ではOKCの構成要素のひとつに過ぎないんだなっていうのがこの試合も含めた直近3試合のぼくの感想でした。これに似たことは前試合のBOS戦感想でも語ってるのでこれもまた内容被りではありますが、シェイとDubのオフェンス創出力の脇に置くユニコーンっていうのが今のチェットにはぴったりの役柄なんでしょうね。将来的にはチェット由来の攻撃も増えるとは思いますが、今の彼を勝利目的で起用するならちょっと役割制限をした方がいいのかなっていうことは明らかになってきており実際今シーズンのOKCはそういう起用方針でやってきていたので、ここにきてそれは間違いじゃなかったんだなぁと1人で勝手に感心していました。でもここらでいっちょチャレンジングな起用で荒育成していくのも悪くないですし本人もやる気みたいなので、怪我しない範囲でがんがん攻めてたくさん失敗して悔しい思いをしてください。

 

あとはそうねえ…INDディフェンスの裏を取るカッティングをもっと徹底的に活用出来てたらもう少し楽に得点出来たんじゃない?っていうのは思いました。相手だって徹底的にチェットを巻き込んだPnRで攻めてきたんだし、こっちだってもっと相手の対応が遅れている箇所で勝負していく貪欲さも持っててよかったのでは?というのは一応書き残しておこうと思います。

あとはオープンスリーね。シェイDubがいなくていつもと違うリズムだったのかもしれないし疲れもあったんだろうけど、きっちり決めていこうね。プレーオフだと言い訳無用になっちゃうからね。

 

さて、これでようやく長かった東遠征もCHAを残すのみになりました。これがレギュラーシーズン最後のアウェイゲームになります。ここはウィルロジャース空港に集まったOKCファンがニコニコした選手達をお出迎え出来るようにぜひぜひ気持ちよく勝ってもらいたいものです。

レギュラーシーズン残り5試合!頑張れ!

 

 

2024/4/8 atCHA 121-118 Win 53-25

試合のリンク

なんとか勝てました。

OKCはこれまで同様飛車角落ち、それに対してCHAは怪我人こそ何人もいるけどいるメンバーは出し惜しみしないよっていう起用をしてきました。この時期に若手を座らせてグラントウィリアムスやマイルズブリッジスを35分以上も起用する意味を教えて欲しいというのがぼくの本音ですが、そこんとこどうなんですがCHAさん?

OKCとしては長くて辛くて大変な東遠征の最後っていうことで是非とも勝ちたいゲームでしたが先述のようにお相手がまあまあな面子を揃えてきたものだったのでなかなかに良い試合になりました。立ち上がりはOKCがぽんぽんとシュートを沈めてリズムを掴んだんですが、CHAがヒットし始めるとOKCが思い描いていたような流れでのプレーが続けられなくなりました。それによってそれなりにリードはしてるけどなんだかなぁっていう試合内容になったんですが一応2Qに差をつけることが出来たので一安心、飛車角落ちでも流石に何とかなるかなっていう前半でした。

しかし3QあたりからOKCの個人クリエーション力不足感とCHAのディフェンスが上手く嚙み合ってしまい、思うように点を取ることが出来なくなってしまいました。それに伴ってCHAのオフェンスのクオリティが上がりシュートを落とさなくなってくるともういけません、このQを21-30とアウトスコアされるとそこからはどっちに転ぶか分からない俗にいう「良い試合」になりました。そんな中でもお互い決め手に欠けるチーム同士なのでぐだぐだと行ったり来たりを繰り返してたんですが、最後の最後にジョー様のスリーが立て続けに決まってOKCが抜け出し、なんとかそのまま終了となったのでした。

 

次にようやったOKCの選手についてコメントします。

まずはアーロンでしょう。彼に触れずして誰にいくんだってぐらいの大活躍で、セルフクリエーション力が駄々落ちしている飛車角落ちOKCの救世主としてシーズンハイの26得点を稼いでくれました。勿論シェイやDubのようにズレなしの状態から1人で勝手に得点をしているわけではないですが、わずかなズレを的確に攻撃してそれを得点に繋げられる能力に関してはもしかしたらこの試合のアクティブプレーヤー達の中ではアーロンが1番優れているかもしれません。今まで担ってきた使われる系の役割を明確に超えたパフォーマンス、天晴です。

また、そこまで世間では言及されてないんですが個人的にはリンディ君の頑張りも結構褒めたいです。ミニッツも役割もかなり限定された起用方法を取られているリンディ君ですが、その中でもしっかりと彼の役割は果たせていると思うんですよね。結構難しいスリーもちょいちょい決めてくれますし何よりディフェンスでのポジショニングと感性がなかなか優れているように感じます。スポット起用だからそこまで悪目立ちしないのか、逆にスポットでも穴にならない程度にはきっちり貢献出来ているのか、どう判断するのが正しいのかは分かりませんがぼくは後者説論者として声をあげておきます。もともとぼくはリンディ君好き好きマンなので彼のプレーが観れるだけでも嬉しいですし、引き続きチャンスがあればよろしくねって所存です。IND戦のときもディフェンスの感じ良かったと思うんだけどな…だからといって通常ローテーションに入れるかというと入れないかもだけど…。

 

そしてこの試合、というか今シーズンのCHA戦について言えばやはり元OKC組にも触れなければいけません。

まずはトレですが、やはり上手いです。しかし正直な感想としてはもっと目立てる何かがないとこの先もずっとドアマットのいち選手で終わってしまうような印象も受けました。目立つための案としてぱっと思いついたのは6thマンとしてセカンドチームを率いる電子レンジガードロールを担うことですが、そのためにはOKCの頃から不安定だったジャンパーの確率を上げていくのが大切になるような気がします。今のCHAで貰ってる役割を今後も続けてくのはきつそうですがラメロが復帰すればベンチに下がれるかもなので、そこで本気出してリーグ中に名前を轟かせてください。

ポクはなかなか良かったですね。この試合でいきいきとプレーしているポクを観て、なんかOKCでは彼を無理矢理狭い型にはめようとしていたような気がしました。流石に1年目はポク自身も下手くそすぎましたしチームも適当にやらせていたとは思いますが、それ以降はチームの戦術的な方向性が定まってくるにつれてポクにも特定の役割をやらせようとしすぎたんじゃないかなって思ってしまうほどこの試合のポクは伸び伸びとプレーしていました。なので総じて「ちょっと悪いことしたかな、ごめんね」っていう感想です。でも4年目も終わる今、まだどう使えばいいのか分からない選手っていう立場はNBA選手としてかなり危ういところなので、自分からチームにどうしたいかをちゃんと伝えなさいよポクちゃんよ。

vasaとベルタンについてはまとめて言います。2人共良かったよ。相手にしてて普通に嫌でした。vasaはオフェンスのバリエーションが多くて止めにくい一方でやっぱりスピードのなさがネックで攻守共においていかれる場面が多かったような感じで、ベルタンはベルタンでした。2人共来年はどこにいるか分かりませんが、幸せになれる場所にいて欲しいです。

 

ということで遂に遂に東遠征終了です。NYK→PHI→BOS→IND→CHAと続いたロードトリップは2勝3敗とまずまずな結果になりましたが、ここでシェイやDubを休ませられたので全然OKですね。

ここ4試合の感想がどれも似たり寄ったりになった気がしますが、飛車角落ちのチームで数試合やって学んだことは選手もコーチ陣も多かったと思います。なんてったってただ観てるだけだったぼくも色々と考えさせられたからね、当事者達はもっと色んなことを感じ取ったはずですよ。その気付きを大切にしましょうね。

これでプレーオフ1回戦のホームシード確定になったみたいなので、そこも良かったです。

 

最後に恒例の現地ファンによる労い会も無事開催されたことを書き残しておきます。シェイがOKCに先に帰ってしまったらしく労い会に不参加だったのは残念ですが、今年はプレーオフがあるのでまだこの会にも続きがあります、問題なし!

人生で1回くらい行ってみたいね。

 

 

2024/4/10 vsSAC 112-105 Win 54-25

試合のリンク

勝ちました!頑張ったね。

ホームに帰ってきたOKCですが、そこに合わせてシェイDubの両エースも復帰してくれました。これによって東遠征のときにあったクリエーション力不足感がなくなってこれまで通りのOKCバスケを観ることが出来たんですが、そんな上向きたいタイミングでまさかのチーム全体のスリーが不調という非常に悲しい事態になりました。一方でSACは今まで通りのサボニス起点のポイントセンター戦術で他の選手を走らせつつハンドオフでズレを作り、そうして出来たズレを生かしてきっちりオープンを創出、ゲットバケットという理想的なバスケをやってきました。OKCのディフェンススキームはインサイドを手厚く守るためにコーナーは割と打たせる方針らしいんですがそこを徹底的に突かれまくり、15本もコーナースリーを打たれてうち6本を決められるという現代バスケのセオリー的には良くない方法でやられました。その結果が最大20点差もついた点差として現れたわけですが、こちらのオフェンス不調ぶりとSACのスリー好調ぶりから考えるとまだマシな方だったと思います。エリスとフォックスすげかったね。

後半に入ると、ハーフタイムに練習した成果が出てスリーポイントが入るようになりそれによってOKCがテンポよく点を取り始めると、逆にSACが前半は決めていたようなスリーを落とし始めたことでここで一気に点差を詰めていきました。前半から頑張っていたディフェンスを引き続き継続出来たのも良かった点で、相手のターンオーバーも引き出せましたしそこから得点にも繋げられました。そんな背景があったからこそ19点ビハインドから始まった3Qも終わるころには3点ビハインドまで差を縮めることが出来ました。

そんな流れで入った4Qだったのでこのまますぐに逆転出来るといいな~なんて思ってたんですが、開始1分でこの試合を決定付けるポゼッションが生まれました。

それがこちら↓

ギディのターンオーバーはルーズボールを競った結果だったので相手のOFF REBとしてカウントしますが、実質1回の攻めで3回もOFF REBを取られて4回もスリーを打たれました。もともと試合を通じてSACにリバウンドを支配されてはいたんですが、追い上げムードでこちらがガツガツいかないといけない場面でこんなポゼッションを生んでしまったことは大いに反省してもらいたいものです。そしてそれを決め切れないSACもまた良くなかったです。

この後はお互い譲らずの激戦となったんですが、リングに近いところで得点を重ねたOKCに対して今日好調だったフォックスとエリスがここぞというところで外してしまい、そこが分岐点になりました。まあ正直シェイのあほあほクラッチショットがなければまた違った結果になっていたとは思いますが、あれもあれでシェイのスター性を象徴するプレーだったのでOKです。オフィシャルレビューでトラベリング判定されてたみたいです。ふふふ

 

あれこれとちょっとずつ語りたいことがあるので書きます。

まずはシェイへ。4Qボール持ちすぎですよ。もっとDub展開やオフボールの動きを増やさないと駄目ですよ。3Qも持ちすぎでタフショットになってた場面もあったけど、それ以外の時はシンプルにアタックしてファールを貰ったりしっかりと決め切れる角度やタイミングで行けてたから17点も取れたんだよ。でも復帰戦での40点&勝利おめでとうありがとう。

ギディへ。巷ではシェイが復帰したら今度はギディが駄目になった…みたいに言われてるけど、ぼくはそうは思ってないよ。単純にこの試合ではスリーが不調だったっていうのが大きかったと思うし、ちょっとかわいそうなコールだったり50:50のルーズボールの結果だったりもあったしね。リムにアタックしつつも後先考えないプレーが減った今のギディはシーズン前半のような困ったちゃんにはならないはずなので、今まで通り自信を持ってプレーしてくれれば大丈夫!

チェットへ。ようやった。ようサボニス相手に踏ん張った。あなたもギディと同じでシーズン前半と比べると確実に上手くなってるよ。疲れが溜まりすぎてて大変だろうけど、あと1か月2か月頑張ろうね。パリ五輪は出てもいいよ。

その他の選手へは個別に言いませんが、みんなようやったよ。

 

ということでなんとか勝利を掴んだSAC戦でした。今シーズン初めてSACと戦ったときは「勝ち目ねぇ~」って思ったんですが、気付いたらシーズン対戦成績2-2のタイになってる辺りOKCワカテーズの成長を感じます。

シーズン最終版にこんな強度の試合をさせられたのは良いことだったのか悪いことだったのかはさておき、勝てたっていうのがとにかく嬉しかったですね。

でもみんな無理しないでどんどん休んでね~!

 

 

2024/4/11 vsSAS 127-89 Win 55-25

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勝ちました。

なんでこの期に及んでB2Bなんかあるんだよ、それもめんどくさいSASじゃんかよ、と思ってましたが流石にSASもこれ以上余計に勝つわけにいかなかったみたいで、その結果ウェンビーを座らせてくれました。それによってOKCとしても激戦を繰り広げた後の疲労を考慮しながらもきっちりと勝利もゲット、という理想的な内容となりました。

 

正直メインローテーション組の活躍というとギディが積極的だったのとシェイがスタッツを稼ごうとしてたのくらいしか覚えてないです。なので勝負が大方ついた後の所謂ガベージタイムの話をちょっとしようと思います。

まずはフラグナー君のNBA初得点のお祝いです。スリーポイントが得意という触れ込みで2way契約を結びましたが、そのスリーで見事な得点をあげてくれました。彼の良さとしてはスリー以外にもポイントガードらしいプレーもあると思いますし、今後もし仮にPGスキルを活かしながらスリーも確実に決められるようになればThunderの方でチャンスがもらえるかもしれません。まあでもまずはBlueの方でチャンピオン目指して頑張ってくれな。

あとこの試合でちょっと思ったこととして、ビョンボさんのプレースタイルはやっぱりOKCとはミスマッチなのでは…?というのがありました。ローポストでポジション取りしてくれるのは大変にありがたいのですが、仮にそこにボールを入れたとするとその後の展開がビョンボさんのスキルセットでは続かないような気がするっていうのがこの主張の理由で、例えばここがチェットとかならジャンパーとかも打てますし自分でドリブルし直すことも出来るためにポストゲーム後の展開も色んな方向に続けられると思うんですが、ビョンボさんだとそのポストゲームでポゼッションを終える覚悟をしないといけないような気がするんですよね。Willだってドリブルは厳しいかもしれませんが駄目ならすぐに切り替えてパスが出来る視野がありますしね。

これまでリバウンド等で相手のサイズに苦しんでいたOKCなのにビョンボさんに全然ミニッツをあげられていない理由はここなんじゃないかなってちょっと思いました。ディフェンス面では役立つ場面が多いはずな半面オフェンス面でのミスマッチぶりが余りにも大きすぎるが故のDNPっていうことですね。じゃあなんで契約したのって話ですが

 

ということですみません、もうこれ以上この試合について書くことないのでこれで終わりです。勿論スコア的に余裕を持てたおかげで色んな選手が各自出来ることを実践してくれたという意味では良かったゲームではあるんですが、流石に80試合目ともなるとちょっとした小休止のような気がしてしまって…そんなに画面にがっついて観てたわけではないんですよね…。一応全部観たけどね…語りたいことはそんなにないんだ…。

最後にこの試合の1番の見所を発表して終わります。それはフラグナー君のスリーではなく、やたらとぴょんぴょんしていたムスカラさんです。

怪我すんなよ!

 

 

2024/4/13 vsMIL 125-107 Win 56-25

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勝ちました。意味がある勝利ではないですが。

ここ数年OKCが勝てていなかったMILですが、この試合ではヤニスとリラードを休ませてきたおかげで難なく勝てました。というのもこちらはギディ以外はフルメンだったものですから、流石に飛車角落ちのMILならば勝てるんですね。

 

この試合を観ていて抱いた感想は大きく2点あります。でもってその2点以外は特に語りたいことがないので前試合感想同様短めにいきます

1点目はいつもどれだけヤニスの存在に悩まされているかについてです。彼がコートにいるだけでOKCのオフェンスもディフェンスも自由度が奪われているんだなっていうのを肌で感じました。オフェンス面ではヤニス抜きだとまあインサイドに攻めやすいのなんのっていうことで、この試合でも今までのMIL戦と比べるとペネトレイトがまあ楽に出来てましたよね。そのおかげで1Qから39点も取れたわけですし、やはりインサイドへの攻撃からオフェンスを組み立てたいOKCとサイズ×フットワーク×パワーなディフェンス魔人であるヤニスっていうのは相性が激悪なんだなっていうのがありますね。一方でディフェンス面でも同じようにヤニスへの寄せをしなくてよい分他の選手達に意識を向けることが出来たほか、余計なオフェンスリバウンドを取られなかったような気がします。いつもならロペスやポーティスにもっと毟り取られてたと思うんですが、やはりここでもヤニス不在の影響でOKCの選手達が自分のマークマンを捕まえやすくなって結果リバウンドをしっかり取れたっていうのがあったんだと想像しています。まあ何はともあれヤニスは化け物だってことですね。

2点目は結構悲しいことなんですが、ギディ不在の影響をそこまで感じませんでした。ギディがスタメンの中に入っていないといけない理由がなさそうというか、彼がいないならいないでそこまで問題ないんじゃ…っていうのがちょっと頭をよぎったんですよね。それでもって、それならもっと4番寄りの選手でもいいのではないか?ギディ程じゃなくともある程度のハンドルとシューティングがあってかつ3番から5番くらいまで守れるビッグウイング系でもいいんじゃないか?とか考えてしまって、かなり悲しい気持ちになりました。この試合ではヘイワードさんがスタメンとして入ってくれましたが、個人的な意見としてはギディベクトルgとヘイワードベクトルhを比較したときにh<gというわけではない一方で||h||<||g||ではあると思うので、流石にギディスタメンの方が強いメンバーではあると思っています。しかしながらギディの方が優れているはず箇所も思ったほど今のOKCに必須なものではない…?というのがなんか見えてしまったような気がして、ヘイワードさんでもとりあえずは誤魔化せてる?じゃあもっと真面目に市場を見ればギディベクトルよりもノルムが大きい4番も手に入るかも?というのが頭にこびりついてしまったという感じです。

まあでもギディベクトルはこれからもっと大きくなっていく可能性を秘めているので、是非ともプレーオフで大暴れして馬鹿なぼくを見返してくれギディよ。このオフに次元をめっちゃ増やしてくれ。

 

ということで56勝で貯金30確定、何故かDENがSASに負けたのでOKCが繰り上げ西1位と成果的には色々と良い日となりました。ぼくは西の1位になることに反対ではないですし前々から「レギュラーシーズンを出来るだけいい形で終えることが今のOKCには意味がある」と主張していた者だったのでむしろ賛成です。折角西1位という名誉を獲得出来るチャンスが降ってきたのですから狙いに行ってもいいんじゃないのって思います。

というわけで、遂に最後となります82戦目のDAL戦、楽しみに待ってます。

 

 

2024/4/15 vsDAL 135-86 Win 57-25

試合のリンク

勝ちました。

既にプレーオフでの対戦相手が確定しているDAL側が8枚落ちで臨んでくれた試合になりました。対するOKCはフルメンで受けて立ち、その面子差による圧倒的な余裕感を披露してくれてそれがスコアにも如実に表れた結果になりました。

正直この試合も最近の流し目ゲーム達と同じように語りたいことはないです。ベンチの隅々までおしなべてミニッツを貰って、各自が思うようにバスケットボールをプレイしてくれました。

 

まあそんな中でも一応感想みたいなことを無理矢理捻出しなくてはいけませんので頑張って語ります

まずはDALの心遣いに感謝です。仮にDALがホームコートアドバンテージを狙って本気で51勝目を取るぞ!っていう姿勢でガチガチにやってきたらこちらとしても1位フィニッシュを掛けてそれなりに対抗しなくてはならず、正直そうなるとなんでわざわざ82試合目に本気で試合しなきゃいかんねん…という事態になってしまっていました。しかしながら、DALが5位に甘んじてくれて更には勝つ気もない面子でやってきてくれたことでOKCとしても負担を感じることなく簡単に勝利&西1位ゲットという大変名誉なことを達成出来ました。変に疲れることを避けてくれたDALさんには感謝です。

あとはジェングの活躍ですかね。この試合の後にあったGリーグのファイナルに向けて体を慣らしておかせたかったという組織の意向だと思いますが、久しぶりにジェングがThundeの方にアサインされました。更にはこんな試合内容だったのでリラックスした状況で彼にミニッツをあげることが出来たわけですが、ジェングもまたそれに見事に応えてくれました。

Gリーグでは圧倒的中心選手として点を取ったり守ったりっていう役割を果たしているようですが、その経験が彼のバスケIQに良い影響をもたらしていそうなのがこの試合を観ていて印象に残りました。これまで以上にドライブへの積極性やその後の判断、接触があった後の対処法が成長しており、ディフェンスでも相手が相手だったとはいえこれまで通りに長さとフットワークを使った器用な守りを見せてくれました。こんな感じで全体的なスキルとメンタルの向上があればThunderの方でも起用しやすくなりますし、ジェングが使えるようになればOKCのローテーションにもまた新しい武器が生まれることにもなるので、やっぱり彼への期待は高いままですね。焦らず少しずつ育ててきたのが功を奏したぜ~と来シーズン言えるように、よろしくねジェングよ。なんなら今プレーオフでもいいんだぞ?

 

という感じで、これにてシーズン最終戦の感想は以上です。よく頑張りました。

西の1位おめでとう。

プレーオフに向けてゆっくり休んでくれな。

 

 

ポク、そしてムスカラ

だいぶ遅くなりましたが、ポクウェイブとムスカラさんFA獲得について、ぼくの思いを語ります。

 

やたらと画質が悪いけどこの頃のポクは冗談抜きで最高だったんだ

 

まずはポクとのお別れについてです。強烈な見た目と覚えにくいけど印象に残る名前、そして時には類稀なセンスを見せたりしつつも面白とんでもプレーもやっちゃうアレクセイポクシェフスキーでしたが、こういったポクの属性も相まってタンキングチームに17位指名された選手とは思えない知名度を誇っていました。それはOKCファンのみならず色んな人がポクウェイブについて反応をしていたことや、なんやかんやすぐにCHAに拾ってもらったことからもよく分かります。リーグの中でも名の知れた選手だったんだなぁと思うとなんかくすぐったいですね。

しかし、バスケットボールプレーヤーとしての彼の価値を真に理解出来ているのはOKCスタッフと選手達、そして彼らのタンクに付き合ったコアなOKCファンしかいません。ということで一応ぼくもOKCファンということで彼の良さについてはある程度は分かるので、まずはそれについて語りたいと思います。

22-23シーズン開幕から2.5か月間の間は本当に本当に良い選手でした。当時のOKCはそもそも高さ長さ不足だったので彼のそれはとても頼りになり、勝率5割には届かないけど意外と勝てていたOKCにとっては攻守共になくてはならない存在でした。ディフェンス面では身長の割には軽いフットワークでガードの動きにも多少はついていけましたし、それに加えて7フッターの強みである高さを使った守りもそれなりに出来ました。意外とリムプロテクションだったりリバウンドだったりで存在感を見せてたんですよ。オフェンス面でもOKCの選手らしくボールハンドリング・パス・シュートのいずれも一定以上のレベルで出来た上に高さと長さがある分高いパスを通せたりシュートの打点が高くてフリーでシュートが打ててそれが入ったりと、あの頃のライジングOKCをいろんな面で支えてくれていた大切な柱の1人だったんです。

しかし2022年の年末に脚の怪我をしてしまい、そこから復帰までに時間がかかった上に復帰後もそれまであったシュートタッチやフットワークが発揮出来ませんでした。それに加えてチームもプレーインを目指して1戦1戦負けられない戦いをしていた状況だったので彼に実戦でのリハビリタイムを与えることも出来ず、結局は年末までの活躍がまるで嘘だったかのようにただベンチに座っているだけの選手になってしまいました。正直このときはあまりにポクの劣化が激しかったので普通に技術的にローテーション外が順当ではあったんですが、しかしあくまで今はまだ本調子じゃないっていうだけで、「またしっかりと準備して試合に臨めればあの頃のポクに戻れるはず…!」と本気で思っていました。少なくともぼくはね。

しかし、2023年のサマーリーグでその期待の花は急激に萎れました。全てにおいてなんかふにゃふにゃしているというか、2022年末のキレのあるポクはもうそこにはおらず、良くない意味で別人のようなプレーヤーになってしまっていました。その後もやはりというべきかまともにプレータイムが与えられることはなく、ガベージで出た時でも同じベンチウォーマー組のトレなんかは飛び抜けた上手さを見せる中で依然ふにゃふにゃプレーを続けているポクを見て、ぼくは非常に悲しい気持ちになっていました。あの頃の最高のポクはどこ行ったんだよって。そんなこんなでシーズン開幕1か月くらいはガベージタイムにポクを観ることを楽しみにしていたんですがいつしかその気持ちもなくなり、これまで3年以上本気も本気で彼を信じ続けてきたぼくもこの頃にはポク株を手放していました。

ぼくはポクがとんでもない選手に成長するんじゃないかって期待していました。というよりはそうでもしないと2021年あたりはやってられなかったんですよね。どれだけソフトなプレーをしても、どれだけシュートを外しても、どれだけ珍プレーをしてもたまに見せる彼の非凡なサイズ×テクニックの才能を信じていましたし信じたかったんです。でもって実際に3年目にして本格的に開花してきていたんですから、それ見ろ!OKCが正しかったんだ!と声を大にして叫んで大喜びしていましたよ。

その夢を壊したのは足の怪我でした。怪我をするまではポクをセンター起用していたんですが(冗談じゃないですよ、ヨキッチ相手に結構頑張ったりしてたんです)、彼の控えもムスカラさんということで本格的なセンターがチームにおらず、どうしてもポクの負担が大きくなってしまいました。その負担が怪我という形で表面に出てしまったのだと当時も思いましたし今でもそうだと思っています。これにより先述の通り復帰に時間がかかり、さらにはその後も以前のレベルに戻れなくなってしまいました。

これを書いている2024年現在でたらればを言えば、あの時のポクが今のロスターにいればもっと効果的だったのになぁというのがあります。チェットと負担を半分こしながらチェットが下がってもサイズダウンを防げる控えとして信頼してミニッツを与えられるスキルビッグマンだっただろうに。しかしそんなティンタワーは杮落としすら出来ず、チェットが怪我をしたせいでポクの負担が増して怪我、そのせいで今度はチェットの負担が増してこっちも怪我…あれ?チェットはなんで怪我しないんだ?ということはつまりはポクの体は元々NBAレベルのプレーに耐えられるものではなかったのか?そう考えるとこれまた悲しくなります。

CHAで活躍してくれることを心の底から期待してますし応援もしています。それに仮にNBAで生き残れなかったとしても、少なくともぼくはただの面白プレーヤーじゃなくて列記としたNBAプレーヤーであり確実に生産性のあるプレーヤーだったアレクセイポクシェフスキーを忘れません。あなたのNBAカードはこれからも大切にするよ。

今まで本当にありがとうねポク。またね。

 

次はおかえりムスカラさん会です。そんなに話すことはないけどね。

まさか本当にポクカットで空いた枠がバイアウトムスカラさんになるとは思いませんでした。

ちょくちょくTwitterで見たサーorキヨンテ本契約は本命ではないだろうと勘ぐっていましたが、誰かよさげなベテランが市場にいればその人を、いなければサーあたりにご褒美契約をっていうのが関の山かなぁなんて思っていました。その矢先にまさかのDETがムスカラさんをバイアウト、そしてこれまたまさかのOKCが彼を獲得してくれました。

ムスカラさんもOKCに戻りたいと思っていてくれたとしたらそれはとても嬉しいですし、プレスティやデイグノートさんもムスカラさんに戻ってきて欲しいと思っていたのであればそれもまた嬉しいです。

ムスカラさんはOKCにとってはバスケの上手さどうこうという枠を超えていて、メンターとしての役割を最高レベルに果たすことが出来てかつ試合に出ても活躍出来るシューターという存在なんです。いうなれば最高の3&M(Mentor)です。クリスポ時代OKCを知るベテランということでチーム最年長のシェイやドートにとってもありがたい存在ですし、その他今いる若手達もムスカラさんからたくさんのことを学んで成長してきました。チームが負け続けても正しい方向を向いていられたのはNBAの酸いも甘いも知るムスカラさんがOKCのロッカールームをまとめてくれていたからなんです。OKCでこの役割が出来るのはリーグ中を見渡してもクリスポかムスカラさんしかいません。アダムスには無理です。

よって、外部からは単にロッタリーチームからバイアウトされた優秀な選手がコンテンダーチームに行っただけに見えるこの一連の動きですが、実はそれは真実じゃなくて戦力的にプラスだからムスカラさんを獲得したというよりかはメンタルサポートの方がメインの目的なんだよっていうのをしっかり言っておきたいと思います。

しかし先述の通りムスカラさんはスリーまで打てるストレッチビッグとして、NBA選手としての活躍も最低限は出来る人です。そういう意味ではまあ確かに所謂バイアウト市場からの補強になるんですが、ムスカラさんはゲームチェンジャーじゃないのでね。戦力だけを見た獲得じゃないよっていうことをとにかく主張しておきます。

まあとにかく全てをひっくるめてOKCファン的には最高の動きでした。なるべく早く契約延長してもらってくださいムスカラさん。もうプレスティにも冗談半分で電話かけられるくらいには仲良いでしょ?3年14milとかふっかけてみてよ。でもってとりあえず今年はプレーオフでも頑張ろうね。

あと、今はヘイワードさんが33番をつけているので少々失礼なことを言うかもしれませんが、ムスカラさんがいるロスターで優勝したら33番と50番は両方とも永久欠番でいいんじゃない?

 

ということで別れと再会について語りました。色々と考えさせられることはありますが、どんな時でもぼくに出来ることは今のチームを応援することだと思うので、これからも引き続き今のOKC Thunderをサポートしていきたいと思います。

頑張れOKC with ムスカラさん!

それでは。

 

 

23-24シーズンの3月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ3月編です。

3月は10勝5敗でした。結構負けていた印象だったのに、なんやかんや勝率66%か。すご。

 

 

本題行きます。

 

2024/3/1 atSAS 118-132 Lose 41-18

試合のリンク

負けです。勝てる気せんかったよ。

言い訳もくそもありません。SASの方が良いバスケをしたから勝ったというセンテンスでこの試合の振り返りは済みます。ウェンビーを抑えれば勝てる、でも抑えるためには常に彼を意識しないといけない、そのせいでその他4人のスパー達がそこそこフリーになる、でもってそのフリーを確実に決められる、というSASにとっては理想的な、OKCにとってはお手上げな展開になりました。

巷では結構OKCのディフェンスに関する不満を目にしましたが、ぼく的にはSASの外角の精度が異常過ぎたっていう単純な結論に帰着してしまっていいんじゃない?って思っています。なんせ、

  • ワイドオープンスリー:8/19 = 42.1%
  • オープンスリー:6/13 = 46.2%
  • タイトスリー:5/7 = 71.4%

ですよ?上記のSASの試投数は今シーズンのOKCが相手に許している本数から言えば平均的な数字であり、決して相手に打たせ過ぎたというわけでありません。これらのシュートをこんな確率で決められるのは流石にきつく、特にオープンスリーとタイトスリーを合わせて11/20は狂っています。オープンって言ってもワイドでもないですし、タイトスリーに関しては5本Madeって本当になんなんだよ。これらに加えてペリメータ内でもタフなジャンパーは決めてくるし、それでいてウェンビーもやっぱり凄いしで、流石にこんなレベルでシュートを決められるとOKCだろうとどこだろうとどうしようもないと思います。つまりはOKCファン目線で言わせてもらうとすればとてつもないアンラッキーな敗北だった、と言いたいところです。

しかしながらこれだけのシュートを決めたSASの選手達には最大限のクレジットを送ります。来シーズン以降も引き続き頑張って西を荒らしてくれ。

 

でもってOKCについてですが、前半は良かったんですが後半からシュートが入らなくなりました。これまたアンラッキーです。ドートの3連ミスはそりゃ目を覆いましたが、あれはもうしょうがないじゃんって感じですよね。あそこでシェイなら決めていたのか?Dubなら?チェットなら?そんなの分からないですよ。ドートだって今シーズンここまで頑張って決めてきてくれてるんですし、あそこでちゃんと打ち切ってくれたうえで外してしまったんならそれ以上文句言えるか?って話ですよね。

後半のチーム全体の外角不調を鑑みれば、むしろよく大爆発SASについていったとさえ思います。それは相手のターンオーバーをしっかりと得点に繋げたり、リバウンドでも頑張って被2nd Chance Pointsをなるべく防いだりするなど、OKCの強みや弱みをよく理解して戦えていたからだと思います。こんな絶絶絶好調な相手にラスト4分までは食らいつけたっていうのは褒めないといけない箇所ですし、だからこそ最後の最後まで落ちなかったSASのシュートがOKCが何度も手繰り寄せようとした流れを攫っていったっていうのが余りにも無情で観戦しているときは悲しく、試合後も憂鬱な気分にさせてくれたんです。最後点差を離された時間帯はそれまでなんとか頑張っていたOKCの面々ももう無理ってなったんでしょうね。チーム全体の士気も激萎えでした。

 

正直SASとはもうやりたくないですが、残念ながらあと1回残っています。幸いPaycom Centerでの試合なので会場の雰囲気は良くなるでしょうし選手達もやりやすいとは思うのでこの試合程面倒なことにはならない、と思いたいですが、まあ今からでも少々嫌だなって思ってます。

NBAさん、NBAファンの皆さん、そしてSASファンの皆さん。あなた達が期待していることはよく理解出来ますが、あくまでOKC対SASの一部分ってことを忘れないでくださいよ。ぼくが言いたのはこれだけです。

あーつかれた。

 

 

2024/3/4 atPHX 118-110 Win 42-18

試合のリンク

何故か勝ちました。不思議なこともあるもんだね。

前半は相手のターンオーバーを誘ってそれを得点に繋げるというお得意の展開に加えて相手のシュートが落ちていたというのにも助けられ、大きくリードを取ることが出来ました。ヌルキッチの無限リバウンドによって変な流れで進んだゲームではありましたが、リバウンド以外でのOKCのディフェンスはまあよく頑張っていたと思いましたしオフェンスもそこそこかつエースのシェイは良かったので、「この感じなら今日は大丈夫だな」って前半が終わった時のぼくは思っていました。油断だね。

しかし後半に入るとOKCのシューティングが大大大不調に陥り、オープンショットをたくさん打っているのにそれらをことごとく外しました。あんなジョー様は見たくなかった。加えて前半から酷かったリバウンド争いでも引き続き競り負け続けたほか、KDとビールがスーパースターらしくハイレベルなスコアリングを披露してきたことで、最大24点まで広げていたリードを溶かし切り遂には逆転までされてしまうというとんでも展開になってしまいました。結局はPHXさんも試合全体を通してターンオーバー癖を克服出来ずで要所要所でのミスが最終的な結果に大きく響いた形にはなりましたが、20点差以上つけておいてのこの展開に持ち込まれてしまったのはOKCとしては大変良くなかった内容でした。

今これを書いているのがこのPHX戦の次のLAL戦も終わった後の3/6なんですが、その前のSAS戦も含めてここ3試合のOKCのシューティングスランプがかなり気になります。今回のLALとの試合は単純には言えないでしょうが、SAS戦とPHX戦に関しては「OKCが勝手にシュートを外して負けたor接戦にしてしまった」という自分達の不安定さによる敗北と言っても過言ではない情けないゲーム内容だったように思います。SAS戦はまあお相手さんのシュートの調子が良かったっていうのもありましたし本記事でもそう書きましたが、こちらがいつも通りの確率で決められていれば少なくともラスト4分でOKCがリード出来ていましたし、PHX戦だって3Qに追いつかれることもなかったはずです。

そんでもって、このような内容のゲームを経験する度に今のOKCが取っている「遠目のシュートに頼る戦術」に不信感を抱いてしまいます。どうしてもジャンプシュートっていうのは不安定なんだよねと。これが入っているから今シーズンは強いけど、入らなかったら21-22シーズンみたいな結果になりかねないよねと。

でもでも、ここまでシーズン60試合やってきて勝率7割弱なんだからこの戦術でいいでしょっていうのもあるんですよね。ちゃんと結果出してるんだし文句言うなよと。でもでもでも、仮にプレーオフの大事な1戦2戦でスリー25%になったらどうするのっていう不安もあるじゃないですか。でもでもでもでも、仮にまたDENやMIN、BOSに勝った試合みたいなのがあったらそんな不安もぶっとぶんでしょ?

う~ん、もうどっちが正しいかは分からないですね、プレーオフの結果次第かな。

 

ということで今回はバスケを救ったアーロンとケイソンにクレジットを差し上げます。外が入らないことでなかなか良いリズムに乗れないOKCを救ったのはこの2人で、アーロンのドライブやカッティング、ケイソンのステップバックスリーのおかげであの鬱屈とした流れを断ち切ることが出来ました。それに加えてディフェンス面でも2人共ディフレクションなりディナイなりスティールなりローテーションなりでハッスルしてくれて、そのおかげでなんとかOKCのバスケを守ることが出来ました。最大限の感謝だぜ。

あとは久しぶりにちゃんと明示的にシェイにもありがとうを言います。あなたの活躍なくしてこの試合に勝つことは出来なかったよ。これまで全部の試合でそうだけどね

 

ということで試合内容についてというよりかは最近の不調OKCに対する不安を吐き出す内容になりました。

なんとかもう少しシュートを決められるようになろう!というか決められたあの頃に戻ろう!

 

 

2024/3/5 atLAL 104-116 Lose 42-19

試合のリンク

負けです。最近多い気がするんですが、このゲームも勝てる気しなかったですね。

ADのディフェンス力の高さ、と一言でまとめてしまうことは簡単ですが、彼の生まれ持った体の強さ、長さ、フットワークの軽さと速さ、優れたBBIQからくるポジショニングの的確さと判断力の良さ、これらの全てがOKCのドライブ&キック戦術に刺さりました。また、ペリメータディフェンスが良くないと言われているLALのロスターですが、起用出来るビッグウイングの人数は多いですし実際この試合でも彼らの長さには手を焼かされ、なんだかんだ厄介なディフェンスをやられた感じでした。そんでもってそんな長さを頑張ってクリアした後に本丸のADが待ち構えていてリムまで行けずに後戻りっていうのが多くて、そうするとキックアウトしてもズレてないので結局オフェンスを作り直しになってしまう、じゃあ深くまでドライブするっていうとそれはそれでADに止められる、このどうしようもなさがOKCにとってきつすぎました。自分達のバスケをやっているのに上手くいかないっていうのがね…。

それならディフェンスで守り勝つしかないっていうことになりますが、この面ではOKCの弱みである「相手ビッグウイングにつけるディフェンダーがいない問題」がレブロンに利用されまくりました。OKCのエースディフェンダードートは高さでも重さでもレブロンに劣りますし、ドート以外でははっきり言ってパワー不足が深刻過ぎてレブロンとマッチアップ出来る選手なんていません。ぎりぎりケンリッチならチャンスあるかも?こんな背景から1人でレブロンを守れないっていうのは明らかなので結局はチーム全体でレブロンのドライブを警戒しなくてはいけなくなるんですが、それ故に中をケアしてディフェンスが収縮、そこで生まれたわずかな隙間を百戦錬磨レブロンジェームズが狡猾かつ的確に突いてきました。ドンチみたいなプレーの華はないかもしれませんが、「今これやられたら嫌だな」っていうプレーを毎回やられていたような印象で、やはり史上最高のオールラウンダーの異名は伊達じゃない圧巻のゲームメイクでした。

レブロンを止めるっていうのはジェングが本格化するかしない限り現状のロスターメンバーではどうしようもないですが、それよりも先にレブロンが老いるかもしれないので一旦この問題については置いておきます。問題はAD無理問題で、これに関しては今のロスターメンバー云々っていうよりも今のOKCの戦術がADには通用しないんじゃない?っていうのがある気がします。ADを攻略するには高さと重さを活用した伝統的なポストゲームをするのがいいんでしょうが今のOKCのプレーブックにはそんなオフェンスはありません。その代わりにハイポストやトップからのゲームメイクが出来るチェットやWillがいつもはよく働いてくれているのでそういった別の強みはあるんですが、こと対ADという観点にのみ絞って考えるとそれだけでは通用しませんしむしろADがディフェンスで体を張らなくていい分その他の部分でアグレッシブにプレーしてくるので尚更止められなくなります。この点についてプレスティらOKC上層部やデイグノート監督がどう考えているのか1度本音を伺ってみたいです。

OKCの選手達もみんな頑張ってたんですけど、やっていることが本来やりたいこととは違っている雰囲気しかしなくて、この感じで勝利を拾うにはこっちがスリーを含めたシュートを全て決めてかつ相手がシュートを外すしかないなって感じさせるような重い流れでした。勿論そんな都合のいいことは起きないですし、流れの悪いOKCと良いLALでシュートが決まるのはどっちかってことですよね。そんな感じで本当に勝てるビジョンなし、可能性ゼロ、そんなゲームでした。ドートはシュートを決め続けてて偉かったぞ。

まあしょうがないです。こういう日もありますよ。そういうときは運悪く台風かなんかに直撃してしまったと思って引きずらないようにするしかないです。
よし、切り替えて次頑張りましょう!

 

 

2024/3/7 atPOR 128-120 Win 43-19

試合のリンク

勝てました。いやーよかったー。

立ち上がりは景気よく点が取れたり相手がシュートを落としてくれたりで「The 強豪チームvs再建チーム」という試合展開だったんですが、スタメンが下がってベンチ組が入ってくるとなんか上手くいかなくなり、ターンオーバーをしたり今度はこっちがシュートを外したりと相手に流れを譲り渡すような良くないプレーが続きました。2Q以降も同じような展開がじわじわと継続して、結局はスタメン組の出場時間を抑えることが出来ずいつも通りのミニッツになり、全然強豪チームvs再建チームというような展開ではなくなりました。一度もリードは渡さなかったんですが、PORの粘り強さとしぶとさが嫌でしたね。

先述の通りこの試合はベンチ組の時間帯が不調で、特に奇数Qの後半を担当するシェイ軍団がいまいちでした。なーんか点が取れなかったんですよね。シェイが1人でボールを持ちすぎているような印象もありつつ、だからといって他の選手もなんかいまいちでボールを託そうにも頼りない感じがしたので、どうにも歯がゆい時間になってしまいました。偶数QのDubチェットタイムはまあまあだったんですが、奇数Q後半のマイナスが試合全体に大きく影響してしまったというのは紛れもない事実でした。
で、今シーズンのOKCの試合を振り返ったり最近のLAL戦とかこのPOR戦を観てぼくが感じたことなんですけど、チェットのところでアドバンテージを取れているかどうかっていうのが実は今のOKCの強さ(=勝利数)を支える大きな要素なんじゃないかと思いました。例えばLAL戦ではADという中でも外でもチェットを守れてかつパワーで攻めきれるフィジカルを持ち合わせた化け物にやられましたが、一方で同じようにパワーがあるビッグマンのヨキッチやシェングン、ヨナスにはチェットの外の動きについていけるフットワークがないためそこでアドバンテージが取れて、そのおかげでDEN、HOU、NOPには現在勝ち越しています。また、どの選手相手でもチェットは基本的には高さでミスマッチを取れるのでそこで彼の強みは出せますし、攻守両面でインパクトを残せます。以上のことからチェットが上手く機能するときは大体チームとしても上手くいって、そうじゃないときは絶対勝てないっていう図式があるんじゃないかと思いまして、今回のPOR戦でもチェットに対抗出来る選手がPORにはいないっていうことでそこで大きなアドバンテージが取れていたからなんとか競り勝てたっていうのがあったんじゃないかというのがぼくの中に思い浮かんだことでした。その証拠にチェットの+/-はチームトップの+32ですし、不調だった奇数Q後半は基本的にチェットが出ていない時間帯でした。
ここまでうだうだと語りましたが、とはいえこのPOR戦を観ていてふと思ったことをシーズン全体を包括した話にまでスケールアップするのは間違っているでしょうし、実際はもっと複雑な事象が絡み合った結果が今のOKCの強さを形作っているはずっていうのは重々理解しています。今回ぼくが主張したかったのは、単純にやっぱりチェットのスペシャル具合って凄いよねっていうことと、ポクがいなくなってしまった今チェットがいない時間帯のユニコーン枠は誰なのか、その時間をどう凌いでいくのかっていうのが今後のOKCの課題になってきそうですよねっていうことでした。
因みにこれ書いてるのが次のMIA戦が終わった後なんですが、笑顔が素敵なあいつがチェットなしタイムの解答になりうるかもっていう希望を見せてくれました。それは次の試合感想で話します。

あと、ここまでOKCについてばっかり語ってきましたが、少なくとも3Q後半にやられたのはOKCが悪かったというよりもPORの追い上げが凄まじかったからでした。特にサイモンズね。この試合不調だな~助かるな~って思ってたら突然オンファイアーになってきて困りますよ。びっくりさせるなサイモンズ君。もう次からはやめてよね。

この試合はスタメン組の調子が良かったわけですが、チェットはもう語り済み、シェイは自分の担当時間だけで言えばマイナスだったかもしれないけど試合全体で見たらスーパースターパフォーマンスを残してくれた、Dubは独立してこれまで通り高確率での大活躍、ギディは最近少しずつボールを持たないところでも動けるようになってきたのとディフェンス面でも努力の結果が目に見える形で出せるようになってきたっていうところが凄く良かった、ドートはコート上の相手のベストプレーヤーをいつも通りマークしながら邪魔にならないオフェンスを残してくれた、ということでみんなとても良かったです。上手くいかない時間がある中で自分達の強みを正しく発揮して落としたくなかった試合をセーブしたっていうのがこの試合の1番の収穫でした。

ということで今シーズンもPORをスイープです。3シーズン連続だったかな?デイムのあれ以降そんなに苦手なイメージがないのは同ディビジョン内のチームとしてはありがたいですし、PORには申し訳ないですが今後もこのパワーバランスが続いてくれると嬉しいです。
でもPORも着実に若くて才能のある選手を集めてるし、変に爆発される前にOKCも結果を残せるように先を急ぎましょう。
よく勝ち切りました。

 

 

2024/3/9 vsMIA 107-100 Win 44-19

試合のリンク

勝ちました!こりゃいい試合だったぞ!

ホームに戻ってきて臨んだMIA戦でしたが、とても面白い試合でした。前半はこちらのシュートが入らない一方でMIAは良いリズムでバスケットボールが出来ていて、堅く守って正しくオフェンスを作ってオープンショットを沈めるというとこちらがやりたかったことを完璧にやられました。単にMIAのシュートタッチが良かったっていうよりもちゃんとオープンな状況を作られた上での失点が多かったので言い訳のしようがなかったです。

そんな負けムード全開の中、スタメン組が下がるとOKCご自慢の優秀ロールプレーヤーらが活躍してくれてしっかりとMIAについていき、さらにはOKCらしくなくオフェンスリバウンドからの2nd Chance Pointsを稼ぐことでなんとか前半を10点差で折り返すことが出来ました。そして3Qに入ると最初こそ前半のような雰囲気で試合が進みましたが、中盤からはOKCワカテーズのとんでもないローテーションとハッスルでMIAのオフェンスのリズムを狂わせるとその勢いのままシュートを決め続け、なんと17点のランを作り出して逆転してしまいました。正直なところMIAがワイドオープンにこだわってシュートが打てそうなタイミングでもエクストラパスを選び過ぎたことが彼らの失策だったような印象でしたが、その判断をさせたのは紛れもなくOKCのディフェンスの運動量の豊富さでした。

自分達で作った勢いをきっちりと生かせたOKCでしたが、MIAもタダでは転ばずOKCにしっかりとついてきて長い時間OKC1桁リードっていうのがずっと続きました。しかしながらここで世界5傑に選ばれたカナダの至宝シェイボンテエイシャンギルジャスアレキサンダーが顕現し、とんでもない個人技でMIAの追い上げをかわし切ることが出来ました。ここのやったりやられたりのハラハラドキドキ具合がとても楽しくて、気付いたら残り時間3分だった!みたいな感じで時間を忘れさせる展開だったのがこの試合が面白かった大きな要因でした。勝ったからなおさら楽しかったよね。

 

シェイについては長くは語りませんが、いやもうほんとに凄い選手ですね。オフェンシブバッグの深さが目立ちますしこの試合でも37点の大活躍だったのでそこは勿論褒めるべきなんですが、ディフェンスでの運動量も凄いっていうのがこれまたいいんですよね。シェイも含めたSLAM5のディフェンスが17点のランを作ったんですから、やはり彼のバスケに対する姿勢やチームへの貢献の仕方、人生の安定感が大好きです。

さて、Willの話をします。怪我から復帰後の数試合チェットの控えビッグとしてとても良い活躍をしてくれているWillですが、なんでも器用にこなしつつ体も張れるっていうのがとにかく今のOKCのニーズにぴったんこなんです。ハンドオフやハイポストからのゲームメイクが結構ハイレベルに出来るので所謂ポイントセンターっぽいことも出来ますし、ただ単にコーナーやトップにいてもらってシンプルなストレッチビッグ役みたいなこともお願い出来る、トラディショナルなビッグマンらしくスクリーンを張ってロールしてリムアタックも出来る、といった感じでオフェンス面では使い勝手がよすぎるほか、ディフェンスでも後ろからの声掛けやポジショニング、スイッチのタイミングの良さ、ポストディフェンス、スクリーンアウト、ローテーションの速さと理解度の高さ、そして勿論ドローチャージとぱっと考えただけでも彼を誉められる箇所がたくさん出てきます。こういった要素に加えて勝利インタビューの犬を代表したチームのムードメーカー役も最高ですし、どんなときもベンチで立って味方の活躍をチアーしてくれているのを知っているのでカメラに映らないところでも大活躍!こうなると本当にケチをつける点が背が6'9しかないことしかありません。そんなWillがいることでチェットがいない時間帯のビッグマン問題に光明が差してきており、彼がコートに出ている時間はOKCが誇るロールプレーヤー組もアグレッシブに動けるようになり(特にジョー様の動きが本当に変わります)、それによってスタメン組も含めたローテーションの柔軟性が向上して結果そのときに最も効果的な布陣を上手く作り出せるような感じになってきました。それを可能にしているのは先述の通り色んな役割をこなせてかつビッグマンなWillがいるからで、彼の存在感はスタッツだけでは測れないほどに大きなものになってきています。これは大変に嬉しいことですよ。

また、ギディもここ数試合調子が良いです。彼もようやく「ボールを持っていない自分に何が出来るか」っていうところを真に理解出来てきたようで、止まってボールを貰わない、ボールを貰う前に次のプレーのイメージを持つ、そもそもボールを自分達のものにする意識を持つ、などの基本的である一方で地味で目立たない、だけどとても大切なことを身に着けて実践出来てきています。これまでのギディのバスケ人生では上手すぎるが故に自分中心のプレーだけをしていればよかったと思うので上記の事柄を学ぶ機会がなかなかなかったんでしょうが、急にOKCが強くなってチームが求めるバスケの質が変わったこと、Dubチェットの台頭によってまさか自分が4番目5番目の選手になってしまったこと、クロージングラインナップの一員として試合に出られないこと、相手にも捨てられるという屈辱を受けたこと、これらの経験を経てギディは腐らずに正しい道に進んでくれました。地道に時間をかけて何が駄目なのかを整理してどうすれば改善できるのかを学び、それを実践してみるというサイクルを数か月に渡って繰り返し、それが遂に報われてきています。こんな泥土の中を進むような大変な作業を諦めずに頑張ってくれたチームスタッフやコーチ、そして何より本人のギディには本当に感謝です。近道をしないで一見遠回りだけど結果的に正しい道を選んで進み、それによってより大きな成果を得るっていうOKCのカルチャーをまたひとつ見れたような気がします。

 

ということでとても良かった、面白かったMIA戦でした。チームとしてのOKCの良さとシェイのスターパワーの強さが上手く融合した結果掴み取った勝利だったので、どっちも1試合で楽しみたいっていう場合はこの試合はうってつけです。

こうして19敗は守られた!

 

 

2024/3/11 vsMEM 124-93 Win 45-19

試合のリンク

勝ちました。こういう勝ち方いいよ~。

主力がごっそり抜けているMEMに対して早い時間から勝負をつけられました。シュートタッチが絶好調だったのにも助けられましたが、それ以前に33本もワイドオープンスリーを打てたのが楽に勝てた要因でした。最近のPOR戦では出来なかった「The 強豪チームvs再建チーム(?)」という展開をきっちりと達成して、無事アベイラブルな選手が全員出場、ムスカラさんは無得点でした。

正直この試合については特に話すことがないんですが、まあ一応何点か触れておきます。まずはDubの怪我で、誰かとぶつかったわけでもなくコート外のコードか物か人かを踏ん付けて足を捻りました。怪我後すぐは結構痛そうにしていて、すぐファールしてすぐロッカールームに向かって行ってそのまま試合には帰ってこられませんでしたが、この一連の動きは全て自分で出来ていたのでそんなに重い怪我ではないんじゃない?という感じはしていました。結果的にはただの捻挫だったみたいで次のIND戦もQuestionableとはなりましたが、とはいえただの捻挫でも無理は禁物ですししっかり治してゆっくり体力回復してから復帰してもらって全然OKです。それにチームとしても今シーズンここまで脇目も降らずに走り抜いてきていて休む暇がなかったので、ここいらで一度みんな小休止をいれてもいいんじゃないって思います。チェットとケイソンなんて全試合出場ですし60試合以上出ている選手が7人もいる現状を踏まえて、一旦休むっていうのも全然ありです。シェイもあと2試合出たらもう休め。

あとはビョンボさんが試合に出たことです。この前のPOR戦で急に倒れてしまったビョンボさんでしたが、この試合で無事復帰出来ました。単なる脱水症状だったということで安心しましたが、これからは宗教上の理由があっても多少はちゃんと飲み食いして欲しいですね。気を付けてね。

最後にケイソンのキャリアハイについても書き残しておきます。ガベージで稼いだとはいえ20点越えは立派ですし、最近のケイソンはスリーの調子も上がってきていますしそれと何よりステップバックだったりドリブルからのショットメイクだったりのスキルもちょっとずつ実戦で使えてきているところが大変素晴らしいです。2年後くらいにはドリューホリデーになってるのかな、言い過ぎかな。

 

今回は語りたいことが本当に少ないのでこれで終了です。

ムスカラさん、次こそスリー決めてよね。シェイがあんなに立ち上がってセレブレーションの準備してるの珍しいんだから。みんな待ってるんだから早く決めてね。

 

 

2024/3/13 vsIND 111-121 Lose 45-20

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負けです。20敗突入!

要所要所で見事に守られました。INDはそんなにディフェンスが良いチームではないと聞いていましたが、OKCのドライブに対して複数人で包み込むタイミングや位置取りが上手く、シェイらがドライブはしてみたもののあと1歩先に行けない、でもここでパスアウトしてもディフェンスがずらせない、どうする???っていう場面を多く作られました。それに対してシェイが取った解決策がドライブを囮にしたスリー乱発でしたがこれが入らず、チームとしてもエースがこんなに空回りしているとどうしてもいい流れを作ることが出来ずでずるずるとINDペースに持っていかれました。ハーフコートでオフェンスが上手く作れないとなると速いペースに持ち込みたくなるわけですが、それもまたINDの得意な展開ということでそこでアドバンテージを取り切ることも出来ずだったのも負けてしまった要因でした。

それに加えて、INDのミスの少なさもこれまた厄介でした。オフェンス効率史上最高の名に恥じないとんでもないハイクオリティさで、OKCが喉から手が出るほど欲しいPTS OFF TOが全然稼げなかったんですよね。3Qに追いついたときもINDのミスによるTOが重なったのが大きかったわけですが、試合を通じてあのレベルでオフェンスを展開されるとなるとOKC側としてもなかなかいつものようなTO誘発ディフェンスは出来ません。ここでもINDの戦術レベルの高さにしてやられたわけです。

じゃあINDに打ち勝つ方法はないのかっていうとそうではなく、彼らの対面ディフェンスの緩さは画面越しかつ素人目にも伝わってきたのでこの弱点を突くのが対IND戦略になる気がします。だからこそこの試合はDub欠場が痛く、ハイレベルにセルフクリエーションが出来る選手がシェイだけだったからこそこの試合が窮屈なものになってしまったのです。もしDubがいたら…と感じる場面は多かったですし彼がいたらもっとシンプルに点が取れていたような気がします。

 

この試合よく頑張ったなって思ったのはドートとケイソンのバイソン親子でした。ドートは1番から4番までのディフェンスで貢献してくれたほか、ルーズボールへの果敢な飛び込みやハッスルでチームの流れを作る原動力になってくれました。ケイソンもケイソンでディフェンスは勿論オフェンスので安定感が頼りになります。最近のケイソンのスリー確実ですよね。親父に似なくてよかったね

逆にネガティブに感じたのはチーム全体のパワー不足感でした。今更って話ですが、ターナーやシアカムといった大きめな4番5番を全員でケアするためにどうしてもディフェンスが歪んでしまい、そのズレを的確に攻められていたのが印象的でした。その解決策としてヘイワードさんを獲得したわけで、更には彼も十分に活躍してくれてはいるんですが、やはり今のチェットが5番を担うっていうのがこの弱点を生み出す原因なんですかね。これについては数年単位で修正していく箇所だと重々承知しているので今どうこう言うべきではないっていうのは分かっているんですが、やっぱりちょっと気になったので書いてみた、という感じです。頑張れチェット、君がどっしりリムを守れるようになったらNBAを壊せるぞ。

ということで、INDが強かったということとDub不在の影響が今のOKCにとっては思っていたよりも大きかったねっていうのを学べた試合でした。

 

流石にここまでくればプレーオフもストレートで入れるでしょう。なのでまずはそれほどまでに勝ってきたっていう自分達の成果を誇りたいと思います。

しかし、この試合みたいにちょっと対策されるだけで途端に脆くなってしまうというのもまた今のOKCの現状なわけで、この辺を加味するとやはり不動の西1位~3位な超強豪っていうステータスの獲得までは至っていないのかなっていうのが正直な感想で、それがあながち間違っていないっていうのを再確認させてくれた試合になったのではないかと思っています。

しかし、別にオールインしているわけでもない、スーパースターのベテランを引っ張ってきたわけでもない今のOKCワカテーズでここまでの成績を残せているのは先述の通り誇るべきことです。なので、勝って当たり前っていう煩悩を今一度締め出して、目の前の課題解決であったり勝利への意欲だったり選手達の成長を観ていくのを楽しむ、こんなマインドにセットし直したいと思います。

流石に再建チームを名乗るようなチームではないというのがぼくの意見ですが、それでもWinNowチームでもないっていう自分達のポジションを改めて胸に刻み、勝利第一ではなく成長第一っていう気持ちで今シーズン残りの試合も観ていきます。

というわけで成長しろよみんな!頑張れよ!

 

 

2024/3/15 vsDAL 126-119 Win 46-20

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勝ちました。世間の風潮ではうちが負けるはずだったみたいですが。

フェイク首位のOKCが優勝候補のDALに勝ってしまいました。シェイもFT稼ぎに余念がなく、OKCファンもDALのミスに大喜びする無礼振り。そんな逆境の中ドンチュがいないというハンデを背負いながらも西1位の強豪相手に終盤まで競ることが出来たDALの方が勝利に相応しいバスケをしたので、この試合はDALが勝てたはずでした。それはすなわちOKCの負けを意味します。はいお疲れさまでした。

 

…っていうのは半分冗談ですが、なんか結構色々言われましたね。上記のは全部マジに言われたことです。

上記の通りドンチョが怪我でいなかった中ゴッドカイリーが躍動し、彼が中心となりつつもギャホードやTHJといった優秀なサポート面子もしっかりと仕事をしてきました。カイリーほんとに上手かったね~。THJもOKC側からすれば厄介極まりない選手でしたし、ドンチャ抜きでも一定の強さを発揮してくる辺り誇張抜きにDALは優勝候補だなっていうのがぼくの感想でした。

一方で、OKCもそんな調子良さげなDAL相手にしっかりと抵抗出来ました。特に2Qにワイドオープンスリーをすぽすぽ決められたのがこの試合の勝因のひとつで、ここで決めたいシュートを決められたからこそ相手に流れを渡さずになんとかコントロールし続けることが出来たのです。すなわちシュート力の高さという紛れもない自分達の実力によって勝利を手繰り寄せたのですから、ここはOKCの面々を褒め称えなくてはいけません。

それに加えて、シェイは勿論なんですが怪我から復帰したDubが獅子奮迅の活躍をしてくれました。彼のショットクリエーション力の高さに救われた場面が多く、実際シェイ < Dubを唱える方がOKCファンでもそうじゃなくても多く見受けられる程彼のパフォーマンスは素晴らしいものでした。Dubの攻守にわたる貢献にどれだけ助けられていたのかを前試合のIND戦とこの試合で深く学びましたね。

また、ギディがオフェンス面で積極的にプレーしてくれました。DALは極端にギディを捨てるチームのひとつですが、ギディもそうやって捨てられた際に変に迷ったりせずにスリーを打ち切り、それをまずまずの確率で決めました。ドリブルを1回ついてから決めたやつ良かったです。シーズン前半の頃はスリーを打つかドリブルするかで迷って結局変なスリーに帰着して入らないっていうのが多かったですが、最近は捨ててくるなら迷わずに打ちますっていうモードに入れるようになったので、そこまでに辿り着けた彼の集中力の高さと意識改革にあっぱれです。こういう意識でプレー出来ればもう少しシュートも入ると思いますし、そうじゃなくてもこれまで通り正しいことを自信を持ってやり続けるっていうのを継続してもらって、より自信を深めていって欲しいです。あとは48分間ディフェンスでも集中出来るようになるともっといいね。ゲームフィルムたくさん観なさいギディよ。

 

こんなところでしょうか。まあフェイクOKCの分際とはいえ西1位に返り咲けたのは素直に嬉しいので、この勝利とチームの努力に感謝です。

これからもなかなか面倒な相手が続きますが、怪我のないように頑張りましょう!

シェイは休みましょう!

 

 

2024/3/17 atMEM 118-112 Win 47-20

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勝てました。よく踏ん張った!

正直に白状しますと、この試合が始まる前はもう3月も半ばだしMEMさんも主力選手をお休みさせてくれたりしないな~なんて舐めたことを考えてました。そうしたらまさかのベイン復帰という真逆のことが起こり、それもあってMEMもMEMらしいグッドバスケを遂行してきたもんだったのでなかなか見応えのあるゲームとなりました。

MEMの戦術なんかいいですね。自分BBIQ激低なので言葉での説明は出来ないですが、ちゃんとチームでオフェンスを作っている感じがしたのと選手一人ひとりが役割を持っていてそれをしっかり果たそうとしているのが伝わってきました。そんなベースがあるからこそ良いリズムでスリーも打てるし決められるし、怪我人が多くても良いバスケが出来ているんだと思います。ここにスマートだのジャだのが復帰すると思うと来季はまた強いMEMが帰ってくるんだろうなぁと溜息もんです。来シーズンも切磋琢磨しような。ジャは真面目にバスケしてな。

 

さて、OKCの話をします。前半はスリーのタッチが良くなかったんですがタフなミドルレンジを沈めることでなんとかイーブンで切り抜けました。この時間帯はMEMも結構シュートを落としていたのでこんな展開になりましたが、自分達が作ったシュートをちゃんと決め切っていたのはMEMの方で、難しいシュートを打たされていたOKCの方がオフェンスの質は良くなかったんじゃないかなと思います。そんなNO GOODショットを無理矢理決められるエースが2人いるのが今のOKCなので結局はそこのスターパワーで押し返せていただけなんでしょうが、とにかくなんとか前半を無事消化出来ました。そして後半、特に3Q後半のシェイ軍団のときにOKCがやりたい理想的なオフェンスが展開出来ました。相手のミスを見逃さずに得点に繋げたほか、ジョー様らの外角シュートがしっかりと決まり一気に流れを引き寄せることで最大14点のリードをつけることに成功しました。こんな理想的なバスケが観れたのは久しぶりだったので大変に嬉しかったですし、目と心の保養になりましたね。やっぱこのチーム強いじゃん!ってね。あとジョー様のスリーからしか得られない栄養素の接種も出来て一石二鳥でした。

4Qに入るとMEMのシュートタッチが改善したこととOKCがシュートを外し過ぎたことにより点差が縮まる場面もありましたが、全てのショットを外してしまうという最悪の事態は避けられたOKCは3Qに作ったリードをしっかりと守り切ることができ、最後まで逆転されることなく勝利を掴むことが出来ました。

 

ポジティブだったのはDubの安定感とかチェットの存在感とかも勿論そうだったんですが、ギディの積極性とドートの渋い活躍もよかったんじゃないかなと思います。

ギディはこの試合も捨てられる場面が多かったんですが、ひよらず強気にスリーをアテンプトしてくれました。迷いを捨てる段階はクリアしたっぽいのが確認出来たのもよかったですし、この試合は結局1/6でしたがこれがもう1本でも入るだけで更によくなりますから今後は次のステップのクリアを目指して前向きに進めます。でもあんだけワイドワイドオープンなんだからもっと決められるようになるというのは決して不可能なことじゃない、っていうのもきちんと頭に入れておいてねギディ。

ドートは特別何かを成し遂げたわけではないかもしれませんが、いつもよりかは彼のドライブに対するMEM全体のチェックが甘かったみたいでその緩みを突いたパスがとても良かった印象でした。ターンオーバーになってしまったのもありましたが、彼のドライブからワイドオープンなスリーを作れた場面もあったのでそれで十分TOは帳消しに出来ますし、ドートのそれが今後もたまに見られるようであればそれはそれでチームオフェンスのフロー改善にも繋がって結果的にはチーム全体のオフェンス力の強化やラインナップの柔軟性向上も見込めるはずなので、単純にプラスになって嬉しいですよね。シンプルに言いたいことをまとめるとドートのパスセンスの向上が垣間見れたっていうのがこの試合の中で印象的だったポイントだったという話ですが、これを受けて改めて思ったのはドートもスリー確率以外にもバスケ選手として色んな面で成長してるんだな、やっぱりこいつ凄いし偉いなってことでした。好きよドート。

 

一方で自分が自分がをやりすぎてしまったシェイ君さぁ…。30点取りたすぎて適当なシュートを乱発して流れを壊すこと壊すこと、あなたの我儘でこんなシーソーゲームらしい展開になってしまったんですからね。反省するように。

でもDAL戦の後とかSNSやネット上でとんでもなく悪口言われてたもの知ってますしそれを見返したかったというのもよく理解しています。だからってムキにならずに、いつも通り自分の仕事に集中してくれれば勝手に結果もついてくるはずなので、そんな雑音気にしないで頑張りましょう。

 

ということで落としたくはなかったものの何とか拾えて偉かったMEM戦でした。次はちょっと日付が空いてホームでUTA、そのあとからTOR→MIL→NOPととんでもロードトリップがあったすぐ後にB2BでホームHOU、その後ホームPHXです。御覧の通り3月後半はなかなかにタフですが、気を引き締めていきましょう。

毎試合丁寧に!自分達のバスケを心がけてね!

 

 

2024/3/21 vsUTA 119-107 Win 48-20

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なんとか勝てました。一安心~。

UTAがメンバーをタンキング模様に変えてきた一戦でした。そのおかげでマストウィンなゲームだったわけですがOKCは作ったオープンショット外しまくり、一方でUTA側は外したり決めたりを繰り返してきて着実に得点を重ねてきたほか、セクストンのハイレベルなゲームメイクが光ったために結局はOKCがリードしている時間は長いけど試合に出ている面子の差ほどの実力差がないような展開になってしまいました。これが嬉しくないのは勿論OKCサイドであり、これから始まるタフスケジュールを考えるともっと余裕を持って勝ちたかったところでした。

しかし、チェットがそんな憂鬱を吹き飛ばすようなパフォーマンスをみせてくれました。ポスターダンクとアリウープアンドワンダンクと勝負を決めたトランジションダンクとその他2本のダンクを含めた35得点は立派すぎる数字ですし、彼がいるいないで明らかに攻めやすさ守りやすさが違っていてまさに嫌な流れだったのをガラッと変えれくれたMr.ゲームチェンジャー!と言えるような活躍でした。

チームの2番手は誰なんだ論争?がたまに勃発しますが、日によってDubもチェットもとんでもない活躍をしてくれたりするので一概にどっちの方が凄いか重要かっていう結論は出ないですね。この試合だってDubもDubで渋いプレーでがっつり貢献してますしね。なのでどっちが優れているとかは深く考えずに2人とも素晴らしい若者であること、そしてこの試合に限って言えばチェットの支配力がとにかく凄かったということを素直に喜びたいと思います。

 

スリーがもっと決められていれば楽に勝てたはずだったので、チーム全体で見るとそこまで悪い内容ではなかったような気がします。しかしながらどうしても触れなくてはいけない箇所があり、それは前試合に引き続きシェイの球離れの悪さです。30点を取りたいからなんだと思いますが、ダブルチームされても強情ばってボールを離さずに自分で0からオフェンスを作り直そうとしたりする場面が多く、それによってオフェンスフローが悪くなるほか他のOKCの選手達の動きもなくなるせいで相手ディフェンスも守りやすそうになっていました。点差の時間変化グラフを見ても、

シェイの担当時間である奇数Q後半は±0かそれ以下の生産性しかなく、エースの時間帯がこれだとやっぱり勝ちにくくなっちゃいます。

ダブルチームされたときやドライブで中に入っていった後の判断力・パス力はもっと優れていたはずだと思うんですが、どうなんですかシェイさん?ドンチョッチョはそこも馬鹿みたいに上手いからこそあれだけのオフェンスマシーンになっているわけですが、あなたはそこんところうまく捌けるんですかシェイさん?ヘイワードさんみたいにサイズとスキルを兼ね備えた何でも屋Fもいるんだしジョー様やケイソンみたいにシュートが上手くて他のことも出来るガードもいるんだしWillみたいにパス出せてかつスリーまで打てるビッグマンもいるんだから、もっと周りを信じてみてもいいんじゃないのシェイさん?プレーオフに向けて体力を消耗しないためにももっとチームみんなでゲームを作っていこうよシェイさん。

 

あとちょっとこれは主張したいんですが、セクストンみたいにスクリーナーを上手く使いながらのドライブやゲームメイクってOKCの皆さん真似出来ませんか?シェイとか特にドリブルもスペースに滑り込むのも上手いんだから、Willとかと一緒にコートに立ってる時間とかちょっと試してみませんか?OKCのセンター器用方針がUTAとか他のチームと違うのがいけないのかなぁとも思いますが、あんだけセクストンに簡単に点を取られ続けるとちょっと待てなんでうちはこれが出来ないんだと言いたくなります。今後はそこのところも上手くやってくれいデイグノートさん。

 

という感じで、シェイの独りよがりプレーにため息をつきつつもチェットの大爆発4Qは観返す価値のある楽しいものだったので、総じて言えば面白いゲームだったかなっていう感想でした。なんやかんやちゃんと勝ってるしね。

ここからかなりハードなロードトリップが始まりますが、今シーズンここまで勝てているっていうだけで十分期待以上なので、これからはボーナスタイムって思って勝ち負け関係なしにもっとポジティブ思考で観ていきたいと思います。勝ち負けに拘らない~って書いてるの最近多いですが…

これからも良いバスケをみせてくれよなOKC!

 

 

2024/3/23 atTOR 123-103 Win 49-20

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勝てました。よかったよかった。

TORとは以前にダブルOTまでいく接戦をやりましたが、あのときは前半にやたらと点差をつけられてしまってから何とか追いつき、その後はシーソーゲームになったものの結果勝利を手にした、という感じだったはずです。じゃあこの試合はどうだったかというと、やっぱり立ち上がりの1Qに点差をつけられました。オリニクのパスとその他選手のカッティングの上手さにやられてしまいディフェンスで流れが掴めず、オフェンスでも最近流行りのシェイ軍団の不調振り(大体はシェイのせいですが)が続いたので結局は7点のビハインドを背負う形になりました。

この後も同じようにポイントセンターオリニクにやられ続けはしたんですが、パッシング以外に攻め手がないTORはターンオーバーも増えてしまい、そのミスをOKCが得点に繋げることが出来たので比較的早めに逆転、その後は点が取れる選手が多くてさらに比較的シュートタッチも悪くなかったOKCがリードを保ち続けての勝利Getとなりました。4Q途中とかには点差が縮まる場面もあったので盤石な内容だったわけでもなかったですが、再逆転されなかったのは偉かったポイントでした。

 

ポジティブな点について語ります。それは何と言ってもスタッツにもあるようにスティール数と相手のターンオーバー数が多かったところで、相手のカッティングに対して何とか対応しようと選手達が努力している様子が見られ、その結果がスタッツにも表れたのかなと思います。どうもTORのカットのタイミングやコース、パスのタイミングがOKCのディフェンススキームと相性が悪かったみたいで何度も裏を取られたりイージーバスケットをされたりしたはしたんですが、その中でもパスミスやスティールを誘発するように努力していたのは大変に良かった点ですしそこから37点ものPTS OFF TOや24点のファストブレイクポイントを稼げたのがこの試合に勝てた1番の要因になったと思います。

また、ベンチユニットの皆さんの調子が良さげだったのも良かった箇所でした。特にケンリッチはスリーの安定感やドライブへの合わせ、リバウンドの存在感が明らかに目立っており、久しぶりにケンリッチウィリアムズの活躍を観れたような感じで嬉しかったです。その他の選手達も安定したプレーをしてくれて、彼らがスリーが入らないスタメン組を支えてくれたおかげでなんとかプラスな展開に持っていくことが出来ました。感謝だぜ。

 

一方でネガティブはさっぱりしていますが、シェイの不調振りとジョー様の不調振りです。シェイに関してはファールが吹かれにくくなったというのも影響はありそうですが、それ以前にもっとパスを散らす意識を持つだけでも簡単なバスケが出来るようになると思うのでまずはそこの意識改革をお願いできればと思います。ジョー様に関してはプレーオフに向けた充電期間という風に考えているので別にいいんですが、彼がオンコートのときは目に見えてリバウンドが弱くなりそこからくるディフェンス力の低下もあるので、その弱点を補うためにもなるべく早めに復調してくれると助かります。

 

ということで、ロードトリップの初戦は無事勝利することが出来ました。ここからが本番ではありますがまずはTORの戦術に対してそれなりのカウンターを浴びせられたこと、そして勝てたことを喜びたいと思います。

こっから何試合も何試合もタフな相手が続きますが、色々と学びながらどこかで1勝して50勝を達成しようね。

 

 

2024/3/25 atMIL 93-118 Lose 49-21

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勝てる気ゼロ!

LALと戦ったときと同じような感じでした。インサイドに入り込んでそこからオフェンスを作らなければいけないOKCとインサイドの守りに関しては弱点がないMILの相性の悪さが強烈で、ドライブしたところで何も出来ずにパスアウト、オフェンスをやり直しても同じことの繰り返し…という感じで完全にお手上げでした。インサイドから崩せないとなると外から射貫くしかなくなるんですが、先述のように中からオフェンスを作りたいOKCにとって外からリズムを作り出すのは自分達のバスケではなく、所謂打たされたスリーを打たされることに繋がった結果それらの外角シュートも全然入りませんでした。前半こそMILもMILでOKCのオフェンススランプの流れに付き合ってくれてお互いにぽこぽことシュート外していたんですが、前半のうちからしっかりとサイズを生かした自分達のバスケを遂行していたMILだったので後半からはOKCのチビーズバスケを一蹴し、いつも通りなMILさんに戻ってぼこぼこにしてきました。

試合を観ているときから思ってましたが、今の感じだとMILに勝つにはこっちのスリーが上振れるしかないと思います。勝ったらラッキーです。

また、選手達やコーチングスタッフの皆さんはLAL戦でAD相手に中で何も出来なかったあの経験を生かし切ることはまだ出来ていないようです。まあ相手に合わせたプランBも実行出来ちゃうようなチームじゃないですし、相性の悪い相手に対して未対応なのは全然構わないんですけどね。やっぱり超ハイレベルなリムプロテクター&ミッドレンジ潰しマンがいるチームにはきついですね。

 

この試合について語りたいことなんてもう殆どないんですが、そんな中でもギディの活躍に関してはちょっと話しておきます。1Qから他のOKCの面々よりも明らかに集中して試合に臨めていたギディは、スリーを決めてくれたことは勿論良かったんですがそれよりもなんかこうプレーの質というか判断力というか、色んな観点でひとつレベルを上げたような気がします。分かりやすく何かが変わったというよりも、今シーズンここまで紆余曲折ありながらも愚直に自分の役割の変化を受け入れながらそれを果たすための意識改革やプレースタイルの変更、スキルセットの多様化に取り組んできた成果が今月あたりから遂に出始めた感がありますね。ボールを持たずとも点が取れたりゲームを作れる6'8は便利過ぎるんですわよ。ここまでギディもよく我慢しましたし、チームも目先の勝利を優先して彼をトレードする、なんてことをせずによくぞ粘り強くサポートし続けてくれました。スリーの不安定感はしょうがないのでいいですし、もう捨てられて迷ってしまうギディもいないので、お相手さんはぜひぜひギディを捨てて彼にワイドスリーを打たせてください。迷わずスリーを打ってきて通算34.1%で決める(ワイドオープンなら35.7%)選手にそれをしてきてください。こっちとしては嬉しいのでぜひぜひ。

 

ということで他に褒めたいことも特に思い浮かびませんしネガティブになる必要もない程コテンパンにやられたゲームだったのでぶつぶつ文句をいうつもりもありません。これにて終了です。

やっぱりロードトリップは辛いな~。

 

 

2024/3/27 atNOP 119-112 Win 50-21

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勝った!すげぇなおい!

何で勝ったかを一言で言えば「スリーが入ったから」と言ってもよい気がしますが、これまで何度も何度も言ってきているようにOKCはワイドオープンスリーを作り出すことにおいてはリーグトップクラスなので、それらが入るかどうかが勝敗に直結するのは当たり前なのです。この試合では22本のワイドオープンスリーを打って10本決めたわけですが、こうやって自分達の作ったショットを確実に決められるとやはり良い結果に繋がりますね。

こんなシューティング%になった1番の理由はギディのシュートタッチがすこぶる良かったからなんでしょうが、それにしてもNOPはギディを捨てすぎたように思いますね。1Qだけで2/4だったのにその後もちょくちょくギディのスリーを打たせるようなディフェンスをやっていたのは明らかにNOP側のミスでした。なのでギディのスリーが入ったのは偶然!っていう言い訳はちょっと聞き入れられないかなって思います。しかしながらNOPも何も考えずにギディを捨てていたわけではなく、シェイのマークを徹底するためにはしょうがなかったことであり、実際シェイにはまともに仕事をさせなかったのでそこに関しては流石NOPとしか言えませんが、単純にギディの上振れがNOPにはあまりに計算外だったということでしょう。

3月に入って以降調子を落としているシェイはこの試合も彼基準では低パフォーマンスだったと思います。勿論NOPの徹底マークによるところが大きいでしょうが、そんな感じで上手くいかないエースに対してデイグノート監督はなんと1Qの途中からシェイをベンチに下げるというOKCファン驚きのローテーションを披露しました。これによりアルバラード対シェイという時間帯が作れたんですが、ここでシェイがスムーズに点を重ねてくれたのが良かったです。あまりにもアルバラードのサイズと長さがなさすぎるせいでどうしてもシェイを対面で全く止められず、OKCファンとしては安心して観ていられる時間帯を作り出すことが出来ました。これのおかげでシェイも楽そうでしたし、監督の采配にはなかなか感服です。

しかしそんなローテーションの多様さも結局はギディの成長によるチーム力の余力の増加が大きいのではないかと思います。今まではMVPクラスのシェイor2人でオールスタークラスのDubチェットというローテーションで48分間穴が開かないようにする采配でしたが、ギディがある程度は自分でクリエイト出来るようになってきたことによって多少の穴をギディで埋めることが出来るようになり、この試合でも彼のスリーだけじゃない嫌なところでやってくる嫌らしいプレーにNOPは手を焼いたと思います。特にペイントエリアの距離から放つフローターがなかなかに凶悪で、もともとあれくらいの距離までの侵入なら出来ていたギディでしたがこれまではレイアップまで持っていけないとシュートが出来ないという残念な選手でした。しかし今はあのフローターのおかげでレイアップでフィニッシュ出来る距離まで行けずとも高確率にシュートを沈めることが出来るため、お相手さんとしてもこれまでのように極端なドロップが通用せず困ったなぁとなっているはずです。

そんなこんなで色々と工夫もしながら戦ったOKCでしたが、NOPもやはりというべきか強敵であることに疑いはなく、出てくる選手がみんな上手でした。特に試合全体を通してザイオンザイオンだったというのと、後半はCJがホットになったのも相まってOKCの20点リードが溶け切った接戦になってしまったんですが、最後の最後ではシェイのご都合スリーやDubの勝負強いクラッチレイアップのおかげでなんとか競り勝つことが出来ました。正直後半の失速はもう少しなんとかしたいところですが、オープンなショットをきっちり決めてきたNOPを褒めるしかないですね。

 

他にもチェットのマーフィーブロックも良かったですし、ケンリッチの渋過ぎる大活躍も大変ありがたかったですが、ここまで意外と色々語っていたのでこの辺で終了にしようと思います。

改めて振り返ると最初に書いたようにスリーが入ったから勝ったというのがなんとも適切な気がするゲームでした。イングラムもいないしハーブもファールトラブルになったのにあの強さって、NOPさん怖いよ。西4位5位は伊達じゃないな。

みんなお疲れ~。よく勝ったよ~。

 

 

2024/3/28 vsHOU 126-132 Lose 50-22

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負けちゃいました。残念。

シェイが大腿部の怪我で欠場したゲームでした。怪我が無事治ることと最近の彼の不調具合が怪我由来であることを祈っています。

さて、ちょっと試合感想から話がズレるんですが、レギュラーシーズンをどう終えるかっていうのは若いOKCにとって結構重要なことなんじゃないかとぼくは思っています。要するに「何位で終えるのか」であったり「何勝で終えるのか」というのを少しは意識していた方がいいんじゃないかっていう思いなんですが、プレーオフの対戦相手がどうこうではなく自分達の自信を深めるという意味でもなるべくレギュラーシーズンの締めくくり方はきっちりしたいなっていうのがぼくの意見なんです。例えばこれからの10試合で全然勝てずに西の4位5位に落ちてしまった、そこまで悪くなくとも52勝finで西の3位で終えた、とかになるとプレーオフ前なのにちょっとチームの士気が下がってしまうような気がするので、納得出来る形でシーズンを終えられた方が色々といいんじゃないかなっていうことです。

そんな思惑があるからこそ3月の下旬に大エースのシェイが離脱してしまうというのは正直不安でした。しかしながらこの決定を下せた大きな理由が3月ギディの成熟度の高さなんじゃないかと踏んでいて、彼を観てデイグノート監督もいける!ってなったんでしょうね。怪我シェイに無理をさせないけどこの時期に変に負けたくない、それならギディも最近良いし他のみんなもハングリーだし、ここらで一丁シェイを座らせて真のOKCワカテーズでシーズン最終盤を駆け抜けてやるぜ!と監督が決断してこの試合に臨んだんだろうと勝手に妄想しています。

でもって結果は負けでしたが、見所ありありの大変面白いゲームでした。内容が面白かったからこそ勝利という結果がついてきたら花丸満点だったんですが、まあそこは残念っていうことです。

 

まずは何と言ってもジョー様の大活躍です。

これマジもんですよ、合成じゃありません。

このダンクがこの試合のジョー様の1番のハイライトではあったんですが、それ以外にもジョー様の調子が戻ってきたのか、本来の持ち味であるスリーポイントも打てたものはしっかりと沈めてくれました。今シーズンの前半から中盤にかけてよく見たリーグ最高シュータージョーアイザイアを久しぶりに見られたような気がして嬉しかったですし、このまま調子を維持出来れば大層厄介なチームとしてプレーオフに進んでいけます。やっぱりジョー様好きなんだよね。

また、ギディも相変わらず凄くて、シェイがいないことでボールを持てる機会が増えただけではなく自分でドライブする機会も増やせたことで理想的なビッグポイントガードみたいになっていました。スリーが入らなかった中でのこの存在感と活躍ぶりは今シーズン最高なんじゃないでしょうか。いやでもほんとにぼくが思っていた以上にゲームメイクが上手くなっていて、武器であるフローターを使いながら得点を取りながら以前までのようなドライブしてから後先を考えるっていう弱点も大いに改善されており、普通に1番の役割を託せるクラスのプレーヤーになっていました。今まで半年かけてボールを持たずとも活躍出来るようにっていう改造手術を受けていた彼ですが、その影響が色んな方面においてプラスに働いていることが明らかになってこれまたとても嬉しかったです。

 

で、この試合を観ていたぼくの感想ですが、

シェイよ、チームがお前に合わせるんじゃなくてお前がチームに合わせる時がきたんじゃないか?

っていうことです。多分OKCファンの方なら皆さん同じように感じているのではないかと推察するんですが、シェイももっとチームのいち部分としてプレー出来ればほんまもんのコンテンダーになれると思うんですよね。

最近は球離れの悪さ、その他判断力の悪さからくるタフショットの増加が自分の首を絞めてしまっています。このHOU戦を観るまでは疲れもあるだろうししょうがないのかなって思っていましたが、この試合のみんなのパフォーマンスを観ると全くそうは思わなくて、シェイが中心とはいえあなた1人で全部やる必要はもうないんだからもっとみんなのためにプレーしてあげましょうよっていう感想しか出ませんでした。シーズン前半の頃はもっとみんなでボールシェア出来ていたと思うので、個人賞に拘りすぎずにチーム第一でお願いよシェイ。

ここまで言っても伝わらないならもうスラムダンク貸してあげるから読んで。谷沢にならないでってことだからね。

 

ジョー様ギディの2人以外にもみんなよ~く頑張ってくれたと思います。そんなOKCワカテーズに土をつけたノリノリHOUはなかなかやるぜ。

でも今のOKCワカスギーズのバスケも観てて楽しいから、この感じでこれからもよろしく!

 

 

2024/3/30 vsPHX 128-103 Win 51-22

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勝ちました!痛快!

56/53/100というスタッツから見ても分かるように、好きなようにシュートを決めました。HOU戦に続いてシェイがお休みだったんですが、最近とても良いギディがシェイ分のUSGを十分に埋めてくれており、シェイ抜きの穴は全く気になりませんでした。HOU戦でも気にはならなかったですけど、特にこの試合はボールも回るし人も動くしで凄い滑らかなオフェンスが多くてそれでいてシュートも入るもんでしたので、むしろシェイがいたらこうはならないんじゃない…?とかすら思いながらの観戦となりました。

そんなハイペースハイクオリティなオフェンスをしながらもディフェンスの運動量も凄まじいOKCは、PHXが誇る歴史上最高クラスのシューティングラインナップ相手に奮闘しました。ヌルキッチ以外のスタメン4人がみんなシュート激うまなので誰がボールを持っても必死こいてクローズアウトしなければいけないんですが、ワカテーズの皆さんはそれをちゃんと理解していてかつサボらずに実行し続けました。だからと言っていくら頑張ってディフェンスローテーションを回しても全てのシュートを守れるわけではなく、1Qなんかは結局空いてしまったPHXの選手に打たれてそれが決められてしまった場面もありましたが、流石に36分間ずーっとそんなディフェンスをされるとシュートタッチやリズムが狂うんでしょうね。試合が進むにつれてPHXの調子が落ちてくるのがはっきりを見て取れ、一方でOKCは若さ全開で攻守両面で動き続けて良い流れを自分達の力で持ってくるとそのままがつんと点差をつけてしまいました。まあOKCのシュートタッチが良すぎたのは事実ですが、一応自分達の努力の賜物だったとも思うので今回は素直にこの試合内容と勝利を喜びます。

試合内容と言えば、前回のPHX戦で50個くらいヌルキッチにオフェンスリバウンドを取られたわけですが、この試合ではトータルリバウンドが3つだけでした。ヌルキッチも頭のいい選手なので自分が活躍出来る機会は逃さないはずですが、そこで前のようにやられなかったOKCの対応力と作戦遂行力もまた良かったポイントでした。誰々が頑張った~とかっていうよりもチームみんなで意識的にリバウンドを取りに行けていたような印象ですが、これのおかげで「折角シュート入ってるのに、折角よく守れてるのに…勿体ない…」っていう11月あたりにいつも感じていた切なさを抱かずに済みました。

リバウンドの話題から少し広げると、3月のOKCは結構リバウンドで頑張れていたことも褒めたいと思います。なんとOPP OREB%がリーグ9番目に少なく、余計なポゼッションを与えずにマイボールに出来ていたんですね。シーズンの序盤、特に11月は本当にディフェンスリバウンドが取れなくて先述の切なさを噛み締める日が多かったんですが(なんとOPP OREB%が34.6%…)、そこからメンバーが大きく変わったわけでもないのにシーズン中にある程度の修正が出来ました。そうやって相手のシュートミスを自分達のポゼッションに変える機会が増やせたためにそこから始まるFast Break Pointも増加しており、3月は17.3点とリーグ4位の多さでした。シーズン全体では15.6点の7位だということを考えると、OKCのリバウンド力の増加は単に相手に2nd Chance Pointを与えないだけではなく自分達の攻撃力のアップグレードにも繋げられていることが分かります。これは是非今後も継続していきたいところですね。もしかしてヘイワードさんのリバウンド力に助けられてる?

 

とまあ試合内容から少々逸脱しましたが、この試合に関してはみんなよくよく頑張っていたので選手個別にどうこうと語ることはしません。しいて言えばジョー様のタフスリーやばすぎってことくらいですかね。

ここから始まる東遠征、どこまで踏みとどまれるかが大切です。以前書いた通りたかがレギュラーシーズンとはいえある程度の結果は残したいですし、ここまできたら3連敗なし実績も達成したいので、ところどころで勝ち星が拾えるといいですね。

頑張ろう!MSGで爆発だ!

 

 

ありがとうトレvasaベルタン

23-24シーズンのTDLについて語ります。勿論OKC関連のものについてだけです。

 

OKCが放出したもの

  • トレマン
  • vasa
  • ベルタンさん
  • 2024年のHOUの2巡目指名権
  • 2025年のPHIの2巡目指名権

OKCが獲得したもの

  • ゴードンヘイワード

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はい、なかなか派手に動きました。ここ3年間は他チームの懐事情を助ける系の動きばっかりしていて、シーズン中のトレードでローテーション入り出来るクラスの選手を獲得したのなんてシャリッチさんくらいじゃないでしょうか?マイエオニとか覚えてる人いますか?そんな動きばっかり見てきたもんだったので、まさかのヘイワードさん獲得、OKC側が若手と指名権を放出、っていうのが大変新鮮でした。

 

まずは今のぼく的にこのトレードをどう捉えているのかについて語ります。まあ色んなところでも言われていることで別に真新しいことは言えないんですが、WinNowムーブだけど将来も犠牲にしないという無難な動きかなと思います。

出した選手達もvasaは最近ローテーションに入っていたので痛手と言えば痛手にはなると思いますが、ヘイワードをローテメンバーに入れられるのであれば正直全く気にならない穴ですし、その他2人は今シーズンのメインローテーションに入っていませんでした。それに加えて放出した2巡目指名権2つもOKCが持ち過ぎていた資産だったので、むしろ放出させてくれてありがとうと言いたくなりました。流石に向こう7年で2巡目指名権20個越えはきつかったのでね…。ということで放出された資産達はOKCが持っているよりもCHAさんが持っていた方が正しく使われるだろうというものばかりだったわけです。

一方で受け取ったヘイワードさんですが、怪我をしまくっているイメージを持たれる選手ではありますが試合に出ているときは大変に優秀なオールラウンダーです。シュートパスドリブルの全てを高水準に遂行出来て、攻守両面で優れたBBIQを使って効果的に動いてくれます。だからこそ頑固なプレスティでもシーズン途中の獲得を決断したわけですが、とにかく余計なことをしないくせに相手にとっていやらしいプレーを確実にやってくれる選手です。一部では元オールスターと紹介されていて実際そうではあるんですが、今の彼は年齢や怪我の影響もあり全盛期のような活躍は出来ないはずです。ですが、先述の通り豊富なスキルセットと優れた頭脳で確実な仕事をしてくれるベテランであることは疑いようもなく、そんな選手をうまい具合に獲得出来たわけなのでぼくの評価としては100点満点のトレードだった、となりました。

 

こんな感じでぼくはヘイワードをかなり高く評価しているんですが、彼みたいなサイズもそこそこある優秀なウイングを取れたのがとても嬉しいんです。それに加えてヘイワードさんを2ndオプション、もしくは3rdオプションとして起用する必要もなく、相手がシェイやDub、チェットに気を取られている隙をついてくれる4thオプションとして自信を持って起用出来る選手が手に入った、このことに大変興奮しております。6'7のサイズがあるのでサイズダウン問題を気にする必要もない、頭が良いので余計なことはしない、でもやって欲しいことを期待以上にやってくれる、性格もよさそうというかプレスティがGOサインを出した時点で人格者確定、もう最高ですよ。書いててよだれ出てきました。フェイブといいUTA産の選手ってプレスティが求める人柄像にマッチしがちなのかな?

スタメンか否かは分かりませんが、今後本気で勝ちたいってなった試合ではおそらくクロージングラインナップに入るでしょうね。それほどに優秀な選手であることには間違いないので、今から彼のOKCデビューが楽しみでたまりません。今出てる報道だとオールスター明けまでは今のふくらはぎの怪我のケアをするみたいで欠場のようですが、とにかくもう楽しみすぎます。待てないね。

ほんとに楽しみだし頼りにしてますんで、怪我だけは頼むから避けてくれ。めっちゃケアとコンディショニング頑張ってくれ。

 

最後に放出された3人へ一言ずつ言います。

ベルタンさんへ。突然ちょっとだけ試合に出したりするスパルタ起用をしてすみませんでした。でもそんな起用方法をされてもスリーをぶん投げてはそれを決めるっていうのを何回もしているのを見て、やっぱりリーグトップクラスのシューターなんだなって再確認しました。ディフェンスだってフットワークがついていかない場面もあったけどそれ以上にファイトしてくれていたのがとても印象的でしたし、どんなときでも自分に出来ることを全力でやってくれるナイスガイでしたね。短い時間でのお別れになってしまいましたが、これからもそのシュート力を存分に生かしてNBAファンを魅了していってください。お願いですからOKC相手にはやらないでください。

vasaへ。こんな形でのお別れになるとは正直思ってなかったです。最低1年は一緒に戦っていくだろうと思ってたのに、突然のトレードになってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。セカンドチームのハンドラーとして頼りにしていましたが、今のトラディショナルなビッグマンがいないOKCではあなたの得意なPnRから始める攻めの形を作ることが出来ず、本来の持ち味を生かし切ることが出来なかったような気がします。その辺も踏まえての放出になったのだとしたらむしろvasaのためにもなる移籍になったと思うので、vasaも自分の価値をがんがん証明してOKCを後悔させるくらいになってください。

最後にトレへ。本当に悲しいお別れです。昨シーズンにもう少しでいいからジャンパーを決められていれば、今頃Dubと一緒に偶数Qを引っ張るスコアラーになれていたでしょう。シュートにいくまでの過程はとても上手く、ドリブルのセンスはお世辞抜きに一級品でした。有望なビッグウイングやセンターが残っていた中でのトレ指名は一般的に言えば失敗だったのかもしれませんが、トレが21-22シーズンにぼく達OKCファンに見せてくれた夢、その後も決してふてくされずに常にチーム第一に動いてくれたこと、これらを思い返すと口が裂けても失敗なんて言えるOKCファンはいません。選手にもファンにも愛された23番のイケメンガードを決して忘れないぞ。あなたはNBAでやっていけるガードです。絶対CHA(もしくは違うチーム)ですぐに頭角を現して、OKC相手に30点取ってください。本当に今までお世話になりました、ありがとうございました。

 

 

ということで、楽しいことも悲しいこともあった23-24シーズンのTDLでした。

新チームになってちょっと寂しい気分ではありますが、ひとまずオールスターブレイクまで頑張りましょう!

 

 

23-24シーズンの2月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ2月編です。

2月は9勝2敗でした。勝ちすぎです。ここにきてさらに貯金を増やしていくあたり、なかなか今のOKCワカテーズは骨のある野郎共ですね。

 

目次です。

 

本題行きます。

 

2024/2/1 vsDEN 105-100 Win 33-15

試合のリンク

勝てました!やっぱりWinの文字を書けると嬉しいです。

DENはヨキッチが怪我でお休み、OKCはDubとジョー様がお休みでした。ヨキッチ抜きであることに大いに助けられた勝利だったというのは揺るぎない事実ですが、それでも今シーズンのDENシリーズを3-1で終えることが出来たのはOKCの成長具合的にも順位的にも嬉しい結果となりました。

 

まずはDENファンの皆様の手厳しさについて少し触れたいのですが、「ヨキッチがいないと弱小チームになる」的な発言をされている方がそれなりにいらっしゃってびっくりしました。どんなチームもMVPクラスの選手が抜けたら弱くなると思いますし、DENなんてヨキッチありきのチームなんだからその大黒柱が抜けたら厳しくなるに決まっているのではないでしょうか。また、仮にヨキッチが抜けてもハイレベルスコアリングガードのマレーがいますし彼以外にも優秀なベテランがたくさんいるので、全然NBAチームらしいバスケは出来ていたと思います。確かに優勝するには足りない戦力なんでしょうが、MVPがいなければそもそも優勝どうのこうのって話ではなくない?怪我で抜けちゃうのはしょうがないし何もそこまで悲観的にならなくても…、と思ったのでちょっとここに書いてしまいました。優勝を本気で狙うには厳しく批評するしかないんでしょうかね…それはそれで辛いですね…。

 

さて、この試合もこれまでと変わらずチェットに正面から突っ込んできてくれたDENの選手相手に彼がブロックパーティを開催する流れになりました。多分2本くらいカウントされてませんが公式では5ブロックです。チェットはそれ以外にもスリー3/4を含む18点、リバウンドも13本取ってくれました。ワイドオープンを決めてくれるのはやはりありがたいですし、それを7'1のセンターがやってくれるというのがシェイやその他ドライブで攻めたいOKCの選手達にとって大変ありがたいです。リバウンド面でも、チェットがいないときはDENも積極的にオフェンスリバウンドを狙いに来た感じでしたが、いるときはチェットが高さを生かしてガシッと掴み取ってくれました。最近お疲れなチェットですが、とにかく怪我がないようにしてもらうのを第一優先に引き続き頑張ってもらいましょう。

あとクレジットをあげたいのはドートです。ドート恐怖症を発症している選手はリーグの中にもちらほらいますが、ジャマールマレーもそのうちの1人です。思ったよりもOKCチビーズがDEN相手に頑張れているのはドートがマレーを1人でどうにかしているからであって、この試合でも彼のファイトとその影響は随所に見られました。最近は一部他チームファンからフロッパーとして嫌われ始めたドートですが、最近のスリーの不調具合がまた改善出来ればマーカススマートのような攻守でチームに貢献出来る泥んこプレーヤーとして認知してもらえるはずです。負けるなよドート、この試合良かったぞ。あとはもう少し打てたシュートを決められるようになろう。

ネガティブに移りますと、この試合の1Qに気になったことですが、ひたすらコーナースリーを打たれてそれらを決め続けられました。2Q以降は外してくれたりそもそも被アテンプトが減ったりで気にならなくなったんですが、ぼくの素人目には2Q以降もコーナーが空いているときは多かった気がしているので、個人的にはそんなに上手くアジャストした感を得られませんでした。もともと今のOKCのディンフェンススキームは相手にコーナースリーを多めに打たせるというよく分からないものでありその弱点がこの試合でも露呈していただけなんですが、やっぱりスリーの中でも効率的な部類と言われているコーナースリーを多く献上し続けるのって良くないんじゃない?と思いました。基本的に非コーナースリーよりもコーナースリーの方が確率高いですからね。プレーオフで20本くらい打たれて12本くらい決められる未来が見えるよ。今シーズン中の改善は別にいいんですけど、今後どうしていくのかを注目していきましょう。

こんな感じです。ヨキッチ抜きとはいえ色んなタイプの優秀な選手がいたDEN相手にDubというクリエイターとシュートとハッスルをもたらしてくれるジョー様がいなかったOKCがなんとか競り勝てた、上手くいったことやよく頑張れたこともあったけどなんとか改善できるといいねっていう箇所もあった、ということです。

こんなの毎試合そうですけどね!

 

タフ~なノースウェストディビジョンの2大巨頭との4試合が全て終わりました。結果はMINと2-2、DENと3-1です。ご立派じゃん。これで勝率が同じでもアドバンテージが取りやすくなったので、頑張ったかいがありました。色々なことを学ばせてもらえたし、ナイスファイトでした選手の皆さん。大変お疲れさまでした。

 

 

2024/2/3 vsCHA 126-106 Win 34-15

試合のリンク

無事勝利です。これで西1位奪還よ。

厳しい1月のスケジュールを乗り切ったOKCにもたらされた休息の時、とまでは言えませんがちょっと一息入れたくなるシチュエーションでした。勝率だけ見れば強豪のOKCが勝率だけ見れば弱めのCHAをホームで迎え撃つという、ある種勝って当然ともいわれてしまうようなこの試合でしたが、そんな思惑を見事に実現することが出来ました。試合開始直後から好きなように点を取り続け、CHAさんもCHAさんでオープンショットを外し続けてくれるもんだったのであれよあれよと点差が広がっていきました。1Qの時点で大きな点差がつき、セカンドメンバーもOKCの方が優れているためにそこから捲られることもなく、かなり早い段階で勝負がつきました。

今シーズンのこういう試合の見所といえばシェイが3Qまでになんとか30点を取ろうと躍起になっているのを楽しむことですが、この試合ではそれ以外にも5ファイブのチャンスがあり、そっちは結構真面目に期待しながら観戦することが出来ました。結局は3rebs3blksで駄目だったんですが、ブロックをつけようとぴょんぴょんしているシェイを見れたのでよかったです。でもって30点チャレンジをかけたFTを外したり、その後2for1シチュエーションにするためという大義名分で1人で速攻をかけてなんとかFTを稼ぎ、30点を取って一安心するシェイもまた見ていてとても微笑ましかったです。

また、ジェングのディフェンスハッスルや効率の良さも印象的な試合でした。最近OKCファンの方の中でも微妙に評価が分かれる彼ですが、超素材型の選手なので3年目までは待ちたいっていうのがぼくの意見です。なので今シーズンはBlueが主戦場でも全然いいですし、試合に出れたときには出来ることを精一杯やってくれればそれでいいんです。ATLのジェイレンジョンソンだって3年目からのブレイクですし、3年目ポクだって怪我するまではとても良かったわけですから、2年目半ばのジェングはまだまだこれからです。とはいえ2年目ポクのAS後のパフォーマンスは結構良かったので、そのタイミングでジェングがローテーションに入ってこれるかどうかはひとつの指標になりそうです。そこで入ってこれるならOKCの2022年ドラフトは史上最高になりますし、無理ならもしかしたら「あのときデューレンを取っておけば…」になるかもしれません。今の時点で「あデ取」を言ってる方はぼくと一緒にもう少々辛抱強く待ちましょう。

 

試合内容に関して印象に残っていることは以上です。みんな自由にやってたので観ていて爽快でしたね。

あと、ブランドンミラー凄かったですね。ドラフト前は正直バスト予想していたので謝りますミラーさん。すみませんでした。これからもMIN相手にタフショット決めまくってください。

 

2月はオールスターブレイクがあったりで試合が少なく、1月のような毎晩3試合ずつあるみたいな感じではなさそうです。とはいえSACやHOUへのリベンジチャンスやLACみたいなイケイケベテラン軍団との対戦もありますので、結果にこだわり過ぎずに目の前のOKCの選手達の活躍と成長を観ながら楽しみたいと思います。

 

 

2024/2/5 vsTOR 135-127 Win 35-15

試合のリンク

勝ちました!リアルタイムで観たかった…。

Battled all 58の文字通り、2OTの激戦となりました。それも最大23点ビハインドだった時間もあり、それを追いついて2回も延長戦をやった末の大勝利だったので、OKCファンは勿論その他NBAファン(TORファン以外)の皆さんも楽しめたゲームとなったんじゃないでしょうか。

なんでこんな点差をつけられてしまったかというと、TORの徹底したインサイド固めディフェンスに対して外のシュートを外しまくったからです。試合開始直後こそケイソンがぽんぽん決めてくれましたがそれ以降はたとえワイドオープンでも決めることが出来ず、そのせいで完全に流れがTORに傾きました。いくら頑張ってディフェンスしててもこれだけ自分達のオフェンスがうまくいかないとどうしようもなく、結局前半は47点しか取ることが出来ませんでした。

3Qも始めの方はうまくいかなかったんですが、3Q残り7分を過ぎたあたりからようやくヒットし始めて、それによってTORのオフェンスのリズムを崩すと大きなランを作ることに成功しました。そこからなんやかんや一進一退の攻防を繰り返してなんとか最後は勝ち切れた、というのが超大雑把なまとめになります。

 

ここからはぼくが語りたいことを書いていきます。

まずはアーロンです。ワイドオープンになったら絶対に決める漢であり、それに加えてハンドリング、ショットクリエイション、ポジショニング、カッティング、フィニッシュ力を兼ね備えたちょっとやばいレベルのロールプレーヤーになってきたアーロンです。この試合も3Qだけでスリーを3本沈めてチームの勢いを作り出した要でしたし、TORのゾーンディフェンスの隙間に入り込んでイージーレイアップチャンスを何度も作ってくれました。彼はオフェンスだけの選手でもなく、チームでも個でもディフェンスは普通に出来ますし(ドートやケイソン、ケンリッチらOKCが誇るウイングディフェンダー陣のレベルが高すぎてアーロンですら少々物足りなく感じるので今回は普通と書いています)、サイズも最低限はあるためスイッチも出来ます。

こんなアーロンウィギンスの活躍をこれからも応援していきたいので、プレスティさん頼むからほんとに再契約してくれ。彼に金をやってくれ。

次にギディです。何あの4Q最後のインバウンズプレー。

これ以外にも勝負所でのスリーやタッチの良かったフローター、最近頑張っているオフボールカッティング、RJバレットを2回もブロックしてくれたことなどなど、色んな場面でとても頼りになる働きでした。それでもって極めつけは勝負を決めたアンドワンね。

ここまで試合に集中出来ているギディを見れたのは久しぶりだった気がします。チーム内の役割の変化に対するアジャストを強いられる中でのあの出来事もあり、恐らくはぼくが思っている以上に多難な状況なんでしょうが、仮に期待よりかは成長度合いが少なかったとしてもそれでもちゃんと前には進めているっていうことが確認出来て本当に良かったです。引き続きOKCの民はあなたをサポートすると思うんで、自信を持ってくださいねギディちゃんよ。

そして最後はドートについてです。おめぇシュート打つなら決めろ!おめぇが決められるかどうかでこのチームの強さは変わるんだ!単純にスペーシングにも影響してくるからっていう理由もあるけどやっぱりルーゲンツドートがナイスプレーをすると会場が盛り上がるんだ!おめぇはOKCの魂なんだ!それを忘れるな!ルーはOKC Thunderの魂なんだ!最高だったぞあのバイソンドライブ!

 

ということで、とても盛り上がったTOR戦でした。Dub不在の影響を大いに感じたゲームだったと思ったのはぼくだけではないんじゃないかと思いますが、いないものは仕方がないのでいる人達で頑張りましょう。

いや~ほんとにみんなナイスファイト!

 

 

2024/2/7 atUTA 117-124 Lose 35-16

試合のリンク

負けました。しょうがないさ。

スリーの調子がすこぶる良かったゲームでの敗北は久しぶりな気がします。最初の方のGSW戦以外にありましたっけ?これまでは基本的にオープンショットを決められるか、決めたいシュートを決められるかに勝敗がかかっていたと思いますが、この試合ではそうではなく如何にインサイドで上手く得点を取るかがキーポイントになっていたような気がします。

今期のOKCはスリーが上手チームなので、てっきりスリー多投の玉入れバスケをしていると勘違いしている方がいらっしゃるかもしれませんが、実は2PTによる得点率も5割超えということでそこそこはインサイドで得点するチームです。まずは中での得点を狙って、それを受けて相手ディフェンスが収縮したところを外から射貫くっていうお手本のようなバスケをしているんですね。

こういったOKCがやりたい攻め方を気持ちよくさせないようにこの試合では中をぎゅうっと絞られました。単にゾーンディフェンスをしてくるだけならまだマシなんですが、UTAさんの場合はマルカネンやケスラー、オリニク、ジョンコリンズといった動けて背も高くてっていうビッグマンが多く、彼らが常に複数人中に陣取っていたせいでより人口密度が上がってしまっていたのです。ここまでぎゅうぎゅうなインサイドからどうやって点を取るかっていうのがこの試合の勝負を分けまして、結局は気持ちよく中で点を取れなかったOKCが負けてしまったのでした。

 

UTAさんがこんな極端なインサイド潰しが出来た理由は単純で、ペリメーターにいるギディを放っておいてシェイやDubにダブルチームをしたり中に寄ってポジショニングをしていたからです。つまりUTAさんはまるでこの試合がプレーオフゲームであるかのように現状のOKCが抱える弱点を突き続けてきたわけです。ギディをジョー様とかに変えられればサイズ不足感はありつつもサードハンドラー兼ハッスルマン兼最強シューターのロールを追加出来てもっと上手く対処出来たんでしょうが、まだジョー様が怪我から復帰してなかったこの試合ではそれも出来ずで結局はサイズの問題も考慮した結果ギディを出さざるを得ませんでした。

この試合の勝敗を分けたのもラスト3分くらいでのギディの超ワイドオープンスリー外しだったと思います。これはギディが嫌いだからとかいう子供みたいな責任の押し付けではなく本当にそうだと思うから言っています。大変申し訳ないですがこの試合に関して言えばギディのオフェンシブバッグに少なさを的確に突かれために負けてしまったとぼくは結論付けます。

 

さて、ネガティブは一旦ここまでにして、ちょっとはポジティブにいこうと思います。

Dubが数試合ぶりに復帰しましたが、これまで通り1人で勝手に点を取ってくれました。チェットへのアリウープといいやっぱりDubが入るとオフェンスの武器が大幅に増加します。シェイとチェットだけではなんとかならずとも、Dubもいればこれからもたくさんの試合に勝っていけると思います。この調子でよろしくDub助。でもマルカネンのことを当たり前のようにマークする割り当てにはいい加減文句言いなよ?

あとはジェングもここ数試合の頑張りを継続出来ました。オープンスリーを打ち切ることを徹底しているというのは実践出来ていますしそれ以外のときは少しでもリムを見ようと意識しているのが伝わります。今はまだそれでいいから、少しずつ少しずつ自信とパワーをつけていこうね。最近ディフェンシブハッスルも良い感じだしそれが上手くいくことも多いしね。普通にその高さと長さでそのフットワークは反則だからね。まずはこのままジェイデンマクダニエルズ系を目指そうね。その後は普通にポジョみたいになってくれていいからね。

最近のジェングの活躍がぼくの中ではとても好印象なのでついこんなツイートもしてしまいました。

流石に勝敗よりも優先するのは難しいと思いますが、なるべくNBAの舞台でジェングを育成していきたいです。空っぽじゃないけど容積が大きすぎるもんだから十分に夢詰め込める逸材だと思うんだよなぁ。

 

ということで負けてしまったUTA戦でした。相変わらずUTAさん相手にはリバウンドが取れない場面が多くて悲しい気持ちになることも多かったですが、今のロスターではどうすることも出来ないですししょうがないです。ネガティブな面も目立った一方でポジティブな点も見られましたし、次の試合に切り替えましょう。

2/8の夜にこれ書いてるので、寝て起きたらTDLが終わってます。誰かビッグマン来るかなぁ。何が起こるか楽しみだなぁ。

 

 

2024/2/11 atDAL 111-146 Lose 35-17

試合のリンク

勝てる気がしませんでした。ベルタンさん助けて。

お相手さんのやりたい放題なゲームになりました。オフェンスではDALの速いオフェンスを全く止められずにイージーバスケットを献上し続けたかと思えば、ドンチッチの究極の個人技をどうしても止められずにこれまた簡単に得点され続けました。一方でOKCの弱点を突いた的確なディフェンスを40分間やり続けられた結果、言い訳しようがない完全な敗北となりました。

ひとつずつぼくの感想を言っていきたいと思います。まずはDALの速攻にやられたことについてですが、これに関しては今の選手起用、ひいてはロスター構築方針を続けるのであれば純粋に選手達がもっと頑張るしかないんじゃないの?と思います。というのも、あくまでこの試合に限ったことで言いますが、DALさんは何時如何なる時も速攻を狙って全員で走っていました。つまりはOKCのシュートが外れた時にはもう誰かしらが前線に走っていたということになるんですが、これは裏を返せばその速攻に走っている選手はディフェンシブリバウンドを確保するという仕事を放棄しているわけで、いうなればDALさんはハイリスクハイリターンな作戦でやってきていたわけです。一般的なNBAチームであればこのリスクをもっと攻めてオフェンスリバウンドを獲得、そのまま2nd Chance Pointsに繋げられるんでしょうが、OKCの選手達はパワーも高さもないのでそういったやり方で相手を攻め立てることが出来ません。そうするとどうしてもドンチッチが指揮するスピードに乗ったDALの速攻を正面から守るしかなく、スピードやサイズのミスマッチを突かれるわそもそも追いつけずにワンマン速攻を食らうわでもうどうしようもなくなってしまいました。今みたいなスモールラインナップでこれからも行くのであればこのDALさんの速攻をスピードダウンさせる方法を思いつかない限り一生DALさんには勝てません。そして、多分ですがそんな方法は存在しないと思うのでもう戦術的にどうこうという話ではなく、純粋に正面から守れるように走り負けるな、と言うしかありません。もしくはこっちが全てのシュートを決めるかだね。さあどうするOKCの皆さん?

次にドンチッチのハーフコートオフェンスについてです。これはもう語る必要もないんですが、ほんとにどうしましょうね。特に1Qにドンチッチのシュートタッチが良すぎたのがもう反則で、ハードピックをかけられてスイッチしなきゃドンチッチのスリー、スイッチしたらもうその後はサイズのミスマッチで攻められて終了です。どれもこれもドンチッチのゲームメイクが上手すぎるが故に引き起こされる現象ばかりですが、これに関してはちょっと解決策が分かりません。でもこれまでもDALとの試合に勝てたりしていますしこの試合もランを作れたりはしていたので、これまで通りドートをぶつけてその後もなんとかみんなで守るしかないんでしょうね。う~む本当に凄かったドンチッチ。

で、最後のOKCの弱点を突き続けたDALのディフェンスについてですが、これは至極単純でドートとギディの外は捨ててシェイDubチェットのインサイドゲームを潰すことを徹底してきました。通常はドートやギディから2mくらいのところにいるはずのマークマンがペイントエリア付近で常に待っていて、OKCのビッグ3の誰かが中に入ってきたらすぐに2人か3人で囲いに来ました。こんな守り方をされるとシェイやDubは自分のシュートが打てませんしどうしても外で空いているドートやギディにパスをせざるを得なくなり、かといってそんな敵から献上された系のシュートを決められる程この試合のドートとギディのタッチが良くなかったため、こういった試合結果になりました。今シーズンここまで何度かこんな感じのディフェンスをやられていて、それを上手く対応出来たり出来なかったりを繰り返しているOKCですが、プレーオフになったときに果たして上手くいくパターンを7試合のうち4回も引き当てられるのかっていうのは正直疑問です。ドートはここまでの55試合で39%程度を維持出来ているので個人的には責める気にはならないのですが、やっぱりギディのシュートタッチの不安定さとその期待値の低さを考えるとちょっとどうにかしないととは思います。残りのレギュラーシーズン25試合ではこのインサイド潰しゾーンをどうやって攻略していくかを模索するっていうのが重要な宿題になっていきそうです。まあそこの解決策としてヘイワードさんを獲得したっていうのはOKCファンの方なら十分に理解されているでしょうが…

 

ということでなんにも上手くいかずに負けたDAL戦でした。DALファンの皆さん、楽しんでくれたかな?もしプレーオフで当たったら今度はこんな意地悪な作戦はやめてくれよな!

B2BのSAC戦も勝てる気はしませんが頑張りましょう。チェット対サボヤンのゴンザガ対決だぞう。

 

 

2024/2/12 vsSAC 127-113 Win 36-17

試合のリンク

勝てました!すごい!

上記ツイートにもあるようにこの日はNFLスーパーボウルがあったらしく、その関係でNBAナイトゲームを避けておりこのSAC戦も日本時間5時からの開始となりました。1個前のDAL戦もデイゲームだったっていうことで観戦する側の負担が大きかった2連戦となりましたが、なんとかイーブンで終えることが出来てよかったです。

よく聞く話ではありますが、デイゲームは調整とかが難しいとかで選手からは不評がちらしいです。確かに起きる時間とかご飯の時間とか移動の時間とかアップの時間とかいつもの感じで出来なくなりますもんね。ぼくもそういう気持ち分かるよ。やだよね。

 

DAL戦でぼこぼこにされて良くない雰囲気の中でのこれまた苦手なSAC戦ということで、正直勝てる気はしませんでした。そんな気持ちで観ていたんですが、今日のSACさんは全体的にシュートタッチが不調でそれなりに良い形でシュートが打ててもそれが入らず、一方でOKCはお相手のスロースタートには付き合わずにサクッと得点を重ねられました。ここでまずは一歩リード出来たのが大変に素晴らしく、グダグダにならずに自分達のペースを維持したまま試合を進められたことによって、SACさんのシュートタッチが戻ってきても結局はリードして1Qを終えることが出来ました。

それでもってぼくが大興奮した2Q頭のドートDubジェングケンリッチチェットのディフェンシブラインアップですよ。サイズもありながらオールスイッチ可能かつディフェンシブBBIQ良しかつ後ろにチェットが控えているという堅守布陣のおかげで、サボニスを下げてフォックスとモンクを中心とした速いペースのオフェンスを狙ってきたSACの出鼻を挫くことに成功しました。相手はシュートすら満足に打てずにターンオーバーを繰り返し、そこからOKCがお得意のPTS OFF TOに繋げられたことで再度10点差以上のリードを取ることに成功しました。流石に相手にドンチッチみたいな歴代最高レベルのビッグプレイメーカーがいたらここまで上手くはいかないんでしょうが、フォックスとモンクの点取り屋ガードコンビにはサイズで負けない分OKCも対応出来るようで、ドートとDubを中心にマンツーディフェンスを、後ろにいるケンリッチやジェング、最後尾のチェットが正しくヘルプをすることでSACをシャットダウン出来ました。このラインナップの問題点は得点力不足だと思うんですが、この試合ではDubのお手々がぽっかぽかだったおかげでハーフコートでも点が取れたのでその弱点は露見せずに済みました。まあでも今後はこの弱点が出まくると思うから毎試合固定で使い続けるのは難しいかもしれないですね。でもこのラインナップこんだけ語っちゃうくらい好きだから今後もやってみて欲しいなぁ。ケンリッチのところヘイワードに変えてやってみる?いやー夢が膨らむよ。

後半に入ってもチーム全体でスリーレベルに点を取り続けることが出来ました。SACも流石に2Q前半の展開はまずいと思ったのかガード主体で攻めることをせずにOKCが嫌がるサボニスのゲームメイクを中心攻める戦法を取ってきましたが、流石のサボニスもずーっと出続けると疲れてしまうんでしょう、後半は時間が経つにつれてどんどんと攻守両面での存在感が薄れていきました。彼にオフェンスリバウンドを何本も取られるというOKCの代表的な負け筋も見られず、OKC側は終始自分達のリズムでゲームを進められたような印象でした。4Qにはホットになったモンクやデイビオンミッチェルらによる追い上げもあったものの前半に得られたリードを守り切ることができ、見事に勝利!となりました。

 

ということでこの試合でコメントしたいのはDubとジェングです。2022組は良いぞ。本当に良いぞ。

Dubがこんな活躍をしてくれれば基本的に勝てます。勝てないのは相手のスリーが50%で20本決まるかもしくはDub以外の選手が全員絶不調かのどっちかです。この試合も好き勝手やってましたが、贅沢を言えばもう少し安定的に点が取れるようになるといいのかなと思います。例えばシェイみたいにスペースを作る技術とそれを決め切るジャンパー力みたいに、確実に2点取れる何かがDubにもあるとこれは大変に嬉しいです。スリー、フェイダウェイジャンパーとフローターを含めたミッドレンジゲーム、レイアップやダンクも含めたフィニッシュ力と、こうやって文字にするとなんでも出来ちゃう優秀プレーヤーDubにもさらに追加で確実に敵を仕留める必殺技みたいなのが身につくのを期待しています。

ジェングはジェングで最近迷いが減った感じがありますね。少しは自分の判断力やスキルに自信が持てるようになったんでしょうか。何べんも言っているように今は今の感じで十分であり、なんなら今後も安定的にスリーが決められれば今のままでも最低限OKなんです。それほどまでに彼の長さとフットワークを生かしたディフェンス力は今のOKCが求めてやまなかった特殊能力であり、それこそベイズとかに期待していたような役割をこなせる逸材が今少しずつですがOKCに顕現してきているんです。この試合も結局5分しか出られなくて個人的には残念だったんですが、今後も彼のミニッツを少しは用意しておいてねとデイグノート監督に伝えたいです。この調子で頑張れジェング!

 

はい、こんな感じでSAC戦の振り返りを終了します。なんか噂によるとSACさんには8連敗していたらしいので結構大きな勝利になりました。3連敗避けも出来てよかったよ。

次はアウェイでORL戦だ。同時期タンキングチームの仲間として、自前で育てた選手をメインに起用している若手チームとして、そして今後も続いていくであろうライバルとしてどちらが強いかをはっきりさせようぜ!負けないぞ~!

 

 

2024/2/14 atORL 127-113 Win 37-17

試合のリンク

勝てました。いえい!

1Qこそサグスのスリー3/4を含むガッツ溢れる活躍に気押されたりしたものの、2QからはORLのスリーが落ち始めたこととシェイチェット以外のみんなの安定したプレーによって流れを掴むことが出来ました。そのままリードして迎えた後半のうち、3Qはシェイが、4QはDubがコートを掌握して常にORLにストレスを与え続け、なんとかコーチ変更なし生え抜き中心育成若手チームの東西対決を2勝で終えることが出来ました。勿論シェイとジョー様はOKCの生え抜きです

この日のOKCはとにかくソリッドに点を重ねました。確率的に駄目だったのは前半のシェイチェットくらいでしたがこの2人も後半にはきっちり修正してましたし、その他の選手達はベンチメンバーも含めてみーんな超効率に点を取ってくれました。その結果がチーム全体での50-40-90に繋がったわけですが、こんな感じで点が取れたのは出場選手がみんなちゃんとやるべきことを遂行してくれたというのと、それらの支援を受けたシェイとDubが個人の能力を最大限に発揮してくれたからでした。先述の通り後半のふたつのQをそれぞれ2人で支配していたわけですが、その内容もこれまたえらいもんだったんです。

シェイの凄さも分かっているつもりだったんですが、このORL戦を通じて改めて度肝を抜かれました。彼へのディフェンスは一手間違えるだけ、なんなら一手読み違えるだけでも手遅れになるんですね。単純なマンマークでは守れないので、お相手さんはダブルチームを仕掛けてきたりディフェンスの布陣もシェイシフトにしたりするんですが、それらの策も単純にダブルチームにいけばいいのか、ディフェンスシフトを変えればいいのか、というそうではなく、そのやり方のひとつひとつにもミスが許されません。誰がダブルに行くのか、どのタイミングでいくのか、ゾーンディフェンスも誰がどこを守ってどんな約束事があるのか、全てを完璧にやって初めてシェイが止められるようになるんです。ORLも前半はシェイ対策を徹底していて、それによってシェイも1人で試合を壊してしまうくらいの活躍をすることが出来なかったんですが、この試合ではシェイ以外のThunder達もなかなかにいやらしい活躍をしていたもんだったんで結局はリードしたまま後半に入れたんですね。これを受けてORLは作戦を少し変更してもう少しシェイ以外も守ろうとしてきたんじゃないかと思うんですが、そのORLのわずかな緩みを突いてシェイがノリノリになり、結局はORLが思い描いていたような3Qの内容になりませんでした。

そんなんで迎えた4Qでしたが、なんとここでも1人の選手が流れを持っていってしまいました。Dubがこれまたシェイに引けを取らないクラスに個人打開力を見せてきて、1人で簡単に点を取り続けました。他の4人はディフェンスとシンプルなスクリーンだけをするシャトルランナー+αみたいな役割になり、それによってORLの「シェイがいない間に…」という思惑をまたもや粉砕してしまいました。

その後はシェイの30点取りたい欲のせいでちょっとどたばたした瞬間とかもあったんですが、結局は彼ら2人の活躍によってORLの作戦を完全に超越したOKCがきっちりと勝利した、簡単にまとめるとそんな試合内容だったんじゃないかと思います。そしてそれを支えたロールプレーヤー達の活躍もね、しっかりと書き残しておきますよ。

 

 

今シーズンここまでのDubの成長具合とパフォーマンスを見てOKCファンの中では「シェイ2年目よりも良いのでは???」という雰囲気が漂い始めている気がするんですが、ぼくの意見は完全にソフォモアシェイ<ソフォモアDubです。19-20シーズンはクリスポを筆頭にアダムス、シュルーダー、ガロ、その他優秀なベテラン勢や活気のある若手組などシェイを助けるサポートメンバーが充実しすぎていました。しかし今のDubはそういった助けもなく1人でバスケをしてそれなり以上に結果を残しています。アダムスと比べるとあってないようなチェットのスクリーンを使って、クリスポと比べると月と鼈なプレーメイカーのギディやシェイと一緒にプレーして、ガロみたいにサイズと上手さを兼ね備えた選手がいないせいで自らが4番として出場しているDubの負荷を考えればもうDubの凄さが伝わるのではないでしょうか?

西2位のチームの不動の2番手にまで成長してくれたDubを観るのが楽しくてしょうがないですよほんとに。一生OKCにいてくれほんとに。

 

ということでオールスターブレイクにかまけて書くのをサボっていたORL戦でした。

この試合に勝てたことで西2位の貯金20でお休みに入れました。巷ではフェイクな強さだとかの言われ方をしている今のOKCですが、そんな外野の声には耳を貸さずに少なくとも今シーズンは自分達のやり方で戦い抜きましょう。多分そのやり方は概ね間違えてないからさ。

で、ここで話が逸れるんですが、これまではオールスターブレイクを境にシーズンを前半後半に分けるのに個人的に違和感を感じていたんです。もう50試合以上やっとるやんと。でもプレーオフまで含めてシーズンであると定義すれば、10月半ばから2月半ばで4か月くらいと2月半ばから6月半ばの4か月でぴったり半分になるんですよね。これに気付いた時すげえ!ってなったのと同時に無意識のうちにプレーオフをシーズンとは関係ないものとして除外していた自分が情けなくなりました。

今年からは多分出れっからよ!ファイナルまでいけるかは分からないけど5月とかまではOKCも残ってるからよ!胸を張ってここがシーズンの折り返しだ!っていってやりますよ。

ということで、シーズン前半戦お疲れさまでした!後半も頑張ろうね!

 

 

2024/2/23 vsLAC 129-107 Win 38-17

試合のリンク

勝ちました!個人的には今シーズン最高ゲームのひとつにカウントしちゃうくらい嬉しかったです。

試合開始から前半終了までにかけて、とんでもないハイレベルなバスケットボールが展開されました。お互い良い形のオフェンスを毎ポゼッション作り出すことが出来るチーム力と個人力を有しており、それらを存分に生かすことでオープンショットを作ってはそれを落とさずっていう理想的なバスケをやり続けました。息の詰まる展開とはまさにこのこと!っていうくらいには両チームとも凄いパフォーマンスでした。LACのロスターを見たらそりゃこんなオフェンス力あるよねっていう感想にはなりますが、そんなLACロートルズの破壊力にOKCワカテーズもしっかりとついていけたっていうのがこの試合の勝因その1でした。よくやったよほんとに。

そんな一進一退の前半を終え、勝負の3Qに入るとOKCが運動量を三段階くらい増やしました。これによりLACのシュートをことごとくシャットアウトしたほか、ターンオーバーからの得点を増やすことで自分達の得意な形で得点を積み重ねて、その結果OKCが後半の流れを掴むことが出来たのです。そんなにディフェンスで頑張っているのにOKCワカテーズはその若さによるアドバンテージなのか前半のオフェンス力も維持することが出来た一方で、LACは速い展開とOKCの際限のない運動量によってシュートタッチが狂い、結局このQをOKCの12点リードで終えることが出来ました。その後も15点差前後のリードを維持したOKCにルーHCは早めに白旗を挙げ、大変見事な大勝利を掴んだのでした。

 

この試合の見所は何と言っても3Qのディフェンスです。まずはチェットが自分よりも4倍くらい体重のあるズバッツやリムにアタックしてきたLACの選手達に対してファーストチェックを忘れずにしてくれて、そこで多少もたついたLAC陣に対して他のプレーヤーが爆速ヘルプに飛んできてシュートを叩き落とし続けました。チェットの働きが大きすぎたのは事実なので始めに名前を出しましたが、シェイギディドートDubその他OKCのウイング陣も彼らは彼らでLACの誇るとんでもガード~ウイング陣を相手にしなければならずそこで大変な思いをしていたと思うんですが、東西南北全ての方向のフットワークやハッスルプレーを怠らずに声掛けなどの基本的な約束事を愚直に守り続けた結果がこのLAC撃破に繋がったわけです。こんなに素晴らしいバスケをして誇らしくないのかOKCよ。私はとても誇らしいよ。

スタメン組も良かったですが、ベンチ組もとても頑張ってくれました。ケンリッチアーロンジョー様ケイソンの4人はいつでも頼りになりますね。みんな得意なことやキャラクターが違って各人必ず活躍してくれますし、この試合でもLACの思惑を打ち破る原因になってくれたんじゃないかと思います。ヘイワードさんのデビュー戦となりましたがそれが霞むくらいに上記4人が凄かった、といえばOKCファン以外の方にも多少は彼らの凄さが伝わるでしょうか。ヘイワードさんはヘイワードさんでかなり地味なデビューにはなりましたが、少しずつチームに慣れてくれれば問題ないので全然心配してません。むしろOKCに来て昨日の今日でチームストラテジーに馴染めているのは流石の一言です。この試合を観てなおさらヘイワードさんのフィットを心配する必要はなさそうだなと思いました。

 

という感じで、OKCがやるべきことをやって見事結果もついてきた素晴らしいゲームでした。試合が始まる前はこんな感じで概ねネガティブになってたんですが、

結果は「ジェングGリーグ送り」「おっちゃんの片方は15分で無得点、もう片方は0分」「勝った」という外れまくりもいいとこでした。でもよかったもん。内容も結果も最高だったからいいもん。

これでMINには引き分け、DENとLACには勝ち越しとなりました。やったぜい。DENとLACに足向けて寝てやるぜ。

お疲れさまでした選手のみんな!シーズン後半も頑張ってね!

 

 

2024/2/24 vsWAS 147-106 Win 39-17

試合のリンク

勝ちました。よかったー。

前日のLAC戦で全てを出し尽くしたOKCは次のWAS戦に…っていうのを危惧していましたが、無事3Qまでで勝負ありに出来ました。立ち上がりこそ少々WASのペースに合わせすぎて変に走ったり走られたりを繰り返しましたが、ちょっとずつ落ち着いてくるとWASのディフェンスの緩さを的確に突きながら相手のトランジションの発生を抑えることで主導権を握り、そのまま流れを相手に渡すことなくじわじわと点差を広げました。LAC戦入りB2Bには苦い思い出がありましたが、今シーズン2回目のそれをこんな形で消化することが出来て大変満足です。

OKCファン界隈でも少し話題になっている気がしますが、チェットの元気がチョット戻ってきましたね。オールスターブレイクがあったというのも大きかったとは思いますが、やはり1月のスケジュール(31日間で17試合、B2B5回、アウェイ11試合、うち5試合が対東チームのアウェイ)が彼の体力を削り取っていたんでしょうね。今はCHAでブイブイ言わせているらしいvasaもNBAに来てアホタフなスケジュールに驚いた、みたいなことを話していたので、やはり肉体的にも精神的にも大変なんでしょうね。それに加えてただでさえシーズン全休レベルの怪我からの復帰イヤーかつルーキーイヤーかつBMI20.23かつプレーオフチームの強度に合わせなければいけないという大変な状況の中なのにもかかわらず、本当にチェットはようやってくれてますよね。感謝しかないよチェット。この試合もあなたが早い段階から攻守両面でコートを支配してくれたおかげで早めのブローアウトに出来て結果主力のミニッツを抑えられたんだから。サンキューね。

また、この試合もセカンドメンバー組が大奮起してくれました。ケンリッチの左コーナー3連続スリーは盛り上がりましたし、WillのBOOMやドローチャージも見ることが出来ました。やはり今のOKCの武器として彼らのハイレベルに安定したパフォーマンスっていうのは欠かせませんね。

4Qは殆どがガベージになったんですが、ここでついにおっちゃん2人組のFAの方、ビョンボさんが登場しました。ガベージの8分しか出てないくせにあの強烈なブロックを見せてくれるあたり、OKCでもハッスル120%でやってくれそうです。これまではチェットとWillの2人で回していた5番ポジションに経験と体重をもたらしてくれるビョンボさんには期待してるんで、どれくらいミニッツを割り振ることになるかは毎試合変わると思うけど毎晩ちゃんと準備しておいてねって言いたいです。一緒に西のプレーオフをめちゃくちゃに荒らしてやろうぜ。

あとは最近Blueから2way契約で上がってきたフラグナー君の出番もありました。小っちゃかったな~。残念ながら放ったスリーは3本とも外れてしまいましたが、出た試合でしっかり自分の得意なスリーを打てたっていうだけでも花丸です。次こそ決めよう!頑張ってくれよフラグナー君!

で、最後の話題はヘイワードさんです。見事なエアボールをかましてくれた彼ですが、12月のお尻からずっと試合に出てなかったのでまあバスケ感は鈍ってるよね~と思っていたので全然想定内な動きでした。なんならこのまま結局感覚が戻らなかったね~ってなっても彼のベテランならではのアドバイスや声掛けは今のOKCにとっては30mil払う価値のあるものなので、極端な話彼がベンチにいてくれるだけで十分に元が取れているんですね。また、想定通りヘイワードさんは攻守で余計なことはしないBBIQの高さがあってかつサボりもしない真面目さも持っているので、今後バスケ感が戻ってきてシュートタッチやクリエーション力、フットワークのキレが良くなっていけばそれはもう素晴らしい戦力になります。例えばシェイジョー様Dubヘイワードさんチェットのメンバーが出てて、果たして大切な場面で誰を捨ててシェイにダブルに行きますか?って話ですよ。ヘイワードさんをフリーにする勇気のある監督いますか?まあゆっくりリハビリしながらチームに経験と重厚感をもたらしてくださいヘイワードさん。よろしくね。

 

ということでベンチのすみずみまで頑張ってくれた楽しいゲームになったのでした。何はともあれちゃんと勝ててよかったっていうのが1番言いたいことですね。

次は苦手なHOU戦です。ビョンボさん、シェングンとの相撲頼んだよ。

 

 

2024/2/26 atHOU 123-110 Win 40-17

試合のリンク

勝ちました!ビョンボさんは出なかったけど。

とにかく苦手なトヨタセンターでの勝利はたまりません。なにしろ2021年3月からかれこれ3年間勝てておらず、これはつまりギディ達はトヨタセンターで勝ったことがなかったことを意味します。これほどに長かったトヨタセンターの呪いをやっと解けた、このことをまずは喜びましょう。

しかしこの試合も決して一筋縄ではいかず、1Qから2QにかけてはHOUペースでした。なにしろHOUさんのディフェンススキームがOKCに刺さりまくっているみたいでこちらがやりたいことは出来ず、一方でHOU側はシュートタッチが良かったのとこちらが良い形でシュートが打てないところをきちんと生かして速いペースでの得点も重ねてきたもんだったので、OKCはブローアウトを避けるので精一杯でした。こちらも運よくシュートタッチは良かったのでなんとかついていくことは出来ましたが、ちょっとでも駄目になるとすぐに点差を離されてしまい、一時16点差をつけられてしまうという厳しい流れになってしまいました。2Q前半に全然シュートまで持って行けなかったのがダメージでしたね。これについては後でちょっと語ります。

しかし、後半からはHOUのシュートタッチが落ち着いたのと、そこからくるHOUのリズムの乱れをOKCが逃さず、あれよあれよと追い付き追い越せな流れになりました。3Qのうちに逆転すると、4Qは最近元気なチェットが単Q19得点という大暴れパフォーマンスを残してくれて今度はOKCが最大17点リードを奪うことが出来ました。その後もHOUがスリーを決めたり速いペースでの得点を重ねてきて辛うじて食らいついてきましたが、我らがシェイ様とチェット様がHOUの崖に掴まる手を蹴り飛ばしてくれました。

 

ということでここからはいつも通りぼくのバイアス意見マシマシで語ります。まずは2Q前半の良くなかった時間帯についてですが、ここで今回何故かチェットが出なかったんですよね。いつもならDubとチェットが繋ぐ時間なんですが、この試合ではギディケイソンDubヘイワードさんケンリッチの5人で臨み、見事に失敗しました。なんてったって最初の5分くらいで4-14のランを決められましたからね。今思うとシェングンの時間帯にチェットを起用したくてそのためにいつもと違うローテーションを試していたのかなーなんて思いますが、HOUのディフェンスを相手にするには上記のラインナップではオフェンスパワーが足りなさ過ぎました。流石にジャバリだのアメンだのいて他にもサイズとパワーがある系の選手がいっぱいいるHOUを相手にするとなるとDub1人でオフェンスを作り出し続けるのには限界があります。ギディはショットクリエーション力はそこまでないですしヘイワードさんはまだまだ波に乗れていないので、このラインナップは今回に限定して言えば失敗だったのかもしれません。仮にヘイワードさんが今後復調してきたらまた試してみていいかもっていう感じでしょうか。

因みにですが、デイグノート監督も流石にやばいと思ったのか、4Qは頭からDubチェット投入のいつも通りのメンバーに戻しました。このときはOKCがリードしていたこともあって少々置かれていた環境が2Qのときとは違いますが、結果4Qは大成功したわけですからやはり相手に合わせすぎるのもよくないのかもしれないですね。

 

さて、この試合を観ていてぼくが悶々と考えていたのは、なんでOKCってこんなにHOUのディフェンスが苦手なんだろうということです。そこでバスケ素人のぼくが思いついたのは、OKCのオフェンスバリエーションに伝統的なPnRがないのがいけないんじゃないかっていうことでした。今のOKCはスクリーンを張るといってもハードにかけることはそんなに多くなくて、ゴーストだったり軽くかけてスリップしたりっていうのが多いです。それによって相手ディフェンスに常に判断を迫るようなとんでもなくスピーディで厄介なオフェンスが構築出来ていて、そのおかげでリーグ最高クラスのオフェンス効率も達成出来ているわけですが、それがなんかHOUには止められてしまうっていうのが現状なわけですよね。HOUもディフェンスが良いチームなので決してHOUを軽んじているわけではないのですが、一応負け越しているチームでもあるわけで、ということは他のチームはOKCほどHOUのディフェンスに苦戦しているわけではないと思うんです。

で、そこで考え付いたのが他チームがよくやっていてOKCがそんなにやらないことである伝統的なPnRです。一応OKCもやろうと思えばDubとチェットで出来なくはないと思うんですけど、やっぱり毎回チェットがスクリーンをかけてっていうのは負担になりますしDubもナチュラルなPnRハンドラーではないので、これを対HOUの最終兵器だっていうのは難しいと思います。でもHOUを攻略するって考えた時に、毎回強固なペリメーターディフェンスを正面から突破していくよりももっと南北方向で空間を上手く使ったオフェンスが出来ると楽になるんじゃないかなぁってちょっと思ったりもしています。それにHOU相手っていう観点でいえばシェングンを巻き込んで上手く攻められるとより効果的じゃないのっていうのもありますしね。

まあでも急にPnRでどうこう出来るようにするっていうのは今のOKCのロスターでは難しいので、結局はこれまで通り走り回ってボールと人を動かしてシュートチャンスを作ってそれを決めるっていう難しいタスクを果たしていくことでHOUを倒していくしかありません。そこはまあしょうがないさ、頑張ってくれ。

 

はい、ということで勝ててうれしかったはずの試合の感想記事で喜ぶんじゃなくて冷めた意見をぐちぐち語るということになりました。チェットすげー!っていうのももう何度も書いてますしね、今回はこんな感じで締めます。

いや、締める前に今のうちに喜ばないといけないことがあります。40勝です。なんとたった57試合しかしていないのに40回も勝ってしまいました。なんかフィルジャクソン曰く20敗する前に40勝するとそのチームはコンテンダークラス扱いしてもよくなるらしいので、これからはもう少しポジティブにOKCの強さを誇りたいと思います。普通に嬉しい!

ということでコンテンダーOKCの次の相手はホームでHOU再戦です。全国放送、現地時間21時ティップオフ

…勝てる気しませんね。

 

 

2024/2/28 vsHOU 112-95 Win 41-17

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無事勝てました。一安心だい。

22年ドラフトの2位指名対3位指名の対決、同時期再建チームの対決、ラスクリポトレードという因縁?がある2チームの対決と、そんなに大きくはないヘッドラインが複数集まることでそれなりに意味のある試合だと解釈されたんでしょうか。なんとOKC対HOUという誰が観るのかよく分からないこの試合がTNTで全米中継されるという事態になり、そのせいで試合の開始時間は変になるし実況もいつもの2人じゃないしで違和感を感じながらの観戦となりました。

そんな違和感は一旦置いておいて、この試合を簡単に振り返るとすれば上の公式ツイートに映っている2人が凄かった、で済みます。シェイはいつも通りではありますがとんでもない個人技で独力で点を取ってくれつつディフェンスもサボらずやってくれましたし、チェットもいつも通り堅牢なリムディフェンスを見せつつ高さとシュート力を存分に生かした攻撃力でHOUを破壊してくれました。

謎のギディタイムから始まったゲームでしたが、前戦同様HOUの立ち上がりの良さに少々手こずりました。シュートが入るHOUは普通に強豪で、どうしてもシェングンやJGのインサイドアタックを気にしてしまうOKCはまたもやビハインドからのスタートとなってしまいました。しかしそんなHOUのシュートタッチも前戦ほど長くは続かず、かつチェットをしっかり2Qの頭から起用することで前戦で目立ったオフェンス力不足を対策した結果、前半はまあまあのシーソーゲームになったのでした。OKCサイドはシュートが入らなかったのが厳しかったですが、相手の外角が入らないことを念頭に置いていつも通りのディフェンスでHOUの得点を止め、HOUサイドはこれまでOKC相手に勝ったときに自分達がやっていたことを思い出したのか、オフェンシブリバウンドを積極的に狙ってきてそこで得点を伸ばしてきました。前半のうちにHOUの2nd Chance Pointsが15点ですよ。もういい加減ジョー様をジャバリにマッチアップさせるのやめましょうよ。ジョー様も文句言ってよ。

そんな感じでお互いいまいち波に乗れない時間が続いたんですが、Willのスリーとドローチャージ、シェイのスリーが立て続けに決まり、そこにジャバリとウドカ監督のテクニカルも合わさってランを作ることに成功、10点差で前半を終えることが出来ました。

後半に入ると、点差がついたことによるものなのか集中力がないプレーが多かったのとこの日絶不調だったドートのレイアップ外しが響き、今度はこっちが不要なランを作られてしまいました。しかし気合を入れなおしてドートを交代させるとそこからのOKCはもう大丈夫で、相手のスコアが凍り付いている間に得点を重ねて点差を広げてくれました。ドートもドートで欲しい所で1本スリーを決めてくれたので最低限の役割は果たしてくれましたしね、そこまで彼を責めるのはやめましょう。

 

それにしても本当にOKCってベンチメンバーが優秀ですよね。3年くらいかけてじっくり丁寧に選別してきた先鋭が集まっているはずなので優秀なのは当然なのかもしれませんが、みんななんでも出来るけどそれぞれが独自に得意なことがあるので役割が被ることがないっていうのは大変に驚異的な強みです。前文の前半部分のおかげで誰が出てもどんな組み合わせになっても問題なし、でもポイントオブアタックディフェンスを意識したいときはケイソン、サイズを意識したいときはケンリッチ、シュートは勿論ジョー様、クリエイティブさを与えたければアーロン、相手ビッグに対抗するならWillと、誇張抜きにしてどんな状況でも対応出来るようにメンバーを揃えているのがよく分かります。この試合は得点的にはスタメンの方が目立ちますが、ベンチ組の目立たない活躍のおかげでシェイやチェットらがここまで暴れられたわけですし、最近は本当に彼らのパフォーマンスレベルの高さが随所に見られるような気がします。正直他所のチームでアーロンとかジョー様とか見たくないので、サムちゃん?よろしくね?

TDL後はヘイワードさんも加入したので、経験値を付与したい場合にも対応出来るようにもなりました。彼は得点こそ伸びていませんが、それ以外のところでOKCのストラテジーにちゃんと対応してくれているんですからそらもう十分ですよ。途中加入でこんなに自然と溶け込めるっていうのはやはり凄いです。さすヘイ。

 

チェットとシェイについて語る気がしないので試合の内容に関してはもう終わりにしようと思うんですが、試合後のムサートインタビューでギディが笑いながら話してくれました。そこにいつもの犬3人衆が現れて、さらにはビョンボさんまで連れてきてくれたのでこれまた楽しい時間になりました。ギディもこうして少しずつ表に出られるようになってきたというが良かったですし、ここまで波のあるシーズンで本人も辛い時間が多いだろう中、こうして勝利インタビューに笑って参加出来ているっていうのが確認出来て安心です。

ビョンボさん、本当に申し訳ない。若いって怖いね。

 

次はまた面倒なアウェイでのSAS戦です。しっかり勝って今シーズンの勝ち越しを確定させたいところです。

チームの勝利を目指して頑張りましょう!

 

 

23-24シーズンの1月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ1月編です。

1月は11勝6敗です。インシーズントーナメントのせいで11月12月の試合数が少なかったんですが、そのしわ寄せが来ましたね。選手達の負担をもっと分散させえよNBA

 

目次です。

 

本題行きます。

 

2024/1/1 vsBKL 124-108 Win 22-9

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勝ちたいゲームに勝てました。

立ち上がりこそビハインドを背負いましたが、ゲーム全体を通して余裕を持ってプレー出来ていたような気がします。スリーが入っていたBKLに対して余計なプレッシャーを感じずに落ち着いており、まずは相手のシュートを難しくすることに集中してディフェンスが出来ていました。攻撃面ではOKCがやりたかった相手のターンオーバーを誘う展開に出来ませんでしたが、それに頼り切らずに作ったオープンショットを決めることできっちりとゲームを締めることが出来ました。あんだけ気持ちよく打たせてくれればそれなりに入るさ。

BKLは大エースがいないチームなのでみんなでボールをシェアする戦術を取るのかなぁと思っていて実際観てもそんな印象を受けたんですが、それにより的を絞りにくくなっていたような気がします。そのせいでパスの出どころだったりシュートのタイミングだったりが予想しにくくて結局ターンオーバーを誘発することが出来なかったんじゃないかなーと思います。最近はスター選手と周りを固めるロールプレーヤー達っていうチームと試合をすることが多かったので観ていて新鮮な気分になりましたが、その辺の違いにも対応出来ちゃう今のOKCはなかなかに優秀です。ラス時代は無理だった気がする

 

今回はギディのジョブチェンジについて少し語ります。ここ数試合調子が良いギディですが、その理由を語るために下のsplit statsを見てみます。

ギディの月毎のシューティングsplit statsです。12月から明らかに増えているのがスリーによる得点率です。それもアシストのつくスリーが87.5%ということからキャッチ&スリーが多く、これはつまりスポットアップシューティングの役割を担うことが増えてきているということになります。更にはツーポイントショットにもアシスト付きのものが増えていることを考えると、オフボールからのシュートがぐっと増えていることが伺えます。

元来ギディは「6'8のPG」という触れ込みでのNBA入りでしたが、結局PGをやるには色々と技術が足りませんでした。それでもなおPGの役割を担おうとした10月と11月でしたがやはりというべきかうまくいかず、OKCファンの中でもアンチギディ派が生まれたりしましたし純粋にチームの方向性に馴染めないせいでプレータイムも減りました。

そこで12月に入ったあたりから少しずつ上記のような役割にシフトしていきます。ハンドラーをやらずにコーナーで待っていたり、スクリーナーとして体を張ったり、今まではオフェンスに注いでいた体力をディフェンスに回すようになり、これまでのスター候補のピカピカなギディから泥んこ上等の汚れ役ギディに変わっていきました。

その変化によって彼のスキルセットも再び輝きを取り戻します。こんなスタメンの5人目みたいな役割の選手がバックドアパスを出したり嫌なタイミングでのカッティングをしたりしてくるなんて相手チームからすると嫌でしょうがないでしょうし、なんやかんやギディも上手いのでシェイやDubだけに集中していた相手チームの裏を突くようなプレーもみせてくれます。このようなギディの自己犠牲メンタルによって最近のOKCはより盤石となり、勿論このBKL戦でもでもその恩恵を受けて勝てましたし、ギディもギディでOKCになくてはならない重要なピースへと返り咲いたのでした。

21歳になったばかりの若手には難しいアジャストだったと思います。彼の努力に感謝して、これからもしっかりサポートしていきたいと思います。

 

ということで現地時間は2023年ラストゲーム、日本時間では2024年のファーストゲームになったBKL戦は気持ちの良い勝ち方が出来ました。

その象徴のようなドート劇場で締めます。お疲れ皆の衆、次のBOS戦も頑張れよ!

 

 

2024/1/3 vsBOS 127-123 Win 23-9

試合のリンク

現地時間新年一発目はすんごい試合になりました。それでも勝っちゃったけどね~。

1Qは互いにオープンショットを落とさないヒリついた展開でした。グッディーを上回るグッドショットの応酬だったので、年明け早々大変なゲームをやってるなぁと苦笑いしながらの観戦となりました。流石にそんなハイペースは長くは続かず2Qになると少し落ち着きましたが、そうするとサイズで上回っているBOSがちょっとずつですが押し始めます。OKCも頑張って攻めたり守ったりするものの、チェットがいないと高さ不足の関係でリバウンドが取れなかったりしましたし相手のリムまで簡単に到達出来ない時間帯が続いたりしました。それでも今シーズンずっと継続してきている全員ディフェンスで被害を最小限に抑えて突き放されないように踏みとどまると、オフェンスでは引き続きオープンなショットを決めていくことでシーソーゲームのまま前半を終えられました。

3Qの頭に幸先よくスリーを2本決めて流れに乗るとそこからはギディ劇場が開催されたりセカンドチームの活躍があったりでリードを拡大、4Q半ば辺りまでOKCペースでした。しかしそこからリーグ最強チームが牙を向き、勝利が見えてきて逃げ腰になってしまったOKCの面々へ罰を与えるかのようにガチガチディフェンスBOSへと変貌すると、その勢いを生かして早いペースでの得点を重ねてきました。最後のホワイトのコーナースリーなんてもう褒める以外に出来ません。この時間帯は観ているのが辛くて辛くてため息をつきまくっていましたが、何とかみんなで得点をつないで結局逃げ切りエンドでした。いや~よかったね~凄いね~。

 

今回は最後の逃げ切りフェーズでの逃げ腰体勢に文句を言いたいと思います。一番文句を言いたいのはDubからハイポストにいたシェイへのパスがカットされたところで、Dubちゃん、君が攻めないと駄目じゃんよ。シェイから寄越せって言われてたのかもしれませんが、その時点で既にシェイ一辺倒オフェンスでうまくいってなかったんだから攻め方を変える必要がありましたし、Dubやその他の選手達の経験を積ませるという今のうちからやっておきたいお仕事もあったんですから、あの場面ではDubに攻めて欲しかったです。そしてそれをベンチからコーチ達からも指示してあげないといけないんじゃないのかなぁと思います。コーチマークもっと選手達を落ち着かせてあげてくれ。

実際Dubでいってみたらフリースローをもらえたりクラッチフローター(ジャンパー?)を決められたりしたわけで、相手だってシェイを離すわけにいかないんだから、Dubちゃんのスター性をもっと信頼していくようにチーム全体で意識して欲しいです。

それ以外はそこまで文句ないです。最後に追いつかれそうになったのもBOSが凄かったからでOKCが100%悪かったとは全く思えませんし、後半のランはとても良かったですもんね。でもマジで凄かったぜ本気のBOS。

 

ギディのアジャストとメンタル、ドートの究極3&D化、Dubとチェットのスター化によるスタメン強化以外にも、ジョー様のスリーだけじゃない攻守の貢献、ケニーアーロンケイソンの役立ち3人衆、いつの間にか何でも屋さんビッグになったWill、出たら絶対活躍するおじさんコンビベルタンとvasa、そしてMVPのシェイ、主に彼らの活躍に支えられたOKCは西の1位と3位に勝ち、今度はリーグ最高勝率のチームにも勝ちました。この良い雰囲気を維持しながらこれからも突き進んで行って欲しいですし、それを応援・サポートする準備は出来ています。正直WinNowモードのOKCを応援する準備は出来てないけどな、ちょっと最近強すぎだよ君達。

マジで頑張れ。勝敗はどうでもいいからこれからも良いバスケを継続してね。今本当に応援してて楽しい最高のバスケ出来てるから、これからもよろしくね。

 

 

2024/1/4 atATL 138-141 Lose 23-10

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敗北です。10敗、2桁だ…。

BOSとの死闘からのB2Bでかつオクラホマシティからアトランタまで移動しなければいけなかった、さらに聞いた話によると飛行機が少し遅延したとかで余計な疲れも蓄積した中でのATL戦でしたが、まあ当然のように入りがグダグダになりました。シュートが入らなさ過ぎてオフェンスがグダり、足が動かず反応も遅くでディフェンスもグダりました。

基本的にこちらが負けた試合のときはお相手さんが良かったと思うように意識しているんですが、流石にこの試合はOKCの自滅が原因だったと思います。

そんな中最も状態が悪かったのがチェットでした。今シーズンこんなに頼りないチェットをみたことがなかったのでびっくりしましたが、ディフェンスでのフットワークと反応が過去最低でした。もともと彼の弱点としてOKCファンの中でまことしやかに囁かれていた体力不足問題が表面化したことになりますが、こんなタフスケジュールじゃあしょうがないよねっていうのがぼくの感想です。怪我明けのルーキーにいつも通りのパフォーマンスを求める方が間違いですし、きっついスケジュールが続くNBAの洗礼を浴びたよい経験になったのではないかと思います。

また、チェットが駄目だとディフェンスが崩壊するっていうのも分かりました。勿論チェット以外の選手達も動きが鈍い感じがありましたが、チェットのリムプロ力やそこからくるコート全体への影響力が落ちると今シーズンみんなでやってきたディフェンススキームを維持出来なくなってしまいました。すなわちチェットがいないと今のOKCの強さはないってことですね。いつもありがとなチェット。ゆっくり休む暇はないがなるべく無理せず休んでくれ。

他のみんなも今日に関してはどんなレベルのパフォーマンスでも責められません。そんな中でも試合の中でちょくちょくランを作れた時間帯があったことや最後の最後には追いつけそうなところまで持っていけたこと、それらはプレー内容にかかわらず手放しに褒めたいです。お疲れさまでした。

 

一般的に言われている(もしくはぼくが勝手に思っている)強豪チームのセオリーは「格下のチームとの試合を落とさない」です。OKCを強豪というのであれば勝率だけで言えば格下であるATLには勝たなくてはいけなかったわけですが、第一にOKCはそんな立場のチームではないというのと、むしろ今のOKCは格上との試合で全力を出してどこまで通用するのかを確かめたいはずなので、BOS戦で燃え尽きてしまったのはむしろ良かったんじゃないかと思います。本気で勝ちに行って良いパフォーマンスが出せれば今の時点でもBOSにだって勝てるんだぞっていうのを知れたその代償としてATL戦を落とすことになりましたが、全然OKということです。

ヘンテコOKCで試合に臨んですみませんでしたATLさん。勝ち星あげるから許してください。

 

 

2024/1/6 atBKL 115-124 Lose 23-11

試合のリンク

負けてしまいました。本音では勝ちたかったけど、BKLの対OKC策が効いていたと思うので今回は言い訳無用の完敗です。

試合を通じてとにかくみんなやりにくそうでした。具体的にどんなことをBKLがやってきたのかはぼくのBBIQでは解剖出来ないのですが、BKLのディフェンスはコートに出てる5人が一体となっていた気がします。つまりはBKLの選手達はみんなOKCに勝つ作戦を理解していてそれをコート上で正しく実行出来ていたわけです。1回OKCと試合をしただけですぐにカウンター出来ちゃうなんてやっぱりNBAってすごいね。

素直にこうやってお相手さんの適応力に見とれたいのですが、今後プレーオフを戦っていくはずのOKCにとってこういった形での敗戦は無視出来ません。相手のアジャストに対してアジャストし返せずに負けてしまうということは、プレーオフの7戦シリーズでも対応されやすく負けやすいということであり、もしそれがOKCの弱点なのだとしたら優勝なんて夢のまた夢になってしまいます。

でもね、こんなレギュラーシーズンの1試合で対応されて負けた~なんてことで憂う必要もまたないでしょう。何より1月のうちからこうやってひとつの対OKC策とやりあうという機会を得られたことの方が幸せです。これまでのOKCは相手のバスケについていくのでやっとだったと思うんですが、今シーズンからはとうとう今回のBKLのようにこちらに合わせたバスケをしてくる相手と戦い始めました。これまでにない相手の戦術に今は苦しむことが多いと思いますが、こういう試合から学んでどんどんどんどん成長していって欲しいです。わざわざ対OKC策を試してくれたBKLに感謝ぜ。

でもってそんだけ対策されまくっていたにもかかわらず孤軍大奮闘していたシェイは別格もいいとこでした。巷ではDubとチェットと合わせてBIG3だ!と呼ばれているようですが今んとこ完全にシェイの実力が飛び抜けています。SUPER1&BIG2です。チェットは方向性が違うかもしれないので置いておくとして、Dubちゃんは先輩のシェイについていけるように頑張ってね。シェイの兄貴は3年目のASブレイク後から今の神モードに入ったので同じ時期にそれなりの選手になっていられるようによろしくね。

 

東の5割以下チームに連敗するのは正直予想していませんでしたがこれもまた勉強です。選手達もそう捉えてくれているはずですし今はまだ何がなんでも勝たなきゃいけないモードというわけでもないので、1戦1戦を大切にしてこれからも頑張りましょう。

応援する側のぼくも0-0メンタリティを忘れないようにするぞ!

でも正直WASには勝ちたいぞ!

 

 

2024/1/9 atWAS 136-128 Win 24-11

試合のリンク

勝ちはしました。128点も取られたけどね。

なんでこんなに競っちゃったんでしょうね。ぼくの中ではいい回答が見つけられなくて、だってリバウンドも取れてたし被2nd Chance Pointsも抑えられてたしスリーもよく入ってたしで分かりやすく数字で確認出来るところは概ね良かったと思うんですが、なんか競ってしまいました。やっぱり128点も取られたのが良くなかったんでしょうが、なんでかWASのオフェンスが止められなかったですね。WASもスリーがよく入ってたから~なんて単純なことじゃないと思うんですよね。

各チームの直近3試合限定スタッツで言うとリーグワーストのDEFRTGを記録しているOKCですが、何がそんなにきついんですかね?ATL戦はスケジュールの問題が大きかったと思いますが、まさかWASにも128点取られるとは思いもしませんでしたよ。

ロード連戦がきついのかな、きっとそうだよね。

 

ということでこの試合はそんなに語りたいことがないので内容については以上です。しいて言えばタイアスジョーンズめっちゃ上手い。

 

この試合1番の見所はムスカラさんとオモルイ、ジャレッドバトラーとの再会ですよ。

これは試合開始前だと思うんですが、試合が終わった後も選手達は勿論コーチングスタッフの皆さんもムスカラさんや他のみんなと話してました。

誇張抜きにして今のOKCがあるのはマイクムスカラのおかげです。ムスカラさんがベンチをまとめてくれて、試合に出ればどんなときもアンチタンク砲を撃ちまくったからこそ今のOKCの若手達がまともなバスケが出来るんです。

サンキュームスカラさん、試合中執拗に狙ってごめんね。

 

さて、これで終わるのもちょっとあれなので、ここ3試合のディフェンス悪についてぼんやりと考えてみます。特にあたりをつけないで直近3試合のOKCのOn/Off Courtスタッツを見てみると、Dubやギディがいる時間がましだったことが分かりました。2人とも最近頑張ってるもんね。

特にDubのオフコート時のスタッツの悪化が顕著で、攻守ともにガクッとレベルダウンしていることが分かります。オフェンスに関しては今はまだ色々試していきたい時期だと思うので取り合えず目をつぶるとしても、Dubがいないときのディフェンスの数字が激悪過ぎまして、これは流石に今すぐなんとかしないといけないんじゃないかと思います。どうすればいいのかは分からないけどね、早くジェング呼び戻して起用してみたいね。

また、この事実から今のOKCはDubの「1~4番まで守れる能力」というのに実は結構助けられているんじゃないかというのが想像出来ます。身長こそ6’5しかないものの7'2という驚異的なウイングスパンとパワフルな肉体で守るDubの守備力って実は凄いものなのかもしれない。

負けたBKLの試合の感想で「シェイに追いつけるように頑張れよDub」的な感じのことを書きましたが、よく考えたら2年目シーズンの半分弱でこの活躍してるだけで十分凄かったです。OKC1年目のシェイより凄い気がするし、やっぱりやばいねDubちゃんって。2wayなのが更にその凄さを際立たせてるわね。ひょえ~。

 

最後にWAS戦の話に戻りますが、勝てはしたのでよしとしましょう、というようなゲームでした。景気よく勝ってメインの選手達のミニッツを減らしてMIA戦に向けて鋭気を養っておきたかったのが本音ですが、まあとにかく勝てはしたのでよしだね。まだまだ勝つのが当たり前なチームじゃないですしね。

ということで次のMIA戦頑張りましょう。勝てたら嬉しいね~。

 

 

2024/1/11 atMIA 128-120 Win 25-11

試合のリンク

勝てました。やったぜい。

お相手さんがバトラーをはじめとする主要選手を何人か欠く状況だったので、手放しに「去年の東の覇者に勝った!俺ら最強!」とはなりません。しかし、どんな選手でも立派なNBA選手に仕立て上げることでいったら右に出るものはいないMIAですから、この試合のメンバーだって十分に手強い相手でした。なのでまずは昨シーズンシーズンスイープされていたMIAに勝てたことを素直に喜びたいと思います。

2回目のBKL戦のときと少し似ていますが、MIAは真に5人で一丸となってオフェンスもディフェンスも作ってきます。特にディフェンスに関してはサイズこそ小さめながらもバムというリーグ最高クラスのアンカーを中心に5人で堅い布陣を敷いてきました。やっぱりMIAの伝家の宝刀ゾーンディフェンスの練度が素晴らしすぎて、いつも通りのOKCならば攻撃のリズムを作ることが出来ずにずるずると負けてしまっていたような気がします。ところが、この試合のOKCは空いているスペースや選手へのパスをよく意識して、ゾーンディフェンスの隙間をアタックし続けることを心がけていたような印象を受けました。そのせいか分かりませんが、いつもならもっとリム付近まで強引に行ってしまうようなドライブでも早めに外に捌いたりカッティングしてきた選手にパスを合わせたりと、これまでの攻め方とは少し違った対MIA用のオフェンス方法にしていたような感じでした。合計アシスト数も36とまあまあ高めだったしね。

あとは、やっぱり作れたスリーを決められるとチーム全体の流れが良くなりますね。MIAもシュートが上手いチームでこの試合でもそれなりに決めてきましたが、後半になっても決めたいシュートを決められたOKCと決められなかったMIAの差が勝敗に現れたような結果となりました。

 

この試合でぼく含むOKCファンの皆様が感動していたのは、Vasaのゾーン崩しの上手さでした。毎回MIAのゾーンを完全に崩せていたわけでは勿論ないのですが、毎プレー毎プレーで0.3~0.6くらいのズレは生み出してくれていたような感じで、恐らくMIA側の誤算のひとつになっていたんじゃないかと思います。NBAよりもヨーロッパの方が組織だったプレースタイルだと思うので、多分あっちの方がゾーンディフェンスシステムも上手く構築されていて、そんな中で戦っていたVasaにとってはたとえMIAのゾーンだろうと隙が見えるのかもしれません。NBAの特徴である展開の速さにも対応している当たりやはりユーロMVPは伊達じゃないです。あと、同郷のヨビッチがマークマンのときにVasaらしくないパワフルドライブで押し込んでのレイアップをしていたのが良かったです。可愛い後輩をいじめてしまう嫌な先輩ですね。

それと前も言ったけどVasaのチームディフェンス、良いよね…。

 

Vasa以外にも、ジョー様やケンリッチアーロンケイソンの有能3人衆などのベンチ組の活躍にも助けられました。最近はSLAM5に注目が集まりやすいけどあなた達の活躍も大好きよ~。

 

ということで勝ててうれしかったMIA戦でした。東4試合遠征は2勝2敗という結果となりましたが、スケジュールを考慮すれば十分頑張ったんじゃないかと思います。

でもってまたB2Bで今度はOKCに戻ってのPOR戦です。大変やね。

実はこれ書いてるのPOR戦も終わった12日の夜だから結果も知ってるけどね。

 

 

2024/1/12 vsPOR 139-77 Win 26-11

試合のリンク

勝ちましたがなんちゅう試合を…。別に悪いわけじゃないけどさ…。

フロリダからオクラホマまでの長距離移動B2Bといういや~なスケジュールでしたが、こんな形で乗り越えることが出来てよかったです。今シーズンのPORの低迷具合は噂には聞いていたもののなかなか根深そう

レギュラーシーズンにおいてどうしても発生するB2Bをこういった形で消化出来て良かったといいましたが、度々あるスリーが入らない日もこの試合に当たりました。これで向こう5試合くらいはワイドオープン決め決めOKCになれます。

スタメン組は各自必死にスタッツを稼いでいました。特にシェイとギディ。まあちゃんと試合に勝てるなら何してもいいけどね。

 

また、この試合はキヨンテジョンソンのNBAデビュー、並びに初得点が生まれた試合なので、それについてはお祝いしないといけません。Thunderのジャージを着てペイコムセンターでバスケが出来てよかったね。Gリーグの方ではぶいぶい言わせているようだけど、この試合でもいい塩梅にエゴも出しつつ頑張ってくれたね。でもGだと余裕で通用するアタックがNBAでは通じないっていうのが分かっただろうキヨンテよ。この学びをこれからに生かすためにも、超優秀な先輩方から少しでもたくさんの技術を盗むんだよ。

 

正直に言えば、他のベンチメンバー達、トレやジェングなどのパフォーマンスの良し悪しについて議論出来るほどこの試合は価値のあるものではなかったです。なので、ベンチメンバーのみんなにはひとまとめに「主力選手達のミニッツを抑えるのを手伝ってくれてありがとうな」と伝えたいと思います。

 

はい、もう話すことがないです。こういう試合は観ててもそこまで面白くないしね。

怪我無く終われてよかったよ。

次の週末ゲームORL戦も頑張ろうね。

 

 

2024/1/14 vsORL 112-100 Win 27-11

試合のリンク

勝てました。週末ゲームにしては地味な内容だったね。

同時期に始めたタンクがひと段落ついてきた新鋭若手チーム同士の対決でしたが、お相手はマイアミからオクラホマまでの長距離移動かつB2B、しかも怪我人多しという状況だったので、OKCの方が100%強いから勝てたというわけではなさそうでした。前試合のコメントで言ったことを繰り返す部分もありますが、改めてこの試合の結果を考えるとMIAtoOKCのB2BをPOR戦で消化出来たのはOKCにとってラッキーでしたし、対してそんなタフスケジュールタフロスターな相手にはきっちりと勝てたので、総合的な感想としてはこの試合は拾えてホッとしたというところでした。

さて、この試合の見所としてはドートのフェザータッチファールでした。バンケロのドライブに対してドートがふわっとお腹で触ったところバンケロがボールロストしたんですがそれが何故かファールになり、さらにはチャレンジすらも失敗しました。バンケロもやっぱり良い選手ではありますしフィジカル的にも大変恵まれているので、いくらドートといえどもファールしないと止められないはず!とレフェリーは判断したんだと思います。それでいいのかNBAレフズ…。でもシェイへのファールもまあちゃんと吹いてくれたので一応許しましょう。

ということでシェイにも少し触れようと思いますが、アンドワン6本はやりすぎです。もともとこの試合では最初からシュートタッチが良かったと記憶しているんですが、それでもあれだけアンドワンを決めちゃうなんてやっぱりあんたは天才だ。でも最近ちょっと飛ばし過ぎじゃないかな?無理するなよ。

 

ちょっとネガティブを語るとすれば、先述の通り大変な状況のORL相手だったのにもかかわらず結局最後の方まで追いすがられてしまいました。お互いにスリーが思うように決まらない試合でしたが、ワイドオープンスリーを相手より12本も多く打っててこの確率なのは褒められません。ここいらで決めるべきシュートを決めるっていうのを改めて徹底していかないといけないですね。きっと出来ると信じてますのでみなさんよろしくお願いしますね。

あとこの試合でちょっと思ったんですけど、最近のデイグノート監督は育成ローテーションを採用することが多い気がします。その証拠にVasa-ジョー様-ケイソン-ドート-ケンリッチというシェイもDubもチェットもいない意味不ラインナップが一瞬使われたり、これまで通り少ないもののジェングのミニッツも取られてました。そもそもWinNowローテーションに切り替えたことの方が圧倒的に少ないのでそこまで気にする必要もないんでしょうが、今シーズンの勝ち星数の多さに引っ張られてどうしてもWinNowな気分になってしまっていたので少々気になってしまいました。でも一旦冷静になって、目先の勝利を優先しちゃおうなんておバカな考えは一切締め出したいと思います。

心頭滅却

ミネハハゴンザガブラザーズ

 

ということでこの試合は無事勝利でした。お疲れさまでしたORL、試合してくれてありがとうございましたORL、次はおたくのホームでお互い万全な状態で試合したいですねORL。だからじっくり怪我を治してねORL。

 

 

2024/1/16 atLAL 105-112 Lose 27-12

試合のリンク

負けました。う~ん…。

ひたすらにワイドオープンスリーを外し続けました。LALもLALで精力的なディフェンスはしていなかったのでOKCに大変多くの外角シュートを献上していたんですが、OKCは頂き物のそれらを見事に無駄にしました。

LALのディフェンスに関しては本当にぼくの言った通りで、OKCは今シーズン1試合平均23.3本のワイドオープンスリーを打っていてその本数もリーグ2位の多さなんですが、対LALの3試合に絞ると31.3本に跳ね上がります。つまりはLALの明らかに外捨て中固めディフェンスをしていて、それによってある意味省エネで効率的なディフェンスをしているわけです。言い換えるとノースサウスのフットワークをサボっているということでは?

そしてもってシーズン平均ワイドオープン3P%が39.4%のOKCが対LALになると30.9%にガタ落ちします。ワイドオープンなのに、だれにも邪魔されていないはずなのに、相手がBOSでもMINでもしっかり決められるのに、何故かLAL相手になると駄目になるんです。ぼくにはこの原因の解明は出来ないんですけど、3試合も同じ相手とやってて全部確率が1/3にすら満たないっていうのはやっぱりLALへの苦手意識があるっていうことなんですかね。う~ん…。

 

元々レブロンとADという超優秀ビッグプレイメーカーと超優秀リムランビッグのコンビはOKCには止められません。だからこそOKCは打たせてくれていて自分達の武器でもあるスリーポイントシュートをきっちり決めてオフェンスから流れを作っていく必要があるんですが、それが出来ないと今シーズンLALに負けてしまったふたつのゲームのような展開、じりじりと離されてしまって負けてしまいますよね。だって相手を止められないんだから。ディフェンスからリズムを作れない相手なんだから。

さらに、そんな感じでおさぼりディフェンスをしても相手が勝手にシュートを外してくれるんであれば、猫ちゃんのように気分屋さんのレブロンちゃんだって「俺も頑張っちゃおうかな?」ってなっちゃいますよね。そうなったらひょろっ子OKCにはもっと止められなくなるんだからさ…。

 

でもさっき言ったみたいに3試合もやってスリーが入らないっていうのは偶然じゃなくて何か理由があるかもしれないので、そこの解明はコーチの皆さんお願いしますと言いたいです。このまま調子良く上位シードでプレーオフに臨めるようだと、もしかしたらLALと1回戦からやらなきゃいけなくなってしまうかもしれないので、苦手意識なんてよく分からないことを言ってないでちゃんと言葉で原因を説明出来るようにしておいてください。

また、もし現状のOKCがスリーが入らないと何も出来なくなっちゃうようなチームなのであれば、それは本当に良くないことなので何とかしないといけません。これはコーチ陣の仕事ではなくフロントのチーム作りの方針も関わってくると思うので、そこんところも上手くやってくれよって感じです。伝統的にバスケットボールという競技はリングに近い所から点を取るのを目指す競技なんだから、外から駄目なら中からでも点が取れるようにチーム作りしときましょうよ。そうすることで中からの失点も減らせるかもしれないしさ、保険的な意味でもそういう選手1人はいてもいいよね?

つまり何が言いたいのか分かるよねサムちゃん?ね?ね?

ね?

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1/17追記

今日確認したらこの試合ワイドオープンスリー34本打って10本MADEでした。確率29.4%。ワイドオープンのはずなんですけどね。

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2024/1/17 atLAC 128-117 Lose 27-13

試合のリンク

完敗です。言い訳しようがない。

厳しいLAB2Bになりました。LAL戦のような情けなさは全くなくてみんな頑張りはしたんですが、LACのベテラン達のバスケ巧者っぷりに為すすべがありませんでした。ラス以外の元スーパースターベテランおじさん達はスピードがない分重さと技術があり、この試合では彼らの重々しいバスケをひょろ若OKCが止められませんでした。

とはいえ流石にLACのシュートタッチが良すぎたのはあります。LALのときとは違ってLACを相手にする場合はディフェンスから流れを作るべきだとぼくは思っていて、その理由は高さのディスアドバンデージがそこまでないからなんですが、だからこそ個々で相手をせずに運動量を生かしたチームディフェンスを遂行して良い流れに持っていきたかったんです。実際ゲームの中でもそれを実行しようとディフェンスのスキームを変えたり選手の組み合わせを変えたりして、チーム全体で色々トライしてたのも確認出来ました。ですがそれらの作戦上からを押しつぶしてくるかのようにLACのジャンパーが決まり続け、その所為でことごとくOKCの流れが断ち切られました。OKCだってさっき言ったみたいにディフェンスは頑張れていたと思いますしB2Bだったのを言い訳にせずにハッスルしてました。そうやって今出来ることはそれなりにやっていたうえでのこの結果だったわけなので、もう今回はシュートを沈めてきたLACに最大限のリスペクトを示すしかないです。ま~じで強かったLAC。

 

…と思ってたんですがLACのスタッツ見てみたらタイトスリーが7/13でした。流石にこれは入りすぎでしょ…。

 

さて、そろそろメッキが剝がれてきたかもしれないOKCですが、このLAB2Bを経て非OKCファンの方々は勿論OKCファンでも再び主張する方が増えたような気がします。

流石に体張れるビッグ取ろうよと。

ケンリッチセンター起用は無謀である、Willでも悪くないけどやっぱり高さが足りない、このままだとチェットが怪我するかもしれない、その他の選手達も高さのミスマッチを守らなきゃいけないのはハードすぎる、などなどの理由からくる上記の主張ですが、ぼくもやっぱりそう思っています。何も獲得したトラディショナルビッグを30分使わなきゃいけないわけじゃないんだし、お守りとしてベンチに置いておくだけでもいいわけですから、誰かは獲得しておいてもいいんじゃないのと思います。この試合もタイスの果敢なオフェンスリバウンドに対してOKCのガード陣が四苦八苦してましたし、相手のドライブへの対応が半歩遅れてリムに突っ込まれたときに後ろで待っている選手がかけるプレッシャーが弱くて止められないっていう場面が何回もあった気がします。こういったことを鑑みてもやっぱり体張れるビッグマンが1人はいてもいいと思うんですよね。

で、この話をするとOKCファンの中では次のような考えが湧き上がるんですよ。

でも5アウトでオールハンドラーオールパサーオールシューターのOKCにトラディショナルビッグは合わないのでは?

これを言い訳のようにして、OKCファンの皆様は「トラディショナルビッグ欲しい!でもOKCに合わないから取れないんだ!あ~残念!」と思っていたはずです。ぼくもちょっと前まではそう思ってたので分かります。

でも、今のOKCの戦術にハマらない選手でもいいからとにかくトラディショナルビッグを獲得することでとりあえず現状抱える弱点のいくつかは解決出来そうですし、何より彼らを獲得することでOKCの戦術の幅を広げるチャンスにもなるんじゃない?と思うようになってきたんです。ゴーストスクリーンやスリップが多い今のOKCにハードスクリーンをかけられる選手がくれば、オフボールスクリーンがもっとしっかりと張れるようになれば、スピードをつけた相手のドライブに完全に押し込まれることのない体重を持つビッグマンがリムを守ってくれれば、相手のボックスアウトに負けないパワーを持つビッグマンがリバウンドを取ってくれれば、それだけで周りのみんなが他の仕事が出来るようになると思うんです。それどころか今まで出来なかったプレーも出来るようになってくれるかもしれないわけですよ。例えばシェイのPnRとかね。そうやって色んな戦い方をどんどん学んでいって自分達の強みを増やす、トラディショナルビッグの獲得はそんなチャンスを与えてくれる気がするんです。

でも~今までのオールハンドラーな戦術が出来なくなっちゃう~と思っているプレスティちゃん、あのね、なにもそんなトラディショナルビッグをチームの主軸にする必要も別にないんだからさ。相手に合わないなと思ったら下げればいいし上手く機能してるなと思ったらミニッツを伸ばせばいいんだよ。だからさ、折角自分達のバスケの源流が出来てきたところに新しく水を流す良いチャンスなんだしさ、ちょっと真剣に考えてみようよ。そのおかげで元来ガードポジションのOKCの面々の負担も和らげられるんだからさ、ね?

 

ということでLAC戦の話からかけ離れた話をだらだらとしてしまいました。でもやっぱりぼくの中ではこの試合の敗因は①相手のシュートが決まっていたのと②フィジカル面での差だったと思うので、こんなところで今回のLAC戦の振り返りを終了したいと思います。

敗因①はしょうがない、敗因②は今のロスターじゃどうしようもない、です。だからこそちょちょっとロスターにメスを入れてみない?っていうことでした。

お疲れさまでしたOKCの選手達。ゆっくり休んでね。

 

 

2024/1/19 atUTA 134-129 Win 28-13

試合のリンク

勝てました。よく頑張りました!

最近やたらと勝ちまくっていたUTAを相手に、しかも向こうのホームで勝てたということでとても嬉しい勝利でした。1Qのディフェンスがハマって相手のターンオーバーを6つも誘うことができ、そこからPTS OFF TOを10点も稼げました。そのおかげでマックス19点差までつけられたんですが、そこから「ちょっと勿体ねぇ~」っていう小さなことを積み重ねた結果なんと追いつかれてしまい、1Qの楽勝ムードはどこへやら、最後の最後まで気の抜けないゲームになってしまったのでした。

 

まずはポジティブにいきましょう。この試合のポジティブと言えば、OKCが抱えるスターパワーを良い感じに発揮出来たということと、チーム全体として決めるべきシュートを結構決められたことが挙げられると思います。前者は勿論シェイとDubで、2人の果敢なアタックに救われる場面が多かったゲームでした。シェイはちょっとやりすぎなところもあった(ネガティブ参照)中でもやっぱり彼抜きではこの試合も落としてしまっていたでしょうし、DubはDubで文句なしのモンスターパフォーマンスを残して完全にUTAさんの意表を突きました。Dubのスリー・ミドル・ぶん投げフローターってなんであんなに入るのだろうか。

また、チーム全体としてシュートが決められたということについてですが、この試合の振り返りをするからにはケイソンにクレジットをあげないといけません。体調不良のドートに代わってスタメン出場を果たしたルーキーは勝負どころのスリーを外さず、試合の流れを相手に渡さないという大仕事を果たしてくれました。その他の選手達もワイドオープンを外し過ぎることもなくきっちりと沈めてくれていて、この試合のOKCが作り出したスリー32本のうちワイドオープンのものは10/25、オープンなものは4/7でした。めっちゃありがたい。サンキューなみんな。そしてシーズンハイおめでとうなケイソン。

 

という感じでポジティブな面が十二分に発揮されたが故の勝利だったわけですが、個人的に結構気になるネガティブもありました。それはシェイのオーバーアグレッシブとチェットのオーバーネガティブです。シェイに関しては特に3Qのシェイタイムがうんちっちで、なんでか分かりませんが1人で全部をやろうとしては失敗してを繰り返していました。お相手さんはこの試合ゾーンディフェンスを敷くことが多く、かつサイズのある選手も多いため、奴らのペイント内はきつきつになっていましたが、そんなことお構いなしにシェイが中にアタックしては突き返されて逆速攻を食らうという場面が多かったです。そのせいでとまでは言えないかもしれませんが、結局3Qはスコアアウトされましたし失点の仕方も良くないものが多かったので、ゲームの流れがUTA側に行ってしまいました。

LAB2Bの結果を受けて世界中のにわか達からネットで色々言われたのが気に食わなかったのか何なのか知りませんが、チームのリーダーとして自分を見失わずにいてくれないと困りますよシェイさん。ここまでシェイに説教したい気分になったのは少なくとも今シーズンは初めてですしこれまでもあったかどうか分からないレベルなので、一旦落ち着いて0-0メンタリティに戻ってくれよシェイ。

シェイへの文句が長引いたのでチェットには短めにしますが、こんな逃げプレーだけは絶対にするな。

素晴らしいポンプフェイクが出来ているじゃないか。ケスラーもフェイクに引っかかってチェットに向かって跳んじゃってるじゃないか。しかし何故そこでフェイダウェイを選ぶ?何故接触を嫌がる?

いくら疲れていてもコートに出ている限りはそれは言い訳になりません。体をぶつけろ。怖がるな。チェットなら絶対に絶対に出来るんだから。信じてるぞチェット。

あと、チームとしてネガティブだったのは被2nd Chance Pointの多さでした。ケスラーに高さで負けまくりました。流石に3試合も続けてプレスティちゃんへのお願い文言を長々と書くことはしないですが、流石にねプレスティちゃん?ね?

 

ということで、無事3連敗を阻止したOKCでした。ついこの前始まったばかりのはずの23-24シーズンもここで折り返しとなります。

直近10年のOKCの41試合消化時点での勝率を見てみると、

こんな感じでした。WCFまで行った15-16シーズンとほとんど変わらない勝率ですよ。凄いですよね。この勢いを続けてもらって、久しぶりにプレーオフの空気を味わいたいものです。

だからこれからも怪我無く頑張ってくれよ~!

 

 

2024/1/21 atMIN 102-97 Win 29-13

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なんと勝ってしまいました。凄ぇなおい。

前回対戦ではPTS OFF TOの雨あられで比較的早くに勝敗を決することが出来て、さらにはこの試合でも立ち上がりは同じような展開に持ち込むことが出来ました。相手のターンオーバーを誘ってはトランジションで攻めて、ミスマッチをついたりイージーバスケットを作ったりと素晴らしい入りでした。

しかし流石にMINさんも前回対戦から何も学んでいないわけではなく、サイズという明確なアドバンテージを丁寧に生かしてきました。それはなにも単純なパワーバスケによる蹂躙だけではなく、サイズ差を埋めるためにどうしても早めにヘルプに寄らなければいけないOKCのディフェンススキームを見破っての逆サイドへの飛ばしパスをがんがん通してきました。それによって前半だけでコーナーから10本のスリーを打たれ、そのうち6本も決められてしまいました(そのうちのひとつはマクラフリンのミラクルスリーだけどね)。そもそもサイズで大負けしているOKCなのに相手のシュートタッチまで良いとなるとそれはとても大変なことで、結局立ち上がりに作った16点差のリードが前半のうちに殆ど溶けてしまったのでした。

後半に入るとサイズ差から生じる負担がOKCチビーズの肩に重くのしかかり、その疲れからかこちらのシュートがてんで入らなくなりました。結局はこれまでのOKCは外のシュートを決めつつ相手のターンオーバーを誘うことでなんとか食らいつけていただけであって、外が入らなくなってオフェンスの流れが悪くなるともうどうしようもなくなります。そんなこんなで3Qは17点しか取れずに逆転されてしまい、この時点でゲームセット臭がプンプンしていました。

↑3Qのショットチャートです。信号機かよってね。

4Qに入って互いにメンバーが入れ替わると、こちらは引き続きシュートが入らず、お相手さんはターンオーバーでリズムが掴めず、となり両者我慢の時間が続きました。ここ最近の流行りだった4QDubも疲労からかこの試合では出現せずでした。でもこれはちょっと考えればしょうがなさすぎることであり、だってここまでの36分間ずーっとサイズミスマッチと戦い続けてきたDubにこれまで通り1人でオフェンスを仕切ってねっていうのは無茶すぎますからね。

そんな流れだったので、残り6分半の段階で9点差がついていたときは正直諦めてました。ここから捲るなんて無理でしょうと。お相手さんは落ち着いてボールを回してこれまで通りオープンショットを打っていればいいだけであって、それを邪魔出来るほどOKCの選手達の体力は残っていないだろうと思っていたんです。

そんな折にテンポよくシェイが2点を取ってくれて、その後のディフェンスでチェットがゴベアを止めてくれるとそのままドートがスリーを決めました。これで4点差となり逆転勝利への道を自分達で創り出すと、そこからは一進一退の攻防となり、お互いのグッディが光りました。思うようなオフェンスが出来ずイライラする中で輝いた星はOKC側で、我らがスーパースターシェイが最後の6分半でステップバックスリー1本を含むFG4/6、FT2/3という活躍を残してくれました。

彼に率いられたOKCは見事逆転、ドートによるアントへの3本シューティングファールなどのドタバタもありながらもなんとかそのままリードでの逃げ切りに成功したのでした。

 

この試合の辛かったところは何と言っても3Qのシューティングスランプでした。でもそれは先述の通りただ単にシュートが入らなかったんじゃなくて、個人的にはデッカいMINの選手達を相手にしていたことによる疲労が大きな原因だったんじゃないかと思っています。チェットだってゴベアとの押し合いへし合いに試合中ずっと頑張っていましたしDubなんて自分よりも15cmくらい大きいKATがマークマンだったわけですから、やっぱりみんな大変に疲れたんだと思います。

これを今後も続けていくのはやっぱり厳しいです。ほんとに誰かしら6'8以上かつ230lbs以上の体格を持つビッグウイング~センターを獲得しないといけないと思います。既存の選手達を守るという意味合いでもまじで頼むよサムちゃんよ。このブログ読んでくれよ。

 

しかしながら結果は勝利です。あんだけデカくて動けるパワフル集団の西1位MIN相手にシーズンで2勝1敗というのは大変喜ばしいことです。それに、LAB2B、絶好調UTA、西最強MINというアウェイ4連戦をイーブンで切り抜けられたのも嬉しさマックスです。

オールインをしているわけでもなく、外部から獲得したミドルティアFAに全頼りしているわけでもない、自分達で築き上げたOKC Thunderでここまでの試合が出来て結果も得られているということをまずは誇りに思いたいです。

 

Dubも言ってますが、ようやくおうちに帰れます。次の2戦は勝たなければいけないゲームになりますが、自宅のふかふかベッドでゆっくり寝て、家族とゆったり過ごして、食べ慣れたものを美味しく食べて、遊び慣れたOKCでリフレッシュしてもらって、しっかりとメンタルを0-0に戻して臨んでいって欲しいです。

シーズン後半初戦の勝利おめでとう!!お疲れ!!

 

 

2024/1/24 vsPOR 111-109 Win 30-13

試合のリンク

勝てはしましたがなかなかに良くないゲームでした。

何が良くなかったかを書き残していきます。

端的にまとめると、それは試合の入り方です。こりゃまた酷い入り方でして、集中していないというかなんか雑念を持ちながらプレーしているなっていうのを感じさせるような感じでした。その理由は恐らくですがPORさんを舐めていたからで、今シーズンPORさんとはこれまでに2回試合をしていたんですが、それがどちらも大勝も大勝、勝ちすぎもいいとこな感じでした。どっちの試合も好き放題にシュートを決めたり守ったり出来ていたもんですから、なんとなーくですが「この試合もきっとそうなる」という雰囲気があったんでしょうね。それに加えてタフなロードトリップが終わって2日のお休み、からのプレーオフ圏外チームとの試合という側面もあって、これもまた油断を助長させる要因になっていたと思います。まあ要するにとにかく舐めてたんですよ、PORさんのことを。

それでも立ち上がりだけで言えば悪くなくて、相手のターンオーバーを引き出したりオープンショットをしっかり決めたりとやりたいことは出来ていました。それが続けられれば良かったんですがまあNBAの試合にこんなメンタルで臨んでいるチームがグッドプレーを継続出来るわけもなく、オフェンスではチームで連携出来ずにターンオーバーばっかりするわ次第にオープンショットを外し始めるわFTも外しまくるわで自ら流れを悪くすると、ディフェンスでもハッスルのなさをPORさんに突かれ始めて、あれよあれよと競ったゲーム展開になってしまったのでした。最終的に審判に助けられてなんとか勝てましたが、あれが無かったら5割以上の確率で負けてましたね。

特にディフェンスハッスルのなさ具合はなかなかで、悪く言えば全体的に覇気のない無気力DFでした。相手が中に来たら流石に対応するけどスリーまではいつも通りは対処しないよ~という感じで、若いチームにあるまじきのだらしなさを見せつけてくれました。これまでのPORさんならこんな守り方でも問題なかったのかもしれませんが、今日のPORさんはベテラン多めシューター多めのラインナップだったためにこの怠慢DFに代償を払わされることになりました。

まあ、シューター多めとはいえPORさんも平均的にはスリーが上手じゃないチームであることや、POR相手にいつも通りのハッスルDFをやり続けて体力を消耗するのは正直勿体ない(勝者の怠慢ですね…PORさん本当に失礼しました…)ということを鑑みると、このディフェンス方針になるのも理解は出来ます。実際こんなディフェンスでも109点しか取られてないしね。

だからこそ、ぼくはこの試合で1番良くなかったと思うのはオフェンスでの自滅です。先述の通りオープンショットを外す、適当なオフェンスでターンオーバーする、FTを外す、などなどの分かりやすい自発的ミスが自分達の首を絞め、結局は48分間ファイトしないといけなくなりました。もともとは3Qまでで試合を決定付けて4Qはまるまるガベージにしたいねぇとか思いながらこの試合に臨んだんでしょうが、そんな甘ちゃんな考えしていたからこそここまで流れを悪くして最後までぎりぎりの展開に持ってかれてしまったわけです。

選手の皆さん、そしてチームスタッフの皆さん、反省しましょう。

 

さて、一応褒めたい部分もあるのでポジティブ面にも触れましょう。

Dubちゃんクラッチショットありがとう。次はもっと意味のある試合でこんなプレーをしてね。

あとはキヨンテが少しだけ出場しました。かつてPOR相手に出場したことがあってそのときの経験やスカウティングの情報を使いまわせるという判断だったんでしょうが、それに加えて誰を出してもなんかピリッとしない展開だったのでデイグノート監督もお試し感覚でキヨンテを出してみたんだと思います。その結果特に何も起こらずにキヨンテのミニッツは終わってしまいました。もう少しGで修行しようキヨンテ!

あとは単純にこんなゲームでも勝ちを拾えたことを喜びましょう。大きなジャッジミスに助けられたとはいえ、これだけ流れの悪かったゲームでも点差を離されすぎることもなく一応ついていけましたし、4Qにはリードチェンジを繰り返す中で最終的には勝てたわけです。出場選手の年齢やNBA経験年数だけを考慮するというほどOKCの方が格上でもない中で、こんな試合にも勝てるようになったということはやっぱりチームとして成長している証拠ですし誇ってもよい箇所だと思います。

 

という感じで、一応良かった点もあったもののなんとも微妙なPOR戦でした。PORの皆さんやPORファンの皆さんにはこんな適当な姿勢で試合に臨んだことを本当にお詫びしたいです。

しかしですね、今日勝ったことでなんとOKCが西の1位になれました。すごいね。

もっと気持ちよく勝って楽しく西1位をお祝いしたかったですが、それはまた明日かそれ以降の試合に取っておきましょう。

次のSAS戦は気を引き締めてくださいよ?お願いしますよ?

 

 

2024/1/25 atSAS 140-114 Win 31-13

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勝ちました。

まず先に白状すると、これを書いているのが次のNOP戦も終わった後です。さらに言えばNOP戦の次の日である1/28に書いているため、MINがSASに負けてOKCが単独西1位になった状況での感想です。いやぁ最近の忙しさがすごくてね…

さて、巷ではNBAライバルウィークとか銘打って、チーム単位だったり個人単位だったりでバチバチのライバル関係のカードをわざわざ企画してリーグを盛り上げる運動をしています。それに巻き込まれる形でウェンビー対チェットという構図を無理矢理作られて、チームの立ち位置や彼ら2人の役割まで色々と違うのに比較されて個人の勝ち負けをつけられてとされまして、この試合はとにかく迷惑をかけられた散々なゲームとなりました。

まず言いたいのは普通にチェットよりもウェンビーの方がROTYにふさわしいということです。普通にウェンビーの方がROTYです。

でもそれは完全なチェット<ウェンビーではなくて、彼ら2人をn次元のベクトルとするとノルムは完全にウェンビーの方が大きいということです。あくまで総合値的にはウェンビーの方が大きいと言っているだけで、n個の細かな能力をそれぞれ見ていけば勿論チェットの方が大きなスコアを持っている領域もあるわけです。例えばオープンスリーの確率やディフェンシブIQは確実にチェットの方が現状上であり、こういった要素が優れているからこそチェットは勝っているOKCの主軸の1人になれているわけです。でもやっぱりノルムで言えばウェンビーの方が大きいはずなので、やたらとチェットを評価している人の声なんて無視してSASファンの皆さんは落ち着いてください。この試合でそれは確実なものになったんですから。

試合内容に話を進めます。前半は変なターンオーバーをしまくっていたOKCですが、これもまたウェンビーの計り知れないディフェンシブエフェクトがもたらしていたものでした。どうしても彼がいるだけでコートが歪むんですが、その歪み度がOKCの選手達が想像していたものを遥かに超えていたんだと思います。それによって思うように攻められない時間が続き、結局は締まらない内容で10点のリードを得る程度で終わってしまいました。

しかし3Qに入るとその想定のズレをしっかりと修正し、ターンオーバーの数をわずかひとつに抑えると一方でSASにはミスを強いるような良いディフェンスを展開して、そのギャップを生かした攻撃的な内容で試合を決定付けることが出来ました。今シーズンのOKCがここまでの成績を残せている要因としてこの相手のミスからの速攻での得点、いわゆるPTS OFF TOの多さがあり、ここで一気に流れを持ってくるのが上手いっていうのが今のOKCの強みです。これを思うようにさせてくれればたとえDEN相手だろうがBOS相手だろうが全然勝てるわけで、この試合でも後半からはきっちりとそれを遂行できた感じでした。

結局これまで数年かけてOKCが築き上げてきたスキームとそれを熟知した選手達が作り出すディフェンシブインパクトにSASも対応出来ず、この試合も早い段階でのガベージとなりました。スリーの確率の違いが~っていう意見も一理ありますが、それもまたこれまでチーム全体で改善に取り組んできたOKCのストロングポイントであり、OKCの確率が良すぎたから、SASの確率が悪すぎたからっていうだけで勝敗を語るのもちょっとナンセンスなのかなと思います。

 

個別に言うとやはりアーロンの派手な活躍に触れねばなりません。ガベージに稼いだスタッツもありましたが、最近のシュートタッチの良さと欲しいときにそこにいてくれるセンスの良さを十二分に生かしたプレーをしてくれました。ドラフトされてから常に良いプレーはしていながらも指名順位的にも契約内容的にもなかなか優遇されず、実力に対して見合わない待遇で過ごしていたアローンでしたが、今シーズンからの勝ち目指しOKCでは彼の持ち味に助けられることが多くなり、気付けばほぼ全ての試合である程度まとまったミニッツを得られるようになりました。そしてその期待を裏切らずにここまでずーっと活躍してくれているアーロン、感謝しかないぜ。

他のベンチメンバー組もシュートタッチが良くて、前半の良くない時間帯に戦い抜けたのは彼ら2ndユニットのおかげでした。スタメンが情けなくても安心だね。

 

という感じで、余計なアテンションを集めながらもそれに対して過剰に反応せずに淡々と自分達のゲームが出来た試合でした。個人の成功も大事にしたいところではありますが、今はまずチームの成功を第一に頑張る姿勢を大切にしていきたいですしそれが出来ています。今後もこれを続けていって、成功だったと言えるような23-24シーズンを創り上げたいですね。

 

 

2024/1/27 atNOP 107-83 Win 32-13

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勝てました!やったね!

11/2に2nd Chance Pointsを27点も献上して敗北したあのNOP戦からここまで、長い道のりでした。基本には良いことが多かったですが、色んなゲームを経験して成長したOKCがあのNOPを相手に20点差をつけられるまでになりました。このチーム…底が知れん!

前回対戦で散々やられたバランチュナスのオフェンスリバウンドはチェットがしっかりと対応して、これまでの二の舞になることを防ぎました。その証拠にチェットのリバウンドが13個ついており、そのうち11個はディフェンシブリバウンドでした。この数字は確実にチェットのリバウンド意識の高さを表しており、そのおかげでしっかりと自分達のディフェンススキームを遂行することが出来ました。何をやりたかったかっていうと前戦のSAS戦やさらに過去の色んな試合と同じでPTS OFF TOを多く稼げるように相手のターンオーバーを誘発することで、この試合でもNOPに20個のTOを強いたほかそこから22点もPTS OFF TOを稼ぐことが出来ました。これに加えて被2nd Chance Pointsを10点に抑えようもんなら基本的にNOPさんには大負けすることはなくなります。

でも、この試合にはザイオンがいませんでした。仮に彼がいたとするとNOPのオフェンスのスピードがマシマシになりそうですし、彼を守るためにファールがかさんでしまったりこれまでみたいなディフェンス方針では上手くいかなくなったりするかもしれないので、決して一概にNOP<OKCと言い切ることは出来ません。

でもこの試合でヨナスのオフェンスにおけるサイズアドバンテージを完全に消せたことはなかなかにポジティブなはずで、それはザイオンを相手にしても同じなんじゃないかと思っています。つまりそれは彼らが両人ともディフェンスに難があるということを攻撃出来るんじゃないかっていうことで、この試合のヨナスは完全にチェットやその他OKCが誇るオールラウンドウイング達にきりきり舞いにされていました。オフェンスでも思う様なプラスが残せず、かたやディフェンスでは彼の前でどうしてもズレが生まれてしまう、という状況に陥ったNOPはヨナスを起用し続けることが出来なくなりました。結局はサイズのアドバンテージを捨ててラリーナンスJr.を起用したりハーブやトレイマーフィーをスモールファイブとして起用したりと、本来NOPが狙いたかったはずの攻め方をNOP側から避けてきたんです。これをOKCの作戦勝ちと言わずして何と言うか。

そしてそれはザイオンが復帰した場合でも同じことで、彼の微妙なディフェンシブインテンシティや身長自体は別に高くない点をOKCが狙い撃つことは至極当然であり、実際今回そんな感じのことをヨナス相手に実行して結果勝てたわけですから、やっぱりザイオンが復帰したとしても今のOKCならそれなりに戦えるんじゃないかなぁと思います。

とここまでやたらとポジティブに書いてきましたが、やっぱりNOPさんに勝てたっていうのが喜ばしかったんですよね。結構な数のOKCファンの方がNOPを苦手な相手判定していましたしぼくもそう思っていた節があったので、今回の勝利は純粋に嬉しかったです。ガベージ作れるくらいの点差をつけられましたしね!

 

勿論NOPのオープンスリーの数は大変に多かったです。インサイドを守るために逆サイドが空くという現状のOKCのディフェンススキームの弱点は何度も突かれましたが、幸いそれを外してくれていたのに助けられたっていうのは言い訳しようのない事実です。

でもOKCだって外しまくったからさ、そこはお互いイーブンにいきましょうよ!ね!お互いスリーが不調だったっていうところはもう前提にしてさ!

無理矢理連れてこられて微妙にインタビューに参加するも隙をついて逃げるシェイ

 

次の対戦時はお互い45%くらいでスリー決めましょうね。勿論ザイオンも復帰したフルパワーペリカンズでね。

次も負けないぞ~。

 

 

2024/1/29 atDET 104-120 Lose 32-14

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起きたら負けてました。

いやぁほんとに負けるとは正直思ってなかったので、少なからずショックではあります。負けた理由もOKCの準備不足の側面もあったはずですし、何よりここまでの勝率が1割のチームに白星を献上する西1位は存在していいわけがありませんからね。

でも、何よりもまずはオープンショットをきっちりと決めてきたDETの皆さんにリスペクトです。去年のOKCもBOSに勝ったりして、そのときの嬉しさやチームの一体感は忘れられないので、ただただOKCが駄目だった、この負けは恥、などの野暮は言いません。チーム一丸となってスリーレベルでスコアリングしてきたDETの勝利でした。

とはいえ流石にOKCの選手達はまさかここまで調子が良いDETに当たるとは思っていなかったでしょうね。言い訳するとしたら情けないですがOKCの油断です。DETには多少のオープンを与えてもいいだろうと高を括っていたらそれをめっちゃ決められて、そうするとこちらもトランジションとかのイージーポイントに繋げにくくなるので、その辺がOKCの誤算となりました。というかオープンとはいえあそこまでスリーを決められるなら勝率5割乗せられるでしょDETさん。

まあでも今のOKCは「強きに屈して弱きをくじく」よりもその逆を目指したいチームです。つまりは、今年は別にプレーオフを最後まで勝ち抜くための体力を残さなくてもよいはずなので、それならレギュラーシーズンから強豪相手に本気で挑んで色んな事をしたりされたりしてたくさん学んで、そうじゃないところで適当にやって休んでもいいんじゃないの、ということです。来年以降は絶対負けちゃだめだけどね、今年に限っては低勝率チームに負けても別にどうでもいいかなっていうのがぼくの意見です。

ということで、短めですがほかに話したいこともないのでこれで終わりです。シェイ以外のみんなはよ~く反省しろよ。

 

 

2024/1/30 vsMIN 107-101 Lose 32-15

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負けました。良いゲームでした。

前の日のDET戦から切り替えて臨んだMIN戦でした。互いにリーグtop5のディフェンスを持つチームの対決で(MINさんは最堅です流石です)、そのスタッツが嘘ではないことをリーグ全体に見せつけた内容になりました。両チームとも100点ちょっとしか取れませんでしたし、なかなか思うようなオフェンスが出来なくてやきもきする選手達と観戦しているファンの皆さん、という感じでした。ま~じでMINのサイズ凄いわ。

そもそもOKCはMINさんみたいな高さと重さのあるチームは苦手なわけで、じゃあなんで苦手な相手に今シーズン2回も勝てていたのかっていうと、相手のミスを上手く誘発出来ていたからでした。一番分かりやすい所で言えばターンオーバーを起こさせてそれをトランジションに繋げる&イージーに点を取るっていうのがあって、それが上手く出来れば勝てる、出来なければ負けるっていうのが今シーズンのぼく的対MIN戦の総評です。

じゃあこの試合はどうだったのかというと、そんなOKCの作戦を読んでちゃんと意識的に丁寧なバスケをしたMINが勝ちました。ターンオーバー数が12対13で差がついてませんしそこから14点しか生み出せなかったOKCの負けです。これはひとえにOKCがどうこうっていうよりはMINが対策してきたからこんな結果になったんじゃないかなぁと思います。

そうやって戦術面でのアドバンテージが取れなくなるとMINのサイズに押し込まれます。単純に高さと重さを使った攻めでOKCがリズムに乗れないようにしてきているような印象でしたが、明らかに自分達が勝っている箇所を思う存分に生かすことでMINは堅実な勝利を掴んだわけです。サイズを生かしてイージーに点を取る、それがバスケの真髄だよね。

こうなるとOKCが勝つにはそれこそオープンショットは全て決めるっていうレベルにならないといけなくなるんですが、本当にそれでいいんですかねプレスティちゃんよ。この試合でもドートのスリーがもっと入っていれば勝てたからよし!っていうつもりなのかね。そんなパチンコバスケをずっとやり続けるのは無理があると思うんですがどうでしょうね。相手のアドバンテージを少しでも消すためにサイズの補強はした方がいいと思いますよぼくは。DubをKATにつけるなんて愚策はもうやめようよ。直接的な原因ではないかもしれないけどこうやってミスマッチを強いてきたせいでDub怪我しちゃったじゃん。

 

この試合で競ることが出来たのはベンチ組のおかげで、少ないボールタッチの中で与えられたシュートチャンスを毎回決めてくれたからでした。それがなかったら15点差とか20点差つけられて負けてたよ。

 

ここまでそんなにポジティブな話をしませんでしたが、将来を全てベットしているオールインチーム相手に預貯金たんまりOKCが今あるもの出来るもので対抗して、それなりに結果を出せているのは明確なポジティブです。サイズ差問題を埋める、なんてやろうと思えばそれこそ指名権を使えば一瞬で出来ますから、それよりももっと今しか出来ないような経験をたくさんして成長に繋げたいっていうのも分かります。

でもそれで一番ミスマッチの負担をかけてきたDubが怪我をして、NBAの過密スケジュール1年目のポッキーチェットもバテバテとなれば話は別です。選手を守りましょうプレスティよ。

お疲れさまでしたOKCワカテーズ、次はディフェンディングチャンピオンのDENだぞ~。

 

 

23-24シーズンの12月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ12月編です。

12月は10勝3敗です。この頃から「なんかOKC強くね?」って思えてきたような記憶があります。あとやっぱり試合数少ない。

 

目次です。

 

本題行きます。

 

2023/12/1 vsLAL 133-110 Win 12-6

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勝てました。連敗脱出のいい機会になったと同時に若手の強みを存分に生かして掴んだ勝利でした。

PHI、MIN、LALとスタービッグを要するチームとの試合が続きましたが、PHIとMINに負けてしまったことや両試合とも要所要所でパワー負けしている節があったということから、LAL戦でもやっぱりパワーで押し切られてしまうのかなぁ…と個人的には不安に思っていました。HOU時代やDAL時代に大変手を焼かされたクリスチャンウッドもいますしね。

しかし、LALのビッグウイングらが怪我で離脱しており、バンダービルドやジャクソンヘイズ、八村選手がいなかったのがOKCにとって大救いでした。それによって全体のサイズ差がなくなったために簡単にリバウンドが取れましたしイージーなショットも沢山打てました。

ネット上でも言われてましたが、LALがフルメンであればこの試合もどうなっていたのかは分からないような気がしましたし、とりあえず怪我人多めの対戦相手からしっかりと勝ち星を取れたというのがこの試合の良かったところだと思っています。

 

さて、本試合の感想をLAL上げだけで終えるわけがありません。ADに活躍されながらも20点差以上もつけて勝てたわけですから、その理由についていくつか思うことを書いていきます。

まずはDubの個人打開力です。今シーズン何度か見せてくれる彼の魅力ですがこの試合でもそれがすごく役立ちまして、40点取られた1Qの後にOKCが追い付けて追い越せた大きな一要因となりました。やはりシェイ以外にこうやって点を取ってくれる選手がいると助かりますし、ローテーションにもかなりの余裕が生まれて色んな選手の組み合わせが可能になりこれまたチーム力向上にも繋がっていきます。Dubには今後もこういった活躍を続けてもらいたいものです。ほんとに。毎試合20点25点も取らなくていいから安定的によろしく。ほんとに。

あとはアーロンら高級ロールプレーヤー陣の活躍です。アーロンケンリッチケイソンの3人はみんなが3&D+αという並外れた実力を持つプレーヤー達であり、この試合でも攻守両面で渋~くチームに好影響をもたらし続けました。シェイやチェットらのスターパワーを近くで支える彼らには常に感謝をしなければいけないですね。

そして、冒頭に書いた「若さの強み」であるペースの早いオフェンスが何よりもこの試合を決定付けました。ファストブレイクポイントも26点と多めでしたしそれ以外にもオフェンスではボールを止めずにGood Shotをしっかりと作ってそれを打ち切っており、何もしない時間(相手に余裕と休みを与える時間、と言い換えたいところです)をなるべく減らすことが出来ました。LALはチームの中心選手的にも作戦的にもチームビルディング的にも、みんなで一体となってオフェンスディフェンスを作るというのが苦手なチームであり、さらにはレブロンの高齢化も合わさってどうしても攻守で足が止まる時間が多くなってしまいます。そのペースのギャップをしっかりと攻撃出来たが故に1Qに背負った大きなビハインドをひっくり返して更にはリードを拡大していけたわけです。

若さっていいなぁ…時間をかけてチームケミストリーを熟成するのって…いいなぁ…。

 

ということで、フィジカルというOKCが苦手としていてLALが強みとしている部分がイーブンになってしまったこの試合はOKCにとって期待通りの結果で終えることが出来ました。次戦は子供が生まれたらしいドンチキ率いるDALです。ライブリーよ、ケイソンとベルタンでKOしてやるぜ。

 

 

2023/12/3 atDAL 126-120 Win 13-6

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ほんとに勝ったんでしょうか?

試合開始直後は相手のインサイド偏重DFに苦しめられいまいちな立ち上がりとなりましたが、ベンチ組のシュートタッチが良かったおかげでアウトサイドシュートが決まり始め、そこからリズムを掴んでどんどん点差をつけていきました。今日のOKCはドンチッチにダブルチームにいって彼以外はある程度捨てる、という作戦を取っていたんですがこれが功を奏し、オープンスリーを決められなかったDAL相手に着実に得点を重ね点差を広げていきました。そのままの流れで20点差以上をつけてブローアウト、4Qはほとんどがガベージに…。

と3Qが終わった段階では思ってたんです。一瞬追いつかれそうになった場面もあったんですがベルタンさんの大暴れのおかげで再度20点差をつけ直せたりしてたので、まさか4Qでこんな異常事態が起こるなんて全くもって想像していませんでした。

なんとこの試合、OKCは0-30という歴史上稀に見るとんでもないランを決められ、一時24点差をつけていた大量リードを溶かしつくしました。これはOKCが悪かったというよりもDALの攻守におけるハッスルと勢いを褒めるしかなく、ひたすらシュートを外すorTOするOKCを尻目にDALはひたすらオープンショットを打ってはそれらを決め続けました。OKCも途中に何度も何度もタイムアウトを取ったんですがここまで燃え上がっているDALの勢いを止めることが出来ずに結局0-30という悲劇が起こってしまいました。

ぼくはこれを観ていたとき、勿論悲しい気持ちもあったんですが、それと共に「でもまだ6分あるよね?こんなシュートタッチが12分間も続かないことにかけて我慢すればチャンスあるんじゃない?」思ってました。だからこそこんなツイートをする余裕があったんです。

この希望的な狙いは結局上手くいって、最後の最後にDALの勢いが止まったと同時にOKCの面々もいくつかのシュートをねじ込むことが出来まして、何とか勝利することが出来ました。ほっ……。

 

さて、この試合で感じたことをいくつか書いていきます。

ひとつは、3Qまでの大量リードは決してOKCとDALの実力差じゃなかったということです。先述の通りOKCのセカンド組、特にWillとベルタンのシュートタッチが良かったことにOKCはかなり助けられ、シェイ全止めその他やらせるディフェンスを敷いていたDALにとっての誤算となりました。一方でOKCもドンチッチ全止めその他やらせるディフェンスをしていましたが、DALはワイドオープンスリーをたくさん外してしまいました。この違いが20点差という得点差に繋がっただけであり、もう1回試合をしたらこれまた全然違うゲーム展開になるはずですし、今日だって逆にOKCが外しまくってDALが決めまくって40点差で敗北、となっていてもおかしくはありませんでした。まずはこのポイントをしっかりと押さえておかなくてはいけません。

ふたつ目に、相手がスリーを決めて勢いに乗ってきたときにチームとしてどうしなければいけないのかをもっとキチンと決めておくべきだということです。これは今後の課題/より良いチームになるために準備をしておきたいことになるんですが、そこが不安定だったために今日の試合では選手達がだいぶ慌ててしまいました。相手のホームでかつ騒がしめなDALのファンベース、カイリーグリーンTHJ抜きの中残ったみんなで頑張るという一体感、パパになったドンチッチの意地の45分出場、ライブリーというファンフェイバリットの成長、普段はそこまでミニッツをもらっていない若手選手達の勢い、これらの要素が完璧に組合わさった結果が4Q前半だったわけですが、その時間帯にOKCは1点も取れませんでした。6分0点てなんの冗談だよ。多少集中力が切れていたような場面もあったような気がしますが、それ以上に上記のような異様な雰囲気の中でOKCワカテーズはみんなプレーするのを怖がっていたように見えました。こんなときにどうやってチームを落ち着かせるのか、どうやっていつも通りのプレーをするのか、いっそのこともう4Qなんだし相手の勢いを止めるんじゃなくて逃げ切りを狙うようにチームの戦術を切り替えるのか、こういった決め事のタイミングやそれをいつでも実行出来るメンタリティの成長が必要になってくると思います。

改めて試合を見返してわざわざ0-30の犯人捜しをするとしたら、ぼく的にはドートがもう少しどうにかするべきだったかなと思います。DALはシェイへのダブルチームに行く選手としてドートのマッチアップを選ぶことが多く、ドートに何回もシェイからボールが渡りました。しかしそこで目の前に存在するズレをドートは上手く活用することが出来ず、シュートを外すかターンオーバーになるかといった具合で得点に結びつけられませんでした。とはいえ4Q前半のDALのディフェンシブハッスルは尋常じゃなかったので言うほどドートがワイドオープンだったわけでもなく、DALのディフェンシブローテーションの速さとその的確さ、各所のハッスルが0-30を生み出した一番の要因です。しかし、OKCはシェイへの早めのヘルプに対してどうやって対応するのか、その場合のドートの役割をどうするのか、ドートはドートで何故この試合は上手くいかなかったのか、などなどの復習項目はコーチ陣を中心になるはやでまとめておきたいところです。じゃないと次の試合も似たことされて今度は負けちゃうかもしれないからね。

 

よく頑張った選手は先述のWill、ベルタンに加えてジョー様(勝負どころの一本は痺れました)、チェット、シェイです。その他の選手達もみんな良いところはあったと思いますが特に頑張ってくれた5人だったので名前を出しました。

 

ということでとんでもない日曜日となりましたが、一応勝ちは勝ちです。これで開幕20試合勝率7割に王手をかけることが出来ました。ほんとに勝ちか?

なんか次週はシーズンイントーナメント開催週ということで試合が少なく、OKCの次戦は3日空いてのatHOUです。勝率7割という未知の領域目指してみんな頑張ろう!もう慌てんなよ!!

 

 

2023/12/7 atHOU 101-110 Lose 13-7

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ま~け~。いいとこなし、個人的には今季最悪ゲームです。

選手の皆さんは胸を張ってこの試合のプレーを「これが俺達のバスケットボールだ!」って言えるんですかね?もしそうなんだとしたらここ3年間積み上げてきたものは無駄だったってはっきり言えるので明日にでも解体すべきです。

あのさ、シュート外すのを怖がるなんてそんな情けないことやめましょうよ。チームの戦術的に空いているスリーを打たないっていうのは選択肢にないんですよ。オープンショットを打って外すんならしょうがないですし、それでスリーが15%とかで試合に負けたとしても「これが俺達のバスケットボールだ!」って言えますよね。

でもこの試合ではそうじゃなかったですよね。ギディやドートなんかは完全に打たされてましたが、その状況でシュートを躊躇うようじゃ駄目ですよ。その時点でメンタル的に負けてます。くれるならもらうよって堂々と打てばいいじゃないですか。まったくもう本当に情けない。

そうやって自分達でリズムを崩してるようじゃ勝てっこありません。シェイの孤軍奮闘とチェットのディフェンス、HOUのターンオーバーで試合らしくはなりましたが、内容としてはてんでダメダメでした。チェットも迷ったスリー打ってちゃいかんぞ。もっと自信持て。

 

リバウンドの数字もだいぶ差がついてましたが、そこは今のOKCのメンバーでは根本的な解決が出来ないので目をつぶります。ただし来年以降はそんなこと言ってられないのでいい加減にしろよプレスティ。

 

HOUのまるでプレーオフかのような相手の弱点を徹底的に突く戦術には少し笑いました。HOUも一応再建明け直後っていうタイムラインのはずで、まだ若者達の成長を促していきたいはずのこの時期にそんな目の前の勝利を目指すような戦術を取らなくてもいいじゃないって思いました。

まあそれで試合に勝てればいいんでしょうね。実際勝ったしね。勝って得られる経験値も沢山あるもんね。OKCの依然若手成長志向戦略とは違うっていうのを学びました。

 

とにかくこの試合はみんなの情けなさしか覚えてないので、この辺で終了にします。

切り替えて次のGSW戦、頑張りましょう!!

 

 

2023/12/9 vsGSW 138-136 Win 14-7

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勝ち!勝ち!価値ある勝ち!めっちゃ嬉しい!

先日のHOU戦でのネガティブプレーは流石に良くなかったとなったんでしょう、この試合ではあのときのような変な迷いはそこまで見られませんでした。そこまでっていうのは多少はあったことを意味していますが、全く迷わずプレーするっていうのはスポーツでは不可能なことなので、ネガティブな意味で書いている訳ではありません。とにかくこの試合では全体的に十分アグレッシブにプレー出来ていたので、まずは前戦の反省を生かせていたのがとても良かったです。

 

ではこの試合での反省すべき点はというと、OKCの選手ではなくてレフェリーの皆様がお持ちなのではないかと思います。何あのオフェンスファールコール。変なコールは多少は見逃す性質ですがあれだけは本当に許せません。スリーが入らなくて苦しい時間帯でのあのコールは本当に気に障りました。チャレンジを使わされたファールもタフコールでしたがそこでチャレンジ失敗となり権利がなくなり、その後あろうことかあんな大馬鹿コールをされるなんてたまったもんじゃありません。

それだけじゃないです。あのコールのせいでシーズン開幕から続いていたジョー様の連続スリー成功試合記録が途絶えました。ほんとにふざけるなよ。

もしこの試合負けてたらほんとどこまで文句言ってたか分かりません。流石に勘弁してほしいものです。

 

さて、やっとこさ試合全体について触れられます。

この試合を簡単にまとめると「スリーが入らないOKC 対 TOが多いGSW」でした。GSWファンはどうしても自軍の選手達を責めたいようですが、この試合でのGSWのターンオーバーは決して自滅的なものばかりだったわけではなく、OKCのナイスディフェンスによって発生したものも多かったです。

OKCがナイスディフェンスが出来たのは単純によく準備して試合に臨んでいたからですが、その準備っていうのも結構特殊な状況だったから出来たものでした。というのも今回のGSW戦が今シーズン4回目であるということで流石にこんだけ試合していれば自ずとGSW特有のパスラインが見えてきますから、そこをOKCの選手達が足を動かしてしっかりと塞いでくれました。GSWお得意のいやらしいエクストラパスをことごとくシャットダウンしてGSWお得意の不用意なTOも合わさった結果が29個のターンオーバーに繋がったわけです。ちゃんと対策出来てて偉いぞ!

ということで正しくディフェンス出来ていたOKCでしたが、こちらはこちらでオープンスリーを決めらなくて大いに苦しみました。それに加えて先述の変なコールも合わさって前半は我慢の展開となってしまいましたね。相手にターンオーバーを多くさせられたおかげでギリギリついていくことは出来ましたが、こちらの良くなかった点は明らかに自分達の実力不足によるものでした。

しかし、前半に2本しか決められなかったスリーが3Qだけで2本決められたほかエースの復調も重なってなんとか逆転、さらにはリードして4Qに向かうことが出来ました。後半は全体的に笛も正常に戻ってくれたおかげで外部的な流れクラッシャーがいなくなり、純粋な実力勝負をすることが出来ました。そんな流れで一進一退の4Qとなりましたが、4Qだけで10点を取ってきたスーパースター、ステフカリーが大暴れしてきました。これに対抗してくれたのはソフォモアスターのDubで、とんでもないミドルレンジを決めること決めること、4Qだけで12点も稼いでくれました。そのおかげでというべきか凄い試合展開になりまして、リードチェンジを繰り返すなんとも心臓に悪いゲームとなりました。

それでもって最後の最後に今度はステフにクラッチスリーを決められました。あれとんでもなくタフなステップバックスリーでしたけど流石ですよね。まだ時間が残ってたので諦めることはなかったんですが、タイムアウトも残ってないし3点差だしでやっぱり辛かったですね。それに加えてドレイモンドがクレバーに(狡猾に、もしくはせこいやり方で)わざとファールして2本のFTを打たせようと手を叩いてきました。しかしたかがレギュラーシーズンの試合で、それもチェットみたいな若者相手にそんなことをするから罰が当たったんでしょうね、叩く瞬間にチェットがシューティングフォームに入ってしまっておりなんと3本FTとなってしまうというGSWにとって悪夢のような展開となりました。

ここの3本FTは心拍数爆アゲでした★ナイスチェット。

そんなこんなで突入したオーバータイムでしたが、ここでもステフがスリー2分を含む10点という大活躍で、OTが始まってすぐにランが作れたOKCも決して安心出来ない展開でした。そんな中でも随所に熱いプレーを残してくれたサンダーの面々が追いすがるGSWを追っ払ってくれて、なんとか勝ち切ることが出来ました、ちゃんちゃん。

チェットのスリーとアンドワンは本気で絶叫しました。

点取ったところから見たかったけど見つかんなかったので…

今シーズンのOKCの躍進を象徴付けるようなスーパーハイライトでした。相手がスーパースターならこっちはスーパーチームになったるわいいくらでもかかってこいスター共。

 

結局試合全体で3P%が5/29=17.2%でしたが、ディフェンスと粘り強さ、勝負強さで掴み取った見事な勝利でした。これは時間があるときにまたゆっくり見返したいゲームですね。

 

 

2023/12/12 vsUTA 134-120 Win 15-7

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無事勝利です。ガベージに差が縮まっただけで内容的には問題なしの圧勝でした。

完全な私事ですが、最近忙しすぎてなんとか試合は追えているもののこれを書いているのが12/16です。勿論次のSAC戦もまだ書いてないため連続して書かなきゃいけない、溜めるわけにはいかない、ということでUTA戦の振り返りはささっといきます。正直試合内容そんな覚えてないし

ドートが前のGSW戦で足を痛めており、この試合では欠場しました。GSW戦ではすぐに帰ってきたけれどもやっぱり痛みはあったということなんでしょう。

ドートのスポットにはOKCファンみんな大好きケイソンが入りました。とはいえこれまでもミニッツをしっかり勝ち取っていましたし彼なら十分ドートの代役っぽいことが出来るので、全く不安ではなかったですしむしろたくさん試合に出れて良かったね!って感じでした。

で、この試合ですがUTAさんの主力がこぞって欠場ということで、マルカネンやケスラーといったでっかい選手達がいませんでした。そうなるとこれもまたSASやPORのときのような負けられない試合になる…と思っていて、試合前にツイートしちゃうくらいにはこの点においては少し不安でした。JCとかはいますし個人的にキヨンテジョージがドノミチとやたら被るのでその辺のトラウマが沸々と湧き上がってくるんですよね。

しかし先述の選手達が欠場しておりフィジカル的に優位に立てなかったUTAでは今のOKCには歯が立ちませんでした。パワーでも高さでも怖くないせいでOKCのみんなが自由にプレーしており、結局SASやPORのときと同じように主力のミニッツを抑えてベンチメンバーのミニッツ創出という理想的な試合展開に出来ました。

中でも久しぶりにまとまったミニッツを貰ったジェングがとても好感触で、スリーは決めるわ判断も良くなってるわ自信たっぷりにプレーしてるわで大変素晴らしいカムバックを成し遂げました。勿論Thunderの方でしっかりコーチ達と練習して課題克服を頑張ってくれているんだとは思いますが、それに加えてGリーグで自由にやって活躍しているというのが彼にとって色々良い影響を与えているんでしょう。試合後インタビューでもそんな感じのことを言ってましたし、そんな折にNBAでこんな良いプレーが出来たなんてもうジェング本人にとってもチームにとっても最高ですよ。今のジェングに足りなくて取り急ぎ身に着けて欲しいものはパワーと自信なので、そのうちひとつは少しずつ着実にモノにしてきてくれていそうで嬉しい限りです。

他の選手達も良かったと思います。そこそこね。

 

ということで特別他に語りたいこともないのでこの辺で終わりです。最後に一言言うなら、ぼくが思ってるほどキヨンテジョージは凄い選手ではないのかもしれないです…。

 

 

2023/12/15 atSAC 123-128 Lose 15-8

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勝てませんでした。めっちゃ頑張ったんですけどね…。

この試合を観ながら思っていたことはとにかく「勝たせてあげたい」でした。ギディを中心に各自自分の役割を果たそうとしていることは120%伝わってきましたし、だからこそこれだけ辛い時間帯が多かった試合でも最後の最後まで競ることが出来たわけですから、そのご褒美として勝利をなんとか手にしたい…と思いながら最後の方は観ていました。辛くて最後の方の相手のFTスキップしましたもん。

でもまずは決めたいスリーを決め切るSACの実力を褒めるべきです。4Qの頭こそぽこぽこ外してくれましたが、3Qなんかはサボニスの対処で手一杯なOKCを尻目にオープンスリーを確実に決めてきました。3QはOKCもハッスルしていて凄く良いバスケが出来ていたんですが、それを上回る勢いでSACにも点を取られてしまい結局そのまましっぽを掴み切ることが出来ませんでした。この試合はとにかく3Qの毒が厳しかったです。

さて、OKCが負けた言い訳をしましょう。Dubとチェットのシューティングが振るわなかったのがきつかったです。Dubは試合全体を通して2/14、スリーは0/4というなかなかにまずいシューティングでした。一方でチェットは確率こそ5割だったものの最後のワイドオープンスリーを外してしまうっていうのはチェットらしくない、チェットには決めて欲しいシュートだったので、少し厳しめに彼のシュートにも落第点をつけてしまう自分がいます。彼ら2人(まあ特にDubですが)がいつも通りシュートを決められていれば…というのが言い訳です。

まあでも前試合で爆発してきたハーターが今回は静かめでしたしハリソンバーンズも微妙だったことを考えるとSACさんもまだ武器が残っている感が否めないので、やっぱり負けは負けですね。いい加減ポイントセンター対策に本腰入れようねプレスティ。

 

そんな中やたらと存在感を増してきた男がいました。それはジョシュギディで、今やアメリカのどこに行ってもブーイングをされてしまう21歳のオーストラリアンがこの試合とんでもないハッスルを見せてくれました。

これまでのギディの役割はシェイに次ぐセカンドボールハンドラーでした。セカンドと言いつつも実際は1.5thくらいの立場で、自他ともにジョシュギディ=PGという見方をしていたので、彼はボールを持つタイプの選手でありそれこそが彼が1番輝く方法なんだと信じられてきていました。

しかし今シーズン、ギディを待ち構えていたのは結構厳しい現実でした。入らないオープンスリー、PGというにはやや物足りないハンドリングと判断力、ミッドレンジからの得点力がどうしても目についてしまい、チーム全体が上向く中少し浮いた存在になってしまう場面が見られました。楽しみにしていたチェットとのPnRも思っていたほど見られず、実はPnRのハンドラーとしてのプレー幅が少ないことも露見したりしました。クロージングラインナップに入らないことも珍しくなくなり、そこに追撃するようにあの事件があってアメリカの中でも一躍話題の人となってしまうなど、本当に良いニュースが少ない苦しい苦しい2か月だったと思います。

このSAC戦ではPGとしてのプレーはそこまでせず、仕事内容としては豪華なロールプレーヤーって感じだったような気がします。なるべく動きながらボールを貰ったりすることでドリブルを無駄につく場面を減らし、変な迷いのあるプレーがなくなりました。迷いがないことで入る入らないにかかわらず打たなければいけないスリーもリズムよく打てて2/3で入りましたし、常に集中していたおかげでルーズボールやリバウンドへも果敢に飛び込んでくれました。ディフェンスでも相手のサイズのあるハリバンだったりにきっちり対応してくれて、6'8のサイズを上手く利用できました。HOU戦に代表されるような「自信なくしギディ」とは一体何だったのか、久しぶりにノッているギディが観れたのがこの試合の1番の見所でした。

仮にこんな働きを今後も続けてくれるようであれば、OKCのビッグウイング不足問題の風向きが変わります、この試合くらいジャンプシュートが入り続けるとは流石に思えませんが、あの運動量を維持出来てディフェンスにあれだけの熱量を捧げられるようであれば、「ちょっと不器用だけどサイズのあるG」じゃなくて「運動能力はないけど小手先の器用さならずば抜けてるF」としてとんでもなく優秀なプレーヤーになれます。この役割がギディのやりたいことなのかはさておき、3年目という勝負の年にきて伸び悩む中でのこの方向性模索、果たして吉と出るか凶と出るかがとても楽しみです。

コートに立つ他の4人を上手く繋げるカタリストになってくれ、ギディよ。

 

最後に不吉なことを書きます。3年目の方向転換と書いていてベイズを思い出しました。彼の場合は結局方向性を変えてもOKCに残ることが叶わなかったですが、ギディはベイズよりも色んな可能性を秘めてるので大丈夫…だと信じたいです。

ネガティブな変化と捉えずに必要な進化だと思って引き続き見守っていきます。頑張れギディ!OKCはどんなときも君をサポートしているぞ!

 

 

2023/12/17 atDEN 118-117 Win 16-8

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劇的勝利でした。暫定今シーズンベストゲームです。

シーズンが開幕して間もない頃にボコボコにされたDEN相手に奇跡のようなゲームが出来ました。DENに負けた後もデカくてゲームメイクっぽいことまで出来ちゃうような、所謂ポイントセンターがいるチームには勝てていなかったので、OKCの明確な弱点がそれであるっていうのはOKCファンの皆様はすでに認識していると思います。それに加えて丁度1個前の試合がリーグ有数のポイントセンターサボニスを擁するSACであり、頑張りはしたものの結局自力の差を見せつけられて負けてしまっていました。そんな背景があったことから、ぼくはこのDEN戦には勝てると思っていませんでした。胸を借りる気持ちでディフェンディングチャンピオン挑んで少しでも食らいついていってくれればいいやと、そんな情けない感じで試合を観始めました。

前回のDEN戦から明らかに変えた対ヨキッチ策として、物凄く分かりやすいのがチェットとWillの併用でした。まあ前回対戦時はWillが怪我で欠場していたのでそもそもそんな起用が不可能だったわけですが、シーズン最序盤のデイグノート監督の采配を見てる感じ仮にあの時WillがAvailableだったとしても今回対戦程は同時起用していなかった気がします。対エンビードでお披露目となったこのツインビッグラインナップが今回も使われ、PHI戦と同じようにセンターにはWillを、PFにチェットをつける作戦を取りました。

これによって何が凄かったかというと、チェットがヨキッチと相撲をしなくてよくなったことによる負担軽減は言わずもがな、そのおかげでヘルプにいける体勢を残しておけるようになったことでした。これにより本来チェットにやって欲しかった相手のリムアタックにプレッシャーをかける役割を任せられるようになり、結果的に8ブロックもしてしまいました。これはぼくの想像なんですが、おそらくDENを相手にするチームのセンターはヨキッチをどうにかするのに精一杯になっていてリムを守る作業まで手が回らず、そのおかげでDENのその他の選手達は比較的ストレスフリーにリムアタック出来ているんでしょうね。その証拠にチェットがいるってのにあんな単純なレイアップしてるんだもん、やっぱりいつもは簡単なショットばかり打ってるんだろうなぁと思うわけですよ、そうだろう?MPJ君よ。

それを防ごうとしたOKCの策略はそれなりに上手くいき、結果ヨキッチ以外の選手達に自由にさせず、それに伴って周りを使いたいヨキッチの思惑もずらすことが出来て彼1人にボコボコにされるという被害も受けずに済みました。アーロンゴードン相手にチェットがつけたおかげでイージーアリウープも消せましたし、WillもWillでそう簡単にはやられない足腰の強さと粘り強さがありますし、やっぱりチェットWillの22年ドラフトビッグマンコンビの影響力はかなり大きかったと思います。まあDENのオープンスリーが落ち気味だったのに助けられたのとWIllのスリーが入っていたのが大きいですが…

という感じで何とかしてついていったOKCでしたが、前半のうちはマイペースにジェングを出したりローテーション人数もミニッツも広く長くで回していました。個人的にはそもそもこの試合に勝てると思ってなかったのでこのローテーション方針は別に問題ないと思ってましたし、育成優先ローテなのになんやかんや前半2点差で終えられてたのでもうOK!って思ってました。

しかし2点差の状況と若けぇ奴らのギラギラした目の色を見て監督も気持ちを入れ替えます。後半からは勝利優先ローテへとがっちり切り替えてきました。

数字を見てみます。前半のミニッツ→後半のミニッツです。

  • シェイ 17:12→19:43
  • ドート 10:35→15:27
  • Dub 15:29→17:24
  • チェット 15:53→16:28
  • ジョー様 12:22→14:20
  • ケイソン 8:36→9:41
  • Will 11:05→10:48
  • ギディ 9:24→5:56
  • ケンリッチ 7:46→4:45
  • アーロン 6:48→5:28
  • ジェング 4:50→0

違いは一目瞭然です。まるでプレーオフかのような、中心選手達のミニッツ増です。DENさんも負けじとスタメンのミニッツを軒並み増やしてきており(ジャマールだけは怪我明け?病気明け?でミニッツを抑えていました)、まるでプレーオフ、ではなく本当にプレーオフの様相を呈すようなバチバチのゲームとなりました。

面白いですよね、まさか12月中からこんな楽しいゲームが観れるなんて。リーグで2番目に若くて今のチームではまだプレーオフの経験がないOKCにとってこういった機会というのは本当に貴重ですし、それを乗り越えていくことで更なる成長にも繋がるはずです。感謝しかないぜ。

1Qの途中からずっとリードされているかもしくは同点かしかなく、常に追いかける側でした。最大11点差をつけられながらも懸命に食らいつく様を観ながらぼくは1個前のSAC戦を思い出し、こんな展開じゃやっぱり最後までしっぽを掴めないんじゃ…なんてネガティブになっていたのをよく覚えています。

しかしそんな思いは前戦でこりごりだと言わんばかりのDubの得点力、ジョー様の体を張ったディフェンスと勝負所で決めてくれたスリー、チェットやドートの懸命な守りで、その集大成が最後のシェイによるウルトラクラッチターンアラウンドミッドレンジでした。OKCの若者達のとんでもなくとんでもないメンタルと技術の融合をありありと見せつけられ、最高過ぎる日曜のゲームになったのでした。即お気に入り登録したよね

 

何度突き放されても諦めずに自分達のゲームを遂行するのにフォーカス出来た今のOKC Thunderは大変素晴らしいチームだと思います。このまま怪我無く自分達のバスケを続けていけば、必ずや良い結果もついてくるはずです。Keep Doing The Right Wayの精神でいきましょう。

 

次の週末ゲームはホームでのLALです。これまた週末ゲームっぽくなりそうな感じだ…。でもその間に何試合かあるので、そこでもこれまで通り頑張って欲しいですね。

最高のOKC Thunderに幸あれ!

 

 

2023/12/19 vsMEM 116-97 Win 17-8

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ジャ復帰直前のMEMを景気よく叩けました。

少なくともこの試合の感じだと何回MEMと戦っても9割くらいは勝てそうでした。MEMのインジャリーリストが豪華なせいなのが大きい理由ですが、昨シーズンまで大苦手にしていたJJJやその他パワフルな選手が多いMEMに対してしっかりと自分達のプレーが出来ました。

この試合は一二もなくチェットゲームでした。自分のマークマンがティルマンということでそこまで気を付ける必要がなかったチェットはそのフットワークとBBIQ、優れたフレームを最大限に生かして究極のヘルプディフェンダーとなり、MEMのリムアタックをことごとくシャットアウトしてくれました。そのおかげで他の4人がマンツーでのプレッシャーをアグレッシブにいけたために相手のオフェンスリズムがガタガタになり、リズムの悪いスリーやしゃにむにドライブを強いることが出来て結果OKCがゲームの流れを掴みました。

チェットのブロックはただ数字を稼ぐためのものではなく、ポジショニング、跳ぶか跳ばないか、ヘルプに行くか行かないかの判断、それらのタイミング、腕の伸ばし方、ボールの叩き方、などなどの細かい技術が詰まった世界最高峰のブロックです。こんな才能と共に今後進んでいけるなんてOKCのファンでよかったよほんとに。

 

DEN戦のときからも言ってましたが、チェットを相手の1番上手いビッグマンにマークさせない戦い方が結構良い結果を残せているような気がします。この試合ではJJJにはDubをつけており、仮にそこで0.5ずらされたとしても後ろで待っているチェットがそのマイナスを消してくれていました。チェットもチェットで折角あんだけのディフェンスIQと広いコートカバー力を持ってるんだから、相手センターとの押し合いへし合いで体力を消費するよりもそういった力仕事は誰かに任せて他所で大陸ディフェンスしてた方が良いと思うんですけどね。

↑大陸ディフェンスの元ネタね

そのためにも、ぜひ、ぜひですよプレスティさん、相手のビッグマンにぶつけられる選手を確保しておきましょうよ。Willだけだとちょっと心もとないよプレスティさん。

 

はい、ということでこれまで通りマストウィンゲームに無事勝利です。こんなに安定していたOKC Thunderなんてクリスポ政権以外にあったのだろうか?

これからはベテランぞろいの強敵が続くので、胸を借りるつもりで立ち向かっていってほしいですね。勝ち星数こそこっちの方が多いかもしれないけど年齢的にも体重的にもこっちがチャレンジャーなんだからね!

 

 

2023/12/22 vsLAC 134-115 Win 18-8

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おじさんタレント軍団LACに勝ちました。なんとこれで貯金10です。

何よりも先に祈らなければならないのはギディの怪我の具合です。足首をぐねったように記憶しているんですが、映像を見る感じそれなりに重い怪我になってしまう可能性を医学素人なりに感じました。この試合のギディは結構いい感じに集中出来ていて、スタッツとしてはスリー3本を含む11/3/4でしたし相手ウイングへのディフェンスも足を動かした十分なものだったため、こんな形での離脱になってしまったのがとても勿体なかったです。

ただでさえコート内外の出来事でギディにとってストレスだった今シーズンですが、そこへの更なる追い打ちになってしまうかもしれません。そんなことは絶対嫌なのでとりあえずは軽傷であることを祈ります。頼むよ神様。

あと一応Dubもね。痛いならかばう必要ないからね。あんたの場合はここまでむしろ頑張りすぎなんだからここいらで「痛いっす」とか適当に言ってさぼってくれてもいいからね。

 

さて、この試合を振り返っていきましょう。

最近のチェットはなんなんでしょうね。積極性やシュートタッチにちょっとだけ陰りが見えた時期もあったような気がしましたが、ここ数試合の暴れ具合が尋常じゃないです。

これどうやって守ればいいの?

3Qに追いつかれた場面でのチェットの活躍にも助けられましたし、彼が試合に出ている時間帯のLACの皆さんのペイントエリア内での消極的さったらほんとにもう、チェットの影響力が計り知れません。

チェットを止められるのはノリノリゴベアかそれこそ怪我しかないんじゃないかな?ゴベアも今はまだ経験と体重差でなんとかなってるってだけで、3年後にはどうなってるか分からんですしね。凄すぎるぜチェット。

チーム全体で言えば、みんなのシュートタッチがとても良かったです。おかげで常時リードを保てましたし、やっぱりスリーが入ると流れが良くなります。ドートも一時期かつての姿に戻っていた気がしましたが、最近は再度ワイドオープンなら決めてくれるようになりました。彼の努力は年単位で確認してきましたしその効果もずっと追ってきたので、この活躍は決して偶然じゃないっていうことは分かっています。引き続きよろしくなドート、そして他のみんなもな。

あと一瞬だけ触れたいのはジョー様です。あなたディフェンスのインテンシティ高すぎない?OKCに来てくれた時の触れ込みってただのシューターじゃなかったっけ?なんか聞いてた話と全然違うよ?最高。

 

ということでさらっとした感想でした。各個人にコメントしろって言われたら色々出来るんですが長くなるのでやりません。

年末テスト期間のひとつ目にはなんとか勝てました。ここからLAL、MIN、NYK、DENと続きますが、個人的には勝ち負けどうこうよりも自分達のバスケをすることにフォーカスしてほしいので、一戦一戦集中して臨みましょう。

次の週末ゲームであるLALが楽しみだな~。

 

 

2023/12/24 vsLAL 120-129 Lose 18-9

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久しぶりの週末ゲーム敗北です。

このゲームについてあれこれ語る必要はない気がしますが、シンプルにまとめるとシュートタッチが悪かったOKC対良かったLALでした。レブロンのやる気が凄かったのは認めますが、それ以上にあれだけジャンパーを決めてくるLALには恐らく他のNBAチームも大苦戦すると思うので、今回はアンラッキーだったと割り切ってしまってもよいと思っています。

こうやってポジティブに捉えられる理由のもうひとつは、OKCがダメダメすぎたわけでもなかったからです。ワイドオープンは作れていましたしスリーが入らない中でも積極的にドライブ勝負が出来ていました。しっかりオフェンスを作った結果の最後のスリーを外しすぎてしまったのはしょうがないです、そういうこともあります。

ADが止められない、レブロンが止められないっていうのは分かっていましたし、リーグを見渡してもやる気十分なこの2人を止められるチームはありません。なので、何度も言うようにこの試合展開で負けてしまったのはしょうがないです。

 

ということでこの試合の振り返り終わり!これからもそんだけみんなが外のシュートを決めていければ優勝出来るぞLALよ、頑張れよ。

OKCのみんなは切り替えて引き続き頑張ってくれよ。

 

 

2023/12/27 vsMIN 129-106 Win 19-9

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勝てました!これまた嬉しい勝利です。

互いにシュートタッチが良かったゲームでした。しかし、偶然シュートが入っていたという様な単純な運の良さで点を取り合っていたわけではなく、しっかりとオープンな状況を作っては決めっていうのを繰り返す大変ハイレベルなゲームでした。MINの最大の武器であるサイズに対してOKCは中を固めるほかなくそれにより外のシュートはどうしても空いてしまいそれを決められるという感じで、それに対してOKCは得意のドライブ&キックによるボールムーブと足を止めないオフェンスによるイージーバスケットでの得点を積み重ねることで喰らいついて行きました。

この試合を観ていてぼくがライブで感じていたのは「今日のデイグノート監督マジだな」でした。というのもこれまで結構頑固にこだわり続けていた主要選手のローテーションにメスを入れ、対MIN用のベンチワークを見せてきたからです。具体的にどんなことをしていたかというと、チェットをゴベアに合わせて出し入れすることを徹底していました。これにより前回対戦であんなに活躍してチェット相手に吠えまくっていたゴベアを大分抑えることができ、高さ不足による単純なツーメンやPnRの被害を食い止められました。もともとKATはケンリッチがいればある程度なんとかなりますし後ろにチェットがいればDubも頑張ってくれるので尚更大丈夫だったため、とにかくチェットをゴベアにぶつけてOKCの高さ不足を何とかしてやるぞっていうデイグノートさんの決意をひしひしと感じました。

更には久しぶりにVasaの出番もありました。これもデイグノートさんのマジさ加減を表しているような気がするんですが、高さのある相手に対してジェングやWillなどの若手ビッグを起用するのではなく純ハンドラーでプレーメーカーのおじさんを使い、シェイやDubらのメインハンドラーやその他ウイング陣のオフェンスでの負担を減らしました。Vasa起用によって得られる嬉しさはシェイらメイン選手の負担を減らせるっていうのとこの試合に勝てるっていうことの2点だと思うんですが、これらは長期的な話じゃなく短期的ですよね。つまりは結構WinNowな作戦であり、B2Bの初戦であるこの試合でなるべく主要選手の負担を減らしながらあわよくば勝ってしまおう!という意思を感じさせるVasa起用だったわけです。実際VasaもVasaでシュートこそ決まらなかったものの持ち味である変幻自在なプレーメイクセンスによりMINディフェンスを混乱させる役割を十二分にしてくれて、シェイやDubは見ているだけでよかったポゼッションもちらほら作ってくれました。それで結果勝てたんですから、この起用方針は完全に吉と出たわけです。

という感じで今勝つモードデイグノートを少し垣間見た試合でした。

 

ここまで語ったように出場選手は各自自身の役割を徹底して遂行してくれたんですが、もう少しディフェンスについても語りたいです。特にウイング選手達が頑張ってくれていた印象なんですが、この試合ではみんなが大変に素晴らしい集中力を発揮出来ました。チェットがいない時間はどうしても高さがないので、KATやナズ、マクダニエルズのドライブに対してどうやって対抗するのかが重要だったんですが、そこについても常に5人が全員正しいポジションにいてヘルプ&ローテーション、ハンズアップやボールへのちょっかいをし続けられました。それによって24個ものターンオーバーをMINに強いることができてそこから23点のPTS OFF TOを残せました。これは確実にコーチ陣によるMIN対策でありそれをきっちりと実行出来た選手達の作戦勝ちで、外のシュートがこれだけ調子良く決まっていた西の王者相手にブローアウト出来た大きな要因でした。3Qにファールが嵩んでしまったりした難しい時間帯もあったんですがそこでめげずに相手が嫌がることを継続出来たことがこの試合で最も良かった点でした。

これについてはぼくもTwitterでこんな風↓に言ったんですが、

体の大きさやシュートの上手さ、有名度やドラフト順位などの名声にかまけずにみんなが正しいことを愚直にやったからこそのGreat Basketballだったっていうのが言いたかったんです。今日の試合はほんとにすんごい良いプレーが出来ていました。

ディフェンスであと1点だけ。ドートのAntに対するチェイスが尋常じゃなかった。最高や。

 

また、ギディの復帰や彼の役割の変化、ディフェンスでの集中力とその効果の高さも特筆すべき点がありますが、今回は詳しくは書きません。でも難しい時間だった2か月の先に少しずつ光が見えてきたように伺えるので、ちょっとずつでいいからなんとか良い方向に進んで欲しいです。

 

という感じでベリベリグッドゲームOKCでした。12月はあほあほHOU戦以外本当に素晴らしい最高のプレーが出来ていると思うので、このままオールスターブレイクまで突っ走りましょう。

最後に最高の写真を残しておきます。こいつらから今のOKCは始まったんだからな。

 

 

2023/12/28 vsNYK 129-120 Win 20-9

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勝ち申した。驚異的な底力を見せつけたOKCの勝利です。

タフなMIN戦に続いたタフな相手でした。エースのブランソンランドルコンビに加えて優秀なベテランウイングがいるNYKはホームゲームであったとしても強敵です。

今日も今日とて互いにシュートタッチが冴え渡り、オープンショットは落とさない痺れるゲームとなりました。そんな展開の中でもOKCは全員ディフェンスで相手のTOを誘い、それによって得たオフェンスチャンスを生かして常時5点~10点のリードを保つような流れで進められました。

しかし3Qにこちらのスリーが落ち始めるとNYKは果敢にリムを狙ってくるようになり、チェットのいる時間はなんとか耐えたもののそうでない時間は彼らのアタックを止めらずに一時追いつかれてしまいました。これに関してはNYKのパワーとテクニックを生かしたベテランバスケを褒めるしかないのですが、それに追いつくための若手パワーが足りませんでした。やっぱりB2Bの2戦目だったっていうのが厳しく、相手の動きについていけない場面が散見され、結果的に早めに与えてしまったファールボーナスを生かされまくりで凄い数のFTを打たれました。

それでもなんとかリードした状態で4Qに突入すると、OKCのヤングビッグ3が大暴れ。大変素晴らしいパフォーマンスを残したOKCが見事白星を掴みました。やったぜい。

 

今シーズンのDubの成長具合が期待を遥かに超えてきています。昨シーズンから、特に後半からは結構良い選手で今シーズンもそれは変わらずでしたが、まだロールプレーヤー++くらいの認識でそこまで本気でスター選手だとは思っていませんでした(白状)。度々オールスターも狙えるかも?っていう働きはしてくれていましたがそれを継続していくことは難しいだろうと、そんな都合のいいことがあるわけないだろうと11月辺りまでは結構本気で思っていました。

ところがどっこい、度々だったオールスターフォーム出現の間隔が少しずつ短くなってきて、気付けば「今シーズンのプレーオフでそこそこ活躍して名前を売れれば来年本気でオールスターいけるんじゃない?」というところまで既に到達していました。いくらなんでもこんな都合のいい展開になるなんて出来過ぎじゃないでしょうか?それにこれからもさらに安定してオールスターフォームになってくれたりするんでしょうか?やっぱりドラフトっていいね、若手っていいね。

 

もっとブランソンやランドル、RJのスリーが当たっていれば勝てた、チェットのタージへの突っ込みはオフェンスファール、その他諸々の言い分、全部その通りだと思います。偶然OKCが勝ったとまでは流石に認めませんが、OKCの方が明確に強くて100試合やって90回勝てるほどの差があるとは勿論思っていません。それでも、MIN戦に続くB2Bで、デカくてタフな選手がいて、優秀なベテランも多いNYKにここぞというときに勝てたOKCを褒めてあげてもいいと思うんです。

勝負強くなってきたねOKCワカテーズよ。偉いぞ。

36点キャリアハイおめでとうDub!

 

 

2023/12/30 vsDEN 119-93 Win 21-9

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勝利!勝利!勝利!DEN相手にブローアウトです!

突然公式OKCアカウントのアイコンが変わっててびっくり(もうそろそろ今年のシティエディションコートお披露目ってことですね)

MIN戦とNYK戦でのタフなディフェンスを継続し、この試合でも相手にターンオーバーを強いてはそれを得点に繋げることが出来ました。恐らくですが、この相手のターンオーバーを得点に繋げる、すなわちPTS OFF TOを増やしていくという戦略はOKCが意図的に取っているもので、今年のOKCは2023/12/31時点でこのスタッツでリーグ最高の20.8をマークしています。2位がORLの19.2で3位がMEMの18.6なのでOKCの飛び抜け具合が分かりますし、この数字からもOKCのディフェンスのコンセプトが感じられます。足を動かして声掛けしてローテ回して中は囲ってでハイレベルかつ運動量激高のスーパーディフェンスだ。

この攻撃的で破壊力のあるディフェンスによりヨキッチのターンオーバーを誘っただけではなく、ジャマールマレーのいやらしい得点も大きく防ぐことが出来ました。ドートのとんでもチェイスとチェットのリム周りでの存在感、その他の選手達の正確なヘルプポジションやちょっかいで彼ら2人の攻撃を最低限に抑え、一方でOKCはシェイとチェットの好調なシュートタッチに支えられながら堅実に得点を重ね、3Qで突き放しました。

この試合展開をまさかのDEN相手に実行出来たっていうのが素晴らしいことで、シーズン最序盤に叩きのめされたときから考えると今シーズンのOKCの成長具合にはただただ驚かされるばかりです。あのときはヨキッチがどうしようもなくて、出来もしないくせに何とかヨキッチ対策をしようとしたら結局周りにも活躍されてと本当に打つ手なしだったんですが、30試合程度を通じて得た気付きを元にコーチ陣が有効なアジャストを示してくれて、選手達もそれを的確に実行出来るまでに成長してくれました。それらに加えてチーム成績の向上による組織全体の自信が深まったいうメンタル的な変化もポジティブな影響を与えているかもしれません。

選手毎のコメントをしようにも全ての選手がそれぞれ400文字くらい語っても足りないくらいにはみんな凄く良かったので、ちょっと今回は割愛します。みんな自分の役割を自信を持って果たそうとしてくれるだけで十分強いチームになれますし、仮に役割を果たそうもんならアーロンゴードン抜きとはいえディフェンディングチャンピオンDEN相手でもブローアウト出来るんです。君たちは強い、本当に強い!

これからも自分達のバスケを貫いてくれ。それで負けたって構わないから、今シーズンは個人力とチーム力の底上げを目指して頑張りましょう。