けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

ミルウォーキーバックスおめでとう!ヤニスおめでとう!

Milwaukee Bucksの優勝に大感動しております。この気持ちは書き残しておきたいので、OKCと関係ありませんが語ります。というかもともとOKCの話題に繋げる予定だったのですが、少し長くなったので今回はMILとヤニスの優勝への祝賀記事ということにします。

 

 

MILはOKCと大して変わらないくらいの資産価値で、田舎のスモールマーケットです。そんなチームが優勝するためにはトレードかドラフトしかない。そこで、2013年のMILはギリシャの2部リーグで活躍していた細長い18歳の少年 "ヤニスアデトクンボ" に命運を託しました。当時は英語もたどたどしく、異国の地で慣れない文化もあったでしょうが、ヤニスは必死に頑張りました。その努力の甲斐あって彼は順調に成長し、MIPを受賞、そしてオールスターにも選ばれるようになりました。MIP受賞シーズンにシャックが「名前が読めない」とか言ってました。

 

その後もスーパースターへと成長を続け、DPOYとMVPを受賞するほどに偉大な選手になりました。そんな彼を中心にMILフロントはチームを作りますがなかなか優勝まで届かず、19-20シーズンにはリーグ最高の勝率をたたき出したにも関わらずECSFで敗退してしまいます。このときはチーム作りについてもヤニスについても批判されていました。「ミドルトンじゃ足りない」、「コーチバッドじゃ無理」、「プレーオフになったらヤニスのせいで負ける」。これらの批判の中、オフシーズンにMILのフロントはヤニスのために将来をすべて犠牲にして新チームを作り上げ、自分たちがどれだけヤニスを信じているのか、そして本気で優勝を狙っているのかを示しました。この覚悟を受けて、ヤニスは組織を信じて再契約し、今シーズンに全てをかけて臨みました。

 

レギュラーシーズン中でも一定の批判が続きました。そんな中でも自分たちがより良くなることに集中し続け、プレーオフではそのチーム力とヤニスの才能をいかんなく発揮し、その結果見事にラリーオブライエントロフィーを勝ち取ったのです。

書いてて目頭が熱くなるくらい感動的なストーリーです。

 

 

何がすごいって、理想的なスモールマーケットチームの優勝の体現してくれたことです。逸材を見定め、諦めずに努力し、外野から余計なことを言われても耳を貸さず、組織と選手が互いを信じる。これらのきれいごとを愚直に実行することで成功をつかんだことが何よりも美しいのです。

ヤニスに全幅の信頼を置いたMILという組織と、組織が優勝するために全てを捧げたヤニス。今回の優勝はこの相互関係が全てだと思います。

 

 

プレーオフでも、BKNとの激闘を制し、勢い十分なATLを下し、ウェスタンカンファレンスチャンピオンのPHXを倒しての優勝です。最後には50pts 14rebs 5blksというフリークスタッツです。文句なしです。

 もちろんミドルトン、ホリデー、ロペス、タッカーなどなど、16名の選手の皆様にもリスペクト全開です。ミドルトンなんてMILが激弱だった頃からヤニスと2人でチームを支え続けてますし、本当にすごい選手です。優勝決まったあとのヤニスとのハグは感動しました。

 

本当に良いものを観せてもらいました。昨今のスーパーチームブームに負けず、素晴らしい優勝だったと思います。

最後に、MILのフロント、選手、ファン、MILに関わる全ての皆様!本当におめでとうございます!!

 

 

 

 

 

...クリスポ残念だったね。肩の怪我や疲労の蓄積が大変そうでした。短縮シーズンだったからこそのプレーオフクリスポだったかもしれないと思うと、今シーズンを逃してしまったのは大きいかもしれません。まだガソリンが残っているのか分かりませんが、クリスポとPHXの来シーズンのカムバック期待してます。本当にお疲れさまでした。