けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

23-24シーズンの4月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ4月編です。

現状4月は6勝3敗です。結局勝ち越しかい。えらいね。

 

 

本題行きます。

 

2024/4/1 atNYK 113-112 Win 52-22

試合のリンク

勝ちました。薄氷の勝利とはまさにこのこと。

神のDub、乗れないシェイ、流れを作ったロールプレーヤー組、そんなゲームでした。

シェイが2試合休んでからの復帰となりましたがまあ良くなくて、彼の時間帯では分かりやすくマイナスになりました。単純に+/-でチームワーストの-15ですしね。シェイがこれまでチームを引っ張ってきたのは紛れもない事実であり、それを忘れて単純に今の彼を責めることはしませんが、なんとかプレーオフまでにシュートタッチが戻ることを祈っています。笛が吹かれなくなったどうこうも多少は関係あるんでしょうがそれ以上にミドルレンジが彼基準で言うと余りに入らないのでどうしてもオフェンスが作れません。なのでとにかく回復するよう祈っています。

そんな感じでエースが苦しんでいる中、副エースが大活躍してくれました。Dubのぶん投げたボールがことごとくリングに吸い込まれていき、とんでもない効率で33点も稼いでくれました。なんてったってショットチャートがこれですからね。

神か?

OKCファンやそれ以外のNBAファンから何度も言われているように、今年のOKCがまあまあ強い理由はシェイ以外にもDubやチェット、それ以外の選手達もみんななかなかにハイレベルで、特にDubチェットの2人が時にはシェイ以上に活躍してくれるからなんですよね。でもってこの試合はDubが完全なエースになってくれてなんとか勝利という喜ばしい結果を手に入れることが出来ました。ありがてぇよぉ~。

 

…というのは事実なんですが、最後の最後、4.1秒で1点負けという展開でボールを託された不調エースシェイがDubの功績を全てを持っていきました。

なんだこれ?

OKCファンやそれ以外のNBAファンから何度も言われているように、今年のOKCがまあまあ強い理由はDubやチェット、それ以外の選手達もみんななかなかにハイレベルな中でMVP候補クラスのスーパースターシェイがいるからなんですよね。こういう場面でボールを託せる選手がいるからこそこれまで幾度となく試合に勝ててきたわけです。でもってこの試合でもシェイが今まで通り大事な場面でスーパースターな活躍をしてくれてなんとか勝利という喜ばしい結果を手に入れることが出来ました。ありがてぇよぉ~。

 

でもシェイよ、もっとチームの成功のために頑張れるはずだよ。自分のスタッツを犠牲にせずにもっと上手く出来るはず。頑張ってね。

 

さて、Dubのこれだけの活躍に加えてMSGギディの素晴らしいパフォーマンス、さらにはいつも通りのベンチのロールプレーヤー組の多大なる貢献によってエナジー溢れるNYKを相手にしっかりと渡り合えていました。NYKは怪我人が多いとはいえローテーションの組み方といい選手それぞれの特性といいチームカルチャーといいなかなかにタフな集団なので、そんな相手に48分間戦い抜けてかつ勝利という結果までゲット出来たのはとても嬉しいことです。

しかしながら、最後の3分くらいのドタバタ劇は正直見るに堪えなかったです。シェイは恐らく疲れからなんでしょうが自分のプレーではないスリーを2回も打ったり、NYKはオフェンスリバウンドに飛び込んでくるチームなんだって誰もが知っているのにそこを勝負所でやられたり、そういった単純な自分達のミスと相手の強みをここぞというところで出させてしまうミスはなるたけ減らして欲しいところです。まあシェイのプレーについては本当に疲労が大きく影響していたとは思いますし実際あそこで1本でも入っていれば勝負を決定付けるプレーにもなっていたので、完全にシェイが悪い!とは言えないっていうことは重々承知ですし、NYKの強みを出させるなって言ってもあのパッション溢れる飛び込みを勝負所で成功させられるからこその「NYKの強み」なわけですから、あれはむしろNYKを褒めないといけないっていうことも深く理解しています。

しかしながら4Qは大方ずっとリードしてたのに最後の4秒で逆転されるっていうのは…ちょっとね…。傲慢な要求なのかもしれませんが…。

手放しでこの試合のOKCを批判出来る箇所と言えばFTでしょうね。外し過ぎや。相手も相手でたくさん外してくれたのであの日のMSGがそういう場所だったということなのかもしれませんが、そんなオカルトめいたことで「決めるべきシュートはしっかり決める」っていう自分達のアイデンティティを失ってはいけません。しっかり頼むよ。

 

ということで東遠征初戦はなんとか勝てました。続くPHI、BOS、INDのうちどれか1回でも勝てると東遠征中の3連敗は避けられますが、果たしてどうなるでしょうか。

う~む、厳しい日程だ…。

 

 

2024/4/3 atPHI 105-109 Lose 52-23

試合のリンク

負けました。なかなか頑張ってたけどね。

何故かエンビードが復帰してきたPHIに惜敗です。全然本調子ではなかったものの無視は出来ないエンビードにはやっぱり手を焼かされて、長い間休んでいて久しぶりのバスケのはずなのにスマートに24点を稼がれました。それに加えてまあとにかくタイマンで守ろうもんなら必ずファールになってしまうのでそこをどうにかするためにディフェンスでの運動量や瞬間の判断力を多く強いられて、その結果エンビード以外の76erにもバランスよく活躍されました。そもそもPHIはエンビードを中心に彼に合うチームをちゃんと作れている大変に優秀なチームなわけですから、エースを中心にしながらもそれだけに頼らないチーム作りという観点ではOKCも見習わないといけないポイントが多いような気がしました。

そんなOKCですが実はNYKに勝った日のうちにプレーオフ出場を確定させており(NYK戦感想を書いたのが遅くてすっかりお祝いするのを忘れてました)、そんな背景からなのか本格的にプレーオフへの準備が始まったみたいで、この試合ではシェイとDubの2大エースが2人共欠場しました。シェイは明らかに不調&怪我気味、Dubもこれまで攻守両面で100%全力プレーしてきたせいで疲労が大きい、という判断なんだと思いますが、それによってなんとこれまでの強めOKCのメインハンドラーだった2人がいなくなってしまい、ギディとその他みんなで頑張ろうラインナップになってしまったのでした。ギディに関しては何度も言ってるように最近の調子の上げ具合が凄まじかったので彼にこの試合のドライバーライセンスを渡すのに抵抗はなかったんですが、流石にギディ以外には自信を持ってライセンスを渡せる選手がいないので、どうなるんだこの試合…と思いながらの観戦となりました。

で、結果から言うと予想していた通りゲームメイキングに苦しむ試合内容になりました。ギディは期待通り「俺がメインハンドラーだ!」っていう心構えで終始ハードにプレーしてくれていましたが、他の選手達は良い意味での背伸びプレーは多々ありつつも背伸びしすぎてふくらはぎが攣ってしまった感がありました。例えばチェットなんかはいつも以上にアグレッシブにシュートにいこうとしてくれましたしそれが功を奏して50/50/100の効率で22点を取ることが出来ましたが、一方でイージーなターンオーバーがあったりオフェンスハッスルの影響でその他のところでガス欠になってしまったりしていました。他にもドートなんかは良くも悪くも目立っており、いつもはやらないようなハンドラーポジションにつくことが多かった彼ですがそれがいつも上手くいくわけがないよねっていうのは5年間あなたを応援しているのOKCファンが1番よく分かっています。

とまあちょっと文句言いな感じにはなりましたが、1番の感想は文句じゃなくてむしろ賞賛でした。オフェンスモンスター2人がいないのにみんなでその穴を埋めようと試行錯誤してくれてその結果競ったゲームを展開出来たこと、なんなら勝っていてもおかしくはなかったこと、背伸びをした結果少し高い所にあるものをいくつか取れたこと、それらを十二分に達成出来たのでよかった、みんな凄かったぞ、よくやった、これが1番の感想でした。

 

この試合で褒めたい選手をあげるとすれば、Willとアーロンです。

Willはエンビード対策としてスタメン出場だったわけですが、オフェンスでも彼のハンドオフやクロスコートパス、バウンドパスによるゲームメイクに救われる場面が多かったです。その活躍は12アシストというスタッツにも表れていますが、彼なくしてこの試合を語ることは出来ないくらいの存在感でした。元々の役割だったエンビードへのディフェンスがも結構良い感じでしたしね。それに加えていつも通りの確率なら1本くらいはスリーも決められていたはずなので、更なる伸びしろも残しているっていうのがこれまたいいんですよね。単純にニコニコしているグルーガイってだけじゃないんだよ。

そしてアーロンですが、この試合だけではなくここ最近の数試合でなかなかに目立つ活躍をしてくれています。もともとOKCが誇るロールプレーヤー4人衆の一角だった彼ですが、彼の得意分野であるクリエーション力が最近の怪我人少々OKCにとっては欠かせない大きな武器になっていることは明らかで、シェイが欠場したHOU戦からミニッツも増加、得点も明らかに増えています。この試合だってチェットやギディの方がネームバリュー的に目立っていたのかもしれませんが、結構嫌なところで地味に活躍していたのはアーロンだったんじゃないかなと思います。彼のクリエイティビティは今後のOKCにとっても欠かせない大きな戦力になるはずなので、ここらでいっちょ再契約の話でもしませんか?っていうのはまあ置いておいて、これからもアーロンの高効率な活躍には期待して応援していきたいと思います。

 

ということでよう頑張ったけど惜しかったPHI戦でした。PHIにはシーズンスイープされちゃったぜ。

最後の方のギディのターンオーバーといい最後の最後のスリー連続外しといい、OKCファン的には残念に感じる部分があったのは事実ですが、気持ちを切り替えて1戦1戦を大切にしながら日々成長出来るように祈りましょう。

次のBOS戦、勝てる気しないけどね…とにかく頑張りましょう…。

 

 

2024/4/4 atBOS 100-135 Lose 52-24

試合のリンク

負け。

前戦に続けてシェイとDubが欠場でした。そんなわけで優勝候補最右翼の完全体BOSに飛車角落ちで挑まなくてはならなくなったんですが、そんな面子でも3Qまでは大変に頑張れていました。各自出来ることはやっていたと思いますし、4Qにスリーが爆当たりなんてことになればもしかしてあり得る…?なんてちょっと期待出来るくらいにはついていけました。しかしいざ4Qに入るとそんな淡い期待もあっさりとかき消され、結局スリーが爆当たりしたBOSにやりたい放題されました。

まあ少なくともこの試合の面子でBOSと100回試合をしたら100回負けるでしょうね。3Qまでなんとかなっていたこの試合がむしろ良い方だったような印象で、攻守の両方で明らかなレベルの違いがありました。

 

今シーズンここまで観てきてよく思うのは、チェットの強みを消されるとOKCはだいぶきついということです。勿論シェイやDubといった点取り屋組を潰されるのもきついですが、そんなことは滅多に起こらないのでそこまで本気の心配にはならないんですよね。一方でチェットは相手によっては彼の良さであるオフェンスでのオールマイティーさやディフェンスでの存在感が消されてしまって、それによって攻守でOKCがチェットのところで作りたいアドバンテージもなくなってそこから嬉しくない方向に進んでしまう、というのが多い気がします。

このBOS戦だってポルジンギスみたいにチェットよりも更に背が高いくせにある程度動ける選手がいたので、いつもは通用していたチェットの長さがBOSに対してはそこまで効果的じゃありませんでした。まあシェイDubがいないせいでチェットがゼロからオフェンスを始めなきゃいけなかったのも大きく影響していたとは思いますが、それでもやっぱりチェットのところで何かしらのアドバンテージを生み出せないと今のOKCでは試合に勝てないのではないか、というのがぼくの意見ですよっていうのの主張をしたかったので書きました。これを克服するにはチェットが成長するのが1番手っ取り早いですが、幸いチェットもまだ若いですし伸びしろの塊みたいな選手なので、彼の成長に期待しながらじっくり見守っていきたいと思います。

 

あとはこの試合と前戦のPHI戦を通じて改めて思いましたが、今のOKCのロスターってとんでもなく絶妙なバランスで構築されているんですね。直近2戦はみんなよく背伸びしてくれましたが、どうしても21-22シーズン辺りのようやっとるけど勝てなかったあの頃の臭いがプンプンしていて、これじゃあどれだけ頑張ってもなかなか勝てないな…とちょっとセンチメンタルな気分になりました。スターがいてこそのロールプレーヤーであり、一方できっとロールプレーヤーがいてこそのスターなんだろうなってふと思ったところでした。

 

ということでもう特に話したいこともないので終了です。厳しいB2Bだったね。お疲れさまでしたですね。

あとふたつ、INDとCHAを乗り越えればホームに帰ってこれます。もうひと踏ん張り頑張りましょう。

 

 

2024/4/6 atIND 112-126 Lose 52-25

試合のリンク

負けました。遂に3連敗だ。

立ち上がりこそこちらのオフェンスがいい具合にハマってリードを取れていたんですが、それを継続出来なかったOKCはすぐに追いつかれてそのまま逆転され、その後も何度か追いすがったんですが結局追いつけずでゲームセットでした。

何となくですが、プレーオフストレートインを目指す上昇志向のINDと50勝してWエースを休ませる方針を取った保守志向のOKCというメンタルのコントラストが明確に出ていたような気がします。何度か追いつけそうな場面があったのに最後の一歩を踏み出すエネルギーを捻出出来ないOKCと、逆に追いつかせなかった粘り強さを出せたINDという違いがこういった気の持ちようから生まれて、それが試合の結果にも繋がってしまったのかなと思います。

また、上記のような精神論的な観点以外に気になった点としてはディフェンス面での対応力の弱さでした。というのもいくらハリちゃんや他のPacer達が上手いからって言ってもあれだけワンパスでズラされ続けてたら勝てないですって。そこはゲームの中でチームとして何かしらの対応はしてみて欲しかったんですが、ぼくの素人目にはそれが出来なかったように見えました。恐らくは正しく言えばINDのオフェンスの質がそれだけ高いってことなんでしょうが、流石にあれだけシンプルに崩されるのをずっとやられるのはね…。INDだって勝ち越しているとはいえこれまで34回は負けてるわけですから、コーチ陣は他のチームがやってる対IND策を色々勉強してみてくださいね。

 

選手個人の話をしますと、ここまでの内容と半分くらい被るんですけどチェットについてちょっと語ります。まずは内容被りの点についてですが、もしかしてチェットってINDのオフェンススキーム苦手系ですか?PnRへの対応が終始あやふやになっちゃって結局何も止められなかったのって後ろのチェットがどっちつかずに守ってたからに見えたのはぼくだけですかね?彼のディフェンシブIQを考えると何とかひとつは答えを出してくれるんじゃないかって期待してましたがそれは先述の通りなかったので、そうするとそれって…チェットの伸びしろ…ってこと?ワクワクしてきたね。

また、ここまで今シーズン全試合スタメンフル出場、攻守にわたって大貢献してくれているチェットですが、彼がOKCに欠かせないコアっていうのは疑いようのない事実ではあるもののあくまで現段階ではOKCの構成要素のひとつに過ぎないんだなっていうのがこの試合も含めた直近3試合のぼくの感想でした。これに似たことは前試合のBOS戦感想でも語ってるのでこれもまた内容被りではありますが、シェイとDubのオフェンス創出力の脇に置くユニコーンっていうのが今のチェットにはぴったりの役柄なんでしょうね。将来的にはチェット由来の攻撃も増えるとは思いますが、今の彼を勝利目的で起用するならちょっと役割制限をした方がいいのかなっていうことは明らかになってきており実際今シーズンのOKCはそういう起用方針でやってきていたので、ここにきてそれは間違いじゃなかったんだなぁと1人で勝手に感心していました。でもここらでいっちょチャレンジングな起用で荒育成していくのも悪くないですし本人もやる気みたいなので、怪我しない範囲でがんがん攻めてたくさん失敗して悔しい思いをしてください。

 

あとはそうねえ…INDディフェンスの裏を取るカッティングをもっと徹底的に活用出来てたらもう少し楽に得点出来たんじゃない?っていうのは思いました。相手だって徹底的にチェットを巻き込んだPnRで攻めてきたんだし、こっちだってもっと相手の対応が遅れている箇所で勝負していく貪欲さも持っててよかったのでは?というのは一応書き残しておこうと思います。

あとはオープンスリーね。シェイDubがいなくていつもと違うリズムだったのかもしれないし疲れもあったんだろうけど、きっちり決めていこうね。プレーオフだと言い訳無用になっちゃうからね。

 

さて、これでようやく長かった東遠征もCHAを残すのみになりました。これがレギュラーシーズン最後のアウェイゲームになります。ここはウィルロジャース空港に集まったOKCファンがニコニコした選手達をお出迎え出来るようにぜひぜひ気持ちよく勝ってもらいたいものです。

レギュラーシーズン残り5試合!頑張れ!

 

 

2024/4/8 atCHA 121-118 Win 53-25

試合のリンク

なんとか勝てました。

OKCはこれまで同様飛車角落ち、それに対してCHAは怪我人こそ何人もいるけどいるメンバーは出し惜しみしないよっていう起用をしてきました。この時期に若手を座らせてグラントウィリアムスやマイルズブリッジスを35分以上も起用する意味を教えて欲しいというのがぼくの本音ですが、そこんとこどうなんですがCHAさん?

OKCとしては長くて辛くて大変な東遠征の最後っていうことで是非とも勝ちたいゲームでしたが先述のようにお相手がまあまあな面子を揃えてきたものだったのでなかなかに良い試合になりました。立ち上がりはOKCがぽんぽんとシュートを沈めてリズムを掴んだんですが、CHAがヒットし始めるとOKCが思い描いていたような流れでのプレーが続けられなくなりました。それによってそれなりにリードはしてるけどなんだかなぁっていう試合内容になったんですが一応2Qに差をつけることが出来たので一安心、飛車角落ちでも流石に何とかなるかなっていう前半でした。

しかし3QあたりからOKCの個人クリエーション力不足感とCHAのディフェンスが上手く嚙み合ってしまい、思うように点を取ることが出来なくなってしまいました。それに伴ってCHAのオフェンスのクオリティが上がりシュートを落とさなくなってくるともういけません、このQを21-30とアウトスコアされるとそこからはどっちに転ぶか分からない俗にいう「良い試合」になりました。そんな中でもお互い決め手に欠けるチーム同士なのでぐだぐだと行ったり来たりを繰り返してたんですが、最後の最後にジョー様のスリーが立て続けに決まってOKCが抜け出し、なんとかそのまま終了となったのでした。

 

次にようやったOKCの選手についてコメントします。

まずはアーロンでしょう。彼に触れずして誰にいくんだってぐらいの大活躍で、セルフクリエーション力が駄々落ちしている飛車角落ちOKCの救世主としてシーズンハイの26得点を稼いでくれました。勿論シェイやDubのようにズレなしの状態から1人で勝手に得点をしているわけではないですが、わずかなズレを的確に攻撃してそれを得点に繋げられる能力に関してはもしかしたらこの試合のアクティブプレーヤー達の中ではアーロンが1番優れているかもしれません。今まで担ってきた使われる系の役割を明確に超えたパフォーマンス、天晴です。

また、そこまで世間では言及されてないんですが個人的にはリンディ君の頑張りも結構褒めたいです。ミニッツも役割もかなり限定された起用方法を取られているリンディ君ですが、その中でもしっかりと彼の役割は果たせていると思うんですよね。結構難しいスリーもちょいちょい決めてくれますし何よりディフェンスでのポジショニングと感性がなかなか優れているように感じます。スポット起用だからそこまで悪目立ちしないのか、逆にスポットでも穴にならない程度にはきっちり貢献出来ているのか、どう判断するのが正しいのかは分かりませんがぼくは後者説論者として声をあげておきます。もともとぼくはリンディ君好き好きマンなので彼のプレーが観れるだけでも嬉しいですし、引き続きチャンスがあればよろしくねって所存です。IND戦のときもディフェンスの感じ良かったと思うんだけどな…だからといって通常ローテーションに入れるかというと入れないかもだけど…。

 

そしてこの試合、というか今シーズンのCHA戦について言えばやはり元OKC組にも触れなければいけません。

まずはトレですが、やはり上手いです。しかし正直な感想としてはもっと目立てる何かがないとこの先もずっとドアマットのいち選手で終わってしまうような印象も受けました。目立つための案としてぱっと思いついたのは6thマンとしてセカンドチームを率いる電子レンジガードロールを担うことですが、そのためにはOKCの頃から不安定だったジャンパーの確率を上げていくのが大切になるような気がします。今のCHAで貰ってる役割を今後も続けてくのはきつそうですがラメロが復帰すればベンチに下がれるかもなので、そこで本気出してリーグ中に名前を轟かせてください。

ポクはなかなか良かったですね。この試合でいきいきとプレーしているポクを観て、なんかOKCでは彼を無理矢理狭い型にはめようとしていたような気がしました。流石に1年目はポク自身も下手くそすぎましたしチームも適当にやらせていたとは思いますが、それ以降はチームの戦術的な方向性が定まってくるにつれてポクにも特定の役割をやらせようとしすぎたんじゃないかなって思ってしまうほどこの試合のポクは伸び伸びとプレーしていました。なので総じて「ちょっと悪いことしたかな、ごめんね」っていう感想です。でも4年目も終わる今、まだどう使えばいいのか分からない選手っていう立場はNBA選手としてかなり危ういところなので、自分からチームにどうしたいかをちゃんと伝えなさいよポクちゃんよ。

vasaとベルタンについてはまとめて言います。2人共良かったよ。相手にしてて普通に嫌でした。vasaはオフェンスのバリエーションが多くて止めにくい一方でやっぱりスピードのなさがネックで攻守共においていかれる場面が多かったような感じで、ベルタンはベルタンでした。2人共来年はどこにいるか分かりませんが、幸せになれる場所にいて欲しいです。

 

ということで遂に遂に東遠征終了です。NYK→PHI→BOS→IND→CHAと続いたロードトリップは2勝3敗とまずまずな結果になりましたが、ここでシェイやDubを休ませられたので全然OKですね。

ここ4試合の感想がどれも似たり寄ったりになった気がしますが、飛車角落ちのチームで数試合やって学んだことは選手もコーチ陣も多かったと思います。なんてったってただ観てるだけだったぼくも色々と考えさせられたからね、当事者達はもっと色んなことを感じ取ったはずですよ。その気付きを大切にしましょうね。

これでプレーオフ1回戦のホームシード確定になったみたいなので、そこも良かったです。

 

最後に恒例の現地ファンによる労い会も無事開催されたことを書き残しておきます。シェイがOKCに先に帰ってしまったらしく労い会に不参加だったのは残念ですが、今年はプレーオフがあるのでまだこの会にも続きがあります、問題なし!

人生で1回くらい行ってみたいね。

 

 

2024/4/10 vsSAC 112-105 Win 54-25

試合のリンク

勝ちました!頑張ったね。

ホームに帰ってきたOKCですが、そこに合わせてシェイDubの両エースも復帰してくれました。これによって東遠征のときにあったクリエーション力不足感がなくなってこれまで通りのOKCバスケを観ることが出来たんですが、そんな上向きたいタイミングでまさかのチーム全体のスリーが不調という非常に悲しい事態になりました。一方でSACは今まで通りのサボニス起点のポイントセンター戦術で他の選手を走らせつつハンドオフでズレを作り、そうして出来たズレを生かしてきっちりオープンを創出、ゲットバケットという理想的なバスケをやってきました。OKCのディフェンススキームはインサイドを手厚く守るためにコーナーは割と打たせる方針らしいんですがそこを徹底的に突かれまくり、15本もコーナースリーを打たれてうち6本を決められるという現代バスケのセオリー的には良くない方法でやられました。その結果が最大20点差もついた点差として現れたわけですが、こちらのオフェンス不調ぶりとSACのスリー好調ぶりから考えるとまだマシな方だったと思います。エリスとフォックスすげかったね。

後半に入ると、ハーフタイムに練習した成果が出てスリーポイントが入るようになりそれによってOKCがテンポよく点を取り始めると、逆にSACが前半は決めていたようなスリーを落とし始めたことでここで一気に点差を詰めていきました。前半から頑張っていたディフェンスを引き続き継続出来たのも良かった点で、相手のターンオーバーも引き出せましたしそこから得点にも繋げられました。そんな背景があったからこそ19点ビハインドから始まった3Qも終わるころには3点ビハインドまで差を縮めることが出来ました。

そんな流れで入った4Qだったのでこのまますぐに逆転出来るといいな~なんて思ってたんですが、開始1分でこの試合を決定付けるポゼッションが生まれました。

それがこちら↓

ギディのターンオーバーはルーズボールを競った結果だったので相手のOFF REBとしてカウントしますが、実質1回の攻めで3回もOFF REBを取られて4回もスリーを打たれました。もともと試合を通じてSACにリバウンドを支配されてはいたんですが、追い上げムードでこちらがガツガツいかないといけない場面でこんなポゼッションを生んでしまったことは大いに反省してもらいたいものです。そしてそれを決め切れないSACもまた良くなかったです。

この後はお互い譲らずの激戦となったんですが、リングに近いところで得点を重ねたOKCに対して今日好調だったフォックスとエリスがここぞというところで外してしまい、そこが分岐点になりました。まあ正直シェイのあほあほクラッチショットがなければまた違った結果になっていたとは思いますが、あれもあれでシェイのスター性を象徴するプレーだったのでOKです。オフィシャルレビューでトラベリング判定されてたみたいです。ふふふ

 

あれこれとちょっとずつ語りたいことがあるので書きます。

まずはシェイへ。4Qボール持ちすぎですよ。もっとDub展開やオフボールの動きを増やさないと駄目ですよ。3Qも持ちすぎでタフショットになってた場面もあったけど、それ以外の時はシンプルにアタックしてファールを貰ったりしっかりと決め切れる角度やタイミングで行けてたから17点も取れたんだよ。でも復帰戦での40点&勝利おめでとうありがとう。

ギディへ。巷ではシェイが復帰したら今度はギディが駄目になった…みたいに言われてるけど、ぼくはそうは思ってないよ。単純にこの試合ではスリーが不調だったっていうのが大きかったと思うし、ちょっとかわいそうなコールだったり50:50のルーズボールの結果だったりもあったしね。リムにアタックしつつも後先考えないプレーが減った今のギディはシーズン前半のような困ったちゃんにはならないはずなので、今まで通り自信を持ってプレーしてくれれば大丈夫!

チェットへ。ようやった。ようサボニス相手に踏ん張った。あなたもギディと同じでシーズン前半と比べると確実に上手くなってるよ。疲れが溜まりすぎてて大変だろうけど、あと1か月2か月頑張ろうね。パリ五輪は出てもいいよ。

その他の選手へは個別に言いませんが、みんなようやったよ。

 

ということでなんとか勝利を掴んだSAC戦でした。今シーズン初めてSACと戦ったときは「勝ち目ねぇ~」って思ったんですが、気付いたらシーズン対戦成績2-2のタイになってる辺りOKCワカテーズの成長を感じます。

シーズン最終版にこんな強度の試合をさせられたのは良いことだったのか悪いことだったのかはさておき、勝てたっていうのがとにかく嬉しかったですね。

でもみんな無理しないでどんどん休んでね~!

 

 

2024/4/11 vsSAS 127-89 Win 55-25

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勝ちました。

なんでこの期に及んでB2Bなんかあるんだよ、それもめんどくさいSASじゃんかよ、と思ってましたが流石にSASもこれ以上余計に勝つわけにいかなかったみたいで、その結果ウェンビーを座らせてくれました。それによってOKCとしても激戦を繰り広げた後の疲労を考慮しながらもきっちりと勝利もゲット、という理想的な内容となりました。

 

正直メインローテーション組の活躍というとギディが積極的だったのとシェイがスタッツを稼ごうとしてたのくらいしか覚えてないです。なので勝負が大方ついた後の所謂ガベージタイムの話をちょっとしようと思います。

まずはフラグナー君のNBA初得点のお祝いです。スリーポイントが得意という触れ込みで2way契約を結びましたが、そのスリーで見事な得点をあげてくれました。彼の良さとしてはスリー以外にもポイントガードらしいプレーもあると思いますし、今後もし仮にPGスキルを活かしながらスリーも確実に決められるようになればThunderの方でチャンスがもらえるかもしれません。まあでもまずはBlueの方でチャンピオン目指して頑張ってくれな。

あとこの試合でちょっと思ったこととして、ビョンボさんのプレースタイルはやっぱりOKCとはミスマッチなのでは…?というのがありました。ローポストでポジション取りしてくれるのは大変にありがたいのですが、仮にそこにボールを入れたとするとその後の展開がビョンボさんのスキルセットでは続かないような気がするっていうのがこの主張の理由で、例えばここがチェットとかならジャンパーとかも打てますし自分でドリブルし直すことも出来るためにポストゲーム後の展開も色んな方向に続けられると思うんですが、ビョンボさんだとそのポストゲームでポゼッションを終える覚悟をしないといけないような気がするんですよね。Willだってドリブルは厳しいかもしれませんが駄目ならすぐに切り替えてパスが出来る視野がありますしね。

これまでリバウンド等で相手のサイズに苦しんでいたOKCなのにビョンボさんに全然ミニッツをあげられていない理由はここなんじゃないかなってちょっと思いました。ディフェンス面では役立つ場面が多いはずな半面オフェンス面でのミスマッチぶりが余りにも大きすぎるが故のDNPっていうことですね。じゃあなんで契約したのって話ですが

 

ということですみません、もうこれ以上この試合について書くことないのでこれで終わりです。勿論スコア的に余裕を持てたおかげで色んな選手が各自出来ることを実践してくれたという意味では良かったゲームではあるんですが、流石に80試合目ともなるとちょっとした小休止のような気がしてしまって…そんなに画面にがっついて観てたわけではないんですよね…。一応全部観たけどね…語りたいことはそんなにないんだ…。

最後にこの試合の1番の見所を発表して終わります。それはフラグナー君のスリーではなく、やたらとぴょんぴょんしていたムスカラさんです。

怪我すんなよ!

 

 

2024/4/13 vsMIL 125-107 Win 56-25

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勝ちました。意味がある勝利ではないですが。

ここ数年OKCが勝てていなかったMILですが、この試合ではヤニスとリラードを休ませてきたおかげで難なく勝てました。というのもこちらはギディ以外はフルメンだったものですから、流石に飛車角落ちのMILならば勝てるんですね。

 

この試合を観ていて抱いた感想は大きく2点あります。でもってその2点以外は特に語りたいことがないので前試合感想同様短めにいきます

1点目はいつもどれだけヤニスの存在に悩まされているかについてです。彼がコートにいるだけでOKCのオフェンスもディフェンスも自由度が奪われているんだなっていうのを肌で感じました。オフェンス面ではヤニス抜きだとまあインサイドに攻めやすいのなんのっていうことで、この試合でも今までのMIL戦と比べるとペネトレイトがまあ楽に出来てましたよね。そのおかげで1Qから39点も取れたわけですし、やはりインサイドへの攻撃からオフェンスを組み立てたいOKCとサイズ×フットワーク×パワーなディフェンス魔人であるヤニスっていうのは相性が激悪なんだなっていうのがありますね。一方でディフェンス面でも同じようにヤニスへの寄せをしなくてよい分他の選手達に意識を向けることが出来たほか、余計なオフェンスリバウンドを取られなかったような気がします。いつもならロペスやポーティスにもっと毟り取られてたと思うんですが、やはりここでもヤニス不在の影響でOKCの選手達が自分のマークマンを捕まえやすくなって結果リバウンドをしっかり取れたっていうのがあったんだと想像しています。まあ何はともあれヤニスは化け物だってことですね。

2点目は結構悲しいことなんですが、ギディ不在の影響をそこまで感じませんでした。ギディがスタメンの中に入っていないといけない理由がなさそうというか、彼がいないならいないでそこまで問題ないんじゃ…っていうのがちょっと頭をよぎったんですよね。それでもって、それならもっと4番寄りの選手でもいいのではないか?ギディ程じゃなくともある程度のハンドルとシューティングがあってかつ3番から5番くらいまで守れるビッグウイング系でもいいんじゃないか?とか考えてしまって、かなり悲しい気持ちになりました。この試合ではヘイワードさんがスタメンとして入ってくれましたが、個人的な意見としてはギディベクトルgとヘイワードベクトルhを比較したときにh<gというわけではない一方で||h||<||g||ではあると思うので、流石にギディスタメンの方が強いメンバーではあると思っています。しかしながらギディの方が優れているはず箇所も思ったほど今のOKCに必須なものではない…?というのがなんか見えてしまったような気がして、ヘイワードさんでもとりあえずは誤魔化せてる?じゃあもっと真面目に市場を見ればギディベクトルよりもノルムが大きい4番も手に入るかも?というのが頭にこびりついてしまったという感じです。

まあでもギディベクトルはこれからもっと大きくなっていく可能性を秘めているので、是非ともプレーオフで大暴れして馬鹿なぼくを見返してくれギディよ。このオフに次元をめっちゃ増やしてくれ。

 

ということで56勝で貯金30確定、何故かDENがSASに負けたのでOKCが繰り上げ西1位と成果的には色々と良い日となりました。ぼくは西の1位になることに反対ではないですし前々から「レギュラーシーズンを出来るだけいい形で終えることが今のOKCには意味がある」と主張していた者だったのでむしろ賛成です。折角西1位という名誉を獲得出来るチャンスが降ってきたのですから狙いに行ってもいいんじゃないのって思います。

というわけで、遂に最後となります82戦目のDAL戦、楽しみに待ってます。

 

 

2024/4/15 vsDAL 135-86 Win 57-25

試合のリンク

勝ちました。

既にプレーオフでの対戦相手が確定しているDAL側が8枚落ちで臨んでくれた試合になりました。対するOKCはフルメンで受けて立ち、その面子差による圧倒的な余裕感を披露してくれてそれがスコアにも如実に表れた結果になりました。

正直この試合も最近の流し目ゲーム達と同じように語りたいことはないです。ベンチの隅々までおしなべてミニッツを貰って、各自が思うようにバスケットボールをプレイしてくれました。

 

まあそんな中でも一応感想みたいなことを無理矢理捻出しなくてはいけませんので頑張って語ります

まずはDALの心遣いに感謝です。仮にDALがホームコートアドバンテージを狙って本気で51勝目を取るぞ!っていう姿勢でガチガチにやってきたらこちらとしても1位フィニッシュを掛けてそれなりに対抗しなくてはならず、正直そうなるとなんでわざわざ82試合目に本気で試合しなきゃいかんねん…という事態になってしまっていました。しかしながら、DALが5位に甘んじてくれて更には勝つ気もない面子でやってきてくれたことでOKCとしても負担を感じることなく簡単に勝利&西1位ゲットという大変名誉なことを達成出来ました。変に疲れることを避けてくれたDALさんには感謝です。

あとはジェングの活躍ですかね。この試合の後にあったGリーグのファイナルに向けて体を慣らしておかせたかったという組織の意向だと思いますが、久しぶりにジェングがThundeの方にアサインされました。更にはこんな試合内容だったのでリラックスした状況で彼にミニッツをあげることが出来たわけですが、ジェングもまたそれに見事に応えてくれました。

Gリーグでは圧倒的中心選手として点を取ったり守ったりっていう役割を果たしているようですが、その経験が彼のバスケIQに良い影響をもたらしていそうなのがこの試合を観ていて印象に残りました。これまで以上にドライブへの積極性やその後の判断、接触があった後の対処法が成長しており、ディフェンスでも相手が相手だったとはいえこれまで通りに長さとフットワークを使った器用な守りを見せてくれました。こんな感じで全体的なスキルとメンタルの向上があればThunderの方でも起用しやすくなりますし、ジェングが使えるようになればOKCのローテーションにもまた新しい武器が生まれることにもなるので、やっぱり彼への期待は高いままですね。焦らず少しずつ育ててきたのが功を奏したぜ~と来シーズン言えるように、よろしくねジェングよ。なんなら今プレーオフでもいいんだぞ?

 

という感じで、これにてシーズン最終戦の感想は以上です。よく頑張りました。

西の1位おめでとう。

プレーオフに向けてゆっくり休んでくれな。