けしぶ

オクラホマシティサンダーについてあれこれお話しする場所です

プレスティ様は何を考えているのか…

今回は、今年のドラフトの動きからぼくが感じた「プレスティが描いている再建計画」について語ります。

 

前記事でも語ったように、このドラフトには理解しがたい動きがいくつもありました。16位指名権のトレードはその最たる例だといえるでしょう。

この動きを前記事では説明できないなんていいましたが、プレスティが何にも考えずに行動するとは思えませんし、必ず何かしらの意図があるはずです。

そこで、ぼくなりにドラフトデーの動きの目的を考えてみます。そして始めに書いたように、プレスティが描いている再建計画とは何かを考察してみたいと思います。

 

まず、我々OKCファンがこのドラフトでの動きにがっかりした原因を考えてみましょう。その答えは単純で、ドラフトの最終結果が期待していたものよりも随分と低かったからです。6位でクミンガやボークナイトを差し置いてギディを指名し、16位ではシェングーンをトレード、18位ではポジション被りの純正PGトレマンを獲得しました。

しかし、指名された選手はみんな将来有望才能豊かであり、普通ならがっかりするような指名ではないはずです。なのにOKCファンはみんなすっきりしないような反応をしており、期待外れな雰囲気が漂っていました。

ではなぜ我々OKCファンはこんなにもこのドラフトに期待していたのでしょうか。

OKCファンは昨シーズンのタンキングに呆れ返り、金輪際タンキングシーズンはごめんだと感じたと思います。その結果、あまりにタンキングを見たくないあまり、我々は勝手に「このドラフトでチームは大きく改善されるはずだ」と思い込んでいたのではないでしょうか。だからこそギディやマンの指名に首を傾げ、シェングーンのトレードに阿鼻叫喚したのです。これに加えて、トレードアップの噂も常に流れていたこともドラフトへの期待を高める働きをしていました(トレードアップに関してはプレスティもしたいと言っていたので普通に期待していました)。

こんな背景の結果、ドラフトへの期待が高まり、見事に裏切られてしまったわけです。

 

この議論において重要な点は「このドラフトでチームは大きく改善されるはず」とみんなが勝手に信じ込んでいたことです。この点においてOKCファン&メディアとプレスティとの間にギャップがあったのです。

そうです。プレスティはこのドラフトにオールインする気はなかったのです。プレスティはこのドラフトでチームを劇的に改善することはせず、欲しい逸材の回収と未来への投資を行うだけに留めました。

 

プレスティが今年のドラフトで大きく動かないことを考え始めたのは、おそらくロッタリーに負けたときだと思います。もしロッタリーに勝って1位をゲットしていたり、2位&5位とかになっていたらこのドラフトにオールインしていたかもしれません。また、プレスティはトレードアップを狙い続けると言っていましたし実際狙っていたのでしょうが、チームを大解体してまですることではないと感じたのだと思います。

その結果、チームの方針を改めて「現在のロスターを中心にした再建の継続」へと定めました。幸いOKCには期待の若手がすでに何人もいますし、シェイなんてフランチャイズコーナーストーンになれる器の持ち主ですので、ドラフトで無理してスーパースター候補を取る必要がありませんでした。

最終目標はもちろん優勝ですが、そこへ向けてアクセル全開にするのは今ではなかったのです。

よって、このドラフトの動きは別に不思議でもなんでもありません。プレスティはまだWin Nowへ舵を取らないことを決定し、普通に順位通りにグッドプレーヤーを指名しただけです。それなのにこのドラフトに過度な期待をしたOKCファンが勝手に高望みをして、そのギャップにがっかりしただけなのです。

このドラフトで優勝のためのロスターを完成させたかったわけではないのですから、ビッグマンを指名しなかったのも納得できます。シェングーントレ―ドや18位でのマン指名などもあくまで最終的な目標である優勝へのプロセスの一環なのです。シェングーントレードはプレスティの思惑を如実に表しており、ひとつの1巡目指名権をふたつの将来の1巡目指名権に変えるということはつまりそういうことです。今年1巡目指名権をふたつ使ったのに、なぜかOKCの持つ1巡目指名権の個数が減ってないんです。

まとめますと、

  1. OKCファンはみんなこのドラフトで勝負をすると勝手に信じ込んでいた
  2. プレスティはこのドラフトにオールインする気はなく、欲しい人材の獲得と未来への種を蒔くだけに留めた
  3. その結果、OKCファンにとってドラフトの結果が期待外れになってしまった

という感じでした。よってこのドラフトは何も不思議ではなく、プレスティの作戦通りに行われただけなのでした。

 

 

では、「プレスティが描いている再建計画」とは一体どのようなものなのでしょうか。

まず考えられるのは、ドラフトでスーパースター候補の新人を取ることが目標である場合です。今年なんてもろに狙っていました。残念ながらケイドを取ることはできませんでしたが、代わりに身長がもっと高いギディを獲得しました。これからもプレスティはスーパースター候補の新人にアンテナを貼っていくような気がします。

他にも、トレードでシェイとコンビを組めるスーパースターを獲得するのもありえますね。ラスポジョコンビみたいな感じです。

 

これら2つを狙っていくためには、アセットをたくさん持っていることが非常に重要になります。そのため、今年のドラフトのようにオールインをすべきでない状況の場合は、将来への投資をしていくと思います。つまり、不良債権を引き取ったり優秀なベテランをコンテンダーに送ったりしてアセットを手に入れるという行為を続けていくことが予想されます。特に指名権は、シェングーントレードのように将来の指名権と交換するなどして、オールインするときのためのアセットを枯らさないように工夫していくのではないでしょうか。

加えて、大量の新人や若手を抱え込むことで、優秀な逸材を発掘していくことにも注力していくでしょう。これは選手たちにとっては大変辛い環境で、生き残りをかけて毎日競争させられることになるのですが…。マレドンやタイちゃんがいるのにトレマンを取るということは、マレタイはまだ優勝を目指すロスターへの切符を手にしていないということを示していますね。がんばれ。

これらの再建ムーブを今後も続けていき、その結果あるとき遂にプレスティがオールインするタイミングがやってきます。それがドラフトなのかトレードなのかは分かりませんが、それまで貯めてきたアセットを全放出して、オールインするときが必ずきます。プレスティがオールインするということは即ち優勝へのレールが完全に引かれたということなので、このときは優勝へ向かって一気に駆け上がることができるでしょう。

OKCファンはこの日がいつかくることを信じて待ちましょう。運命のプレスティオールインの日を。

 

我々にできることは信じることです。毎日祈り、信仰の気持ちを持ち続けることが大切なのです。ですので、よくわからない外部の噂や適当な戯言に耳を貸さず、OKCの地元記者やプレスティの言葉のみを信じましょう。

 

それでは。ジーザスプレスティ。