けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

2022ドラフトに向けて思うこと

今回はタイトルの通り、ドラフトに向けて今の時点で思うことをうだうだ語ります。

 

まず初めにぼくのドラフト候補生達への理解度についてですが、ほんのちょっとは勉強しているもののそこまで詳しくありません。去年は中途半端に他人の意見を参考にしたりちょっとハイライトを観たりしただけでなんとなく分かった気になってましたが、やっぱりフルゲームで選手を観て評価しないと駄目だなってこの1年で痛感したので、去年の様に候補生まとめとかはしないことにしました。

と言いつつも、個人的なお気に入り候補生はいますしこの順位でこの選手を、みたいなのがぼんやりあるのも事実です。その辺も含めてドラフト当日に色々楽しみたいのでこれからも勉強を続けていきます。

ということでここでは今のOKCはどんな選手を欲しているのか、そしてOKCが大切にしている哲学についてあれこれ語ります。

 

今のOKCに必要なものはなんだろうと考えると自ずとどんな人が欲しいかは分かります。100回くらい言ってますがシューターです。ギディくらいの才能がないとノンシューターは厳しいですし、流石に更なるノンシューターを獲得することは許されません。

これに加えて今のOKCはウィング~センターに不安があります。特にセンターはかなり厳しく、ここ1年2年のMVPセンターが支配する風潮に対して完全に逆行してしまっています。7フッターじゃなくともある程度のサイズがないと安定して相手センターにぶつかれませんから、近いうちにリーグ制覇を目論むのであればセンターの補強は必須となります。

 

ここまでまずはさらっと現状とニーズについて語りました。以上のようなスキル・サイズを持つ選手が欲しいわけですが、なんと今年のtier1指名候補生はOKCの需要にお誂え向きのスキルビッグ達ということで、だからこそプレスティは21-22シーズンの方針もタンキングにしたのだと予想されます。top3指名権が要らないならここまで負ける必要ないですから。3人ともそれぞれ個性的で面白いスキルセットと大きな体を併せ持つ逸材で、指名権の順位にもよりますが誰が来ようともそれなりの嬉しさがあるのかな、と思います。

それに加えてtier2以降も若くてポテンシャルのある選手がたくさんいます。ということはNOPの奇跡によって12位指名権に化けたLACの指名権もこれまた期待してよさそうです。

 

このように2022ドラフトには期待してよさそうなんですが、上位指名は勿論中堅も非常に優秀な候補生達がたくさんいたという点においては2021ドラフトも同じでした。今となっては2021ドラフトの結果も大満足ですが、ちょっとした後悔としてトレードしちゃった16位指名権を使ってトレイマーフィーを取っといてもよかったかなと思ってしまいます。彼なんかはサイズも含めると正直今の時点ではリンディ君+といってもいいような感じで、リンディ君を取るくせにトレイマーフィーを取らないのは筋が通りません。

 

OKCのニーズに合ってそうなのに取らず、例えそれがFAやトレードですらなくドラフトであっても取らない。これにはOKCのチーム作りに関する哲学が関係しています。そこで、この哲学についてちょっと語り残してみようと思います。

 

With Six Selections, Thunder Primed for 2021 NBA Draft | NBA.com

 

↑の記事は2021のロッタリー後かつドラフト前プレスティインタビュー記事です。これを参考に色々書いていきますが、このインタビューでプレスティが述べたことの中で注目したいのは次の2点です。

  • 多くの人はバスケにおけるフィットについてばかり語るが、チーム作りをしている身としては(つまりプレスティ的には)、それがチーム作りにおいて一番大切なことだと思っていない。
  • 私達(プレスティらフロント陣)は「選手」をドラフトするのではなく、「人」をドラフトしている。

ドラフトに限らずですが、NBAが好きな一般人はどうしてもバスケのフィットだけを考えてあれこれ意見してしまいます。「シュート力が欲しいからあいつを取れ」とか「フィットが悪いからこいつをトレードしろ」とか「こんなプレーしか出来ないならこいつ要らねえ」とかね。

でもちょっと考えればすぐ分かりますが、NBAも普通の会社もどんなものでも能力だけで人選を行うとそのコミュニティは崩壊します。そのチームが結果を残せていればある程度の問題にも目をつぶることが出来ますが、それが出来なくなった途端にチームという言葉を使うべきではないただ能力が高いだけの人々の集まりになってしまいます。そうなると崩壊もそう遠くないうちに起こるでしょう。

このことをプレスティは軽視しておらず、バスケ面だけをみてチームに加えることはしないと明言しているわけです。重視するのは組織や文化にフィットするかどうかだということを言っているんですね。そうすることで仮に思うような結果が得られずともチームが次の目標に向かって再度団結していけるため、そう簡単に崩壊は起こりません。それに加えてプレスティはチームカルチャーがしっかりしていれば自ずと優れたバスケプレーヤーも生まれるだろうと考えてるのかもしれません。

 

ここまでの話を踏まえると、トレイマーフィーをスルーしたのにも何かバスケ関連以外の理由があったのかもしれないと考えることが出来ます。OKCに合わない何かがあったのかも…。さらにこの考え方は2022ドラフトにも適応され、もしドラフト時にOKCが折角残ってた優れモノをスルーしたり予想外なことをしたら、それはミスではなくOKCの文化がそうさせたんだと考える必要があるでしょう。間違ってもプレスティを疑ってはいけない。

 

ついでに語りますが、プレスティによるこのような組織作りのおかげか、不満を漏らす選手が滅多にいないのもOKCの特徴となっています。それどころかシュルーダーのようにOKCを離れてもなおプレスティにキャリア相談をする選手もいます。このようにプレスティが思い描く文化が正しく根付いていることが確認出来るのもOKCを応援したくなる理由のひとつです。

 

 

という感じでドラフトに向けて思うことを語りました。欲しいスキルセットは明確にあるものの果たしてそのスキルを持つ選手はOKCカルチャーに合うのか、ということも見ていく必要があり、そこもまたドラフトの注目点になります。だからこそ今ここでドラフトの予想をしたってなかなか当たらないだろうし、根拠のない想像を膨らませすぎるのも良くないなと思います。

ここ2、3年で積み上げてきた文化を熟成していき、それを土台にいつの日か優勝することに期待しましょう。また、目の前のこととしてロッタリー大勝利を願っています。

よろしくピンポン玉。

 

それでは。