けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

23-24シーズンの12月を追いかけて

23-24シーズンを追いかけてシリーズ12月編です。

12月は10勝3敗です。この頃から「なんかOKC強くね?」って思えてきたような記憶があります。あとやっぱり試合数少ない。

 

目次です。

 

本題行きます。

 

2023/12/1 vsLAL 133-110 Win 12-6

試合のリンク

勝てました。連敗脱出のいい機会になったと同時に若手の強みを存分に生かして掴んだ勝利でした。

PHI、MIN、LALとスタービッグを要するチームとの試合が続きましたが、PHIとMINに負けてしまったことや両試合とも要所要所でパワー負けしている節があったということから、LAL戦でもやっぱりパワーで押し切られてしまうのかなぁ…と個人的には不安に思っていました。HOU時代やDAL時代に大変手を焼かされたクリスチャンウッドもいますしね。

しかし、LALのビッグウイングらが怪我で離脱しており、バンダービルドやジャクソンヘイズ、八村選手がいなかったのがOKCにとって大救いでした。それによって全体のサイズ差がなくなったために簡単にリバウンドが取れましたしイージーなショットも沢山打てました。

ネット上でも言われてましたが、LALがフルメンであればこの試合もどうなっていたのかは分からないような気がしましたし、とりあえず怪我人多めの対戦相手からしっかりと勝ち星を取れたというのがこの試合の良かったところだと思っています。

 

さて、本試合の感想をLAL上げだけで終えるわけがありません。ADに活躍されながらも20点差以上もつけて勝てたわけですから、その理由についていくつか思うことを書いていきます。

まずはDubの個人打開力です。今シーズン何度か見せてくれる彼の魅力ですがこの試合でもそれがすごく役立ちまして、40点取られた1Qの後にOKCが追い付けて追い越せた大きな一要因となりました。やはりシェイ以外にこうやって点を取ってくれる選手がいると助かりますし、ローテーションにもかなりの余裕が生まれて色んな選手の組み合わせが可能になりこれまたチーム力向上にも繋がっていきます。Dubには今後もこういった活躍を続けてもらいたいものです。ほんとに。毎試合20点25点も取らなくていいから安定的によろしく。ほんとに。

あとはアーロンら高級ロールプレーヤー陣の活躍です。アーロンケンリッチケイソンの3人はみんなが3&D+αという並外れた実力を持つプレーヤー達であり、この試合でも攻守両面で渋~くチームに好影響をもたらし続けました。シェイやチェットらのスターパワーを近くで支える彼らには常に感謝をしなければいけないですね。

そして、冒頭に書いた「若さの強み」であるペースの早いオフェンスが何よりもこの試合を決定付けました。ファストブレイクポイントも26点と多めでしたしそれ以外にもオフェンスではボールを止めずにGood Shotをしっかりと作ってそれを打ち切っており、何もしない時間(相手に余裕と休みを与える時間、と言い換えたいところです)をなるべく減らすことが出来ました。LALはチームの中心選手的にも作戦的にもチームビルディング的にも、みんなで一体となってオフェンスディフェンスを作るというのが苦手なチームであり、さらにはレブロンの高齢化も合わさってどうしても攻守で足が止まる時間が多くなってしまいます。そのペースのギャップをしっかりと攻撃出来たが故に1Qに背負った大きなビハインドをひっくり返して更にはリードを拡大していけたわけです。

若さっていいなぁ…時間をかけてチームケミストリーを熟成するのって…いいなぁ…。

 

ということで、フィジカルというOKCが苦手としていてLALが強みとしている部分がイーブンになってしまったこの試合はOKCにとって期待通りの結果で終えることが出来ました。次戦は子供が生まれたらしいドンチキ率いるDALです。ライブリーよ、ケイソンとベルタンでKOしてやるぜ。

 

 

2023/12/3 atDAL 126-120 Win 13-6

試合のリンク

ほんとに勝ったんでしょうか?

試合開始直後は相手のインサイド偏重DFに苦しめられいまいちな立ち上がりとなりましたが、ベンチ組のシュートタッチが良かったおかげでアウトサイドシュートが決まり始め、そこからリズムを掴んでどんどん点差をつけていきました。今日のOKCはドンチッチにダブルチームにいって彼以外はある程度捨てる、という作戦を取っていたんですがこれが功を奏し、オープンスリーを決められなかったDAL相手に着実に得点を重ね点差を広げていきました。そのままの流れで20点差以上をつけてブローアウト、4Qはほとんどがガベージに…。

と3Qが終わった段階では思ってたんです。一瞬追いつかれそうになった場面もあったんですがベルタンさんの大暴れのおかげで再度20点差をつけ直せたりしてたので、まさか4Qでこんな異常事態が起こるなんて全くもって想像していませんでした。

なんとこの試合、OKCは0-30という歴史上稀に見るとんでもないランを決められ、一時24点差をつけていた大量リードを溶かしつくしました。これはOKCが悪かったというよりもDALの攻守におけるハッスルと勢いを褒めるしかなく、ひたすらシュートを外すorTOするOKCを尻目にDALはひたすらオープンショットを打ってはそれらを決め続けました。OKCも途中に何度も何度もタイムアウトを取ったんですがここまで燃え上がっているDALの勢いを止めることが出来ずに結局0-30という悲劇が起こってしまいました。

ぼくはこれを観ていたとき、勿論悲しい気持ちもあったんですが、それと共に「でもまだ6分あるよね?こんなシュートタッチが12分間も続かないことにかけて我慢すればチャンスあるんじゃない?」思ってました。だからこそこんなツイートをする余裕があったんです。

この希望的な狙いは結局上手くいって、最後の最後にDALの勢いが止まったと同時にOKCの面々もいくつかのシュートをねじ込むことが出来まして、何とか勝利することが出来ました。ほっ……。

 

さて、この試合で感じたことをいくつか書いていきます。

ひとつは、3Qまでの大量リードは決してOKCとDALの実力差じゃなかったということです。先述の通りOKCのセカンド組、特にWillとベルタンのシュートタッチが良かったことにOKCはかなり助けられ、シェイ全止めその他やらせるディフェンスを敷いていたDALにとっての誤算となりました。一方でOKCもドンチッチ全止めその他やらせるディフェンスをしていましたが、DALはワイドオープンスリーをたくさん外してしまいました。この違いが20点差という得点差に繋がっただけであり、もう1回試合をしたらこれまた全然違うゲーム展開になるはずですし、今日だって逆にOKCが外しまくってDALが決めまくって40点差で敗北、となっていてもおかしくはありませんでした。まずはこのポイントをしっかりと押さえておかなくてはいけません。

ふたつ目に、相手がスリーを決めて勢いに乗ってきたときにチームとしてどうしなければいけないのかをもっとキチンと決めておくべきだということです。これは今後の課題/より良いチームになるために準備をしておきたいことになるんですが、そこが不安定だったために今日の試合では選手達がだいぶ慌ててしまいました。相手のホームでかつ騒がしめなDALのファンベース、カイリーグリーンTHJ抜きの中残ったみんなで頑張るという一体感、パパになったドンチッチの意地の45分出場、ライブリーというファンフェイバリットの成長、普段はそこまでミニッツをもらっていない若手選手達の勢い、これらの要素が完璧に組合わさった結果が4Q前半だったわけですが、その時間帯にOKCは1点も取れませんでした。6分0点てなんの冗談だよ。多少集中力が切れていたような場面もあったような気がしますが、それ以上に上記のような異様な雰囲気の中でOKCワカテーズはみんなプレーするのを怖がっていたように見えました。こんなときにどうやってチームを落ち着かせるのか、どうやっていつも通りのプレーをするのか、いっそのこともう4Qなんだし相手の勢いを止めるんじゃなくて逃げ切りを狙うようにチームの戦術を切り替えるのか、こういった決め事のタイミングやそれをいつでも実行出来るメンタリティの成長が必要になってくると思います。

改めて試合を見返してわざわざ0-30の犯人捜しをするとしたら、ぼく的にはドートがもう少しどうにかするべきだったかなと思います。DALはシェイへのダブルチームに行く選手としてドートのマッチアップを選ぶことが多く、ドートに何回もシェイからボールが渡りました。しかしそこで目の前に存在するズレをドートは上手く活用することが出来ず、シュートを外すかターンオーバーになるかといった具合で得点に結びつけられませんでした。とはいえ4Q前半のDALのディフェンシブハッスルは尋常じゃなかったので言うほどドートがワイドオープンだったわけでもなく、DALのディフェンシブローテーションの速さとその的確さ、各所のハッスルが0-30を生み出した一番の要因です。しかし、OKCはシェイへの早めのヘルプに対してどうやって対応するのか、その場合のドートの役割をどうするのか、ドートはドートで何故この試合は上手くいかなかったのか、などなどの復習項目はコーチ陣を中心になるはやでまとめておきたいところです。じゃないと次の試合も似たことされて今度は負けちゃうかもしれないからね。

 

よく頑張った選手は先述のWill、ベルタンに加えてジョー様(勝負どころの一本は痺れました)、チェット、シェイです。その他の選手達もみんな良いところはあったと思いますが特に頑張ってくれた5人だったので名前を出しました。

 

ということでとんでもない日曜日となりましたが、一応勝ちは勝ちです。これで開幕20試合勝率7割に王手をかけることが出来ました。ほんとに勝ちか?

なんか次週はシーズンイントーナメント開催週ということで試合が少なく、OKCの次戦は3日空いてのatHOUです。勝率7割という未知の領域目指してみんな頑張ろう!もう慌てんなよ!!

 

 

2023/12/7 atHOU 101-110 Lose 13-7

試合のリンク

ま~け~。いいとこなし、個人的には今季最悪ゲームです。

選手の皆さんは胸を張ってこの試合のプレーを「これが俺達のバスケットボールだ!」って言えるんですかね?もしそうなんだとしたらここ3年間積み上げてきたものは無駄だったってはっきり言えるので明日にでも解体すべきです。

あのさ、シュート外すのを怖がるなんてそんな情けないことやめましょうよ。チームの戦術的に空いているスリーを打たないっていうのは選択肢にないんですよ。オープンショットを打って外すんならしょうがないですし、それでスリーが15%とかで試合に負けたとしても「これが俺達のバスケットボールだ!」って言えますよね。

でもこの試合ではそうじゃなかったですよね。ギディやドートなんかは完全に打たされてましたが、その状況でシュートを躊躇うようじゃ駄目ですよ。その時点でメンタル的に負けてます。くれるならもらうよって堂々と打てばいいじゃないですか。まったくもう本当に情けない。

そうやって自分達でリズムを崩してるようじゃ勝てっこありません。シェイの孤軍奮闘とチェットのディフェンス、HOUのターンオーバーで試合らしくはなりましたが、内容としてはてんでダメダメでした。チェットも迷ったスリー打ってちゃいかんぞ。もっと自信持て。

 

リバウンドの数字もだいぶ差がついてましたが、そこは今のOKCのメンバーでは根本的な解決が出来ないので目をつぶります。ただし来年以降はそんなこと言ってられないのでいい加減にしろよプレスティ。

 

HOUのまるでプレーオフかのような相手の弱点を徹底的に突く戦術には少し笑いました。HOUも一応再建明け直後っていうタイムラインのはずで、まだ若者達の成長を促していきたいはずのこの時期にそんな目の前の勝利を目指すような戦術を取らなくてもいいじゃないって思いました。

まあそれで試合に勝てればいいんでしょうね。実際勝ったしね。勝って得られる経験値も沢山あるもんね。OKCの依然若手成長志向戦略とは違うっていうのを学びました。

 

とにかくこの試合はみんなの情けなさしか覚えてないので、この辺で終了にします。

切り替えて次のGSW戦、頑張りましょう!!

 

 

2023/12/9 vsGSW 138-136 Win 14-7

試合のリンク

勝ち!勝ち!価値ある勝ち!めっちゃ嬉しい!

先日のHOU戦でのネガティブプレーは流石に良くなかったとなったんでしょう、この試合ではあのときのような変な迷いはそこまで見られませんでした。そこまでっていうのは多少はあったことを意味していますが、全く迷わずプレーするっていうのはスポーツでは不可能なことなので、ネガティブな意味で書いている訳ではありません。とにかくこの試合では全体的に十分アグレッシブにプレー出来ていたので、まずは前戦の反省を生かせていたのがとても良かったです。

 

ではこの試合での反省すべき点はというと、OKCの選手ではなくてレフェリーの皆様がお持ちなのではないかと思います。何あのオフェンスファールコール。変なコールは多少は見逃す性質ですがあれだけは本当に許せません。スリーが入らなくて苦しい時間帯でのあのコールは本当に気に障りました。チャレンジを使わされたファールもタフコールでしたがそこでチャレンジ失敗となり権利がなくなり、その後あろうことかあんな大馬鹿コールをされるなんてたまったもんじゃありません。

それだけじゃないです。あのコールのせいでシーズン開幕から続いていたジョー様の連続スリー成功試合記録が途絶えました。ほんとにふざけるなよ。

もしこの試合負けてたらほんとどこまで文句言ってたか分かりません。流石に勘弁してほしいものです。

 

さて、やっとこさ試合全体について触れられます。

この試合を簡単にまとめると「スリーが入らないOKC 対 TOが多いGSW」でした。GSWファンはどうしても自軍の選手達を責めたいようですが、この試合でのGSWのターンオーバーは決して自滅的なものばかりだったわけではなく、OKCのナイスディフェンスによって発生したものも多かったです。

OKCがナイスディフェンスが出来たのは単純によく準備して試合に臨んでいたからですが、その準備っていうのも結構特殊な状況だったから出来たものでした。というのも今回のGSW戦が今シーズン4回目であるということで流石にこんだけ試合していれば自ずとGSW特有のパスラインが見えてきますから、そこをOKCの選手達が足を動かしてしっかりと塞いでくれました。GSWお得意のいやらしいエクストラパスをことごとくシャットダウンしてGSWお得意の不用意なTOも合わさった結果が29個のターンオーバーに繋がったわけです。ちゃんと対策出来てて偉いぞ!

ということで正しくディフェンス出来ていたOKCでしたが、こちらはこちらでオープンスリーを決めらなくて大いに苦しみました。それに加えて先述の変なコールも合わさって前半は我慢の展開となってしまいましたね。相手にターンオーバーを多くさせられたおかげでギリギリついていくことは出来ましたが、こちらの良くなかった点は明らかに自分達の実力不足によるものでした。

しかし、前半に2本しか決められなかったスリーが3Qだけで2本決められたほかエースの復調も重なってなんとか逆転、さらにはリードして4Qに向かうことが出来ました。後半は全体的に笛も正常に戻ってくれたおかげで外部的な流れクラッシャーがいなくなり、純粋な実力勝負をすることが出来ました。そんな流れで一進一退の4Qとなりましたが、4Qだけで10点を取ってきたスーパースター、ステフカリーが大暴れしてきました。これに対抗してくれたのはソフォモアスターのDubで、とんでもないミドルレンジを決めること決めること、4Qだけで12点も稼いでくれました。そのおかげでというべきか凄い試合展開になりまして、リードチェンジを繰り返すなんとも心臓に悪いゲームとなりました。

それでもって最後の最後に今度はステフにクラッチスリーを決められました。あれとんでもなくタフなステップバックスリーでしたけど流石ですよね。まだ時間が残ってたので諦めることはなかったんですが、タイムアウトも残ってないし3点差だしでやっぱり辛かったですね。それに加えてドレイモンドがクレバーに(狡猾に、もしくはせこいやり方で)わざとファールして2本のFTを打たせようと手を叩いてきました。しかしたかがレギュラーシーズンの試合で、それもチェットみたいな若者相手にそんなことをするから罰が当たったんでしょうね、叩く瞬間にチェットがシューティングフォームに入ってしまっておりなんと3本FTとなってしまうというGSWにとって悪夢のような展開となりました。

ここの3本FTは心拍数爆アゲでした★ナイスチェット。

そんなこんなで突入したオーバータイムでしたが、ここでもステフがスリー2分を含む10点という大活躍で、OTが始まってすぐにランが作れたOKCも決して安心出来ない展開でした。そんな中でも随所に熱いプレーを残してくれたサンダーの面々が追いすがるGSWを追っ払ってくれて、なんとか勝ち切ることが出来ました、ちゃんちゃん。

チェットのスリーとアンドワンは本気で絶叫しました。

点取ったところから見たかったけど見つかんなかったので…

今シーズンのOKCの躍進を象徴付けるようなスーパーハイライトでした。相手がスーパースターならこっちはスーパーチームになったるわいいくらでもかかってこいスター共。

 

結局試合全体で3P%が5/29=17.2%でしたが、ディフェンスと粘り強さ、勝負強さで掴み取った見事な勝利でした。これは時間があるときにまたゆっくり見返したいゲームですね。

 

 

2023/12/12 vsUTA 134-120 Win 15-7

試合のリンク

無事勝利です。ガベージに差が縮まっただけで内容的には問題なしの圧勝でした。

完全な私事ですが、最近忙しすぎてなんとか試合は追えているもののこれを書いているのが12/16です。勿論次のSAC戦もまだ書いてないため連続して書かなきゃいけない、溜めるわけにはいかない、ということでUTA戦の振り返りはささっといきます。正直試合内容そんな覚えてないし

ドートが前のGSW戦で足を痛めており、この試合では欠場しました。GSW戦ではすぐに帰ってきたけれどもやっぱり痛みはあったということなんでしょう。

ドートのスポットにはOKCファンみんな大好きケイソンが入りました。とはいえこれまでもミニッツをしっかり勝ち取っていましたし彼なら十分ドートの代役っぽいことが出来るので、全く不安ではなかったですしむしろたくさん試合に出れて良かったね!って感じでした。

で、この試合ですがUTAさんの主力がこぞって欠場ということで、マルカネンやケスラーといったでっかい選手達がいませんでした。そうなるとこれもまたSASやPORのときのような負けられない試合になる…と思っていて、試合前にツイートしちゃうくらいにはこの点においては少し不安でした。JCとかはいますし個人的にキヨンテジョージがドノミチとやたら被るのでその辺のトラウマが沸々と湧き上がってくるんですよね。

しかし先述の選手達が欠場しておりフィジカル的に優位に立てなかったUTAでは今のOKCには歯が立ちませんでした。パワーでも高さでも怖くないせいでOKCのみんなが自由にプレーしており、結局SASやPORのときと同じように主力のミニッツを抑えてベンチメンバーのミニッツ創出という理想的な試合展開に出来ました。

中でも久しぶりにまとまったミニッツを貰ったジェングがとても好感触で、スリーは決めるわ判断も良くなってるわ自信たっぷりにプレーしてるわで大変素晴らしいカムバックを成し遂げました。勿論Thunderの方でしっかりコーチ達と練習して課題克服を頑張ってくれているんだとは思いますが、それに加えてGリーグで自由にやって活躍しているというのが彼にとって色々良い影響を与えているんでしょう。試合後インタビューでもそんな感じのことを言ってましたし、そんな折にNBAでこんな良いプレーが出来たなんてもうジェング本人にとってもチームにとっても最高ですよ。今のジェングに足りなくて取り急ぎ身に着けて欲しいものはパワーと自信なので、そのうちひとつは少しずつ着実にモノにしてきてくれていそうで嬉しい限りです。

他の選手達も良かったと思います。そこそこね。

 

ということで特別他に語りたいこともないのでこの辺で終わりです。最後に一言言うなら、ぼくが思ってるほどキヨンテジョージは凄い選手ではないのかもしれないです…。

 

 

2023/12/15 atSAC 123-128 Lose 15-8

試合のリンク

勝てませんでした。めっちゃ頑張ったんですけどね…。

この試合を観ながら思っていたことはとにかく「勝たせてあげたい」でした。ギディを中心に各自自分の役割を果たそうとしていることは120%伝わってきましたし、だからこそこれだけ辛い時間帯が多かった試合でも最後の最後まで競ることが出来たわけですから、そのご褒美として勝利をなんとか手にしたい…と思いながら最後の方は観ていました。辛くて最後の方の相手のFTスキップしましたもん。

でもまずは決めたいスリーを決め切るSACの実力を褒めるべきです。4Qの頭こそぽこぽこ外してくれましたが、3Qなんかはサボニスの対処で手一杯なOKCを尻目にオープンスリーを確実に決めてきました。3QはOKCもハッスルしていて凄く良いバスケが出来ていたんですが、それを上回る勢いでSACにも点を取られてしまい結局そのまましっぽを掴み切ることが出来ませんでした。この試合はとにかく3Qの毒が厳しかったです。

さて、OKCが負けた言い訳をしましょう。Dubとチェットのシューティングが振るわなかったのがきつかったです。Dubは試合全体を通して2/14、スリーは0/4というなかなかにまずいシューティングでした。一方でチェットは確率こそ5割だったものの最後のワイドオープンスリーを外してしまうっていうのはチェットらしくない、チェットには決めて欲しいシュートだったので、少し厳しめに彼のシュートにも落第点をつけてしまう自分がいます。彼ら2人(まあ特にDubですが)がいつも通りシュートを決められていれば…というのが言い訳です。

まあでも前試合で爆発してきたハーターが今回は静かめでしたしハリソンバーンズも微妙だったことを考えるとSACさんもまだ武器が残っている感が否めないので、やっぱり負けは負けですね。いい加減ポイントセンター対策に本腰入れようねプレスティ。

 

そんな中やたらと存在感を増してきた男がいました。それはジョシュギディで、今やアメリカのどこに行ってもブーイングをされてしまう21歳のオーストラリアンがこの試合とんでもないハッスルを見せてくれました。

これまでのギディの役割はシェイに次ぐセカンドボールハンドラーでした。セカンドと言いつつも実際は1.5thくらいの立場で、自他ともにジョシュギディ=PGという見方をしていたので、彼はボールを持つタイプの選手でありそれこそが彼が1番輝く方法なんだと信じられてきていました。

しかし今シーズン、ギディを待ち構えていたのは結構厳しい現実でした。入らないオープンスリー、PGというにはやや物足りないハンドリングと判断力、ミッドレンジからの得点力がどうしても目についてしまい、チーム全体が上向く中少し浮いた存在になってしまう場面が見られました。楽しみにしていたチェットとのPnRも思っていたほど見られず、実はPnRのハンドラーとしてのプレー幅が少ないことも露見したりしました。クロージングラインナップに入らないことも珍しくなくなり、そこに追撃するようにあの事件があってアメリカの中でも一躍話題の人となってしまうなど、本当に良いニュースが少ない苦しい苦しい2か月だったと思います。

このSAC戦ではPGとしてのプレーはそこまでせず、仕事内容としては豪華なロールプレーヤーって感じだったような気がします。なるべく動きながらボールを貰ったりすることでドリブルを無駄につく場面を減らし、変な迷いのあるプレーがなくなりました。迷いがないことで入る入らないにかかわらず打たなければいけないスリーもリズムよく打てて2/3で入りましたし、常に集中していたおかげでルーズボールやリバウンドへも果敢に飛び込んでくれました。ディフェンスでも相手のサイズのあるハリバンだったりにきっちり対応してくれて、6'8のサイズを上手く利用できました。HOU戦に代表されるような「自信なくしギディ」とは一体何だったのか、久しぶりにノッているギディが観れたのがこの試合の1番の見所でした。

仮にこんな働きを今後も続けてくれるようであれば、OKCのビッグウイング不足問題の風向きが変わります、この試合くらいジャンプシュートが入り続けるとは流石に思えませんが、あの運動量を維持出来てディフェンスにあれだけの熱量を捧げられるようであれば、「ちょっと不器用だけどサイズのあるG」じゃなくて「運動能力はないけど小手先の器用さならずば抜けてるF」としてとんでもなく優秀なプレーヤーになれます。この役割がギディのやりたいことなのかはさておき、3年目という勝負の年にきて伸び悩む中でのこの方向性模索、果たして吉と出るか凶と出るかがとても楽しみです。

コートに立つ他の4人を上手く繋げるカタリストになってくれ、ギディよ。

 

最後に不吉なことを書きます。3年目の方向転換と書いていてベイズを思い出しました。彼の場合は結局方向性を変えてもOKCに残ることが叶わなかったですが、ギディはベイズよりも色んな可能性を秘めてるので大丈夫…だと信じたいです。

ネガティブな変化と捉えずに必要な進化だと思って引き続き見守っていきます。頑張れギディ!OKCはどんなときも君をサポートしているぞ!

 

 

2023/12/17 atDEN 118-117 Win 16-8

試合のリンク

劇的勝利でした。暫定今シーズンベストゲームです。

シーズンが開幕して間もない頃にボコボコにされたDEN相手に奇跡のようなゲームが出来ました。DENに負けた後もデカくてゲームメイクっぽいことまで出来ちゃうような、所謂ポイントセンターがいるチームには勝てていなかったので、OKCの明確な弱点がそれであるっていうのはOKCファンの皆様はすでに認識していると思います。それに加えて丁度1個前の試合がリーグ有数のポイントセンターサボニスを擁するSACであり、頑張りはしたものの結局自力の差を見せつけられて負けてしまっていました。そんな背景があったことから、ぼくはこのDEN戦には勝てると思っていませんでした。胸を借りる気持ちでディフェンディングチャンピオン挑んで少しでも食らいついていってくれればいいやと、そんな情けない感じで試合を観始めました。

前回のDEN戦から明らかに変えた対ヨキッチ策として、物凄く分かりやすいのがチェットとWillの併用でした。まあ前回対戦時はWillが怪我で欠場していたのでそもそもそんな起用が不可能だったわけですが、シーズン最序盤のデイグノート監督の采配を見てる感じ仮にあの時WillがAvailableだったとしても今回対戦程は同時起用していなかった気がします。対エンビードでお披露目となったこのツインビッグラインナップが今回も使われ、PHI戦と同じようにセンターにはWillを、PFにチェットをつける作戦を取りました。

これによって何が凄かったかというと、チェットがヨキッチと相撲をしなくてよくなったことによる負担軽減は言わずもがな、そのおかげでヘルプにいける体勢を残しておけるようになったことでした。これにより本来チェットにやって欲しかった相手のリムアタックにプレッシャーをかける役割を任せられるようになり、結果的に8ブロックもしてしまいました。これはぼくの想像なんですが、おそらくDENを相手にするチームのセンターはヨキッチをどうにかするのに精一杯になっていてリムを守る作業まで手が回らず、そのおかげでDENのその他の選手達は比較的ストレスフリーにリムアタック出来ているんでしょうね。その証拠にチェットがいるってのにあんな単純なレイアップしてるんだもん、やっぱりいつもは簡単なショットばかり打ってるんだろうなぁと思うわけですよ、そうだろう?MPJ君よ。

それを防ごうとしたOKCの策略はそれなりに上手くいき、結果ヨキッチ以外の選手達に自由にさせず、それに伴って周りを使いたいヨキッチの思惑もずらすことが出来て彼1人にボコボコにされるという被害も受けずに済みました。アーロンゴードン相手にチェットがつけたおかげでイージーアリウープも消せましたし、WillもWillでそう簡単にはやられない足腰の強さと粘り強さがありますし、やっぱりチェットWillの22年ドラフトビッグマンコンビの影響力はかなり大きかったと思います。まあDENのオープンスリーが落ち気味だったのに助けられたのとWIllのスリーが入っていたのが大きいですが…

という感じで何とかしてついていったOKCでしたが、前半のうちはマイペースにジェングを出したりローテーション人数もミニッツも広く長くで回していました。個人的にはそもそもこの試合に勝てると思ってなかったのでこのローテーション方針は別に問題ないと思ってましたし、育成優先ローテなのになんやかんや前半2点差で終えられてたのでもうOK!って思ってました。

しかし2点差の状況と若けぇ奴らのギラギラした目の色を見て監督も気持ちを入れ替えます。後半からは勝利優先ローテへとがっちり切り替えてきました。

数字を見てみます。前半のミニッツ→後半のミニッツです。

  • シェイ 17:12→19:43
  • ドート 10:35→15:27
  • Dub 15:29→17:24
  • チェット 15:53→16:28
  • ジョー様 12:22→14:20
  • ケイソン 8:36→9:41
  • Will 11:05→10:48
  • ギディ 9:24→5:56
  • ケンリッチ 7:46→4:45
  • アーロン 6:48→5:28
  • ジェング 4:50→0

違いは一目瞭然です。まるでプレーオフかのような、中心選手達のミニッツ増です。DENさんも負けじとスタメンのミニッツを軒並み増やしてきており(ジャマールだけは怪我明け?病気明け?でミニッツを抑えていました)、まるでプレーオフ、ではなく本当にプレーオフの様相を呈すようなバチバチのゲームとなりました。

面白いですよね、まさか12月中からこんな楽しいゲームが観れるなんて。リーグで2番目に若くて今のチームではまだプレーオフの経験がないOKCにとってこういった機会というのは本当に貴重ですし、それを乗り越えていくことで更なる成長にも繋がるはずです。感謝しかないぜ。

1Qの途中からずっとリードされているかもしくは同点かしかなく、常に追いかける側でした。最大11点差をつけられながらも懸命に食らいつく様を観ながらぼくは1個前のSAC戦を思い出し、こんな展開じゃやっぱり最後までしっぽを掴めないんじゃ…なんてネガティブになっていたのをよく覚えています。

しかしそんな思いは前戦でこりごりだと言わんばかりのDubの得点力、ジョー様の体を張ったディフェンスと勝負所で決めてくれたスリー、チェットやドートの懸命な守りで、その集大成が最後のシェイによるウルトラクラッチターンアラウンドミッドレンジでした。OKCの若者達のとんでもなくとんでもないメンタルと技術の融合をありありと見せつけられ、最高過ぎる日曜のゲームになったのでした。即お気に入り登録したよね

 

何度突き放されても諦めずに自分達のゲームを遂行するのにフォーカス出来た今のOKC Thunderは大変素晴らしいチームだと思います。このまま怪我無く自分達のバスケを続けていけば、必ずや良い結果もついてくるはずです。Keep Doing The Right Wayの精神でいきましょう。

 

次の週末ゲームはホームでのLALです。これまた週末ゲームっぽくなりそうな感じだ…。でもその間に何試合かあるので、そこでもこれまで通り頑張って欲しいですね。

最高のOKC Thunderに幸あれ!

 

 

2023/12/19 vsMEM 116-97 Win 17-8

試合のリンク

ジャ復帰直前のMEMを景気よく叩けました。

少なくともこの試合の感じだと何回MEMと戦っても9割くらいは勝てそうでした。MEMのインジャリーリストが豪華なせいなのが大きい理由ですが、昨シーズンまで大苦手にしていたJJJやその他パワフルな選手が多いMEMに対してしっかりと自分達のプレーが出来ました。

この試合は一二もなくチェットゲームでした。自分のマークマンがティルマンということでそこまで気を付ける必要がなかったチェットはそのフットワークとBBIQ、優れたフレームを最大限に生かして究極のヘルプディフェンダーとなり、MEMのリムアタックをことごとくシャットアウトしてくれました。そのおかげで他の4人がマンツーでのプレッシャーをアグレッシブにいけたために相手のオフェンスリズムがガタガタになり、リズムの悪いスリーやしゃにむにドライブを強いることが出来て結果OKCがゲームの流れを掴みました。

チェットのブロックはただ数字を稼ぐためのものではなく、ポジショニング、跳ぶか跳ばないか、ヘルプに行くか行かないかの判断、それらのタイミング、腕の伸ばし方、ボールの叩き方、などなどの細かい技術が詰まった世界最高峰のブロックです。こんな才能と共に今後進んでいけるなんてOKCのファンでよかったよほんとに。

 

DEN戦のときからも言ってましたが、チェットを相手の1番上手いビッグマンにマークさせない戦い方が結構良い結果を残せているような気がします。この試合ではJJJにはDubをつけており、仮にそこで0.5ずらされたとしても後ろで待っているチェットがそのマイナスを消してくれていました。チェットもチェットで折角あんだけのディフェンスIQと広いコートカバー力を持ってるんだから、相手センターとの押し合いへし合いで体力を消費するよりもそういった力仕事は誰かに任せて他所で大陸ディフェンスしてた方が良いと思うんですけどね。

↑大陸ディフェンスの元ネタね

そのためにも、ぜひ、ぜひですよプレスティさん、相手のビッグマンにぶつけられる選手を確保しておきましょうよ。Willだけだとちょっと心もとないよプレスティさん。

 

はい、ということでこれまで通りマストウィンゲームに無事勝利です。こんなに安定していたOKC Thunderなんてクリスポ政権以外にあったのだろうか?

これからはベテランぞろいの強敵が続くので、胸を借りるつもりで立ち向かっていってほしいですね。勝ち星数こそこっちの方が多いかもしれないけど年齢的にも体重的にもこっちがチャレンジャーなんだからね!

 

 

2023/12/22 vsLAC 134-115 Win 18-8

試合のリンク

おじさんタレント軍団LACに勝ちました。なんとこれで貯金10です。

何よりも先に祈らなければならないのはギディの怪我の具合です。足首をぐねったように記憶しているんですが、映像を見る感じそれなりに重い怪我になってしまう可能性を医学素人なりに感じました。この試合のギディは結構いい感じに集中出来ていて、スタッツとしてはスリー3本を含む11/3/4でしたし相手ウイングへのディフェンスも足を動かした十分なものだったため、こんな形での離脱になってしまったのがとても勿体なかったです。

ただでさえコート内外の出来事でギディにとってストレスだった今シーズンですが、そこへの更なる追い打ちになってしまうかもしれません。そんなことは絶対嫌なのでとりあえずは軽傷であることを祈ります。頼むよ神様。

あと一応Dubもね。痛いならかばう必要ないからね。あんたの場合はここまでむしろ頑張りすぎなんだからここいらで「痛いっす」とか適当に言ってさぼってくれてもいいからね。

 

さて、この試合を振り返っていきましょう。

最近のチェットはなんなんでしょうね。積極性やシュートタッチにちょっとだけ陰りが見えた時期もあったような気がしましたが、ここ数試合の暴れ具合が尋常じゃないです。

これどうやって守ればいいの?

3Qに追いつかれた場面でのチェットの活躍にも助けられましたし、彼が試合に出ている時間帯のLACの皆さんのペイントエリア内での消極的さったらほんとにもう、チェットの影響力が計り知れません。

チェットを止められるのはノリノリゴベアかそれこそ怪我しかないんじゃないかな?ゴベアも今はまだ経験と体重差でなんとかなってるってだけで、3年後にはどうなってるか分からんですしね。凄すぎるぜチェット。

チーム全体で言えば、みんなのシュートタッチがとても良かったです。おかげで常時リードを保てましたし、やっぱりスリーが入ると流れが良くなります。ドートも一時期かつての姿に戻っていた気がしましたが、最近は再度ワイドオープンなら決めてくれるようになりました。彼の努力は年単位で確認してきましたしその効果もずっと追ってきたので、この活躍は決して偶然じゃないっていうことは分かっています。引き続きよろしくなドート、そして他のみんなもな。

あと一瞬だけ触れたいのはジョー様です。あなたディフェンスのインテンシティ高すぎない?OKCに来てくれた時の触れ込みってただのシューターじゃなかったっけ?なんか聞いてた話と全然違うよ?最高。

 

ということでさらっとした感想でした。各個人にコメントしろって言われたら色々出来るんですが長くなるのでやりません。

年末テスト期間のひとつ目にはなんとか勝てました。ここからLAL、MIN、NYK、DENと続きますが、個人的には勝ち負けどうこうよりも自分達のバスケをすることにフォーカスしてほしいので、一戦一戦集中して臨みましょう。

次の週末ゲームであるLALが楽しみだな~。

 

 

2023/12/24 vsLAL 120-129 Lose 18-9

試合のリンク

久しぶりの週末ゲーム敗北です。

このゲームについてあれこれ語る必要はない気がしますが、シンプルにまとめるとシュートタッチが悪かったOKC対良かったLALでした。レブロンのやる気が凄かったのは認めますが、それ以上にあれだけジャンパーを決めてくるLALには恐らく他のNBAチームも大苦戦すると思うので、今回はアンラッキーだったと割り切ってしまってもよいと思っています。

こうやってポジティブに捉えられる理由のもうひとつは、OKCがダメダメすぎたわけでもなかったからです。ワイドオープンは作れていましたしスリーが入らない中でも積極的にドライブ勝負が出来ていました。しっかりオフェンスを作った結果の最後のスリーを外しすぎてしまったのはしょうがないです、そういうこともあります。

ADが止められない、レブロンが止められないっていうのは分かっていましたし、リーグを見渡してもやる気十分なこの2人を止められるチームはありません。なので、何度も言うようにこの試合展開で負けてしまったのはしょうがないです。

 

ということでこの試合の振り返り終わり!これからもそんだけみんなが外のシュートを決めていければ優勝出来るぞLALよ、頑張れよ。

OKCのみんなは切り替えて引き続き頑張ってくれよ。

 

 

2023/12/27 vsMIN 129-106 Win 19-9

試合のリンク

勝てました!これまた嬉しい勝利です。

互いにシュートタッチが良かったゲームでした。しかし、偶然シュートが入っていたという様な単純な運の良さで点を取り合っていたわけではなく、しっかりとオープンな状況を作っては決めっていうのを繰り返す大変ハイレベルなゲームでした。MINの最大の武器であるサイズに対してOKCは中を固めるほかなくそれにより外のシュートはどうしても空いてしまいそれを決められるという感じで、それに対してOKCは得意のドライブ&キックによるボールムーブと足を止めないオフェンスによるイージーバスケットでの得点を積み重ねることで喰らいついて行きました。

この試合を観ていてぼくがライブで感じていたのは「今日のデイグノート監督マジだな」でした。というのもこれまで結構頑固にこだわり続けていた主要選手のローテーションにメスを入れ、対MIN用のベンチワークを見せてきたからです。具体的にどんなことをしていたかというと、チェットをゴベアに合わせて出し入れすることを徹底していました。これにより前回対戦であんなに活躍してチェット相手に吠えまくっていたゴベアを大分抑えることができ、高さ不足による単純なツーメンやPnRの被害を食い止められました。もともとKATはケンリッチがいればある程度なんとかなりますし後ろにチェットがいればDubも頑張ってくれるので尚更大丈夫だったため、とにかくチェットをゴベアにぶつけてOKCの高さ不足を何とかしてやるぞっていうデイグノートさんの決意をひしひしと感じました。

更には久しぶりにVasaの出番もありました。これもデイグノートさんのマジさ加減を表しているような気がするんですが、高さのある相手に対してジェングやWillなどの若手ビッグを起用するのではなく純ハンドラーでプレーメーカーのおじさんを使い、シェイやDubらのメインハンドラーやその他ウイング陣のオフェンスでの負担を減らしました。Vasa起用によって得られる嬉しさはシェイらメイン選手の負担を減らせるっていうのとこの試合に勝てるっていうことの2点だと思うんですが、これらは長期的な話じゃなく短期的ですよね。つまりは結構WinNowな作戦であり、B2Bの初戦であるこの試合でなるべく主要選手の負担を減らしながらあわよくば勝ってしまおう!という意思を感じさせるVasa起用だったわけです。実際VasaもVasaでシュートこそ決まらなかったものの持ち味である変幻自在なプレーメイクセンスによりMINディフェンスを混乱させる役割を十二分にしてくれて、シェイやDubは見ているだけでよかったポゼッションもちらほら作ってくれました。それで結果勝てたんですから、この起用方針は完全に吉と出たわけです。

という感じで今勝つモードデイグノートを少し垣間見た試合でした。

 

ここまで語ったように出場選手は各自自身の役割を徹底して遂行してくれたんですが、もう少しディフェンスについても語りたいです。特にウイング選手達が頑張ってくれていた印象なんですが、この試合ではみんなが大変に素晴らしい集中力を発揮出来ました。チェットがいない時間はどうしても高さがないので、KATやナズ、マクダニエルズのドライブに対してどうやって対抗するのかが重要だったんですが、そこについても常に5人が全員正しいポジションにいてヘルプ&ローテーション、ハンズアップやボールへのちょっかいをし続けられました。それによって24個ものターンオーバーをMINに強いることができてそこから23点のPTS OFF TOを残せました。これは確実にコーチ陣によるMIN対策でありそれをきっちりと実行出来た選手達の作戦勝ちで、外のシュートがこれだけ調子良く決まっていた西の王者相手にブローアウト出来た大きな要因でした。3Qにファールが嵩んでしまったりした難しい時間帯もあったんですがそこでめげずに相手が嫌がることを継続出来たことがこの試合で最も良かった点でした。

これについてはぼくもTwitterでこんな風↓に言ったんですが、

体の大きさやシュートの上手さ、有名度やドラフト順位などの名声にかまけずにみんなが正しいことを愚直にやったからこそのGreat Basketballだったっていうのが言いたかったんです。今日の試合はほんとにすんごい良いプレーが出来ていました。

ディフェンスであと1点だけ。ドートのAntに対するチェイスが尋常じゃなかった。最高や。

 

また、ギディの復帰や彼の役割の変化、ディフェンスでの集中力とその効果の高さも特筆すべき点がありますが、今回は詳しくは書きません。でも難しい時間だった2か月の先に少しずつ光が見えてきたように伺えるので、ちょっとずつでいいからなんとか良い方向に進んで欲しいです。

 

という感じでベリベリグッドゲームOKCでした。12月はあほあほHOU戦以外本当に素晴らしい最高のプレーが出来ていると思うので、このままオールスターブレイクまで突っ走りましょう。

最後に最高の写真を残しておきます。こいつらから今のOKCは始まったんだからな。

 

 

2023/12/28 vsNYK 129-120 Win 20-9

試合のリンク

勝ち申した。驚異的な底力を見せつけたOKCの勝利です。

タフなMIN戦に続いたタフな相手でした。エースのブランソンランドルコンビに加えて優秀なベテランウイングがいるNYKはホームゲームであったとしても強敵です。

今日も今日とて互いにシュートタッチが冴え渡り、オープンショットは落とさない痺れるゲームとなりました。そんな展開の中でもOKCは全員ディフェンスで相手のTOを誘い、それによって得たオフェンスチャンスを生かして常時5点~10点のリードを保つような流れで進められました。

しかし3Qにこちらのスリーが落ち始めるとNYKは果敢にリムを狙ってくるようになり、チェットのいる時間はなんとか耐えたもののそうでない時間は彼らのアタックを止めらずに一時追いつかれてしまいました。これに関してはNYKのパワーとテクニックを生かしたベテランバスケを褒めるしかないのですが、それに追いつくための若手パワーが足りませんでした。やっぱりB2Bの2戦目だったっていうのが厳しく、相手の動きについていけない場面が散見され、結果的に早めに与えてしまったファールボーナスを生かされまくりで凄い数のFTを打たれました。

それでもなんとかリードした状態で4Qに突入すると、OKCのヤングビッグ3が大暴れ。大変素晴らしいパフォーマンスを残したOKCが見事白星を掴みました。やったぜい。

 

今シーズンのDubの成長具合が期待を遥かに超えてきています。昨シーズンから、特に後半からは結構良い選手で今シーズンもそれは変わらずでしたが、まだロールプレーヤー++くらいの認識でそこまで本気でスター選手だとは思っていませんでした(白状)。度々オールスターも狙えるかも?っていう働きはしてくれていましたがそれを継続していくことは難しいだろうと、そんな都合のいいことがあるわけないだろうと11月辺りまでは結構本気で思っていました。

ところがどっこい、度々だったオールスターフォーム出現の間隔が少しずつ短くなってきて、気付けば「今シーズンのプレーオフでそこそこ活躍して名前を売れれば来年本気でオールスターいけるんじゃない?」というところまで既に到達していました。いくらなんでもこんな都合のいい展開になるなんて出来過ぎじゃないでしょうか?それにこれからもさらに安定してオールスターフォームになってくれたりするんでしょうか?やっぱりドラフトっていいね、若手っていいね。

 

もっとブランソンやランドル、RJのスリーが当たっていれば勝てた、チェットのタージへの突っ込みはオフェンスファール、その他諸々の言い分、全部その通りだと思います。偶然OKCが勝ったとまでは流石に認めませんが、OKCの方が明確に強くて100試合やって90回勝てるほどの差があるとは勿論思っていません。それでも、MIN戦に続くB2Bで、デカくてタフな選手がいて、優秀なベテランも多いNYKにここぞというときに勝てたOKCを褒めてあげてもいいと思うんです。

勝負強くなってきたねOKCワカテーズよ。偉いぞ。

36点キャリアハイおめでとうDub!

 

 

2023/12/30 vsDEN 119-93 Win 21-9

試合のリンク

勝利!勝利!勝利!DEN相手にブローアウトです!

突然公式OKCアカウントのアイコンが変わっててびっくり(もうそろそろ今年のシティエディションコートお披露目ってことですね)

MIN戦とNYK戦でのタフなディフェンスを継続し、この試合でも相手にターンオーバーを強いてはそれを得点に繋げることが出来ました。恐らくですが、この相手のターンオーバーを得点に繋げる、すなわちPTS OFF TOを増やしていくという戦略はOKCが意図的に取っているもので、今年のOKCは2023/12/31時点でこのスタッツでリーグ最高の20.8をマークしています。2位がORLの19.2で3位がMEMの18.6なのでOKCの飛び抜け具合が分かりますし、この数字からもOKCのディフェンスのコンセプトが感じられます。足を動かして声掛けしてローテ回して中は囲ってでハイレベルかつ運動量激高のスーパーディフェンスだ。

この攻撃的で破壊力のあるディフェンスによりヨキッチのターンオーバーを誘っただけではなく、ジャマールマレーのいやらしい得点も大きく防ぐことが出来ました。ドートのとんでもチェイスとチェットのリム周りでの存在感、その他の選手達の正確なヘルプポジションやちょっかいで彼ら2人の攻撃を最低限に抑え、一方でOKCはシェイとチェットの好調なシュートタッチに支えられながら堅実に得点を重ね、3Qで突き放しました。

この試合展開をまさかのDEN相手に実行出来たっていうのが素晴らしいことで、シーズン最序盤に叩きのめされたときから考えると今シーズンのOKCの成長具合にはただただ驚かされるばかりです。あのときはヨキッチがどうしようもなくて、出来もしないくせに何とかヨキッチ対策をしようとしたら結局周りにも活躍されてと本当に打つ手なしだったんですが、30試合程度を通じて得た気付きを元にコーチ陣が有効なアジャストを示してくれて、選手達もそれを的確に実行出来るまでに成長してくれました。それらに加えてチーム成績の向上による組織全体の自信が深まったいうメンタル的な変化もポジティブな影響を与えているかもしれません。

選手毎のコメントをしようにも全ての選手がそれぞれ400文字くらい語っても足りないくらいにはみんな凄く良かったので、ちょっと今回は割愛します。みんな自分の役割を自信を持って果たそうとしてくれるだけで十分強いチームになれますし、仮に役割を果たそうもんならアーロンゴードン抜きとはいえディフェンディングチャンピオンDEN相手でもブローアウト出来るんです。君たちは強い、本当に強い!

これからも自分達のバスケを貫いてくれ。それで負けたって構わないから、今シーズンは個人力とチーム力の底上げを目指して頑張りましょう。