けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

令和のラリーバードとなれるかジョシュギディ

恐れ多いタイトルですが、これくらい派手に言った方が彼にどれだけ高い期待を寄せているのかを表せると思ったのです。

今回はジョシュギディについてちょっとだけ語ります。

 

まず、彼がドラフトされた時のぼくの反応を振り返ります。

 

なんて失礼なことを!

 

最初は虚を突かれましたし、なんで!?と思いました。メディアや現地記者は誰もギディ予想してなかったですし、多分前評判の高いクミンガやブークナイトを取るんだろうと思い込んでいました。

ですが、もしプレスティがケイドを本気で狙っていたのだとしたら、↑のツイートでも言ってるようにOKCのニーズとギディはマッチしていました。ゲームをコントロールしてくれるPGでサイズもあるギディはケイドを取れなかったチームにはぴったりの逸材です。シェイと違うタイプのガードなのも嬉しいポイントでした。

ギディとケイドの大きな違いはドラフト記事でも述べたようにシュート力です。ケイドの方がシュート力が高いという前評判でしたし、実際その通りでした。

すなわち、ぼくの中でギディは「サイズ+パススキル+ボールハンドリング」という選手で、ケイドは「ギディ+シュート力」という認識でした。どうしてもケイドの劣化みたいな認識しかできなかったのでぎりぎりセーフみたいなことを言ってしまったのです。

 

そんなギディですが、ルーキーの中ではもちろんNBA全体の中でもトップクラスの才能を持っていました。パスセンスです。

これらはギディのスペシャルパスのほんの一例です。利き手じゃない左手でクロスコートパスが投げられますし、インバウンズパスでもその視野の広さと正確なパスでイージーショットを演出してくれます。

さらに、ギディはパス以外でも攻守において活躍してくれています。OFでは両の手でフィニッシュできるレイアップやフローターを使って点を取り、DFでは読みが鋭く身体能力に頼らないクレバーな動きをするため、なんやかんやいい感じに守っています。意外とDF悪くないんです。

これらのことがこんなに早い段階でNBAで通用している最大の要因はそのサイズでしょう。6'8(203cm)もあり、ウイングスパンの短さはあるもののサイズを活かしたプレーが出来ているのです。ルーキーとは思えないよ。

史上最年少のトリプルダブルも残してるわけですし、この上ない才能の持ち主であることに疑いの余地はありません。リーグで2番目に若いという点も驚きです。

 

こうして見ると、ギディがケイドの劣化版だという認識は的外れだったことが分かります。ケイドより2インチも背が高く、パスの質もてんで異なります。どちらが良いパサーかはまだ断定できないと思うのでしませんけど、少なくともケイドの圧勝ではないことは確かです。お互い一長一短という感じ。結局ドラフト前のケイド6'8説はなんだったんだ...

 

そんなギディにも弱点はあります。スタッツを見れば一目瞭然だと思いますが、シュートに関してはよく突っ込まれます。しかし、ぼくは数字ほど酷い印象は受けませんし、チーム全体としてシュートが下手なせいでギディもやりにくいんじゃないかなと思っています。チームの完成度がもっと上がれば数字もきっと良くなるでしょうと楽観視までしている始末です。その証拠に、3か月くらい今のチームでやってきてケミストリーが良くなってきたのか、ここ最近の数字はいい感じです。この調子で頑張ってほしいですね。

他にはドライブが上手くいかなかった時のカウンタームーブが弱いという批判もあります。これに関してはぼくもそう思いますので、ドンチッチとかのビデオをよく見て勉強してほしいです。

 

令和のラリーバードというネーミングですが、身長が高い点と身体能力が特別高くない点、パスが上手すぎる点が似ているために期待して個人的にそう呼んでいます。バードはこれに加えてシュートやリバウンド、得点能力、勝利者のメンタリティが合わさるレジェンドだったのでまだまだ同等に扱えるわけありませんが、少しでも近づけるように頑張ってほしいものです。現役で一番バードに似ているのは確実にドンチッチです。

 

10月、11月、12月と西の新人賞を獲得したギディのここまでのパフォーマンスは120点満点です。シーズンも気付けば半分ほど消化し、疲れも溜まってくるところでしょうが、怪我だけはしないで下さい。君がいないと試合の面白さが半減するのよ。

 

これからもOKCをよろしくね!

それでは!