ドラフトは新しく記事を書くことにしました。だってこんなドラフトだったんだものしっかり書きたいじゃん。
OKCはコリソンのおかげで2位指名権を含めた圧倒的な指名権パワーを持ってこのドラフトに臨むことが出来ました。
しかし、プレスティがそのパワーを使って果たしてどんな動きをするのかは誰にも予想出来ず、さらには将来の指名権もたんまり持っているおかげで他のチームには真似できない動きも理論上は可能ということもあって、メディアやネットの世界では様々な憶測が飛び交いました。ドートを含めたトレードアップ、シェイドンと相思相愛、アイビーを狙っている、などなど本当に色々出てました。
ぼくはずっと言っていたように、わざわざタンクしたんだからtop3の誰かに狙いを定めているはずだと思っていました。ですが去年のプレスティムーブを思い出すと実際どうなるのかは正直全くもって想像つきませんでした。
そんななか、ドラフトが始まる11時間前くらいに突然wojがこんなツイートをしました。
As team boards finalize today, the 1-2-3 of the NBA Draft is increasingly firm, per sources: Jabari Smith to Orlando, Chet Holmgren to Oklahoma City and Paolo Banchero to Houston.
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) 2022年6月23日
ジェイクフィッシャーとかじゃなくてwojがこんなこと言うんだったらこうなんのかなぁ…なんて思って期待しながら夜寝ました。
変に気張っていたせいで夜中に2回くらい起きてその度に2度寝3度寝をして迎えたドラフト。
アナウンサー達に交じってwojがいけしゃあしゃあと「ORLバンケロ取るかも」なんて言ってたのはお前昨日あんなツイートしとったろうがい!と笑いましたが、まさか本当にバンケロ to ORLになるとは思っていませんでした。初めはHOUとトレードするのかと思っていましたがそれもせずでしたね。いやはやまさか1位指名から想定外でした。
ということでOKCがチェットorジャバリの2択で選べるという、ぼくとしてはどっちなんだ!?とわくわくしつつも緊張が凄い指名となりました。
ちょっと時間が経った後出てきたシルバーさんが例年通りのいかした声で、
"With the 2nd pick in the 2022 NBA draft, the Oklahoma City Thunder select, Chet Holmgren from Gonzaga University"
with the second pick...
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2022年6月24日
@ChetHolmgren | #NBADraft pic.twitter.com/drEdv2E8w6
ここ数か月のストレス、疲れ、不安、全てが吹っ飛びました。OKCが求める才能をいくつも兼ね備えるプロスペクトを遂に獲得することが出来たのです。
これは完全にぼくの妄想で根拠は全くありませんが、チェット指名を見てやっぱりプレスティは思い付きで指名しているわけじゃないんだろうな、と感じました。彼の思い描くチームにはチェットが必要だと考えていて、多分1年以上前からずーっと2022ドラフトではチェットを取りたいと思い続けていたんだろうなと。
チェットの反応も嬉しそうでしたし、それこそ相思相愛の最高のピックになったんじゃないでしょうか。
チェットのハイライトやフルゲームの映像はたくさんありますし、ゴンザガ以外にもU19の試合もYouTubeにあるんですが、これもなかなかおすすめです。マジでやっばい才能持ってるので観たことない人はどの試合でもいいので今すぐ映像みてきてください。
CHET@ChetHolmgren | #NBADraft pic.twitter.com/6SuK2KKisi
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2022年6月24日
ということで最っ高の2位指名となりもうそこそこ満足してしまいましたが、まだ我々には色んな噂の付きまとう12位指名権が残っていました。ですが12位に行くまでにまだ時間がかかりそうだったのでちょっと落ち着いて、改めて欲しい逸材をピックアップしてみようとなりました。前記事でも書いたように12位ではしっかりアウトサイドシュートが打てる人が嬉しいと思っていたので、そういった選手、AJグリフィンとかが残ってるといいなーと思ってドラフトの経過を見守りました。
そしてやってきた11位指名 of NYKでしたが、ここでオスマンジェングを獲得し、なんとそれをOKCにトレードするという不可解なことが起こりました。さらにその対価が2022年の12位指名権ではなく将来の1巡目複数ということでさらに困惑させられました。
ジェングの試合はちゃんと観たことないので詳しくは話せませんが、彼はロマンビッグウィングだと思います。ドラフトコンバインにも来てないので正確な背格好は分かりませんが、映像を見る感じなかなか長そうなシルエットでその割に器用なスキルを持つタイプです。最近のOKCでよくみるやつね
ここで重要なのは、ジェング獲得に12位指名権を消費しなかったことだと思います。OKCが持ってる無限の指名権なんて持ってても全部使えないんでいくらでも出しますし、今回出したのもプロテクションぎちぎちの他チームの1巡目みっつです。言ってしまえば使い勝手の悪い指名権を処理し、それで他人の指名権を奪いとってロマンに夢を見ているわけです。やっぱり汚ねえ野郎だなぁプレスティはよぉ
というわけで放出したアセットを考慮しても余裕で受けられるリスクで、下手したら最高級のスキルビッグになっちゃうかもしれないジェングは最高の指名といってもいいと思います。チェット指名と合わせて最最高です。
The Thunder has acquired the 11th pick, Ousmane Dieng.@ousmane1121 | #NBADraft pic.twitter.com/7jZm2jzZhN
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2022年6月24日
こうして辿り着いた12位指名権でしたが結局トレードせずで、それでジェイレンウィリアムズを獲得しました。彼はぼくの勉強した選手リストになく、ちょっと反応に困ってしまいました。本当にごめんジェイレン…
with the 12th pick...@JdubPSCEO | #NBADraft pic.twitter.com/BSdnuzCdqM
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2022年6月24日
勉強不足を恥じてとりあえずスタッツや背格好を調べるに、完璧な3&Dのウイングらしいことが分かりました。さらにそこから次の試合を見つけたので観てみました。
Gonzaga vs Santa Clara | 2022.2.19 | NCAAB Game https://t.co/k4Gzx0Bl5c via @YouTube
— OKC閑談部 (@rpforokc) 2022年6月24日
チェットのスーパーブロックとジェイレンの巧みなドリブル&パスセンスが光るOKCファンのための試合です
OKCにお誂え向きのGongaza VS Santa Claraというカードのこの試合を観て、ジェイレン君の凄さが少し分かりました。まずはハンドリングが上手く、ペイントエリア内でも簡単にボールを失いません。それに加えて視野の広さや感性が優れていてパスが非常にスムーズです。すなわち素足6'5というサイズでありながら純正PGといっても差支えのないスキルセットを持っているのです。この才能を生かしてSanta Claraを引っ張るエースの役割を全うし、上の試合では強豪Gonzaga相手に孤軍奮闘していました。
さらにはスタッツを見ても分かるようにシュートも上手く、Ringerのサイトで読みましたがC&Sスリーの確率が44.3%らしいです。フリースローが8割超えてるのも嬉しいポイントですね。上の試合だとジェイレンがボールを持つことが多くてなかなかみれませんでしたが、これらの数字を見るとオフボールでも存在感を示せそうです。
さらにさらに、ウィングスパンが7'2.25"というとんでもない長さで体重も94kgあるということで、ディフェンスでの存在感もいい感じでした。試合を通してみてもディフェンスの意識が高く、ガードからフォワードまで守れる長さと強さを兼ね備えているジェイレンは今のOKCにうってつけの逸材だといえそうです。
まとめると、
シェイとギディの隣に置くのに最高じゃん!!
っていうことで、12位指名権を使って見事完璧なフィットになりそうでかつ個人的にも欲しいと思っていたシューターを獲得してしまったわけです。これを最高といわずして何というか。最最最高って感じです。
1試合しか観てないので過大評価かもしれませんが、ぼくの中ではちょっと背が小さくなったけどPGスキルを手に入れたミケルブリッジズです。あんな感じのウィングになってくれたら最高です。
JALEN WILLIAMS@JdubPSCEO | #NBADraft pic.twitter.com/lKPzRqrcAK
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2022年6月24日
その後もドートとジェイレンをトレードするとかの話もなく順調にドラフトが進み、OKCが持つ最後の指名権、34位になりました。ここで指名されたのはジェイリンウィリアムズで、スキルのあるウィング~ビッグマンです。
彼のことは意識して追っていたわけではなかったんですが、バンケロ目的でDuke VS Arkansasの試合を観ていたときに印象に残って顔と名前だけ覚えていました。身長のわりに全体的に上手い選手だという感じでしたが、何より印象的だったのは格上相手に気負わずに精一杯プレーしていたところです。
彼がロスタースポットを勝ち取れるかはまだ分かりませんが、個人的に唾つけといた選手がOKCにドラフトされるのもストーリーを感じますので、ロスターに残れるようにこれまた格上の先輩方相手に頑張ってもらいたいです。そんなストーリーを含めて個人的に最高の指名といっても差し支えありません。最最最最高!
あと悲しい補足ですが、ソースによると6'10という情報もありますが、コンバインの測定だとジェイリンは素足6'9ですので、そこまでデカいわけではありません。でもウィングスパンは7'1だから悪くないよ!サイズ感的には一回り大きいロビーです。これロビーの居場所ある?
JAYLIN WILLIAMS@Jay_MWilliams_ | #NBADraft pic.twitter.com/ecqe0iQNci
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2022年6月24日
以上ですかね。このドラフトではプレスティも気合いが入ってたのか、持ってた潤沢なアセットをフルに活用してロッタリー指名を3回するという荒業を披露しました。我らがプレスティが何も考えずにアセットをため込んでたわけなかったですし、やっぱりプレスティこそが我々をリードしてくれる最高のGMなんだと再確認出来た日でした。
これからは誰をロスターに残して誰とさよならするのかを決める作業が始まります。確実に去年共に戦ったメンツの何人かはいなくなってしまいますが、そのときは歯を食いしばって感謝しながら送り出しましょう。
ぼくのなかではケンリッチとムースはアンタッチャブルです。前者は全ての選手と相性が良く、最高の「使われる選手」だからで、後者は今のチームリーダーでかつクリスポOKCを知る選手の1人だからです。この2人は何があろうと、例えドンチッチが貰えようとも出したくありません。このブログをプレスティが見てるかは分かりませんが、そこんとこよろしくお願いします。
それでは、サマーリーグを楽しみましょう!