けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

23-24シーズンの2月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ2月編です。

2月は9勝2敗でした。勝ちすぎです。ここにきてさらに貯金を増やしていくあたり、なかなか今のOKCワカテーズは骨のある野郎共ですね。

 

目次です。

 

本題行きます。

 

2024/2/1 vsDEN 105-100 Win 33-15

試合のリンク

勝てました!やっぱりWinの文字を書けると嬉しいです。

DENはヨキッチが怪我でお休み、OKCはDubとジョー様がお休みでした。ヨキッチ抜きであることに大いに助けられた勝利だったというのは揺るぎない事実ですが、それでも今シーズンのDENシリーズを3-1で終えることが出来たのはOKCの成長具合的にも順位的にも嬉しい結果となりました。

 

まずはDENファンの皆様の手厳しさについて少し触れたいのですが、「ヨキッチがいないと弱小チームになる」的な発言をされている方がそれなりにいらっしゃってびっくりしました。どんなチームもMVPクラスの選手が抜けたら弱くなると思いますし、DENなんてヨキッチありきのチームなんだからその大黒柱が抜けたら厳しくなるに決まっているのではないでしょうか。また、仮にヨキッチが抜けてもハイレベルスコアリングガードのマレーがいますし彼以外にも優秀なベテランがたくさんいるので、全然NBAチームらしいバスケは出来ていたと思います。確かに優勝するには足りない戦力なんでしょうが、MVPがいなければそもそも優勝どうのこうのって話ではなくない?怪我で抜けちゃうのはしょうがないし何もそこまで悲観的にならなくても…、と思ったのでちょっとここに書いてしまいました。優勝を本気で狙うには厳しく批評するしかないんでしょうかね…それはそれで辛いですね…。

 

さて、この試合もこれまでと変わらずチェットに正面から突っ込んできてくれたDENの選手相手に彼がブロックパーティを開催する流れになりました。多分2本くらいカウントされてませんが公式では5ブロックです。チェットはそれ以外にもスリー3/4を含む18点、リバウンドも13本取ってくれました。ワイドオープンを決めてくれるのはやはりありがたいですし、それを7'1のセンターがやってくれるというのがシェイやその他ドライブで攻めたいOKCの選手達にとって大変ありがたいです。リバウンド面でも、チェットがいないときはDENも積極的にオフェンスリバウンドを狙いに来た感じでしたが、いるときはチェットが高さを生かしてガシッと掴み取ってくれました。最近お疲れなチェットですが、とにかく怪我がないようにしてもらうのを第一優先に引き続き頑張ってもらいましょう。

あとクレジットをあげたいのはドートです。ドート恐怖症を発症している選手はリーグの中にもちらほらいますが、ジャマールマレーもそのうちの1人です。思ったよりもOKCチビーズがDEN相手に頑張れているのはドートがマレーを1人でどうにかしているからであって、この試合でも彼のファイトとその影響は随所に見られました。最近は一部他チームファンからフロッパーとして嫌われ始めたドートですが、最近のスリーの不調具合がまた改善出来ればマーカススマートのような攻守でチームに貢献出来る泥んこプレーヤーとして認知してもらえるはずです。負けるなよドート、この試合良かったぞ。あとはもう少し打てたシュートを決められるようになろう。

ネガティブに移りますと、この試合の1Qに気になったことですが、ひたすらコーナースリーを打たれてそれらを決め続けられました。2Q以降は外してくれたりそもそも被アテンプトが減ったりで気にならなくなったんですが、ぼくの素人目には2Q以降もコーナーが空いているときは多かった気がしているので、個人的にはそんなに上手くアジャストした感を得られませんでした。もともと今のOKCのディンフェンススキームは相手にコーナースリーを多めに打たせるというよく分からないものでありその弱点がこの試合でも露呈していただけなんですが、やっぱりスリーの中でも効率的な部類と言われているコーナースリーを多く献上し続けるのって良くないんじゃない?と思いました。基本的に非コーナースリーよりもコーナースリーの方が確率高いですからね。プレーオフで20本くらい打たれて12本くらい決められる未来が見えるよ。今シーズン中の改善は別にいいんですけど、今後どうしていくのかを注目していきましょう。

こんな感じです。ヨキッチ抜きとはいえ色んなタイプの優秀な選手がいたDEN相手にDubというクリエイターとシュートとハッスルをもたらしてくれるジョー様がいなかったOKCがなんとか競り勝てた、上手くいったことやよく頑張れたこともあったけどなんとか改善できるといいねっていう箇所もあった、ということです。

こんなの毎試合そうですけどね!

 

タフ~なノースウェストディビジョンの2大巨頭との4試合が全て終わりました。結果はMINと2-2、DENと3-1です。ご立派じゃん。これで勝率が同じでもアドバンテージが取りやすくなったので、頑張ったかいがありました。色々なことを学ばせてもらえたし、ナイスファイトでした選手の皆さん。大変お疲れさまでした。

 

 

2024/2/3 vsCHA 126-106 Win 34-15

試合のリンク

無事勝利です。これで西1位奪還よ。

厳しい1月のスケジュールを乗り切ったOKCにもたらされた休息の時、とまでは言えませんがちょっと一息入れたくなるシチュエーションでした。勝率だけ見れば強豪のOKCが勝率だけ見れば弱めのCHAをホームで迎え撃つという、ある種勝って当然ともいわれてしまうようなこの試合でしたが、そんな思惑を見事に実現することが出来ました。試合開始直後から好きなように点を取り続け、CHAさんもCHAさんでオープンショットを外し続けてくれるもんだったのであれよあれよと点差が広がっていきました。1Qの時点で大きな点差がつき、セカンドメンバーもOKCの方が優れているためにそこから捲られることもなく、かなり早い段階で勝負がつきました。

今シーズンのこういう試合の見所といえばシェイが3Qまでになんとか30点を取ろうと躍起になっているのを楽しむことですが、この試合ではそれ以外にも5ファイブのチャンスがあり、そっちは結構真面目に期待しながら観戦することが出来ました。結局は3rebs3blksで駄目だったんですが、ブロックをつけようとぴょんぴょんしているシェイを見れたのでよかったです。でもって30点チャレンジをかけたFTを外したり、その後2for1シチュエーションにするためという大義名分で1人で速攻をかけてなんとかFTを稼ぎ、30点を取って一安心するシェイもまた見ていてとても微笑ましかったです。

また、ジェングのディフェンスハッスルや効率の良さも印象的な試合でした。最近OKCファンの方の中でも微妙に評価が分かれる彼ですが、超素材型の選手なので3年目までは待ちたいっていうのがぼくの意見です。なので今シーズンはBlueが主戦場でも全然いいですし、試合に出れたときには出来ることを精一杯やってくれればそれでいいんです。ATLのジェイレンジョンソンだって3年目からのブレイクですし、3年目ポクだって怪我するまではとても良かったわけですから、2年目半ばのジェングはまだまだこれからです。とはいえ2年目ポクのAS後のパフォーマンスは結構良かったので、そのタイミングでジェングがローテーションに入ってこれるかどうかはひとつの指標になりそうです。そこで入ってこれるならOKCの2022年ドラフトは史上最高になりますし、無理ならもしかしたら「あのときデューレンを取っておけば…」になるかもしれません。今の時点で「あデ取」を言ってる方はぼくと一緒にもう少々辛抱強く待ちましょう。

 

試合内容に関して印象に残っていることは以上です。みんな自由にやってたので観ていて爽快でしたね。

あと、ブランドンミラー凄かったですね。ドラフト前は正直バスト予想していたので謝りますミラーさん。すみませんでした。これからもMIN相手にタフショット決めまくってください。

 

2月はオールスターブレイクがあったりで試合が少なく、1月のような毎晩3試合ずつあるみたいな感じではなさそうです。とはいえSACやHOUへのリベンジチャンスやLACみたいなイケイケベテラン軍団との対戦もありますので、結果にこだわり過ぎずに目の前のOKCの選手達の活躍と成長を観ながら楽しみたいと思います。

 

 

2024/2/5 vsTOR 135-127 Win 35-15

試合のリンク

勝ちました!リアルタイムで観たかった…。

Battled all 58の文字通り、2OTの激戦となりました。それも最大23点ビハインドだった時間もあり、それを追いついて2回も延長戦をやった末の大勝利だったので、OKCファンは勿論その他NBAファン(TORファン以外)の皆さんも楽しめたゲームとなったんじゃないでしょうか。

なんでこんな点差をつけられてしまったかというと、TORの徹底したインサイド固めディフェンスに対して外のシュートを外しまくったからです。試合開始直後こそケイソンがぽんぽん決めてくれましたがそれ以降はたとえワイドオープンでも決めることが出来ず、そのせいで完全に流れがTORに傾きました。いくら頑張ってディフェンスしててもこれだけ自分達のオフェンスがうまくいかないとどうしようもなく、結局前半は47点しか取ることが出来ませんでした。

3Qも始めの方はうまくいかなかったんですが、3Q残り7分を過ぎたあたりからようやくヒットし始めて、それによってTORのオフェンスのリズムを崩すと大きなランを作ることに成功しました。そこからなんやかんや一進一退の攻防を繰り返してなんとか最後は勝ち切れた、というのが超大雑把なまとめになります。

 

ここからはぼくが語りたいことを書いていきます。

まずはアーロンです。ワイドオープンになったら絶対に決める漢であり、それに加えてハンドリング、ショットクリエイション、ポジショニング、カッティング、フィニッシュ力を兼ね備えたちょっとやばいレベルのロールプレーヤーになってきたアーロンです。この試合も3Qだけでスリーを3本沈めてチームの勢いを作り出した要でしたし、TORのゾーンディフェンスの隙間に入り込んでイージーレイアップチャンスを何度も作ってくれました。彼はオフェンスだけの選手でもなく、チームでも個でもディフェンスは普通に出来ますし(ドートやケイソン、ケンリッチらOKCが誇るウイングディフェンダー陣のレベルが高すぎてアーロンですら少々物足りなく感じるので今回は普通と書いています)、サイズも最低限はあるためスイッチも出来ます。

こんなアーロンウィギンスの活躍をこれからも応援していきたいので、プレスティさん頼むからほんとに再契約してくれ。彼に金をやってくれ。

次にギディです。何あの4Q最後のインバウンズプレー。

これ以外にも勝負所でのスリーやタッチの良かったフローター、最近頑張っているオフボールカッティング、RJバレットを2回もブロックしてくれたことなどなど、色んな場面でとても頼りになる働きでした。それでもって極めつけは勝負を決めたアンドワンね。

ここまで試合に集中出来ているギディを見れたのは久しぶりだった気がします。チーム内の役割の変化に対するアジャストを強いられる中でのあの出来事もあり、恐らくはぼくが思っている以上に多難な状況なんでしょうが、仮に期待よりかは成長度合いが少なかったとしてもそれでもちゃんと前には進めているっていうことが確認出来て本当に良かったです。引き続きOKCの民はあなたをサポートすると思うんで、自信を持ってくださいねギディちゃんよ。

そして最後はドートについてです。おめぇシュート打つなら決めろ!おめぇが決められるかどうかでこのチームの強さは変わるんだ!単純にスペーシングにも影響してくるからっていう理由もあるけどやっぱりルーゲンツドートがナイスプレーをすると会場が盛り上がるんだ!おめぇはOKCの魂なんだ!それを忘れるな!ルーはOKC Thunderの魂なんだ!最高だったぞあのバイソンドライブ!

 

ということで、とても盛り上がったTOR戦でした。Dub不在の影響を大いに感じたゲームだったと思ったのはぼくだけではないんじゃないかと思いますが、いないものは仕方がないのでいる人達で頑張りましょう。

いや~ほんとにみんなナイスファイト!

 

 

2024/2/7 atUTA 117-124 Lose 35-16

試合のリンク

負けました。しょうがないさ。

スリーの調子がすこぶる良かったゲームでの敗北は久しぶりな気がします。最初の方のGSW戦以外にありましたっけ?これまでは基本的にオープンショットを決められるか、決めたいシュートを決められるかに勝敗がかかっていたと思いますが、この試合ではそうではなく如何にインサイドで上手く得点を取るかがキーポイントになっていたような気がします。

今期のOKCはスリーが上手チームなので、てっきりスリー多投の玉入れバスケをしていると勘違いしている方がいらっしゃるかもしれませんが、実は2PTによる得点率も5割超えということでそこそこはインサイドで得点するチームです。まずは中での得点を狙って、それを受けて相手ディフェンスが収縮したところを外から射貫くっていうお手本のようなバスケをしているんですね。

こういったOKCがやりたい攻め方を気持ちよくさせないようにこの試合では中をぎゅうっと絞られました。単にゾーンディフェンスをしてくるだけならまだマシなんですが、UTAさんの場合はマルカネンやケスラー、オリニク、ジョンコリンズといった動けて背も高くてっていうビッグマンが多く、彼らが常に複数人中に陣取っていたせいでより人口密度が上がってしまっていたのです。ここまでぎゅうぎゅうなインサイドからどうやって点を取るかっていうのがこの試合の勝負を分けまして、結局は気持ちよく中で点を取れなかったOKCが負けてしまったのでした。

 

UTAさんがこんな極端なインサイド潰しが出来た理由は単純で、ペリメーターにいるギディを放っておいてシェイやDubにダブルチームをしたり中に寄ってポジショニングをしていたからです。つまりUTAさんはまるでこの試合がプレーオフゲームであるかのように現状のOKCが抱える弱点を突き続けてきたわけです。ギディをジョー様とかに変えられればサイズ不足感はありつつもサードハンドラー兼ハッスルマン兼最強シューターのロールを追加出来てもっと上手く対処出来たんでしょうが、まだジョー様が怪我から復帰してなかったこの試合ではそれも出来ずで結局はサイズの問題も考慮した結果ギディを出さざるを得ませんでした。

この試合の勝敗を分けたのもラスト3分くらいでのギディの超ワイドオープンスリー外しだったと思います。これはギディが嫌いだからとかいう子供みたいな責任の押し付けではなく本当にそうだと思うから言っています。大変申し訳ないですがこの試合に関して言えばギディのオフェンシブバッグに少なさを的確に突かれために負けてしまったとぼくは結論付けます。

 

さて、ネガティブは一旦ここまでにして、ちょっとはポジティブにいこうと思います。

Dubが数試合ぶりに復帰しましたが、これまで通り1人で勝手に点を取ってくれました。チェットへのアリウープといいやっぱりDubが入るとオフェンスの武器が大幅に増加します。シェイとチェットだけではなんとかならずとも、Dubもいればこれからもたくさんの試合に勝っていけると思います。この調子でよろしくDub助。でもマルカネンのことを当たり前のようにマークする割り当てにはいい加減文句言いなよ?

あとはジェングもここ数試合の頑張りを継続出来ました。オープンスリーを打ち切ることを徹底しているというのは実践出来ていますしそれ以外のときは少しでもリムを見ようと意識しているのが伝わります。今はまだそれでいいから、少しずつ少しずつ自信とパワーをつけていこうね。最近ディフェンシブハッスルも良い感じだしそれが上手くいくことも多いしね。普通にその高さと長さでそのフットワークは反則だからね。まずはこのままジェイデンマクダニエルズ系を目指そうね。その後は普通にポジョみたいになってくれていいからね。

最近のジェングの活躍がぼくの中ではとても好印象なのでついこんなツイートもしてしまいました。

流石に勝敗よりも優先するのは難しいと思いますが、なるべくNBAの舞台でジェングを育成していきたいです。空っぽじゃないけど容積が大きすぎるもんだから十分に夢詰め込める逸材だと思うんだよなぁ。

 

ということで負けてしまったUTA戦でした。相変わらずUTAさん相手にはリバウンドが取れない場面が多くて悲しい気持ちになることも多かったですが、今のロスターではどうすることも出来ないですししょうがないです。ネガティブな面も目立った一方でポジティブな点も見られましたし、次の試合に切り替えましょう。

2/8の夜にこれ書いてるので、寝て起きたらTDLが終わってます。誰かビッグマン来るかなぁ。何が起こるか楽しみだなぁ。

 

 

2024/2/11 atDAL 111-146 Lose 35-17

試合のリンク

勝てる気がしませんでした。ベルタンさん助けて。

お相手さんのやりたい放題なゲームになりました。オフェンスではDALの速いオフェンスを全く止められずにイージーバスケットを献上し続けたかと思えば、ドンチッチの究極の個人技をどうしても止められずにこれまた簡単に得点され続けました。一方でOKCの弱点を突いた的確なディフェンスを40分間やり続けられた結果、言い訳しようがない完全な敗北となりました。

ひとつずつぼくの感想を言っていきたいと思います。まずはDALの速攻にやられたことについてですが、これに関しては今の選手起用、ひいてはロスター構築方針を続けるのであれば純粋に選手達がもっと頑張るしかないんじゃないの?と思います。というのも、あくまでこの試合に限ったことで言いますが、DALさんは何時如何なる時も速攻を狙って全員で走っていました。つまりはOKCのシュートが外れた時にはもう誰かしらが前線に走っていたということになるんですが、これは裏を返せばその速攻に走っている選手はディフェンシブリバウンドを確保するという仕事を放棄しているわけで、いうなればDALさんはハイリスクハイリターンな作戦でやってきていたわけです。一般的なNBAチームであればこのリスクをもっと攻めてオフェンスリバウンドを獲得、そのまま2nd Chance Pointsに繋げられるんでしょうが、OKCの選手達はパワーも高さもないのでそういったやり方で相手を攻め立てることが出来ません。そうするとどうしてもドンチッチが指揮するスピードに乗ったDALの速攻を正面から守るしかなく、スピードやサイズのミスマッチを突かれるわそもそも追いつけずにワンマン速攻を食らうわでもうどうしようもなくなってしまいました。今みたいなスモールラインナップでこれからも行くのであればこのDALさんの速攻をスピードダウンさせる方法を思いつかない限り一生DALさんには勝てません。そして、多分ですがそんな方法は存在しないと思うのでもう戦術的にどうこうという話ではなく、純粋に正面から守れるように走り負けるな、と言うしかありません。もしくはこっちが全てのシュートを決めるかだね。さあどうするOKCの皆さん?

次にドンチッチのハーフコートオフェンスについてです。これはもう語る必要もないんですが、ほんとにどうしましょうね。特に1Qにドンチッチのシュートタッチが良すぎたのがもう反則で、ハードピックをかけられてスイッチしなきゃドンチッチのスリー、スイッチしたらもうその後はサイズのミスマッチで攻められて終了です。どれもこれもドンチッチのゲームメイクが上手すぎるが故に引き起こされる現象ばかりですが、これに関してはちょっと解決策が分かりません。でもこれまでもDALとの試合に勝てたりしていますしこの試合もランを作れたりはしていたので、これまで通りドートをぶつけてその後もなんとかみんなで守るしかないんでしょうね。う~む本当に凄かったドンチッチ。

で、最後のOKCの弱点を突き続けたDALのディフェンスについてですが、これは至極単純でドートとギディの外は捨ててシェイDubチェットのインサイドゲームを潰すことを徹底してきました。通常はドートやギディから2mくらいのところにいるはずのマークマンがペイントエリア付近で常に待っていて、OKCのビッグ3の誰かが中に入ってきたらすぐに2人か3人で囲いに来ました。こんな守り方をされるとシェイやDubは自分のシュートが打てませんしどうしても外で空いているドートやギディにパスをせざるを得なくなり、かといってそんな敵から献上された系のシュートを決められる程この試合のドートとギディのタッチが良くなかったため、こういった試合結果になりました。今シーズンここまで何度かこんな感じのディフェンスをやられていて、それを上手く対応出来たり出来なかったりを繰り返しているOKCですが、プレーオフになったときに果たして上手くいくパターンを7試合のうち4回も引き当てられるのかっていうのは正直疑問です。ドートはここまでの55試合で39%程度を維持出来ているので個人的には責める気にはならないのですが、やっぱりギディのシュートタッチの不安定さとその期待値の低さを考えるとちょっとどうにかしないととは思います。残りのレギュラーシーズン25試合ではこのインサイド潰しゾーンをどうやって攻略していくかを模索するっていうのが重要な宿題になっていきそうです。まあそこの解決策としてヘイワードさんを獲得したっていうのはOKCファンの方なら十分に理解されているでしょうが…

 

ということでなんにも上手くいかずに負けたDAL戦でした。DALファンの皆さん、楽しんでくれたかな?もしプレーオフで当たったら今度はこんな意地悪な作戦はやめてくれよな!

B2BのSAC戦も勝てる気はしませんが頑張りましょう。チェット対サボヤンのゴンザガ対決だぞう。

 

 

2024/2/12 vsSAC 127-113 Win 36-17

試合のリンク

勝てました!すごい!

上記ツイートにもあるようにこの日はNFLスーパーボウルがあったらしく、その関係でNBAナイトゲームを避けておりこのSAC戦も日本時間5時からの開始となりました。1個前のDAL戦もデイゲームだったっていうことで観戦する側の負担が大きかった2連戦となりましたが、なんとかイーブンで終えることが出来てよかったです。

よく聞く話ではありますが、デイゲームは調整とかが難しいとかで選手からは不評がちらしいです。確かに起きる時間とかご飯の時間とか移動の時間とかアップの時間とかいつもの感じで出来なくなりますもんね。ぼくもそういう気持ち分かるよ。やだよね。

 

DAL戦でぼこぼこにされて良くない雰囲気の中でのこれまた苦手なSAC戦ということで、正直勝てる気はしませんでした。そんな気持ちで観ていたんですが、今日のSACさんは全体的にシュートタッチが不調でそれなりに良い形でシュートが打ててもそれが入らず、一方でOKCはお相手のスロースタートには付き合わずにサクッと得点を重ねられました。ここでまずは一歩リード出来たのが大変に素晴らしく、グダグダにならずに自分達のペースを維持したまま試合を進められたことによって、SACさんのシュートタッチが戻ってきても結局はリードして1Qを終えることが出来ました。

それでもってぼくが大興奮した2Q頭のドートDubジェングケンリッチチェットのディフェンシブラインアップですよ。サイズもありながらオールスイッチ可能かつディフェンシブBBIQ良しかつ後ろにチェットが控えているという堅守布陣のおかげで、サボニスを下げてフォックスとモンクを中心とした速いペースのオフェンスを狙ってきたSACの出鼻を挫くことに成功しました。相手はシュートすら満足に打てずにターンオーバーを繰り返し、そこからOKCがお得意のPTS OFF TOに繋げられたことで再度10点差以上のリードを取ることに成功しました。流石に相手にドンチッチみたいな歴代最高レベルのビッグプレイメーカーがいたらここまで上手くはいかないんでしょうが、フォックスとモンクの点取り屋ガードコンビにはサイズで負けない分OKCも対応出来るようで、ドートとDubを中心にマンツーディフェンスを、後ろにいるケンリッチやジェング、最後尾のチェットが正しくヘルプをすることでSACをシャットダウン出来ました。このラインナップの問題点は得点力不足だと思うんですが、この試合ではDubのお手々がぽっかぽかだったおかげでハーフコートでも点が取れたのでその弱点は露見せずに済みました。まあでも今後はこの弱点が出まくると思うから毎試合固定で使い続けるのは難しいかもしれないですね。でもこのラインナップこんだけ語っちゃうくらい好きだから今後もやってみて欲しいなぁ。ケンリッチのところヘイワードに変えてやってみる?いやー夢が膨らむよ。

後半に入ってもチーム全体でスリーレベルに点を取り続けることが出来ました。SACも流石に2Q前半の展開はまずいと思ったのかガード主体で攻めることをせずにOKCが嫌がるサボニスのゲームメイクを中心攻める戦法を取ってきましたが、流石のサボニスもずーっと出続けると疲れてしまうんでしょう、後半は時間が経つにつれてどんどんと攻守両面での存在感が薄れていきました。彼にオフェンスリバウンドを何本も取られるというOKCの代表的な負け筋も見られず、OKC側は終始自分達のリズムでゲームを進められたような印象でした。4Qにはホットになったモンクやデイビオンミッチェルらによる追い上げもあったものの前半に得られたリードを守り切ることができ、見事に勝利!となりました。

 

ということでこの試合でコメントしたいのはDubとジェングです。2022組は良いぞ。本当に良いぞ。

Dubがこんな活躍をしてくれれば基本的に勝てます。勝てないのは相手のスリーが50%で20本決まるかもしくはDub以外の選手が全員絶不調かのどっちかです。この試合も好き勝手やってましたが、贅沢を言えばもう少し安定的に点が取れるようになるといいのかなと思います。例えばシェイみたいにスペースを作る技術とそれを決め切るジャンパー力みたいに、確実に2点取れる何かがDubにもあるとこれは大変に嬉しいです。スリー、フェイダウェイジャンパーとフローターを含めたミッドレンジゲーム、レイアップやダンクも含めたフィニッシュ力と、こうやって文字にするとなんでも出来ちゃう優秀プレーヤーDubにもさらに追加で確実に敵を仕留める必殺技みたいなのが身につくのを期待しています。

ジェングはジェングで最近迷いが減った感じがありますね。少しは自分の判断力やスキルに自信が持てるようになったんでしょうか。何べんも言っているように今は今の感じで十分であり、なんなら今後も安定的にスリーが決められれば今のままでも最低限OKなんです。それほどまでに彼の長さとフットワークを生かしたディフェンス力は今のOKCが求めてやまなかった特殊能力であり、それこそベイズとかに期待していたような役割をこなせる逸材が今少しずつですがOKCに顕現してきているんです。この試合も結局5分しか出られなくて個人的には残念だったんですが、今後も彼のミニッツを少しは用意しておいてねとデイグノート監督に伝えたいです。この調子で頑張れジェング!

 

はい、こんな感じでSAC戦の振り返りを終了します。なんか噂によるとSACさんには8連敗していたらしいので結構大きな勝利になりました。3連敗避けも出来てよかったよ。

次はアウェイでORL戦だ。同時期タンキングチームの仲間として、自前で育てた選手をメインに起用している若手チームとして、そして今後も続いていくであろうライバルとしてどちらが強いかをはっきりさせようぜ!負けないぞ~!

 

 

2024/2/14 atORL 127-113 Win 37-17

試合のリンク

勝てました。いえい!

1Qこそサグスのスリー3/4を含むガッツ溢れる活躍に気押されたりしたものの、2QからはORLのスリーが落ち始めたこととシェイチェット以外のみんなの安定したプレーによって流れを掴むことが出来ました。そのままリードして迎えた後半のうち、3Qはシェイが、4QはDubがコートを掌握して常にORLにストレスを与え続け、なんとかコーチ変更なし生え抜き中心育成若手チームの東西対決を2勝で終えることが出来ました。勿論シェイとジョー様はOKCの生え抜きです

この日のOKCはとにかくソリッドに点を重ねました。確率的に駄目だったのは前半のシェイチェットくらいでしたがこの2人も後半にはきっちり修正してましたし、その他の選手達はベンチメンバーも含めてみーんな超効率に点を取ってくれました。その結果がチーム全体での50-40-90に繋がったわけですが、こんな感じで点が取れたのは出場選手がみんなちゃんとやるべきことを遂行してくれたというのと、それらの支援を受けたシェイとDubが個人の能力を最大限に発揮してくれたからでした。先述の通り後半のふたつのQをそれぞれ2人で支配していたわけですが、その内容もこれまたえらいもんだったんです。

シェイの凄さも分かっているつもりだったんですが、このORL戦を通じて改めて度肝を抜かれました。彼へのディフェンスは一手間違えるだけ、なんなら一手読み違えるだけでも手遅れになるんですね。単純なマンマークでは守れないので、お相手さんはダブルチームを仕掛けてきたりディフェンスの布陣もシェイシフトにしたりするんですが、それらの策も単純にダブルチームにいけばいいのか、ディフェンスシフトを変えればいいのか、というそうではなく、そのやり方のひとつひとつにもミスが許されません。誰がダブルに行くのか、どのタイミングでいくのか、ゾーンディフェンスも誰がどこを守ってどんな約束事があるのか、全てを完璧にやって初めてシェイが止められるようになるんです。ORLも前半はシェイ対策を徹底していて、それによってシェイも1人で試合を壊してしまうくらいの活躍をすることが出来なかったんですが、この試合ではシェイ以外のThunder達もなかなかにいやらしい活躍をしていたもんだったんで結局はリードしたまま後半に入れたんですね。これを受けてORLは作戦を少し変更してもう少しシェイ以外も守ろうとしてきたんじゃないかと思うんですが、そのORLのわずかな緩みを突いてシェイがノリノリになり、結局はORLが思い描いていたような3Qの内容になりませんでした。

そんなんで迎えた4Qでしたが、なんとここでも1人の選手が流れを持っていってしまいました。Dubがこれまたシェイに引けを取らないクラスに個人打開力を見せてきて、1人で簡単に点を取り続けました。他の4人はディフェンスとシンプルなスクリーンだけをするシャトルランナー+αみたいな役割になり、それによってORLの「シェイがいない間に…」という思惑をまたもや粉砕してしまいました。

その後はシェイの30点取りたい欲のせいでちょっとどたばたした瞬間とかもあったんですが、結局は彼ら2人の活躍によってORLの作戦を完全に超越したOKCがきっちりと勝利した、簡単にまとめるとそんな試合内容だったんじゃないかと思います。そしてそれを支えたロールプレーヤー達の活躍もね、しっかりと書き残しておきますよ。

 

 

今シーズンここまでのDubの成長具合とパフォーマンスを見てOKCファンの中では「シェイ2年目よりも良いのでは???」という雰囲気が漂い始めている気がするんですが、ぼくの意見は完全にソフォモアシェイ<ソフォモアDubです。19-20シーズンはクリスポを筆頭にアダムス、シュルーダー、ガロ、その他優秀なベテラン勢や活気のある若手組などシェイを助けるサポートメンバーが充実しすぎていました。しかし今のDubはそういった助けもなく1人でバスケをしてそれなり以上に結果を残しています。アダムスと比べるとあってないようなチェットのスクリーンを使って、クリスポと比べると月と鼈なプレーメイカーのギディやシェイと一緒にプレーして、ガロみたいにサイズと上手さを兼ね備えた選手がいないせいで自らが4番として出場しているDubの負荷を考えればもうDubの凄さが伝わるのではないでしょうか?

西2位のチームの不動の2番手にまで成長してくれたDubを観るのが楽しくてしょうがないですよほんとに。一生OKCにいてくれほんとに。

 

ということでオールスターブレイクにかまけて書くのをサボっていたORL戦でした。

この試合に勝てたことで西2位の貯金20でお休みに入れました。巷ではフェイクな強さだとかの言われ方をしている今のOKCですが、そんな外野の声には耳を貸さずに少なくとも今シーズンは自分達のやり方で戦い抜きましょう。多分そのやり方は概ね間違えてないからさ。

で、ここで話が逸れるんですが、これまではオールスターブレイクを境にシーズンを前半後半に分けるのに個人的に違和感を感じていたんです。もう50試合以上やっとるやんと。でもプレーオフまで含めてシーズンであると定義すれば、10月半ばから2月半ばで4か月くらいと2月半ばから6月半ばの4か月でぴったり半分になるんですよね。これに気付いた時すげえ!ってなったのと同時に無意識のうちにプレーオフをシーズンとは関係ないものとして除外していた自分が情けなくなりました。

今年からは多分出れっからよ!ファイナルまでいけるかは分からないけど5月とかまではOKCも残ってるからよ!胸を張ってここがシーズンの折り返しだ!っていってやりますよ。

ということで、シーズン前半戦お疲れさまでした!後半も頑張ろうね!

 

 

2024/2/23 vsLAC 129-107 Win 38-17

試合のリンク

勝ちました!個人的には今シーズン最高ゲームのひとつにカウントしちゃうくらい嬉しかったです。

試合開始から前半終了までにかけて、とんでもないハイレベルなバスケットボールが展開されました。お互い良い形のオフェンスを毎ポゼッション作り出すことが出来るチーム力と個人力を有しており、それらを存分に生かすことでオープンショットを作ってはそれを落とさずっていう理想的なバスケをやり続けました。息の詰まる展開とはまさにこのこと!っていうくらいには両チームとも凄いパフォーマンスでした。LACのロスターを見たらそりゃこんなオフェンス力あるよねっていう感想にはなりますが、そんなLACロートルズの破壊力にOKCワカテーズもしっかりとついていけたっていうのがこの試合の勝因その1でした。よくやったよほんとに。

そんな一進一退の前半を終え、勝負の3Qに入るとOKCが運動量を三段階くらい増やしました。これによりLACのシュートをことごとくシャットアウトしたほか、ターンオーバーからの得点を増やすことで自分達の得意な形で得点を積み重ねて、その結果OKCが後半の流れを掴むことが出来たのです。そんなにディフェンスで頑張っているのにOKCワカテーズはその若さによるアドバンテージなのか前半のオフェンス力も維持することが出来た一方で、LACは速い展開とOKCの際限のない運動量によってシュートタッチが狂い、結局このQをOKCの12点リードで終えることが出来ました。その後も15点差前後のリードを維持したOKCにルーHCは早めに白旗を挙げ、大変見事な大勝利を掴んだのでした。

 

この試合の見所は何と言っても3Qのディフェンスです。まずはチェットが自分よりも4倍くらい体重のあるズバッツやリムにアタックしてきたLACの選手達に対してファーストチェックを忘れずにしてくれて、そこで多少もたついたLAC陣に対して他のプレーヤーが爆速ヘルプに飛んできてシュートを叩き落とし続けました。チェットの働きが大きすぎたのは事実なので始めに名前を出しましたが、シェイギディドートDubその他OKCのウイング陣も彼らは彼らでLACの誇るとんでもガード~ウイング陣を相手にしなければならずそこで大変な思いをしていたと思うんですが、東西南北全ての方向のフットワークやハッスルプレーを怠らずに声掛けなどの基本的な約束事を愚直に守り続けた結果がこのLAC撃破に繋がったわけです。こんなに素晴らしいバスケをして誇らしくないのかOKCよ。私はとても誇らしいよ。

スタメン組も良かったですが、ベンチ組もとても頑張ってくれました。ケンリッチアーロンジョー様ケイソンの4人はいつでも頼りになりますね。みんな得意なことやキャラクターが違って各人必ず活躍してくれますし、この試合でもLACの思惑を打ち破る原因になってくれたんじゃないかと思います。ヘイワードさんのデビュー戦となりましたがそれが霞むくらいに上記4人が凄かった、といえばOKCファン以外の方にも多少は彼らの凄さが伝わるでしょうか。ヘイワードさんはヘイワードさんでかなり地味なデビューにはなりましたが、少しずつチームに慣れてくれれば問題ないので全然心配してません。むしろOKCに来て昨日の今日でチームストラテジーに馴染めているのは流石の一言です。この試合を観てなおさらヘイワードさんのフィットを心配する必要はなさそうだなと思いました。

 

という感じで、OKCがやるべきことをやって見事結果もついてきた素晴らしいゲームでした。試合が始まる前はこんな感じで概ねネガティブになってたんですが、

結果は「ジェングGリーグ送り」「おっちゃんの片方は15分で無得点、もう片方は0分」「勝った」という外れまくりもいいとこでした。でもよかったもん。内容も結果も最高だったからいいもん。

これでMINには引き分け、DENとLACには勝ち越しとなりました。やったぜい。DENとLACに足向けて寝てやるぜ。

お疲れさまでした選手のみんな!シーズン後半も頑張ってね!

 

 

2024/2/24 vsWAS 147-106 Win 39-17

試合のリンク

勝ちました。よかったー。

前日のLAC戦で全てを出し尽くしたOKCは次のWAS戦に…っていうのを危惧していましたが、無事3Qまでで勝負ありに出来ました。立ち上がりこそ少々WASのペースに合わせすぎて変に走ったり走られたりを繰り返しましたが、ちょっとずつ落ち着いてくるとWASのディフェンスの緩さを的確に突きながら相手のトランジションの発生を抑えることで主導権を握り、そのまま流れを相手に渡すことなくじわじわと点差を広げました。LAC戦入りB2Bには苦い思い出がありましたが、今シーズン2回目のそれをこんな形で消化することが出来て大変満足です。

OKCファン界隈でも少し話題になっている気がしますが、チェットの元気がチョット戻ってきましたね。オールスターブレイクがあったというのも大きかったとは思いますが、やはり1月のスケジュール(31日間で17試合、B2B5回、アウェイ11試合、うち5試合が対東チームのアウェイ)が彼の体力を削り取っていたんでしょうね。今はCHAでブイブイ言わせているらしいvasaもNBAに来てアホタフなスケジュールに驚いた、みたいなことを話していたので、やはり肉体的にも精神的にも大変なんでしょうね。それに加えてただでさえシーズン全休レベルの怪我からの復帰イヤーかつルーキーイヤーかつBMI20.23かつプレーオフチームの強度に合わせなければいけないという大変な状況の中なのにもかかわらず、本当にチェットはようやってくれてますよね。感謝しかないよチェット。この試合もあなたが早い段階から攻守両面でコートを支配してくれたおかげで早めのブローアウトに出来て結果主力のミニッツを抑えられたんだから。サンキューね。

また、この試合もセカンドメンバー組が大奮起してくれました。ケンリッチの左コーナー3連続スリーは盛り上がりましたし、WillのBOOMやドローチャージも見ることが出来ました。やはり今のOKCの武器として彼らのハイレベルに安定したパフォーマンスっていうのは欠かせませんね。

4Qは殆どがガベージになったんですが、ここでついにおっちゃん2人組のFAの方、ビョンボさんが登場しました。ガベージの8分しか出てないくせにあの強烈なブロックを見せてくれるあたり、OKCでもハッスル120%でやってくれそうです。これまではチェットとWillの2人で回していた5番ポジションに経験と体重をもたらしてくれるビョンボさんには期待してるんで、どれくらいミニッツを割り振ることになるかは毎試合変わると思うけど毎晩ちゃんと準備しておいてねって言いたいです。一緒に西のプレーオフをめちゃくちゃに荒らしてやろうぜ。

あとは最近Blueから2way契約で上がってきたフラグナー君の出番もありました。小っちゃかったな~。残念ながら放ったスリーは3本とも外れてしまいましたが、出た試合でしっかり自分の得意なスリーを打てたっていうだけでも花丸です。次こそ決めよう!頑張ってくれよフラグナー君!

で、最後の話題はヘイワードさんです。見事なエアボールをかましてくれた彼ですが、12月のお尻からずっと試合に出てなかったのでまあバスケ感は鈍ってるよね~と思っていたので全然想定内な動きでした。なんならこのまま結局感覚が戻らなかったね~ってなっても彼のベテランならではのアドバイスや声掛けは今のOKCにとっては30mil払う価値のあるものなので、極端な話彼がベンチにいてくれるだけで十分に元が取れているんですね。また、想定通りヘイワードさんは攻守で余計なことはしないBBIQの高さがあってかつサボりもしない真面目さも持っているので、今後バスケ感が戻ってきてシュートタッチやクリエーション力、フットワークのキレが良くなっていけばそれはもう素晴らしい戦力になります。例えばシェイジョー様Dubヘイワードさんチェットのメンバーが出てて、果たして大切な場面で誰を捨ててシェイにダブルに行きますか?って話ですよ。ヘイワードさんをフリーにする勇気のある監督いますか?まあゆっくりリハビリしながらチームに経験と重厚感をもたらしてくださいヘイワードさん。よろしくね。

 

ということでベンチのすみずみまで頑張ってくれた楽しいゲームになったのでした。何はともあれちゃんと勝ててよかったっていうのが1番言いたいことですね。

次は苦手なHOU戦です。ビョンボさん、シェングンとの相撲頼んだよ。

 

 

2024/2/26 atHOU 123-110 Win 40-17

試合のリンク

勝ちました!ビョンボさんは出なかったけど。

とにかく苦手なトヨタセンターでの勝利はたまりません。なにしろ2021年3月からかれこれ3年間勝てておらず、これはつまりギディ達はトヨタセンターで勝ったことがなかったことを意味します。これほどに長かったトヨタセンターの呪いをやっと解けた、このことをまずは喜びましょう。

しかしこの試合も決して一筋縄ではいかず、1Qから2QにかけてはHOUペースでした。なにしろHOUさんのディフェンススキームがOKCに刺さりまくっているみたいでこちらがやりたいことは出来ず、一方でHOU側はシュートタッチが良かったのとこちらが良い形でシュートが打てないところをきちんと生かして速いペースでの得点も重ねてきたもんだったので、OKCはブローアウトを避けるので精一杯でした。こちらも運よくシュートタッチは良かったのでなんとかついていくことは出来ましたが、ちょっとでも駄目になるとすぐに点差を離されてしまい、一時16点差をつけられてしまうという厳しい流れになってしまいました。2Q前半に全然シュートまで持って行けなかったのがダメージでしたね。これについては後でちょっと語ります。

しかし、後半からはHOUのシュートタッチが落ち着いたのと、そこからくるHOUのリズムの乱れをOKCが逃さず、あれよあれよと追い付き追い越せな流れになりました。3Qのうちに逆転すると、4Qは最近元気なチェットが単Q19得点という大暴れパフォーマンスを残してくれて今度はOKCが最大17点リードを奪うことが出来ました。その後もHOUがスリーを決めたり速いペースでの得点を重ねてきて辛うじて食らいついてきましたが、我らがシェイ様とチェット様がHOUの崖に掴まる手を蹴り飛ばしてくれました。

 

ということでここからはいつも通りぼくのバイアス意見マシマシで語ります。まずは2Q前半の良くなかった時間帯についてですが、ここで今回何故かチェットが出なかったんですよね。いつもならDubとチェットが繋ぐ時間なんですが、この試合ではギディケイソンDubヘイワードさんケンリッチの5人で臨み、見事に失敗しました。なんてったって最初の5分くらいで4-14のランを決められましたからね。今思うとシェングンの時間帯にチェットを起用したくてそのためにいつもと違うローテーションを試していたのかなーなんて思いますが、HOUのディフェンスを相手にするには上記のラインナップではオフェンスパワーが足りなさ過ぎました。流石にジャバリだのアメンだのいて他にもサイズとパワーがある系の選手がいっぱいいるHOUを相手にするとなるとDub1人でオフェンスを作り出し続けるのには限界があります。ギディはショットクリエーション力はそこまでないですしヘイワードさんはまだまだ波に乗れていないので、このラインナップは今回に限定して言えば失敗だったのかもしれません。仮にヘイワードさんが今後復調してきたらまた試してみていいかもっていう感じでしょうか。

因みにですが、デイグノート監督も流石にやばいと思ったのか、4Qは頭からDubチェット投入のいつも通りのメンバーに戻しました。このときはOKCがリードしていたこともあって少々置かれていた環境が2Qのときとは違いますが、結果4Qは大成功したわけですからやはり相手に合わせすぎるのもよくないのかもしれないですね。

 

さて、この試合を観ていてぼくが悶々と考えていたのは、なんでOKCってこんなにHOUのディフェンスが苦手なんだろうということです。そこでバスケ素人のぼくが思いついたのは、OKCのオフェンスバリエーションに伝統的なPnRがないのがいけないんじゃないかっていうことでした。今のOKCはスクリーンを張るといってもハードにかけることはそんなに多くなくて、ゴーストだったり軽くかけてスリップしたりっていうのが多いです。それによって相手ディフェンスに常に判断を迫るようなとんでもなくスピーディで厄介なオフェンスが構築出来ていて、そのおかげでリーグ最高クラスのオフェンス効率も達成出来ているわけですが、それがなんかHOUには止められてしまうっていうのが現状なわけですよね。HOUもディフェンスが良いチームなので決してHOUを軽んじているわけではないのですが、一応負け越しているチームでもあるわけで、ということは他のチームはOKCほどHOUのディフェンスに苦戦しているわけではないと思うんです。

で、そこで考え付いたのが他チームがよくやっていてOKCがそんなにやらないことである伝統的なPnRです。一応OKCもやろうと思えばDubとチェットで出来なくはないと思うんですけど、やっぱり毎回チェットがスクリーンをかけてっていうのは負担になりますしDubもナチュラルなPnRハンドラーではないので、これを対HOUの最終兵器だっていうのは難しいと思います。でもHOUを攻略するって考えた時に、毎回強固なペリメーターディフェンスを正面から突破していくよりももっと南北方向で空間を上手く使ったオフェンスが出来ると楽になるんじゃないかなぁってちょっと思ったりもしています。それにHOU相手っていう観点でいえばシェングンを巻き込んで上手く攻められるとより効果的じゃないのっていうのもありますしね。

まあでも急にPnRでどうこう出来るようにするっていうのは今のOKCのロスターでは難しいので、結局はこれまで通り走り回ってボールと人を動かしてシュートチャンスを作ってそれを決めるっていう難しいタスクを果たしていくことでHOUを倒していくしかありません。そこはまあしょうがないさ、頑張ってくれ。

 

はい、ということで勝ててうれしかったはずの試合の感想記事で喜ぶんじゃなくて冷めた意見をぐちぐち語るということになりました。チェットすげー!っていうのももう何度も書いてますしね、今回はこんな感じで締めます。

いや、締める前に今のうちに喜ばないといけないことがあります。40勝です。なんとたった57試合しかしていないのに40回も勝ってしまいました。なんかフィルジャクソン曰く20敗する前に40勝するとそのチームはコンテンダークラス扱いしてもよくなるらしいので、これからはもう少しポジティブにOKCの強さを誇りたいと思います。普通に嬉しい!

ということでコンテンダーOKCの次の相手はホームでHOU再戦です。全国放送、現地時間21時ティップオフ

…勝てる気しませんね。

 

 

2024/2/28 vsHOU 112-95 Win 41-17

試合のリンク

無事勝てました。一安心だい。

22年ドラフトの2位指名対3位指名の対決、同時期再建チームの対決、ラスクリポトレードという因縁?がある2チームの対決と、そんなに大きくはないヘッドラインが複数集まることでそれなりに意味のある試合だと解釈されたんでしょうか。なんとOKC対HOUという誰が観るのかよく分からないこの試合がTNTで全米中継されるという事態になり、そのせいで試合の開始時間は変になるし実況もいつもの2人じゃないしで違和感を感じながらの観戦となりました。

そんな違和感は一旦置いておいて、この試合を簡単に振り返るとすれば上の公式ツイートに映っている2人が凄かった、で済みます。シェイはいつも通りではありますがとんでもない個人技で独力で点を取ってくれつつディフェンスもサボらずやってくれましたし、チェットもいつも通り堅牢なリムディフェンスを見せつつ高さとシュート力を存分に生かした攻撃力でHOUを破壊してくれました。

謎のギディタイムから始まったゲームでしたが、前戦同様HOUの立ち上がりの良さに少々手こずりました。シュートが入るHOUは普通に強豪で、どうしてもシェングンやJGのインサイドアタックを気にしてしまうOKCはまたもやビハインドからのスタートとなってしまいました。しかしそんなHOUのシュートタッチも前戦ほど長くは続かず、かつチェットをしっかり2Qの頭から起用することで前戦で目立ったオフェンス力不足を対策した結果、前半はまあまあのシーソーゲームになったのでした。OKCサイドはシュートが入らなかったのが厳しかったですが、相手の外角が入らないことを念頭に置いていつも通りのディフェンスでHOUの得点を止め、HOUサイドはこれまでOKC相手に勝ったときに自分達がやっていたことを思い出したのか、オフェンシブリバウンドを積極的に狙ってきてそこで得点を伸ばしてきました。前半のうちにHOUの2nd Chance Pointsが15点ですよ。もういい加減ジョー様をジャバリにマッチアップさせるのやめましょうよ。ジョー様も文句言ってよ。

そんな感じでお互いいまいち波に乗れない時間が続いたんですが、Willのスリーとドローチャージ、シェイのスリーが立て続けに決まり、そこにジャバリとウドカ監督のテクニカルも合わさってランを作ることに成功、10点差で前半を終えることが出来ました。

後半に入ると、点差がついたことによるものなのか集中力がないプレーが多かったのとこの日絶不調だったドートのレイアップ外しが響き、今度はこっちが不要なランを作られてしまいました。しかし気合を入れなおしてドートを交代させるとそこからのOKCはもう大丈夫で、相手のスコアが凍り付いている間に得点を重ねて点差を広げてくれました。ドートもドートで欲しい所で1本スリーを決めてくれたので最低限の役割は果たしてくれましたしね、そこまで彼を責めるのはやめましょう。

 

それにしても本当にOKCってベンチメンバーが優秀ですよね。3年くらいかけてじっくり丁寧に選別してきた先鋭が集まっているはずなので優秀なのは当然なのかもしれませんが、みんななんでも出来るけどそれぞれが独自に得意なことがあるので役割が被ることがないっていうのは大変に驚異的な強みです。前文の前半部分のおかげで誰が出てもどんな組み合わせになっても問題なし、でもポイントオブアタックディフェンスを意識したいときはケイソン、サイズを意識したいときはケンリッチ、シュートは勿論ジョー様、クリエイティブさを与えたければアーロン、相手ビッグに対抗するならWillと、誇張抜きにしてどんな状況でも対応出来るようにメンバーを揃えているのがよく分かります。この試合は得点的にはスタメンの方が目立ちますが、ベンチ組の目立たない活躍のおかげでシェイやチェットらがここまで暴れられたわけですし、最近は本当に彼らのパフォーマンスレベルの高さが随所に見られるような気がします。正直他所のチームでアーロンとかジョー様とか見たくないので、サムちゃん?よろしくね?

TDL後はヘイワードさんも加入したので、経験値を付与したい場合にも対応出来るようにもなりました。彼は得点こそ伸びていませんが、それ以外のところでOKCのストラテジーにちゃんと対応してくれているんですからそらもう十分ですよ。途中加入でこんなに自然と溶け込めるっていうのはやはり凄いです。さすヘイ。

 

チェットとシェイについて語る気がしないので試合の内容に関してはもう終わりにしようと思うんですが、試合後のムサートインタビューでギディが笑いながら話してくれました。そこにいつもの犬3人衆が現れて、さらにはビョンボさんまで連れてきてくれたのでこれまた楽しい時間になりました。ギディもこうして少しずつ表に出られるようになってきたというが良かったですし、ここまで波のあるシーズンで本人も辛い時間が多いだろう中、こうして勝利インタビューに笑って参加出来ているっていうのが確認出来て安心です。

ビョンボさん、本当に申し訳ない。若いって怖いね。

 

次はまた面倒なアウェイでのSAS戦です。しっかり勝って今シーズンの勝ち越しを確定させたいところです。

チームの勝利を目指して頑張りましょう!