けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

DubとWill

今回はルーキーウィリアムズふたりについて適当に語ります。もともとDubについて語ろうと思ってたんですが、シーズン後半のWillが凄いんでふたりまとめていきます。どっちがどっちのウィリアムズかは説明するまでもない。

↑DubとWillとGallo

 

指名順でまずはDubからいきます。

ドラフト記事でも書いたように、ぼくはドラフト前に彼のことを勉強していませんでした。というのもロッタリー外がぎりぎりロッタリー圏内にDubを置いているモックが多くてそこまで手が回らなかったんですね。どうも調べてみるとDubの評価はドラフトコンバインで爆上がりしたようで、直前に急にプロスペクトになられてもただでさえ12位指名候補が多かった中で急に候補が増えたらそりゃそこまで勉強出来ませんて。

でもってOKCがDubをドラフトして彼の試合をフルでいくつか観て、まず思ったのはPGとしてなかなか面白そうなスキルセットが揃っているということでした。ハンドルが上手くパスが滑らかで、OKCのオールハンドラー作戦にはうってつけな選手だという感じでした。さらにDubはそれなりに大きい身長と異次元のウイングスパンも持っていて、それらも考慮すると彼の将来は大変期待出来るという第一印象だったので、普通に嬉しい指名となりました。ですが、レイトロッタリーだしモックも低かったしでせいぜいロールプレイヤーになれれば御の字だと思っていましたし、実際ドラフト記事でもそのように書きました。

それが今のこの活躍ですよ。こんなこと言っても意味ないですけどなぜこいつは一桁順位で指名されなかったのか。そんなにフレッシュマンじゃないことが気になるのか。そんなにマーチマッドネスに出てないことがマイナスなのか。とにかく12位まで残ってくれてありがとうですよ。

シーズンが進むにつれてどんどん調子を上げてますし、月毎の主要スタッツを見てもそれが顕著に表れています。

Dubの何が凄いの?と訊かれると答えるのが難しいです。何故なら全てがやけに上手いから。シーズンの前半はダンクでのフィニッシュ力と得意のドリブルからのフローターが話題に上がり、シーズンが進むにつれてレイアップ、ミドルジャンパー、スピン、その他様々な得点スキルが向上していきました。ディフェンスでも身長と腕の長さ、体の強さ、フットワークと読みの良さで基本的なマンディフェンスは大丈夫ですし、チームDFの理解度も素晴らしくそのおかげで年明けからスティール数が増加しました。どのくらいかというと年明け以降だけでいえばDubがスティール王になるくらいです。

つまり、Dubは既にロールプレイヤーの域を大分超えてしまっていてそれでころか今やチームの2番手をギディと争うレベルになってしまいました。ここまでの選手になるとは全く想像してませんでしたしそれがまさかルーキーイヤーからくるなんてもう驚きも驚きです。因みにアリウープパスの上手さは迷うことなく完全にDub>ギディです。

彼の来期以降について少し話しますが、期待も込めて今以上のパフォーマンスを発揮してくれることを予想します。理由はそもそも対戦相手は今後もシェイの対策に追われるはずなのでDubまで気にする余裕がないんじゃないかと思うのと、チェットの帰還でOKCというチームががらっと変わって尚更対策しにくくなる気がするのと、単純にDubがこれからも順調に成長するはずだからです。

最後にちょっと寄り道しますが、Dubというハンドラーでありスコアリングも出来るウイングが手に入ったおかげでドートのオフェンスにおける重要性を下げることが出来たのが個人的に結構嬉しいです。ドートはスタメンの5番目でいいんです。ドートの序列を下げられるルーキーというだけでもDubがどれだけ凄い選手なのかが知らない人にも伝わるかもしれません。

OKCの中核の1人であり、またの姿はSNS係長のDubの進化はこれからも続くはずです。そんなに心配はしてないけどこれからも頑張れよDub!

おもしろ顔担当の方のウィリアムズ

 

次にWillです。

ドラフト時の話をします。ぼくの彼の評価は「全体的に上手い選手」でした。ふわふわしてるなぁ。

今ここで正直に告白すると、Willにはそこまで期待していませんでした。ビッグマンにしては小さくオールスイッチするにはフットワークが遅く、肝心のシュート力はまずまずだったからです。勿論プレーメイクやパスの感性、フィジカルハッスル、オフェンスの判断力は良い感じだとは思っていましたが、あくまでそれは大学レベルでありNBAでは通用しないんじゃないかと疑っていました。だからこそオフシーズン動向記事で「Willの本契約は相応しくない」発言が出てしまったのです。

さらに言い訳をすると、シーズン当初はぼくの疑いが間違っていなかったように思います。特にディフェンスが普通にやばくて、全てにおいてNBAレベルではありませんでした。彼が所属するのはディフェンスを頑張らないとミニッツを貰えないOKCだったため、年内は全然出場時間が得られずひたすらBlueで修行することになりました。この時点でもまだ2way契約でもよかったのでは考えてしまっていました。とはいえ数少ないThunderでの出場機会ではオフェンス時の視野の広さなどの光るものを見せていたので、Blue修行を経てどんな感じにNBAのレベルに対応してくるかは楽しみでした。

で、年が明けてちょっとずつThunderでのミニッツが増えました。ディフェンスはかなりマシになり出場機会も増加、それに伴って彼の武器であるサイズ×オフェンスのクリエイティブ力をそれなりに見せつけることが出来ました。意外と身軽なレイアップや頑張ってねじ込むリム周りのシュートも観ていてとても楽しいプレーです。さらに何故かジャンプシュートが劇的に改善しており、対戦相手のセンターも捨てていいはずのWillにこんなにスリーを決められて大分困惑しているように見えました。全体的な改善力を見るに、多分WillはバスケIQが高くてシーズン中にしっかりと改善出来るタイプなんじゃないかと思わせてくれます。ディフェンスのポジショニングや体の当て方、PnRの守り方はシーズン前半とは別人の域です。

そして彼の真骨頂であるドローチャージです。このおかげでシンプルなブロックとは一風違ったリムプロテクトの役割を果たしてくれています。この点においてもシーズン当初はチャージを狙いすぎで相手にかわされたり中途半端な接触になってディフェンスファールになったりしてたんですが、ここでも高いバスケIQによって諸々を改善、その結果リーグ最高のドローチャージマンになってしまいました。これは比喩ではなく本当にドローチャージ数リーグ1位であり、この記事を書いている現在は1試合当たり0.76回引き出しています。すごすぎ。

こうしてWillへの疑いが完全な間違いであったことを証明され、ぼくは申し訳ない気持ちでいっぱいです。まだまだシェイやギディ、Dub、シャリッチなどなどの優れたプレーヤーにリードしてもらっている中での活躍ですが、Dubと同じでまさかルーキーイヤーからここまでのパフォーマンスを残してくれるとは考えすらしませんでした。Willがいるおかげでコートを広く使えて攻めやすくなり、いざディフェンスというときはチャージングを取ってチームを盛り上げてくれます。

とまあこんな感じで、ぼくとしては2巡目指名で指名出来てラッキーなのではなくWillを指名出来てラッキー!という感想でした。このセリフどこかで言ったぞ?

チームで3番目に若いルーキーWillの活躍はまだまだ続きます。多分WillのドローチャージはOKCファンの活力剤になってるから、これからもガンガン狙っていってくれ!

 

ということでふたりのルーキーWilliamsesについて語りました。シーズンが始まる前はウィリアムズがいっぱーい!なんて面白がっていましたが今となってはみんながみんな優秀過ぎてネタにする気も起きません。この記事には関係ないけどウィリアムズ長男は怪我をしっかり治して来シーズン開幕30連勝に向けて準備しておいてね。

締めにお誂え向きにこんな写真が!最高!

 

それでは!