けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

サンキューOKC Guys Vol.3 in 22-23 season

22-23シーズンサンキューシリーズ第3回です。今回も変わらずかっこいいサンキューシェイの画像をサムネイルにします。

 

 

今回はWillからです。

果たしてWillがここまで重要なプレーヤーになるとシーズン開幕時に予想出来た人はいるのか。ぼくは勝手に今シーズンいっぱいはBlueで頑張ってもらうことを想定していましたが、時が経ち気が付けばローテーションに入り、いつの間にかスターターになってました。

Willのオフェンスの武器は器用さですが、判断力が優れているおかげでその豊富なスキルセットが十二分に生かされています。フリーなのにスリーを打つのを躊躇うことがある気もしますが、他のパスセンスやオフボール時のスペーシングを考えれば些細なことです。この点に関しては来シーズンからもっと自信持ってプレーしてくれると思うので尚更気にする必要がないですね。

それでもってディフェンスではWillの代名詞でもあるドローチャージングを持ってリムを守ってくれます。審判からもリスペクトされているのが丸わかりで、正直チャージングではないのに「Willが倒れたから」チャージ判定を貰っていることがよくあります。それほどタイミングやポジショニングが絶妙で演技も上手いんですね。

ここまで攻守両面でキャラの立つ選手に初年度からなれるとは思っていなかったので完全に嬉しい誤算だったWillですが、欲を言えば6'10以上身長があると尚良しでした。DFリバウンドで単純に高さが無くて負けてしまったり、オフェンスも高さを使った点の取り方が出来ないのでどうしても相手に守られやすかったりと高さ不足を感じることは多いです。でもプレーインのNOP戦では前半にやられまくったヨナスにクランチタイムではそこまで活躍させなかったし、シーズン全体を通して達成した劇的な成長を鑑みると今述べた課題点についてもどうにかして対応してきそうな予感がしますね。是非ともぼくを見返してくれよ。

ドラフト時から笑顔番長だったWillには「今シーズンのOKCの躍進を支えてくれてありがとう!」です。

 

今シーズン予想外(と言っては失礼ですが…)な成功を収めたWillの次は、予想外に上手くいかなかったトレです。

写真奥のジェングがいい顔してますね。

いやー厳しいソフォモアシーズンでした。昨シーズンの活躍から未来の6thマン最有力候補でしたし、実際今シーズンの開幕時は6thマンとして扱われていました。ところがどっこい、とにかくシュートが入らないのなんの。いつか復調してくれると思い続けて結局期待していたようなレベルまで戻ってくることが出来ませんでした。

6thマンとして見ていたわけですから、トレに求められていた役割はシェイがいない時間に得点を取ることだったと思います。ドリブルがチームで2番目に上手くシュートを打つためのスペースを作る技術は昨シーズンに比べて大幅に成長しましたが、最後のシュートが入らなかったんですよね…

じゃあもうトレを見限るのかというと、それもまた非常に勿体ない判断な気がしてなりません。だってシュートは打ててるんだから。それをもう少し決めるだけでどのチームも羨む電子レンジスコアラー6thマンになるんです。さらに18位指名のソフォモアシーズンが終わったばかりの選手の処遇を今決断するなんて勿体なさすぎて出来ませんよ。ジョーダンプールだって確か3年目にブレイクアウトしてますし、来年までトレは保持しておきたい…というのがぼくの主張です。これからやってくるルーキー達のためのロスター枠はどうすんのっていう異議は無視します

こんな感じでソフォモアスランプにどっぷりハマったトレでしたが、ミニッツを割り振られたときには自分の持ち味を生かしたプレーをしてくれました。というわけでトレには「厳しい1年間だったけど自分を見失わずに強い意思を持っていてくれてありがとう!」と伝えたいです。

 

お次はケンリッチです。究極のロールプレーヤーでありOKC Thunderの全てを担当する漢です。

3月から怪我で離脱してしまったこともあってケンリッチの偉大さを少し忘れてしまっていたんですが、彼が出ていた試合を改めて観返すとそのとんでもない貢献度に驚愕しました。シミュレーションゲームで「ここにこいつを配置すれば強いぞぉ」みたいなのがあると思うんですけど、ケンリッチはリアルNBAゲームでそれを実行しています。オフェンスでは彼にしか見えないスペースに走りこむ、オフェンスリバウンドが落ちてきた場所に何故かいる、といった「俺はここにいれば強いぞぉ」という凄技プレーが多すぎます。ディフェンスでも1番から5番までマーク出来て、チャージを取るのがリーグで2番目に上手くていやらしいファールぎりぎりのプレッシャーも上手くて、もう何が何だか分からないくらいの存在感です。

そんなケンリッチですが、先述の通り手首の怪我で3月以降は出場していません。確か来シーズンの開幕には間に合うという話だったと思いますが、最悪間に合わずともしっかり怪我を治してもらってその後に豪華な秘密兵器として頑張ってもらいましょう。問題なく間に合うようなら今まで通りの活躍を期待しています。ムスカラさんが去った今ロッカールームガイのベテラン枠は間違いなくケンリッチだ。

そんな神様仏様ケニー様には「今シーズンも変わらずチームのいぶし銀でいてくれてありがとう!」です。

 

ケンリッチの後にアーロンが続くとは…

アーロンもまた贅沢な黒子役で、2wayプレーヤーのウイングです。ボールを持たずとも活躍出来ますし、どの距離からでもしっかりとシュートをねじ込んでくれます。ディフェンスではローテーションの理解度と遂行力が高いおかげで相手にイージーなシュートを打たせません。

シーズン中のアーロンはなかなか大変なメンタルだったと思います。2巡目指名だったこともあって彼がOKCと結んだのは非保証契約でしたので、極端に言えばアーロンはシーズン中に突然カットされる可能性もあったわけです。多分選手達もフロントもファンもアーロンがカットされることはないだろうと思っていたとは思いますが、仮にぼくがアーロンの立場だったとしたら毎日がストレスの嵐です。

そのストレスの元である「カットされる恐怖」を拭うには試合に出て活躍するしかありませんが、シーズンの前半は試合に出たり出なかったりという起用が続きました。これもアーロンが悪かったわけではなくチームの意向でトレやオモルイ等にミニッツを配分したかったからだったんでしょうが、いくら優しいアーロンといえども当時は内心どう思っていたのかは正直気になります。「自分は頑張って結果を残しているのにそれを認めてくれないのか?」とか思ってたんじゃないのかと。まあ恐らくデイグノート監督やプレスティがちゃんと彼らの思惑をアーロンに話していたとは思うのでそこまでアーロンも思いつめてはいなかったかもしれませんが…

それでもアーロンは試合に出ればハッスルして出ない時もベンチから立ち上がって応援していました。SNSとかで変なことを言ったりせずに黙々とやるべきことをこなしてくれました。怪我もせず調子も落とさず、ただひたすらに仕事に集中し続けてくれました。

そして、チームが勝ち始めてプレーインが見えてきた辺りから遂に固定ローテーションメンバーの仲間入りをしました。ときにはクランチタイムのラインナップに残ったりしてますし、最後の守らなきゃいけないポゼッションのときはギディに代わって出てきたりもするくらいになりました。それ以降はもう語る必要なしで、重要な万能ウイングとして欠かせない選手になりました。

こんな感じで、アーロンウィギンスは今シーズンもまた成長してOKCの大切な選手になってくれました。これからも今の感じでコーナースリーを決めてくれると嬉しいな。

アーロンには「鬼メンタルで成らぬ堪忍するが堪忍を体現してくれてありがとう」と伝えたいです。

 

究極のロールプレーヤーケンリッチから高級なロールプレーヤーアーロンへ、そしてその次はロールプレーヤーの域を超えてきているジョー様へと続きます。

ジョー様のプレータイムがケンリッチやアーロンよりも多くなるなんて誰が予想出来ましたか?彼がリーグ最高クラスのシューターになるなんて誰が予想出来ましたか?

22-23シーズンが開幕する前のオフにOKCが取った動きの中で、ぼくが疑問に感じたことがみっつありました。ひとつ目はオモルイの2way契約、ふたつ目はWillの本契約、最後はジョー様の本契約でした。2シーズン続けてルーキーを4人もドラフトしてロスター枠の調整にてんやわんやな中で、わざわざFAでPHIにカットされた小さなガードを取ったのがよく分からなかったんです。一応シューターという肩書は持っていましたしハイライトを観るとまあ美しいシュートフォームだったのでよしとしましたが、そう都合よく余り物に福は残ってないんだよと大した期待はしてませんでした。これが彼をFAで契約したときの嘘偽りないぼくの正直な感想でした。

シーズン開幕直後はデイグノート監督もぼくと同じように思っていたと思います。しかし、あのDAL戦での活躍があって監督やファンをあっと驚かせたかと思うとその後も異常な調子でシュートを決め続けました。やばいときはフリーなら100%、そうじゃなければ60%は決めてましたね。そんな選手起用せざるを得ないじゃないですか。彼が居たからこそ相手はシェイを囲むことが出来なくなり、その結果シェイは平均31点も残せました。この記録はジョー様のおかげで達成されたと言っても過言ではないほど彼のインパクトはOKCにとって絶大でした。

シーズンが進むにつれて当然のようにミニッツが増えましたが、それに伴ってプレーにも幅が出てきました。シーズン前半はもっぱらスリーポイントシューターだったのが後半はハンドラーとしてアタックしたりドライブからのレイアップなんかも狙ってくれました。流石プレスティに認められた男、現状に満足しない向上心を見せてくれますしそれのおかげでチーム全体に競争力をもたらしてくれます。

という感じで、何回目か分かりませんがぼくの期待を完全に超えてきたプレーヤーがまたも現れた形になります。もう選手達のこと疑うの辞めないとな…

ジョー様に関しては文句のつけようがありません。来シーズンもまた元気にスリーを350本くらい決めてくれればおっけーです。

あなたには「他の人にはなかなか出来ないけど超重要な役割を完璧に果たしてくれてありがとう!」です。

 

 

ここまででVol.3が終了で、次が最後になります。果たして誰が残っているのかな!?

それでは!