昨日はMILの優勝について語りました。今日はOKCについて語ります。
ヤニスやヨキッチの台頭により、最近ドラフトのロマン枠が再評価されている気がします。大学のスターとかじゃなくて、海外リーグとかにいるよく分からない若者への期待が高まっています。体格やスキルセットに夢を見てしまうんですよね。うちのアレクセイポクシェフスキーもロマン枠です。OKCもご多分に漏れずロマンを求めてしまったよ。
ドラフト前はギリシャ2部リーグでプレーしていて、18歳という若さ、7フットの身長、滑らかなシュートタッチとドリブル、光るパスセンスを兼ね備えた、とんでもない逸材として評価されていました。2020年ドラフト組の中では一番の素材型選手だといわれていて、ヤニス枠だなんて声もありました。当たればヤニスで、外れれば2年か3年でおさらばみたいな扱いでした。
結果的にどうだったかというと、見事にNBAの洗礼を受けました。シーズン前半はとことんシュートが入らず、フィジカルがないせいで思ったようなドリブルや位置取りができませんでした。ディフェンスでも体重の軽さやクイックネスのなさから簡単に点を取られることが多かったです。
しかし、Gリーグでの武者修行を経てNBAのバスケに慣れてくると徐々に頭角を現します。スリーが少しずつ入るようになり、持ち味である豊富なスキルの片鱗がちらほらみられるようになりました。オールスター後はチームの中心として奮起し、なかなか楽しいプレーをみせてくれました。
ぼくは今年のポクに満足しています。その一方で満足していないOKCファンがいるようですが、あなたたちはどんだけ期待してたんだ？1年目からKDみたいなのを期待してたん？それともヤニス？誰もそんなこと言ってなかったじゃないですか。才能あふれる未完の大器っていってんのに、なんでも通用するわけないじゃないですか。
まだレベルアップが必要なのはもちろんです。ドリブルは不安定ですし、パスの速さも遅いです。シュート精度は良くないし、フィジカルもさすがに弱すぎるかもしれません。でもルーキーでまだ20歳にもなっていないんですよ？コロナのせいで練習期間も短く、準備が十分にできなかったことも考慮すべきでしょう。
ポクはシーズンを通して確実に成長しましたし、彼の持つユニークな才能をたくさんみせてくれました。7フッターのピックアンドロールハンドラーなんてリーグの中にどれだけいるのか。ドリブルで中に切り込むことができて、ダンクもレイアップもプルアップミドルもできるビッグマンは？キャッチアンドスリーは？あんなに視野が広くてパスのタイミングや発想力が優れてるのは？
何が言いたいかというと、ポクの批判は許しませんということです。ぼくは心の底からポクを信じています。彼はオールスター、そしてMVPを狙えるポテンシャルを秘めていると思っています。
ポクの現在の課題はビルドアップです。ここさえ人並みになれれば、プレーの幅が広がってもっとポクの良さを出せると思います。ヤニスみたいに理想的なビルドアップは無理でしょうから、チームと相談しながらポクの理想に向けて頑張ってほしいです。
こんな記事書いて今オフにポクがトレードされたら、ブログやめます。
それでは！！
